ファクタリング手数料の違法な相場や計算方法、勘定科目や消費税など帳簿での扱いも解説!

ファクタリング手数料の違法な相場や計算方法、勘定科目や消費税など帳簿での扱いも解説!

「ファクタリング手数料の相場はどれくらい?」

「ファクタリング手数料は帳簿でどの勘定科目を使うの?」

このように、手数料について気になる方も多いのではないでしょうか。

ファクタリングを利用する際は、帳簿にも正しく仕訳する必要があるので、勘定科目や消費税の扱いなども正確に把握しておきたいですよね。

そこで今回は、ファクタリングの手数料相場や金額の計算方法、勘定科目、消費税について詳しく解説します。

違法業者の見分け方やおすすめ業者も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

ファクタリング手数料は違法?相場と計算方法

ファクタリング業者の中には、違法な手数料を取ろうとする悪質業者もいるので、注意が必要です。

とはいえ、手数料の相場を知らない場合は比較する基準がないため、違法な手数料を見分ける術がありません。

ファクタリングの一般的な相場を把握し、違法な手数料を見分けられるようにしておきましょう。

2社間・3社間におけるファクタリング手数料の相場は以下の通りです。

2社間ファクタリング5〜12%
3社間ファクタリング1~10%

相場よりも大幅に手数料が高い場合は、違法なファクタリング業者である可能性が高いと言えます。

また、ファクタリング手数料の計算方法は以下の通りです。

  • 利用者がファクタリング業者に買い取ってもらう金額×手数料率

例えば、10%の手数料で50万円をファクタリングした場合、以下の計算式になります。

  • 50万円×10%(0.1)=50,000円(手数料)

このように計算することで、手数料の金額を簡単に導き出すことが可能です。

ただし、多くのファクタリング業者は、サイト上で手数料の幅を◯%〜◯%と広めに提示しています。

そのため、ファクタリング手数料の具体的な金額を事前に知りたい方は、見積もりを依頼して確認してみるとよいでしょう。

ファクタリングの手数料に消費税はかかる?仕訳の際の勘定科目は? 

結論からお伝えすると、ファクタリングの手数料に消費税はかかりません。

ファクタリング手数料が課税対象にならない理由は、ファクタリングは国税庁が指定する「非課税となる取引」に該当するためです。

出典:非課税となる取引|国税庁

ファクタリングの取引は上記の「金銭債権などの譲渡」に当たるため、手数料に消費税は加算されません。

また、ファクタリング手数料の仕訳で使う勘定科目は、「売上債権売却損」です。ただし、会計ソフトで帳簿付けを行っている場合は、該当する勘定科目がないケースもあるでしょう。

勘定科目に「売上債権売却損」がない場合は、「雑損失」や「支払い手数料」に置き換えても問題ありません。

ファクタリング手数料などからわかる違法業者の見分け方

ファクタリングを装った違法業者を見分けるためには、以下の点をチェックするとよいでしょう。

  • 手数料が相場とかけ離れている
  • 所在地や連絡先が不明
  • 見積書が不明瞭

それぞれの理由を解説するので、ファクタリング業者選びの参考にしてみてください。

手数料が相場とかけ離れている

ファクタリング手数料が相場とかけ離れている業者は、避けた方が賢明です。手数料が高すぎる場合は、不当な料金を上乗せされている可能性があります。

また、手数料が相場より低すぎる場合も注意しなければなりません。手数料が安いからと安易に契約を結んでしまうと、契約後に追加料金を請求される恐れがあります。

ファクタリングを利用する際にはいきなり一社だけに絞らず、いくつかの候補から手数料を比較しながら選ぶとよいでしょう。

他社の手数料と明らかに差がある場合は、契約を見送るようにしてください。

所在地や連絡先が不明

業者の所在地や連絡先が不明な場合も、違法業者である可能性が高いので注意が必要です。

所在地や連絡先を明確にしていない業者は、取引で不利益を被ったとしても責任を取らずに行方を眩ます可能性があります。

そもそも、優良なファクタリング業者であれば公式サイトを運営し、所在地や連絡先を公表していていることがほとんどです。

信頼できる業者を見極めるポイントにもなるので、契約する前に必ず確認しておくようにしましょう。

見積書が不明瞭

ファクタリングを利用する際には、見積もりをしてもらうことが大切です。見積書の内訳が詳細に書かれていない場合は、不当な料金を加算されている可能性があります。

見積書が発行されたとしても、保証料など不必要な項目が記載されている場合もあるので、不審な点は必ず問い合わせましょう。

また、違法業者の中には見積もり自体を行っていないケースもあります。見積もりを行っていない業者も契約後に高額な手数料を請求する可能性があるので、取引しないようにしてください。

