日本のクレジットカードを海外で使う場合「使えなくなったらどうしよう」「手数料はどのくらいかかるのか」といった不安があるのではないでしょうか。
そこで今回、プライベートやビジネスで海外を訪れる前に確認しておきたいクレジットカードが使えないときの原因や、おすすめのクレジットカードを紹介します。また、クレジットカードを利用した際の利用代金の確定方法を、レートや手数料を交えて解説します。
これから海外へ行く予定のある人は、ぜひ参考にしてください。
日本のクレジットカード海外で使う!おすすめのクレカ
海外で買い物をする際、外貨両替で現地のお金を使って支払うよりクレジットカードのほうが両替手数料が安いため、断然クレジットカードの利用をおすすめします。
そこで海外で使うのにお得なクレジットカードを3つ紹介します。紛失や暗証番号の入力ミスなどによってカードが使えなくなってしまう可能性を考慮して、2〜3枚用意しておくと安心ですよ。
JCB CARD W
JCB CARD Wとは、入会年齢を18〜39歳に限定したクレジットカード。ポイント還元率やナンバーレスカード発行可能といった特徴があります。
世界にはさまざまなクレジットカードの国際ブランドが存在し、JCBはその中でも人気を誇る日本生まれの国際ブランドです。日本人によるサポートを受けられるメリットがあり、旅行先でトラブルに合った際も、日本人オペレーターが対応してくれるのはうれしいポイントですね。
JCBのクレジットカードは、日本人に人気のある旅行先で使える店舗数が多いのが魅力の一つ。ハワイ・グアム・韓国・台湾へ行かれる際は、JCB CARD Wの発行を検討してみてはいかがですか。
また、JCB CARD Wは通常1%で、スターバックスやamazonといった提携店舗でお支払いすれば、最大5.5%のポイントを受け取れます。
お得にお買い物をしたい人や、クレジットカードを増やしたいと思っている18〜39歳におすすめです。
年会費 | 無料 |
国際ブランド | JCB |
ポイント還元率 | 1.0~5.5% |
海外保険 | あり |
楽天カード
楽天カードは、5大国際ブランドといわれるクレジットカードの中の4つ、VISA・Mastercard・JCB・American Expressからブランドを選べるメリットがあります。
特にVISAは知名度とシェア率が最も高いのが魅力。また、VISAは加盟店数が多いことでも知られています。観光地やデパートだけでなく小さなお店でも利用できる可能性が高いため、旅行先で重宝するでしょう。
さらに、国内外問わず、楽天カードを持っているだけで空港ラウンジを利用できるサービスもあります。クレジットカードのブランドに関わらず、ハワイラウンジを利用できたり、ハワイのお得な情報を入手できたりするため、ハワイに行かれる人は楽天カードを作って損はないでしょう。
国際ブランドごとにサービス内容は異なるため、詳しくは楽天カードの公式サイトよりご確認ください。
年会費 | 無料 |
国際ブランド | VISA・Mastercard・JCB・American Express |
ポイント還元率 | 1.0~3.0% |
海外保険 | あり |
アメリカン・エキスプレス(ゴールド)
5大国際ブランドの中の一つであるAmerican Expressが展開するアメリカン・エキスプレス(ゴールド)。年会費が31,900円とやや高めではありますが、海外旅行をよくする人や富裕層向けのサービスを受けたい人におすすめのクレジットカードです。
アメリカン・エキスプレス(ゴールド)は、旅行傷害保険の内容が充実しているのが最大の利点。たとえば、乗り継ぎ遅延費用や受託手荷物紛失費用、携帯品損害保険金といったサービスが受けられます。
また、世界中の空港VIPラウンジを使用できたり、旅行先のレストランや施設で割引やプレゼントといった特典を利用できたりします。贅沢な旅を味わいたいなら、アメリカン・エキスプレス(ゴールド)を発行することをおすすめします。
なお、アメリカン・エキスプレスはカードの種類によって年会費や受けられる特典に違いがあります。「年会費以上のサービスを受けられるほどクレジットカードを利用するかどうか」を基準にカードの種類を選ぶといいでしょう。
年会費 | 31,900円 |
国際ブランド | American Express |
ポイント還元率 | 0.4~1.0% |
海外保険 | あり |
日本のクレジットカードを海外で使う時の手数料、レートとは?
