楽天市場で楽天ゴールドカードを利用したり、楽天カードで公共料金を支払ったりする際のポイント還元率の低下は、楽天ユーザーにとって大きな悩みとなっているのではないでしょうか。
本記事では、
「楽天カード、改悪ばかりの理由」
「楽天カードのメリット、デメリット」
「別のカードへの乗り換え先」
について、それぞれご紹介します。ぜひ、参考にしていただければ幸いです。
楽天カードのからくり!改悪ばかりの理由
楽天カードは、ポイントサービスに多くの変更を加えています。サービスが終了して、還元率が下がっている以上、ユーザーから「改悪」との声が上がるのも当然です。楽天カードが、どのように改悪したのかを具体的に見てみましょう。
楽天ゴールドカードのポイント倍率が減少
楽天ゴールドカードの場合、ゴールドカード利用特典として2倍が追加され、還元率は最大5.0%にもなりました。しかし、2021年4月1日より、「スーパーポイントアッププログラム」のポイント倍率変更に伴い、ゴールド特典倍率が「4倍」から「2倍」に引き下げられています。
年会費無料の楽天カードとポイント還元率が同じだとすると、年会費2,200円(税込)のゴールドカードを持ち続けるかどうか迷ってしまいます。
空港ラウンジ利用特典が年2回までに制限
2018年9月1日(土)に変更になった空港ラウンジ特典は、旅行好きの方には衝撃だったのではないでしょうか。変更前は無制限の空港ラウンジ特典でしたが、空港ラウンジ特典を年2回までに制限されました。何度でも空港ラウンジが使えるため、楽天ゴールドカードを選んだ方は不満が大きいでしょう。
昨今の社会情勢により、頻繁に飛び回る機会が減っていますが、それでも空港ラウンジを利用する際は、回数を気にせずサービスを楽しみたいものです。年に2回では満足できない方は、ワンランク上の楽天プレミアムカードを検討してもいいかもしれません。
Amazonでの買い物はポイント還元率が0.2%に減少
2022年10月14日、楽天カードの「Mastercardブランド」のAmazonでの買い物のポイント還元率を0.2%に変更することが発表されました。楽天カードのポイント還元率は現在1.0%(100円につき1ポイント)ですが、2023年1月5日より0.2%(500円につき1ポイント)に引き下げられます。また、Mastercardブランドの楽天カードのみが変更されます。
そのため、VISA、JCB、American Expressのブランドを利用している方は、これまで通りAmazonを利用しても還元率1%で変わりません。しかし、Mastercardの楽天カードを持っていてAmazonを利用する場合は対策を考える必要があります。
還元率を下げた理由は明らかにされていませんが、加盟店手数料に関係している可能性があります。ただし、Mastercard以外のブランドも今後改悪する可能性があり、引き続き気にする必要があるでしょう。
改悪ばかりでもおすすめ?楽天カードのメリット
改悪ばかりでも、楽天カードにはメリットがたくさんあります。例えば、加盟店での利用やキャッシュレス決済との併用でポイント還元率がアップするのも魅力です。ここからは、楽天カードのメリットについて、みていきましょう。
ポイント還元率が1%と高い
多くのクレジットカードの還元率は、0.1%〜0.5%程度です。楽天カードは、街でのお買い物や公共料金のお支払いなど、楽天市場以外で利用した場合でも100円で1ポイントと還元率が高いのが特徴です。
そのため、日頃の買い物に楽天カードを利用すると、効率よくポイントを貯められます。獲得したポイントは、購入から20日後、または翌月15日頃に反映されます。
楽天が運営する楽天市場には、スーパーポイントアッププログラム(SPU)という制度があります。
以下の条件を満たすことで還元率が高くなる仕組みです。
・楽天カード決済+2%(合計3%)
・楽天カード(プレミアム)での決済+2%(合計5%)
・楽天市場アプリからの買い物+0.5%(合計5.5%)
・楽天銀行からの引き落とし+1% (合計6.5%)
・楽天モバイルの通話SIM利用+2%(合計8.5%)
条件をすべて満たすのは難しいかもしれませんが、楽天カードを利用するだけで3%還元されるのでお得です。
豊富なキャンペーンを実施
楽天カードでは、年間を通してさまざまなキャンペーンを実施しています。例えば、「新規入会・利用で5,000ポイントプレゼント」などを行っています。さらにタイミングによっては、最大1万2,000ポイントのキャッシュバックを受けられる場合もあります。
また、「楽天市場を利用の方は、街での利用金額に応じてポイントが最大2倍」「楽天カードを紐づけた楽天ペイの利用で、実質5%還元」というのもとても魅力的です。
