文系でも就職しやすい業界はある?活躍できる業界の特徴もご紹介

文系でも就職しやすい業界はある?活躍できる業界の特徴もご紹介

文系出身でも安定した職に就ける業界はどこだろう
文系学生が就職しやすい業界はあるの?


これから就活を始める人の中には、このような疑問を抱えている方もいるのでしょうか。

確かに文系出身は、これと言った専門性が無いので有利に就活を進められる業界が見つけづらいですよね。

逆に言うと文系の学生は、自分の専攻に囚われずに多様なフィールドで活躍できるチャンスがあります

そこで今回は、文系出身で活躍している人が特に多い業界を取り上げていきます。それぞれの業界で必要なスキルや、文系出身で活躍できる業界の共通点も紹介しているので参考にしてみてください。

文系で就職しやすい業界

ここでは、文系出身で就職している方が特に多い業界をその理由とともに3つご紹介します。

必ずしも文系であることが就職の際に有利に働くわけではないので、その点はご注意ください。

保険

文系の出身者が多い業界の一つが、保険会社です。

保険会社は、金融業界の中の一つです。「生命保険」「火災保険」「自動車保険」などの保険を販売しており、会社によって取り扱う保険の種類や仕組みに違いがあります。

保険会社では、ほとんどの人がまず初めに営業職を経験します。保険の営業職では、長い付き合いの中でお客様のライフプランに寄り添った保険商品を販売するために、じっくりと信頼関係を作ることが大切です。

そこで必要になってくるのがコミュニケーションスキルです。文系の学生は比較的コミュニケーションスキルが高い人が多いため、保険や金融のような業界では活躍しやすいです。

また、保険業界は営業のインセンティブもあり、文系でも30代で年収1000万円以上が期待できます。そのため、就活生にも人気の高い業界となっているようです。

不動産

不動産業界は、文系出身者が多い業界です。
不動産業界には、不動産開発を行うデベロッパー、物件を仕入れて販売する不動産仲介業、マンションやオフィスビルなどの管理を行う不動産管理業の大きく3種類に分かれます。

これらのどの職種においても、文系の割合が高いのが特徴です。

不動産業界全体で必要なのが、コミュニケーション力です。不動産業は土地の所有者や工事会社など関係者が多いので、最低限コミュニケーション力を持っていることは必須になります。そのため、コミュ力の高い文系出身者が多く活躍しています。

さらに不動産開発を行うデベロッパーは、最新のテクノロジーやトレンドを取り入れて新たな価値を作る仕事なので、コミュ力に加えて様々なことへの興味関心が求められます。そのため、興味関心の幅広い文系学生が活躍しやすい業界です。

不動産仲介は、自社で開発をせずに、仕入れた用地を販売するのが主な業務です。そのため営業のお仕事がメインになるので、説得力のあるコミュニケーションができる人が活躍できます。

不動産管理業は、既に建てられたビルやマンションのリーシング(賃貸)やメンテナンスを行います。不動産を利用するお客様と一対一で長期的に関わるお仕事なので、コミュ力に加えて人柄や信頼構築の力が必要になります。

このように、不動産業界では理系の専門的知識よりもコミュニケーション力や人柄などが重視されるので、文系でも就職しやすい業界となっています。

小売

小売業界は、主にスーパー、コンビニ、商業施設があります。

小売業界の特徴は、多種多様な職種があることです。最初は販売や店舗の運営に携わることが多いですが、キャリアアップするとバイヤー、店舗開発、マーケティング、商品開発、リーシング、バックオフィス..など様々な職種に携わる機会があります。

小売業界では多くの新卒が現場で経験を積んだのちに様々なキャリアを選択していくので、これといった専門性がない文系の学生でも入りやすく、多様なキャリアパスを描きやすい業界となっています。現時点でつきたい職種が決まっていない方やゼネラルに様々な職種を体験したい方には向いている業界です。

また、小売業界では接客を行う機会があるので、最低限のコミュニケーションスキルが必要とされます。加えて、最新のトレンドを取り扱う商業施設などでは、流行を察知する力や新たなものへの関心も重宝されます。

人々の生活に寄り添った仕事をしたい方や、豊かなライフスタイルを提供したい人におすすめの業界です。

BtoBメーカー

メーカーは理系の職種というイメージがある方も多いかもしれませんが、文系にも活躍のフィールドは広いです。

文系がメーカーに就職して携われる職種は、営業・企画開発・マーケティング・バックオフィス・経営企画・広報など多岐にわたります。逆に理系の能力が必要とされるのは、研究開発や生産管理など一部の職種に限られます。

