「スマホを充電すると電気代はどれくらいかかる?」と疑問を持っていませんか。
結論、1回のスマホ充電だけでは、電気代はほぼかかりません。
とはいえ、1時間や1ヶ月ではどのくらい電気代がかかるのか、パソコンやiPadはどうなのか知りたい方も多いでしょう。
そこで本記事では、スマホ充電をはじめとした電気代の計算方法とお得に利用できるおすすめの電力会社を紹介します。
本記事を読めば、普段の充電にかかる電気代がいくらなのかがわかります。なるべくお得に電気を利用したい方はぜひ最後までご覧ください。
スマホ充電などの電気代はいくらかかる?計算式を解説
普段からスマホやパソコンなどを使用している方は、充電にどのくらい料金がかかっているかを把握しているでしょうか。
充電にかかる電気代を求めるには計算式があり、誰でもすぐに知ることができます。スマホなどをフル充電したときの電気代を求める式は、以下のとおりです。
①バッテリー容量(mAh)×定格電圧(3.7V)÷1,000=バッテリー電力量(Wh) |
②バッテリー電力量(Wh)÷1,000×電気料金単価(円/kWh)=電気代 |
この計算式を使い、さまざまなパターンで充電したときの電気代を紹介していきます。なお、電気料金単価は全国家庭電気製品公正取引協議会が定める31円/kWhを使用します。
スマホを1時間充電した場合は約0.38円
まずは、スマホをフル充電した場合の電気代を見ていきます。今回は、最新のiPhone15(バッテリー容量:3349mAh)で計算します。
①バッテリー容量(3349mAh)×定格電圧(3.7V)÷1,000=バッテリー電力量(12.3913Wh) |
②バッテリー電力量(12.3913Wh)÷1,000×電気料金単価(31円/kWh)=約0.38円 |
公式サイトを見ると「約30分で最大50%充電できる」と記載があります。つまり、単純計算でフル充電までは約1時間です。
このため、スマホを1時間充電すると、約0.38円の電気代がかかることになります。1回のフル充電では、電気代が1円もかからないのです。
スマホを1ヶ月充電した場合は約11.4円
それでは、スマホの充電を1ヶ月続けるといくら電気代がかかるのでしょうか。先ほど計算した約0.38円を使って計算してみましょう。
1ヶ月(30日)間毎日スマホをフル充電すると仮定した場合、以下のような計算式になります。
約0.38円×30日=約11.4円 |
スマホを1ヶ月充電すると、約11.4円かかる結果になりました。
これは1年で計算しても約140円なので、思ったより電気代はかかっていないと感じる方もいるのではないでしょうか。
パソコンを1ヶ月充電した場合は約92.7円
続いて、パソコンを1ヶ月充電した場合の電気代を見ていきます。なお、パソコンはM1 MaxのMacBook Pro 16インチモデル(バッテリー容量:27027mAh)で計算します。
①バッテリー容量(27027mAh)×定格電圧(3.7V)÷1,000=バッテリー電力量(99.9999Wh) |
②バッテリー電力量(99.9999Wh)÷1,000×電気料金単価(31円/kWh)=約3.09円 |
上記の計算式から、パソコンを1回フル充電すると、約3.09円かかります。やはり、スマホよりは電気代がかかる結果となりました。
そして、毎日フル充電すると仮定した場合、1ヶ月(30日)の電気代は以下のようになります。
約3.09円×30日=約92.7円 |
パソコンを1ヶ月充電すると、約92.7円かかる結果になりました。1ヶ月で100円もかからないのは安く感じますが、スマホと比べるとどうしても高くなります。
ちなみに、1年で計算すると約1,112円です。
iPad(アイパッド)を1ヶ月充電した場合は約36.9円
次は、iPad(アイパッド)を1ヶ月充電した場合の電気代を見ていきます。なお、iPadはiPad Pro 12.9(バッテリー容量:10,758mAh)で計算します。
①バッテリー容量(10,758mAh)×定格電圧(3.7V)÷1,000=バッテリー電力量(39.8046Wh) |
②バッテリー電力量(39.8046Wh)÷1,000×電気料金単価(31円/kWh)=約1.23円 |
iPadを1回フル充電すると、約1.23円かかります。パソコンよりは安いですが、スマホよりは電気代がかかる結果となりました。
