「誰にも負けないこと」って何?回答のポイントをご紹介!

「誰にも負けないこと」って何?回答のポイントをご紹介!

「誰にでも負けないことは何ですか?」就活の面接や作文でこのように質問されて困った経験はありませんか?

いざ質問されると「誰にも負けないことと自己PRの違いが分からない!」「そもそもどう答えていいかわからない!」と感じてしまう人も多いでしょう。

そこで本記事では、なぜ「誰にも負けないこと」を質問されるのか、面接官がどのような目的で質問するのか、具体例を交えてお答えします。

質問者の意図が分かれば、対策方法やポイントがつかめるので、ぜひ参考にしてみてください!

誰にも負けないことを聞かれる理由

では初めに、なぜ企業が「あなたの誰にも負けないことは何ですか?」と質問するのかを、面接官の意図を踏まえて理解していきましょう。

誰にも負けないことなんてない」「ありきたりなことしか答えられない」と不安に思う人も多いと思います。しかし心配はいりません。企業が「誰にも負けないこと」と聞く理由はあなたが持つNo.1の部分を知るためではありません。

その理由は

自己分析がちゃんとできているのかを知るため

強みをどう仕事に活かそうと考えているのかを見るため

その人らしさを知るため

です。

「誰にも負けないこと」とはあなたの強みです。きちんとした自己分析を通して、強みや弱みを把握している人は、企業から期待されるし、仕事での失敗を避けられます。

企業は決してあなたが持つNo.1のものを知るために「誰にも負けないこと」と質問するのではなく、失敗・挫折の際、努力や工夫をして培った能力をどう活かせるかを知りたくて質問するのです。

誰にも負けないことと自己PRの違いとは

「誰にも負けないこと=自分の強み」を聞かれる理由が分かったところで、「誰にも負けないことと自己PRの違いって何?」と疑問を持つ方もいるでしょう。

先ほどは「誰にも負けないこと」が聞かれる理由について説明したので、自己PRが聞かれる理由、そもそも自己PRとはなにかについて説明します。

企業が自己PRを聞く理由は

会社の成長や利益に貢献してくれる可能性がある人かどうかを判断したい

社風に合っているのかどうかを確認したい

入社後に活躍してくれるかどうかを知りたい

 です。

そして、自己PRとは

・自分の持つスキルや経験を言語化して、企業にアピールするもの

・具体的なエピソードも織り交ぜて根拠のある内容にする

・そのスキルをどう活かしていけるのか、企業にどのように貢献できるのかを伝えるもの

つまり採用してもらえるように自分を売り込むことです。

一方「誰にも負けないこと」は、他人より優れているもの、つまり「強み」です。

しかし、どちらも

自己分析できているか

企業にどう貢献していくのか

を見る点では共通しています。

以上のことをまとめると、自己PRとは企業に対してのアピール。一方、「誰にも負けないこと」は他人と比べた時に自分の優れている「強み」となります。

誰にも負けないことの回答のポイント

では実際に「誰にも負けないこと」に対する回答のポイントを紹介していきます。

自己分析する

自己分析は「誰にも負けないこと」を回答する場合に限らず、面接を受けるうえで必要なものです。

大切なのは、過去の失敗・成功の経験を振り返り、自己分析することです。また、友人や家族、学校の先生など周りの人に、自分がどんな人物なのかを聞き、他人から見た自分を分析することです。他人を通した自分の分析は、自分では気づけない一面を見つけられます。

例えば、生徒への呼びかけをする委員会の仕事をこなすのは当然だと考えていたけど、仕事に取り組む姿を見て真面目という風に思われることもあります。

自己分析を自分だけで完結させるのではなく、他の人からの客観的な意見を求めてみるのも良い方法です。

根拠となる具体的な成功体験を挙げる

根拠として具体的な成功体験を挙げるのは、「誰にも負けないこと」への回答として信ぴょう性を持たせ、かつ相手に伝わりやくするための重要なポイントです。

例えば

A「私の誰にも負けないことは、行動力です。私はこの強みを活かして貴社では自分から積極的に動き、働きたいと思います。」

B「私の誰にも負けないことは、行動力です。私は大学のときに学園祭の実行委員を務めました。最初は行事の企画に参加してくれる人が少なかったのですが、周りの人に積極的に声掛けをし大勢の協力者を得て、学園祭を成功させました。私はこの強みを活かして、仕事に必要なことを考え、他の人が仕事をしやすいように、自ら行動できる人材になりたいです。」

AとBのどちらが行動力という強みが伝わるでしょう?Bは行動力を裏付ける具体的な成功エピソードが述べられています。具体的な体験により、行動力という強みに信ぴょう性が生まれるでしょう。

また成功体験を具体的な根拠として持ってくることで、強みに信ぴょう性が出るだけでなく、自信を持って強みとして回答できます。

どのように仕事に活かせるか具体的に述べる

誰にも負けないことを、どのように活かせるのかを述べるようにしましょう。企業は、その人が自社にとって必要な人材であるかを見たいのであって、ただあなたの強みを知りたいわけではありません。

誰にも負けないことを伝えるときは、企業での自身の活躍をアピールできるよう具体的に話しましょう。

自信を持って強く主張する

誰にも負けないことを話す時は、自信を持って主張しましょう。いくら自分の強みが優れているものであっても、おどおどした様子でいては、伝わるものも伝わりません。

「これだけには誰にも負けない」と自信を持って主張するよう心がけましょう!

