需要のある資格ランキング!国家資格・民間資格各5選と使える資格の特徴

需要のある資格ランキング!国家資格・民間資格各5選と使える資格の特徴

近年多くのメディアが、新型コロナウイルス感染症の流行に伴う貧困や失業に関する問題を取り上げています。

これからの時代、手に職をつけておかないと危ないのでは?」と思い、資格取得に興味をもった人も多いのではないでしょうか。しかし、どんなに頑張って取った資格も、転職やスキルアップに役立たなければ意味がありませんよね。

今回は、就活中にあらゆる資格について調べ上げた資格マニアの私が、各資格の将来性と取得難易度を踏まえて「需要のある資格ランキング」を作成しました。需要のある国家資格・民間資格を取得すれば、昇進や収入増など嬉しい成果につながりますよ!

需要のある資格ランキング:国家資格編

まずは、国家資格からご紹介します。国家資格は民間資格に比べると、資格取得の難易度は高めです。

しかし専門的な知識・技術が必要になるからこそ、仕事も確保しやすいものです。労力に見合った結果を得られる資格といえるでしょう。「時間やお金をかけてでも有用な資格を取得したい」という人には、国家資格がおすすめです。

今回は、数ある国家資格の中でも需要と取得難易度のバランスがよいものをランキングにしました。

1位:税理士

税理士は、難易度と資格取得による恩恵のバランスがとても優れている資格です。

税理士試験に合格するのは、決して簡単なことではありません。しかし弁護士や公認会計士など他の士業の試験に比べれば、難易度は低めです。

税金は、すべての国民や企業に深く関わっています。さらに、「税務代行」「税務書類の作成」「税務相談」など税理士にしかできない業務も多いです。税金の存在がある限り、税金に関する業務を広くサポートする税理士の需要もあり続けるといっていいでしょう。

しかも税理士事務所で経験を積めば、将来的に独立するのも可能です。会社に頼らず自分で稼ぐ力を身につけたいなら、税理士の資格をとるのがおすすめです。

2位:宅地建物取引士

宅地建物取引士は不動産取引の専門家です。国家資格の中では比較的難易度が低く、独学で合格を目指す人も多いです。

活躍の場は不動産関係などに限られるものの、宅地建物取引士にしかできない業務も多々あります。しかも宅地建物取引を行う業者は、事務所に一定の人数の宅地建物取引士を置かなければならないと、法律によって義務付けられているほど必要とされる資格なのです。

つまり宅地建物取引士は、不動産・賃貸に関する分野では必要不可欠の人材といえます。この分野に興味のある方はぜひチャレンジしてみてください。

3位:登録販売者

登録販売者は、医薬品の販売を行うための専門資格です。実務経験・学歴不問で取得できる資格として人気を集めています。

登録販売者の主な活躍の場である薬局の数は、2019年度に60,000施設を突破しました。(*)前年度に比べて0.9%増加しており、年々伸び続けています。

しかも第2類医薬品・第3類医薬品のみを扱う薬局では薬剤師を配置せず、登録販売者を店舗の責任者にするケースも増えてきました。近年はスーパーやホームセンター、コンビニエンスストアにおける求人も増えており、登録販売者の活躍の場はますます広がっていくでしょう。

*:令和元年度衛生行政報告例|厚生労働省

4位:保育士

少子化時代にもかかわらず、保育士の需要はとどまることを知りません。厚生労働省によると、2018年11月の保育士の有効求人倍率は3.20倍。全国で最も高い東京都の倍率は6.44倍にものぼっています。(*)

国が給与や勤務環境の改善を主導していることもあり、保育士は今後さらなる飛躍を期待できる職業です。

*:保育士確保|厚生労働省

5位:介護福祉士

介護福祉士は、数ある介護の資格の中でも唯一の国家資格です。介護業界ではかつて、無資格の介護スタッフの増加による質の低下が問題になりました。そのため現在では、所属する介護福祉士の人数に応じて補助金が出るなど、さまざまな対策が行われています。

つまり、資格取得により知識や技術を保証された介護福祉士は、企業や施設にとって喉から手が出るほど欲しい人材なのです。出産や育児などで一旦仕事を離れたのち現場に復帰する人も多く、介護福祉士は一生使える資格といえます。

需要のある資格ランキング:民間資格編

民間資格は、国家資格に比べると短期間で気軽に取得できるのが魅力です。しかし多種多様の資格があり、どれを選ぶべきか迷ってしまいますよね。

誰も名前を聞いたことのないマイナーな資格を取得しても、転職やキャリアアップにはあまり役立たないでしょう。ここからは、どの業種でも通用する知名度の高い民間資格をご紹介します。