そして、毎日フル充電すると仮定した場合、1ヶ月(30日)の電気代は以下のようになります。
約1.23円×30日=約36.9円 |
iPadを1ヶ月充電すると、約36.9円かかる結果になりました。ちなみに、1年で計算すると約442円です。
Switchを1ヶ月充電した場合は約14.7円
続いて、Switchを1ヶ月充電した場合の電気代を見ていきます。なお、Nintendo Switch本体(バッテリー容量:4,310mAh)で計算します。
①バッテリー容量(4,310mAh)×定格電圧(3.7V)÷1,000=バッテリー電力量(15.947Wh) |
②バッテリー電力量(15.947Wh)÷1,000×電気料金単価(31円/kWh)=約0.49円 |
Switchを1回フル充電すると、約0.49円かかります。スマホとそこまで変わらない結果となりました。
そして、毎日フル充電すると仮定した場合、1ヶ月(30日)の電気代は以下のようになります。
約0.49円×30日=約14.7円 |
Switchを1ヶ月充電すると、約14.7円かかる結果になりました。ちなみに、1年で計算すると約176円です。
20000mAhのモバイルバッテリーをフル充電した場合は約2.29円
最後に、20000mAhのモバイルバッテリーをフル充電した場合の電気代を見ていきましょう。
ほとんどのモバイルバッテリーは、繰り返し使える充電式電池の一つである「リチウムイオン電池」を採用しています。
リチウムイオン電池は同じ体積のニッケル水素電池と比べ、1.5倍近い充電容量を持つのが特徴です。ここでは、20000mAhをそのまま計算式に当てはめて計算します。
①バッテリー容量(20000mAh)×定格電圧(3.7V)÷1,000=バッテリー電力量(74Wh) |
②バッテリー電力量(74Wh)÷1,000×電気料金単価(31円/kWh)=約2.29円 |
20000mAhのモバイルバッテリーを1回フル充電すると、約2.29円かかります。やはり容量が大きいと、かかる電気代も多くなる結果となりました。
少しでも電気代を節電するなら電気料金の見直しから始めよう
1回の充電にかかる電気代は微々たるものですが、それも何年、何十年と積もっていくと大きな金額になります。
少しでも電気代を節電したいと思うなら、電気料金の見直しから始めるのがおすすめです。ここでは、以下2つの電力会社を紹介します。
- Looopでんき
- ネット電力
今よりも電気代が下がるかもしれないので、ぜひチェックしてみてください。
①Looopでんき
Looopでんきは基本料金・燃料費調整額が0円で利用できる電力会社です。
燃料費調整額とは、市場の燃料価格が月々の電気代に反映されるもので、私たちはコントロールできません。そのため、高いときでも払わなければいけないのです。
しかし、Looopでんきは燃料費調整額が0円なので、市場の動向に左右されることなく、お得に電気を使えます。その代わり、30分ごとに単価が変動する仕組みです。
料金が一律でないことに不安を覚える方もいるかもしれませんが、安い時間帯にまとめて電気を使えばお得に利用できます。
契約金・解約金も0円ですから、気軽に利用を検討してみてください。
②ネット電力
ネット電力は、基本料金0円で利用できる電力会社です。電気を使わないほどお得になるため、あまり家にいる時間が多くない方におすすめです。
また、マイページでは30分ごとの電気使用量をリアルタイムでチェックできます。
そこで節電しようという意識が芽生えると、さらにお得に電気を使えるようになるでしょう。
ただ、ガスとのセット契約ができなかったり、オール電化向けのプランがなかったりするので、その点は注意してください。
まとめ
スマホやパソコンなど、1回のフル充電であればそこまで電気代はかかりません。
しかし、多くの人は毎日充電するものなので、数年、数十年と積もっていけば大きな金額になります。
少しでも電気代を節約するなら、電気料金の見直しから始めるのがおすすめです。今は多くの電力会社があり、それぞれ特徴を持っています。
本記事で紹介した上記の電力会社を筆頭に、さまざまなプランを検討してみましょう。
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