経理担当者がいない起業したての会社や個人事業主などは、日々の記帳が面倒に感じるかもしれません。
「メイン業務に集中したいから記帳代行を依頼したい」
「記帳代行の依頼先はどこなのだろう?料金はどのくらいかな」
このように考える方も多いでしょう。
今回は、そんな方に向けて記帳代行の依頼先や依頼できる範囲、料金相場、失敗しない選び方などを解説します。記帳代行するか悩んでいる方にとって知りたい情報をまとめたので、ぜひ参考にしてください。
記帳代行を依頼できるのはどこ?
まず、記帳代行を依頼できる「税理士事務所」と「オンラインアシスタント」について解説します。
- 継続した顧問契約なら税理士事務所
- 無駄なコストを避けたい場合はオンラインアシスタント
それぞれ違った特徴があるため、比較してみてください。
継続した顧問契約なら税理士事務所
記帳代行は、税理士事務所に依頼することができます。
税理士事務所の場合、記帳代行だけでなく、税務相談や決算申告業務、年末調整業務などの代行も依頼可能です。
決算申告業務や年末調整業務の代行は、税理士しかおこなえないため、それらも依頼したい方には税理士事務所がおすすめです。
ただし、税理士事務所に依頼する場合、費用が高額になることが多く、継続した顧問契約を結ぶのが一般的です。
無駄なコストを避けたい場合はオンラインアシスタント
記帳代行のみを依頼したいなら、オンラインアシスタントも検討するとよいでしょう。オンラインアシスタントとは、クライアントの業務サポートをインターネット上でおこなうサービスのことです。
必要な時に必要な量だけ業務を依頼できるため、人件費の無駄がありません。
また、すでに記帳代行のスキルを持ったアシスタントに業務を依頼できるため、人材育成の必要がなく、記帳業務をおこなう経理担当者を雇うより、非常に効率的です。
ただし、インターネット環境の整備が必須で、最初はコミュニケーションの取り方に戸惑うこともあるかもしれません。
とはいえ、オンラインでのコミュニケーションは複雑なものではなく、次第に慣れていった方がほとんどです。慣れれば業務の効率化を図れるでしょう。
記帳代行おすすめのオンラインアシスタント4選
中には、オンラインアシスタントというものを初めて知った方もいるかもしれません。そこで、特におすすめのオンラインアシスタント会社を4つ選んで紹介します。
具体的には以下の4つです。
- フジ子さん
- タスカル
- CASTER BIZ(キャスタービズ)
- i-Staff Accounting
それぞれの特徴を知って、比較検討してみてください。
フジ子さん
「フジ子さん」は、累計ユーザー数が1,000以上で、官公庁も導入している信頼できるオンラインアシスタントです。
PCでできる業務は何でも依頼可能で、パート社員並のコストで仕事を頼めるのはフジ子さんだけです。
2週間分の無料トライアルを実施中のため、「まずはオンラインアシスタントとはどのようなものか知りたい」という方にもおすすめです。(2023年7月時点)
タスカル
出典:タスカル
「タスカル」は、毎月10時間の年間プランなら2万7,500円で利用できる、料金が安いオンラインアシスタントです。会社や個人事業の規模にもよりますが、記帳代行のみなら月10時間以内で対応できることがほとんどでしょう。
もし、時間が余ったら請求書発行や見積書作成なども依頼することができます。また、10時間を消化しなかった場合、繰り越しして次月で調整することも可能です。
CASTER BIZ(キャスタービズ)
「CASTER BIZ(キャスタービズ)」は、採用倍率「100分の1」から厳選された優秀なアシスタントが在籍するオンラインアシスタントです。
専門性やスキルがあるアシスタントが担当してくれるため、「スムーズに依頼できた」「記帳代行以外にも依頼できることが多い」と好評です。
【「CASTER BIZ(キャスタービズ)」の詳細はこちらから】
i-Staff Accounting
「i-Staff Accounting」は、経理特化型のオンラインアシスタントです。経理に特化しているだけあって、記帳代行は非常にスムーズに依頼できます。
「MFクラウド会計(Moneyforward)」や「クラウド会計ソフトfreee」など、様々な会計ソフトがありますが、それらに柔軟に対応してくれるため、今まで使っていた会計ソフトを引き続き使いたい方にもおすすめです。
「スキャンデータ化+記帳サービス」なら、100仕訳までの場合、月額9,800円と格安なところも魅力です。
記帳代行はどこまで依頼できる?
記帳代行は、一般的に以下のような業務を指します。
- レシートや領収書の整理
- 会計ソフトへの仕訳入力
- 仕訳入力データを利用した各種帳簿の作成
そして、基本的には以下のような業務は記帳代行に含まれません。
- 決算
- 確定申告
- 給与計算
- 請求書の発行(オンラインアシスタントなら依頼可能)
税務申告や関係書類の作成、税務相談は、税理士の独占業務となっているため、気を付けてください。税理士事務所なら対応可能でも、オンラインアシスタントには依頼できないこともあります。
記帳代行を依頼する時は、どこまでの範囲を対応してくれるのか確認しましょう。
記帳代行という言葉の定義は様々で、税理士事務所やオンラインアシスタント会社によって捉え方が異なることもあります。
必ずしもすべての税理士事務所やオンラインアシスタント会社が、請求書や領収書を渡せば、その後の業務をすべておこなってくれるわけではないことに気を付けてください。
自分が担当する範囲と依頼できる範囲を明確にしましょう。
記帳代行の料金相場
記帳代行の料金相場は、以下あたりが目安になります。
税理士事務所 | 法人の場合:1ヶ月あたり4万円程度 個人事業主の場合:1ヶ月あたり3万円程度 |
オンラインアシスタント | 1時間あたり2,000~5,000円程度 |
オンラインアシスタントに依頼する場合、どのくらいの時間がかかるかがポイントになります。100仕訳に対して1万円程度が目安とされているため、依頼する際は妥当な料金かチェックしてください。
記帳代行サービスの失敗しない選び方
記帳代行サービスを選ぶ際は、以下の2つのポイントを意識してください。
- 無料トライアルを利用する
- 複数のサービスから見積もりをとる
一度良い依頼先を見つけることができれば、そのまま継続して利用可能のため、最初は時間をかけて選ぶのがおすすめです。
無料トライアルを利用する
オンラインアシスタント「フジ子さん」の紹介の際に触れましたが、無料トライアルを利用するのは大変おすすめです。
そもそもオンラインアシスタントを利用したことがない場合、「オンラインでうまくコミュニケーションをとれるか」「正確に記帳をおこなってくれるか」など不安があるかもしれません。
その不安を解消するために、数時間の無料トライアルを利用してみてください。いざ使ってみるとその利便性に驚く方もいます。
複数のサービスから見積もりをとる
また、複数のサービスから見積もりをとって比較検討するとよいでしょう。サービスによっては無料相談できるところもあります。
前述した「記帳代行はどこまで依頼できるか?」ということもぜひ確認してください。詳しいサービス内容や料金について質問し、納得してから契約を結びましょう。
まとめ
今回は、記帳代行の依頼先や依頼できる範囲、料金相場、失敗しない選び方などを解説しました。
記帳代行の依頼先としては、税理士事務所やオンラインアシスタントがありますが、オンラインアシスタント会社だけみても、それぞれ違った特徴があるため、しっかり比較検討してみてください。
その際に参考になるのが無料トライアルや無料相談などです。最初だけの手間だと思って、慎重に選んでくださいね。
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