1位:日商簿記検定

簿記には常に安定した需要があります。どんな企業にもお金の出入りがある以上、経理業務は欠かせないからです。

履歴書に書ける&実務で通用するレベルは、3級以上といわれています。3級は、自分でテキストを買って隙間時間に勉強するだけでも十分合格できる難易度です。

1級の難易度は非常に高いものの、合格すれば税理士の受験資格を得られます。国家資格へのステップアップを目指して、まずは日商簿記検定に挑戦してみましょう。

2位:医療事務

医療事務は、医療機関における受付や会計、診療報酬の請求を担います。

医療業界は、今後無くなることがないと言われている業界の一つです。今すぐに医師や看護師の資格を得ることは難しくても、医療事務の資格なら短期間で取得可能です。

通信教育講座の種類も豊富で、家にいながら手軽にとれる資格としておすすめします。

3位:MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)

MOSは、Word・Excel・PowerPointなどのスキルを証明するための資格です。実は今、スマートフォンの普及に伴い、Microsoft Officeを始めとするパソコンソフトを使いこなせない人が増えています。

総務省の調査では、10代の36.6%が「自宅にパソコンはあるけど使っていない」と回答しました。パソコンの所有率も年々下がっていることが判明しています。(*)

「パソコンができる」という何気ないことがアピールポイントになる今だからこそ、MOS資格をとってみませんか。

*:情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査|総務省

4位:秘書検定

ビジネスマナーや一般常識が身につく資格として、社会に広く認知されている秘書検定。冠婚葬祭や礼儀に関する知識はプライベートで活かされることも多く、転職やキャリアアップ以外にも自分磨きのために検定を受ける人もいます。

もちろん男性も受験可能です! 文章作成能力・コミュニケーション能力など幅広いスキルを習得できるので、秘書を目指す人だけではなく、あらゆる社会人におすすめの資格です。

5位:カラーコーディネーター検定

カラーコーディネーター検定は、アートやデザインの分野に限らずさまざまな業界で使える資格です。資料を作るときや商品のディスプレイを考えるとき、店舗の内装を変えるときに「なんだかイマイチだな……」と感じたことはありませんか。

色彩の知識を身につければ、色の持つ効果をビジネスシーンに活かせます。仕事のセンスを磨きたいなら、ぜひカラーコーディネーター検定を受けてみてください。

需要のある資格・使える資格の特徴とは

現在日本には、国家資格と民間資格をあわせて3,000種類以上の資格があると言われています。膨大な数の資格の中から、需要のある資格・使える資格を見つけるためには、どのような点に注目すればいいのでしょうか。

ここでは3つのポイントをご紹介します。

業務独占資格を狙う

業務独占資格とは簡単に言えば、「資格を持っていなければ携われない業務に従事するための資格」です。代表的な例としては、医師や弁護士が挙げられます。難易度が高い分競合は少なく、まさに「合格すれば一生安泰」といえる資格です。

しかも経験を積めば、独立や開業も不可能ではありません。会社に所属していても安心とは言い難い現代に、自分の腕一本で稼げる力を身につけられるのは嬉しいですよね。

そうは言っても、畑違いの勉強や仕事しかしてこなかった人が、今から医師や弁護士になるのは至難の業です。今回ご紹介した登録販売者や宅地建物取引士は、業務独占資格の中でも比較的難易度が低く、短期間で取得できるのでおすすめですよ。

企業のニーズに合っている

キャリアアップを目指すなら、所属している組織や転職先の企業のニーズに合う資格を選びましょう。例えばインテリア関係の職に就くときに、インテリアコーディネーターや収納アドバイザーの資格は重宝されても、フードコーディネーターや年金アドバイザーの資格はあまり役立ちませんよね。

つまり、「需要があるかどうか」「使えるかどうか」は希望する業界によって左右されることもあります。一方、簿記やビジネスマナーに関するものなど汎用性のある資格は、業種を問わず高く評価されるでしょう。

常に人手が不足している

医療・福祉関係やIT系など、常に人手が不足している分野の資格をとれば仕事には困りません。「人手不足=離職率が高い」という考えから、医療・福祉関係やIT系を敬遠する人もいるかもしれませんね。

しかし、どの会社・施設も優秀な人材を欲しがっているので、営業の仕方次第で条件のいいところへどんどん移れます。実際、転職したIT系エンジニアのうち、賃金が10%以上増加した人の割合は3割を超えているのです。ここ数年は、他の職種よりも高い水準をキープしています。(*)

常に技術を磨き、より高待遇で迎えてくれる会社に転職すれば、大幅な年収アップも夢ではありません。

*:2020年7-9月期 転職時の賃金変動状況|株式会社リクルートキャリア

まとめ

今回は、取得すれば必ず得する国家資格・民間資格をご紹介しました。

使える資格ランキングの中には、通信教育で手軽に取れる資格もあります。外出自粛期間を漫然と過ごさず自宅でしっかり勉強して、他の人に差をつけてみませんか。

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