また、エンドユーザー(消費者)に販売する商品を作るBtoCメーカーは人気企業が多いのが事実で選考難易度が高い一方で、企業に販売する製品を作るBtoBメーカーは就活生への認知度が低く、就活の難易度もグッと下がります。

さらに、BtoBメーカーは景気の影響が緩やかで、比較的安定しているホワイト企業が多いです。そのため、安定した収入を得たい人や、ワークライフバランスを重視して働きたい人にはおすすめの業界です。

BtoBメーカーで活躍するために必要なスキルは、職種により様々です。しかしながら、文系出身者の職種は様々な職種の人とやりとりしながら業務を進めていくことが多いので、最低限のコミュニケーションスキルは必要でしょう。

文系で就職しやすい業界の特徴

ここでは、これまで挙げたような文系出身者でも就職しやすい業界の特徴をご紹介します。

コミュニケーション力が大事な業界

文系で就職しやすいのは、優れたコミュニケーション力が必要な業界です。
保険や不動産のような業界で成果を上げるためには、サービスに対する知識よりもコミュ力の方がよっぽど大切だからです。

そのため、特に専門性のない文系の学生でもコミュ力があれば就職しやすくなっています。

また、「コミュニケーション力」といっても、一概に話が上手い人のことを指すわけではありません。コミュ力には無数のパターンがあり、職種によっても求められるコミュ力の種類が異なってきます。

例えば、営業職なら会話を通した説得力・信頼構築力が必要ですし、企画職ならアイデアを言葉で表現する力が求められます。マネジメント職なら信頼構築力丁寧でわかりやすいコミュニケーションをする能力が必要です。

このように、職種によって求められるコミュニケーションの種類も様々です。そのため、皆さん一人一人の強みとしている能力を理解してそれが活かせる仕事につく事をおすすめします。

様々なことへの関心が必要な業界

文系の皆さんの中には、何か一つを突き詰めるよりも様々なことに関心を持っている方が多いと思います。

そのような様々なことへの興味関心や新しいことを察知する能力は、新たなサービスやビジネスを作るときに重宝されます

今後はどの業界においても、会社を成長させていくために新たなサービスやビジネスを作ることは必要になってきます。

そのため、普段から興味関心の広い人は多様な業界の企画職として活躍できる可能性があります。

人材不足の業界

単純な話ですが、人材不足の業界は文理関係なく就職しやすいでしょう。
特に人材不足が懸念されているのが、IT業界・福祉業界・建設業界です。

IT業界は今後も業界の規模が拡大していくので、人材不足が深刻化することが懸念されています。2030年には79万人不足する(*)と言われているほどです。

そのため、IT業界は理系向きと思われがちですが、プログラミング経験のない文系の学生でも総合職として就職できる企業が多いです。

福祉業界は、少子高齢化が加速する今後ますます人材が必要になってくる業界です。政府も人材確保のために、業界全体の賃金向上や資格取得のプログラムの充実に取り組んでいます。

福祉業界は、介護福祉士のような専門職以外にもケアマネージャーやバックオフィスのような事務職もあります。どの職種も未経験から目指すことができるので、文系の一般大学に通っている方もチャレンジすることができます。

建設業界も、深刻な人材不足を抱えている業界です。現場に赴いて工事の管理をする「施工管理職」が特に人材不足となっています。

一方で施工管理は給料が比較的高く、安定的な職種です。また、文系の学生でもチャレンジ可能で、経験を積むと順調に年収をあげていくこともできます。そのため、安定的に収入が欲しい学生や、ものづくりの現場に携わりたい学生にはおすすめです。

*引用: 経済産業省 -IT人材需給に関する調査- 調査報告書

まとめ

今回は、文系の学生が就職しやすい業界を取り上げました。

結論から言えば、文系出身であることが就活において不利に働くことも有利に働くこともあまりありません。それよりも新卒採用では、その人の持っているポテンシャルが重視されます。

そのため、自分の持っている強みや伸ばしたい能力を明確にし、それをどのように生かしていくのかを考えましょう。

また、皆さんが思っている以上に文系学生の活躍できるフィールドは大きいです。まずは、フットワーク軽く色々な業界を調べてみることをおすすめします。

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