ただし、キャンペーンごとに条件があります。事前登録が必要なキャンペーンが多いので、条件をよく確認してから申し込むことが大切です。楽天カードは年会費が永年無料のため、 利用する予定がない方でも、キャンペーン目的でカードを作りたい方にとって安心です。
楽天ポイントが使える・貯まるお店が増加中
楽天カードの魅力は、楽天ポイントで還元できることで、多くの人が重宝しています。現在発行されているすべての楽天カードには、楽天ポイントカード機能が付いています。
楽天ポイントの加盟店には、マクドナルド、ミスタードーナツ、ENEOSなどがあり、加盟店で楽天カードを提示するだけでポイントが貯まります。つまり、100円につき1ポイントが還元される加盟店の場合、「提示によってもらえるポイント」に「カード決済のポイント」が加算されるため、合計2ポイントとなります。楽天ポイントカードしか持っていない方は、作ってみてもいいかもしれません。
楽天カードで公共料金を支払うデメリット
楽天カードは2021年から公共料金のポイント付与が大幅に減り、気になっている方も多いのではないでしょうか。以下から、公共料金を楽天カードで支払うデメリットについて、ご紹介します。
公共料金のポイントの還元率が減少、国民年金保険料も対象
2021年6月から公共料金や税金の支払いで貯まるポイントの還元率が引き下げられました。
楽天カードで公共料金などを支払う際のポイント還元率は、従来の100円につき1ポイントだったのに対し、2021年6月より500円につき1ポイントに減少しています。
対象になるのは、電気、ガス、水道使用料、国税、都道府県税、国民年金保険料、Yahoo!公金支払いなどです。楽天カードをメインカードにして支払いを一本化していた方にとっては大打撃です。
さらに2021年6月から、楽天でんき(+0.5倍)が、「スーパーポイントアッププログラム」から対象外になります。ポイント還元率や条件は、今後も変更される可能性があります。楽天カードユーザーの方は、定期的に案内メールや公式サイトを確認しましょう。
楽天ペイで公共料金の支払いができない
公共料金の支払いにスマホ決済を利用する場合は、アプリへチャージが必要ですが、楽天カードでのチャージはできません。例えば、PayPayの場合は、コンビニATMや銀行口座からのチャージや指定のクレジットカードからのみチャージができます。
楽天カードと紐づけできるスマホ決済の楽天ペイは、公共料金の支払いには対応していません。そのため、スマホ決済で公共料金を支払いたい方は、楽天カードは不向きでしょう。
楽天カードおすすめの乗り換え先
近年、楽天カードの改悪が相次いでおり、楽天カードを持っている方は乗り換えを検討する方もいるでしょう。ここからは、おすすめの乗り換え先についてご紹介します。
JCB CARD W
JCB CARD Wは年会費無料、ETCカードも家族カードも無料で利用できます。そのため、楽天カードと2枚持っていても費用の負担はありません。最短3営業日(通常1週間程度、最短3営業日)で発行されるので、申し込みから早めにカードを受け取れます。
1,000円の買い物につき2ポイントと還元率は楽天カードと同じ1%のため、還元率の高さも魅力です。また、ORIGINAL SERIESパートナーに登録されている店舗を利用することで、ポイントが倍増になる優遇を受けられるので、ポイントが早く貯まります。
スターバックスやコンビニ、家電量販店など実店舗などが、ORIGINAL SERIESパートナーに参加しています。オンラインショッピングでポイントが貯まる「Oki Dokiランド」と組み合わせれば、オールマイティーな優待が受けられます。
貯まったポイントは1ポイント3円相当に交換できます。また、キャッシュバックから商品交換まで、ポイントの種類も豊富です。楽天ポイントへの交換も可能なので、2枚持っていても、ポイントを1種類にまとめられます。
年会費 | 無料 |
家族カード | 無料 |
ETCカード | 無料 |
ポイントプログラム | Oki Dokiポイント、1,000円=2ポイント |
ポイント還元率 | 1% |
申し込み基準 | 18歳以上39歳以下で、ご本人または配偶者に安定継続収入のある方。または高校生を除く18歳以上で学生の方。 |
国際ブランド | JCB |
まとめ
相次ぐ楽天カードの改悪への対応はイメージできたでしょうか。楽天ゴールドカードの改悪や公共料金の支払いの問題もじっくり考えてみれば、決断を迷う必要がないでしょう。この機会に、少しでも得するクレジットカードの使い方を学びましょう。
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