ファクタリング手数料が安いおすすめ業者5選

ここからはファクタリング手数料の安いおすすめ業者を紹介します。

  • 日本中小企業金融サポート機構
  • ビートレーディング
  • QuQuMo
  • アクセルファクター
  • トップマネジメント

こちらの5社は、法人・個人問わず利用可能で取引実績も多いため、初めてのファクタリングでも安心です。

日本中小企業金融サポート機構

出典:日本中小企業金融サポート機構

「日本中小企業サポート機構」は、企業の経営に関する悩みや課題の解決など、幅広いサポートを行っています。

ファクタリングの手数料は1.5%〜10%となっており、買取価格に限度が設けられていないことが特徴です。

大口の取引でも問題なく利用できるため、大きい金額での取引を希望する際に検討してみるとよいでしょう。

事業マッチングなど、横のつながりを広げるサポートも受けられるので、先を見越した事業の安定を図りたい方にもおすすめです。

即日資金化可能
ファクタリング形式2社間ファクタリング
3社間ファクタリング
手数料1.5%〜10%
利用限度額制限なし
利用対象者法人・個人事業主

日本中小企業金融サポート機構の詳細はこちらから

ビートレーディング

出典:ビートレーディング

「ビートレーディング」では、注文書の発行段階でファクタリングが可能です。

一般的に請求書を発行する段階でファクタリングを行うケースが多いため、より早い段階での資金化に対応してもらえます。

3万円から利用できるので個人事業主でも申し込みやすく、3社間ファクタリングであれば10%以下の手数料しか加算されません。

申し込みから審査までがスムーズな上、最短即日での資金化も可能なので、急な資金調達でも対応しやすいでしょう。

即日資金化可能
ファクタリング形式2社間ファクタリング
3社間ファクタリング
手数料2社間ファクタリング:4%~12%
3社間ファクタリング:2%~9%
利用限度額3万円~7億円
利用対象者法人・個人事業主

ビートレーディングの詳細はこちらから

QuQuMo

出典:QuQuMo

資金調達までのスピード感を強みとする「QuQuMo」では、請求書の提出から最短2時間の資金化が可能です。

2社間ファクタリング限定で行っていることから、取引先に資金繰り対策を行った事実を知られる心配もありません。

オンライン完結での申し込みが可能な他、必要書類は請求書と通帳の2点だけなので、法人・個人問わず気軽に利用しやすいでしょう。

利用金額や頻度に応じて最大1%まで手数料の引き下げが可能なため、長期的な利用を検討している方にもおすすめです。

即日資金化可能
ファクタリング形式2社間ファクタリング
手数料1.0%〜14.8%
利用限度額最大1億円
利用対象者法人・個人事業主

QuQuMoの詳細はこちらから

アクセルファクター

出典:アクセルファクター

「アクセルファクター」では、公式サイトの自動診断で調達可能な資金額を10秒ほどで調べられます。

一般的なファクタリング業者と異なり、利用金額によって細かく手数料が設定されていることが特徴です。

中小企業や個人事業主に喜ばれる柔軟性に重きを置いた対応力で、それぞれの事情や状況に合わせて臨機応変なサポートが得られます

2社間・3社間どちらのファクタリングも可能なので、より手数料を抑えたい方は3社間ファクタリングを利用してみるとよいでしょう。

即日資金化可能
ファクタリング形式2社間ファクタリング
3社間ファクタリング
手数料30~100万円:10%~
101~500万円:5%~
501~1,000万円:2%
1,001万円以上:要相談
利用限度額〜1億円
利用対象者法人・個人事業主

アクセルファクターの詳細はこちらから

トップマネジメント

出典:トップマネジメント

「トップマネジメント」は、豊富なファクタリング形式を用意しているのが特徴です。2社間・3社間以外に、2.5社間ファクタリングが選べます。

2.5社間ファクタリングの「電ふぁく」は、専用口座による取引によって手数料を抑えつつ、取引先に知られずに資金調達が可能です。

また、請求書だけでなく、見積書や受注書・発注書があれば申し込めるので、資金化を急ぎたい場合でも状況に合わせて対応できます。

即日資金化可能
ファクタリング形式2社間ファクタリング
2.5社間ファクタリング
3社間ファクタリング
手数料2社間ファクタリング:3.5%~12.5%
2.5社間ファクタリング:1.8%~8.0%
3社間ファクタリング:0.5%~3.5%
利用限度額30万円~3億円
利用対象者法人・個人事業主

トップマネジメントの詳細はこちらから

まとめ

ファクタリングの手数料を抑えたい場合は、2社間・3社間それぞれの相場を知った上で比較検討することが大切です。

また、ファクタリング手数料に消費税はかからないため、帳簿仕訳の際には金額をそのまま記載しましょう。

手数料が明らかに相場よりかけ離れている場合は違法業者の可能性が高いので、信頼できる業者を探してみてください。

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