会計事務所に勤めている方の中には、
「会計事務所を辞めたいけど、転職するならどんな業種が向いている?」
「会計事務所を辞めたいときには、退職理由をどう伝えればいい?」
このような疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。
できれば自分の持っているスキルを活かして、条件のよい職場で新たなスタートを切りたいですよね。ただし、退職する際には理由をしっかり伝えることも大切です。
そこで今回は、会計事務所についていけないと感じる理由や転職に向いている業種、よくある退職理由をまとめました。
会計事務所を辞めたい方におすすめの転職サイトも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
会計事務所を辞めたい!半年〜1年でついていけないと感じる理由とは
会計事務所は法人や個人の依頼者に対して、税務や会計業務を代行することが主な仕事内容です。帳簿付けや決算、税務申告など幅広い業務を行っています。
会計事務所と聞くと専門的な知識が必要で、業務内容が難しそうなイメージを持つ方もいるでしょう。実際に、就職してから半年〜1年ほどでついていけないと感じるケースも少なくないようです。
会計事務所でついていけないと感じる理由には、主に以下の点が挙げられます。
- 給料が労働量に見合っていない
- 人間関係のストレス
- 税理士資格の勉強時間が取れない
それぞれ詳しく見ていきましょう。
給料が労働量に見合っていない
会計事務所を辞めたいと思う理由の1つに、給料が労働量に見合っていないと感じることが挙げられていました。
会計事務所では、たとえ同じ仕事量であっても税理士資格の有無で支給額に大きな差が出ます。また、12月〜3月の繁忙期には特に忙しくなりやすく、残業が増えることも1つの要因です。
中には、残業代がまともに支払われない会計事務所も存在するようで、従業員が不満を抱えているケースもあります。
人間関係のストレス
苦手な人がいるなど人間関係のストレスは、たとえ就職して半年も経っていなかったとしても辞めたくなるきっかけとなるでしょう。
表面上は無理して合わせることができたとしても、内心はストレスが溜まってしまう方も多いようです。
職場は毎日長い時間を過ごす場所であるため、人間関係のストレスから解放されたいと感じる人は多いでしょう。
税理士資格の勉強時間が取れない
税理士資格の勉強時間が取れないことも、会計事務所を辞めたいと感じる原因の1つです。
会計事務所では、税理士資格の有無が給料の支給額に反映されます。そのため、資格を持っていない人は、仕事をしながら資格取得を目指して勉強するのが一般的です。
しかし、会計事務所の仕事が多忙すぎて勉強する余裕がないパターンが多く見受けられます。
実務経験を積んでスキルが上がっているにも関わらず、資格が取得できないことにもどかしさを感じる人も多いでしょう。
会計事務所から転職する際にはどんな業種がおすすめ?
会計事務所を辞めて転職する場合、これまでに培ったスキルが有利に活かせる業種を選ぶのがベストです。
スキルを活かせる業種に転職すれば、即戦力として働けるだけでなく基本給がアップする可能性もあるでしょう。
会計事務所の業務スキルを活かして転職する場合には、以下の業種がおすすめです。
- 銀行
- 一般企業の経理
- 購買担当者
銀行
会計の専門職として磨かれたキャリアは、銀行でも重宝されるでしょう。
銀行では、クライアントや個人に対する資金管理の相談やアドバイスなどの他、コンサルティングなど多様な業務に携われることが魅力です。
単調な作業だけでなく様々なことに挑戦してみたい方や、キャリアアップを目指したい方にはやり甲斐を感じられる業務内容となるでしょう。
勉強が必要にはなるものの、投資に関する知識も身に付くため、自身の資産形成に役立てられることもメリットです。
一般企業の経理
会計事務所での実務経験がある方は、一般企業の経理業務でも雇用されやすい傾向があります。
決算や税務など、専門的な知識が一通り身についている人材であるからこそ、即戦力として業務を任せてもらえるでしょう。
異業種で1から仕事を覚え直すことに不安がある方や、環境が変わってもこれまでのスキルや経験を活かした仕事を続けたい方におすすめです。
ある程度のスキルが認められた場合は、雇用が決まった時点で基本給を上げてもらえる可能性もあるでしょう。
購買担当者
人と積極的に関わりながら、会計に関する知識を活かしたい方は、企業の購買担当者として働くのもおすすめです。
購買担当者は、商品開発に関する資材を低コストで仕入れる役割があるため、交渉や価格調査など戦略的な視点で経費を管理しなければなりません。