誰にも負けないことの回答例【面接】

回答のポイントを踏まえて、面接で「誰にも負けないこと」を質問されたときの回答例を紹介します。
面接では、シンプルで自分の答えが明確に伝わるように意識して回答しましょう。長々と答えてしまうと、結局何を伝えたいのか分かってもらえなくなるので注意しましょう。

面接での良い回答例

「誰にも負けないことは、チームを一つの目標に向け引っ張る力です。私は高校3年間○○部に所属しておりました。練習時間が長く、練習量の多い厳しい部活でした。しかし、○○大会に出るという目標に向け、自らがリーダーとなって部員を引っ張り、目標を達成しました。また、大学時代、私は○○サークルに所属しておりました。サークルでは定期公演があり、私たちは満員の来場者数を目標としておりました。目標を達成するため、自分が主体となって部員を先導し、宣伝活動を根気強く行ったことで目標を達成することが出来ました。私は貴社で、チームの目標やプロジェクトを成功させるためにチーム全体で協力出来るように主体的に働きかけたいと思います。

この回答例では「誰にも負けないこと」を裏付ける具体的なエピソードを交え、さらには今後その強みをどのように活かしていきたいのかについても簡潔に述べています。

面接での悪い回答例

「誰にも負けないことは、体力です。私は毎日、ジョギングを欠かさずに行っています。またフルマラソンを完走したという経験があります。私はこの体力を活かして、仕事を人一倍頑張って取り組みたいと思います。」

この回答例には「誰にも負けないこと」を裏付けるエピソードはあるものの、強みである「体力」を仕事にどう活かせるのか具体性がなく、アピールポイントが足りていません。また、毎日ジョギングをかかさずしているという「継続力」もアピールできるのに、触れられていないのももったいないですね。

ただ誰にも負けないことを話すのではなく、「どうしてそう言えるのか」「その強みをどう活かせるのか」を話すようにしましょう。

誰にも負けないことの回答例【作文・ES 】

次に作文・ESでの「誰にも負けないこと」の回答例を紹介します。

面接では質疑応答の形で相手(聞き手)とやり取り出来ますが、作文・ESでは相手(読み手)に対して一度で伝えきらないといけないので、詳細に書く必要があります。

具体的な文の構成としては結論+理由+具体例という形をとるのが良いでしょう。

作文・ESでの良い例

「私のこれだけは誰にも負けないことは、状況判断能力です。私は飲食店のホールのアルバイトとして働いていました。ホールの仕事は、周りに目を配らなければならず、混雑する時間帯には特に周囲を意識する必要があります。最初はお客様をスムーズにご案内できませんでしたが、常に周りの席状況を把握し、どの手順で進めればお客様をご案内出来るかを判断し、他のスタッフと共有するよう工夫しました。その結果、お客様にお待ちいただく時間を短縮でき、ホールスタッフの負担を減らせられました。また、大学の学園祭で運営の仕事に回った時のことです。たくさんの人が集まる学園祭で私は、状況に合わせて人員の配置や、運営、施設を設置し、来場者に満足してもらい、盛り上げに貢献しました。入社後は、刻々と状況が変わる現場で臨機応変に対応出来るような現場監督になるべく、まずは監督補佐として現場でしっかり学び、培ってきた状況判断能力を活かして、安全かつスムーズに事が運ぶよう尽力したいと思います。」

この回答は、自分の強みである理由とその強みが活かされた具体的なエピソードと、またその強みを活かして、会社ではどのように働きたいのかが具体的に述べています。

作文・ESでの悪い回答例

「私の誰にも負けないことは企画力です。私はよく学校の出し物などの企画を発案する係を担当していました。そこでたくさんの案を発表したことで、自分の企画力に自信を持つようになりました。私はこの強みを活かして、会社の商品プロジェクトの会議では積極的に自らの案を発表し、事業を始めるという点で貢献しようと考えています。

この回答は、成功体験が具体的ではなく、説得力に欠けています。多くの案を発表した経験があり、企画力に自信を持ったのはいいのですが、そこに至るまでの経緯が示されないと相手を納得させられません。

まとめ

今回は「誰にも負けないこと」の質問の意図、質問されたときの回答のポイントや回答例、を解説して紹介しました。

改めて就活における自己分析への努力の大切さが分かってもらえたのではないでしょうか?

ぜひ本記事を参考にして、実りある就職活動を!

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