クレジットカードを海外で使う際に気になるのが、レートや手数料。
レートとは、円と外貨を交換するときの交換比率のことで、経済情勢によって常に変動しています。このレートによって、ある外貨に対して日本円は価値が高いのか(円高)、価値が低いのか(円安)が決まります。
海外旅行をする際にひとつ注意しておきたいのが、為替レートが適用されるタイミングです。一般的に、クレジットカード払いをした際の為替レートではなく、利用代金のデータがカード会社に到着した時点の為替レートが適用されます。
買い物をした数日後には決済データが到着するため、支払うべき金額に大きな違いが出ることはまれですが、多少変動しておくことを覚えておくといいですよ。経済状況に大きな変化がない限り、数日間の変動幅は1円未満といわれています。
また、海外でクレジットカードを使う際にレートと一緒に把握しておきたいのが、事務手数料です。外貨を日本または現地で両替するときに両替手数料を払うのと同様、クレジットカードもカード会社が利用店舗に対して日本円から現地通貨に換算するための事務手数料が発生します。
国際ブランド | 手数料 |
Visa | 1.6〜2.2% |
Mastercard | 1.6〜2.2% |
JCB | 1.6〜2.2% |
American Express | 2.0% |
Diners Club | 1.3% |
海外で買い物した場合、支払う金額は為替レートによって決まり、さらに事務手数料が上乗せされた金額を払う必要があるのです。
クレジットカードが海外で使えない原因
クレジットカードが海外で使えない場合、考えられる原因を3つ紹介します。海外旅行ならではのトラブルに絞って紹介するので、これから海外旅行を検討している人は要チェックです。
国際ブランドが非対応
手持ちのクレジットの国際ブランドが渡航先のお店で対応していない場合、そのクレジットカードは使えません。
普段何気なく日本で使用できていれば「海外でも使えるのかな」と気にする人は少ないでしょう。今回紹介したクレジットカードの中でも、使える可能性が高い国もあれば使えない国もあります。ブランド違いで複数枚作っておくことをおすすめします。
国際ブランド | 特徴 |
VISA | アメリカに強い |
Mastercard | ヨーロッパ圏に強い |
JCB | ハワイ・グアム・韓国・台湾などに強い |
American Express | アメリカに強い |
Diners Club | アメリカに強い |
利用限度額を超えている
一般的に、クレジットカードの利用限度額は発行時に決まります。大きな買い物を滅多にしない人は、海外旅行の前に利用限度額を確認しておきましょう。
利用限度額が低いクレジットカードを使用している人や、旅行先で高価なバッグや靴をたくさん買う予定のある人は、一時的に利用限度額を増額できるサービスを活用しましょう。申請してから受理されるまで数日間かかる可能性があるので、なるべく旅行の日程が決まったタイミングで申請しておくことをおすすめします。
高額な買い物で不正利用検知システムが作動
海外で高額な買い物をすると、第三者による不正利用だとシステムが判断し、セキュリティロックがかかることがあります。
本人による利用だと判明すればロック解除はすみやかにおこなわれますが、海外での急なトラブルはできるだけ避けたいですよね。
海外旅行へ行く前に、渡航先で使用する旨をカード会社に事前連絡をしておくことで、不正利用検知システムが誤って作動するのを防ぐことができます。
まとめ
クレジットカードを海外で使う場合、VISAやJCB、American Expressといった認知度の高い国際ブランドがおすすめです。クレジットカードを1〜2枚しか持っていない人は、渡航する前にもう1枚増やしておくといいでしょう。1枚使えなくなっても安心です。
また、旅行先でクレジットカードが使えなくなる可能性は十分に考えられます。日本にいる間にできる限りの対策をし、トラブルゼロで海外旅行を楽しみましょう。
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