品質維持とコスト削減を両立させるためには、お金に関する広い知識と視野が役立てられるでしょう。
成果がはっきり見える仕事がしてみたい方や、達成感を味わえる仕事をしてみたい方に向いている仕事と言えます。
会計事務所を辞めたい方におすすめな転職サイト
会計事務所を辞めたいと考えている方は、転職サイトを使ってやりたい仕事を探してみるのも1つの方法です。
転職サイトは多数ありますが、どこで調べるか迷っている方には以下のサイトをおすすめします。
- ヒュープロ
- リクルートエージェント
- DODA
こちらの3つの転職サイトは、会計事務所での経験を活かせる業種が多数登録されているため、気になる仕事が見つかる可能性が高いでしょう。
それぞれの詳しい特徴を紹介するので、参考にしてみてください。
ヒュープロ
出典:ヒュープロ
「ヒュープロ」は士業・管理部門などの専門分野特化型の転職エージェントです。
経理・税務・財務など会計事務所のスキルにマッチした求人のみを探せるため、知識や経験を活かした幅広い選択肢があります。
ヒュープロでは採用率アップのためのサービスが充実しており、履歴書・職務経歴書の添削や、面接対策サービスを無料で利用可能です。
面接に自信がない方でも通過率アップのポイントを教えてもらえるので、転職が初めての方でも心強いでしょう。
リクルートエージェント
出典:リクルートエージェント
「リクルートエージェント」は、国内トップクラスの転職エージェントサービスとして、高い知名度と豊富な求人数を誇っています。
細かい条件を指定しても多数の求人がヒットするため、自分の可能性を存分に活かしたい方におすすめです。
経理関係の専門分野に特化した求人も多数登録されているので、知識や経験を活かせる職場が多数見つかるでしょう。
多数の求人を比較しながら検討したい方は、ぜひ登録してみてください。
DODA
出典:DODA
「DODA」は、経理関係の業種だけでも1万件以上の求人を保有しているため、転職後も同系統の職種に就きたい方でも多数の候補から選べます。
また、未経験から応募できる求人も多数登録されているので、異業種に興味がある方でも気になる求人に出会える可能性が高いでしょう。
エージェントサービスを利用することで、専門のスタッフが応募書類の添削から面接サポート、日程調整まで無料で行ってくれるため安心です。
会計事務所を辞めたい!よくある退職理由
会計事務所を辞めたいと思っているものの、どのような理由で退職するべきか悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。
ここでは会計事務所の退職理由としてよく使われるパターンを紹介します。
- 人間関係が負担になっている
- やりたかった業務内容と異なっていた
- 資格取得に専念したい
人間関係が負担になっている
会計事務所では、人間関係のストレスなどを理由に退職する人も多いようです。人間関係が悪ければ心身ともに支障をきたす可能性があるため、正当な退職理由と言えるでしょう。
入社から1年未満の方やパートなどで短時間勤務の方でも、人間関係を理由に退職願いを出すことは珍しいことではありません。
やりたかった業務内容と異なっていた
希望する業務内容と、実際の業務が異なっていることを退職理由とする人もいるようです。
会計事務所によっては、依頼される業務内容が偏っているケースがあります。そのため、自分がやりたかった業務内容と実際の業務が異なる場合もあるでしょう。
積み上げたいキャリアにも大きく関わってくる問題であるため、転職を考えるきっかけの1つと言えます。
資格取得に専念したい
税理士資格の取得に専念することを目的として、会計事務所を退職する人もいます。前述でも触れましたが、会計事務所で働く人の中には資格取得を目指している方も大勢いるためです。
会計事務所は時期によって多忙になることも多く、残業が続いてしまうときもあるでしょう。
試験勉強の時間が確保できずに、いつまでも受験に挑めない場合は、資格の取得を優先するためにやむを得ず退職を選ぶ人もいます。
まとめ
会計事務所が自分に合わず辞めたいと思った場合は、次にどのような業種で働きたいのかをじっくり考えて転職先を探してみてください。
培ったスキルを活かせる業種であれば、新たな就職先が見つかりやすく、新たな業務にもスムーズに移行できるでしょう。
また、理由を聞かれたときにはっきり答えられるように、退職理由を考えておくことも大切です。
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