「就職活動は大学4年の企業面接が始まる時期に合わせて動けば大丈夫」と思っている人もいるかもしれません。
実際はそんなことはなく、志望する企業・業界がはっきり決まっている学生は大学3年生の段階から動いているのが普通です。
しかし、大学3年から就活を始めるべきと言われても、これから就職活動を迎える大学生の中には、「企業面接の前の準備は何をすればよいか、具体的にいつから始めればよいかわからない」と心配な人もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、
- 大学3年のいつから就職活動の準備を始めればよいか
- 就職活動の事前準備としてすべきこと
について解説します。
大学3年就職活動いつから?|始まる時期
毎年経団連が就職活動のスケジュールを示しており、企業はそれに合わせて説明会・選考を実施するのが一般的です。
それでは、大まかな説明会・選考開始の時期を確認していきましょう。
説明会は大学3年3月から
企業は大学3年生を対象に、3月頃から企業説明会の参加者を募集します。多くの大学は2月で年末考査を終えるので、考査を乗り切ったらすぐに就職活動に切り替えましょう。
基本的には企業説明会に参加しないと、選考に参加させてもらえません。場合によっては企業説明会でエントリーシートを配布することもあります。志望する企業がどんな会社なのか詳しくわかっていても、説明会には必ず参加するようにしましょう。
企業説明会には、各大学が用意している就職活動専用サイトや、マイナビ・リクナビなどの就活生専用サイトなどから応募します。また、この段階で応募する企業を絞れているのなら、企業ホームページのチェックも忘れてはいけません。
人気の高い企業だと、企業説明会の参加枠がすぐに埋まります。応募開始時間を把握し、すぐにサイトにアクセスできる状態にしておきましょう。
選考開始は大学4年6月から
企業説明会の時期が大学3年の3月〜大学4年の5月頃で、6月に入るといよいよ選考が始まります。選考方法は企業によって異なり、
- 企業に直接エントリーシート・履歴書を送る
- 企業ホームページから応募する
- マイナビ・リクナビなどの就活サイトを経由して応募する
など様々です。
また、企業によってはこれらのエントリーの方法にすべて対応しているケースも存在します。そのため、複数のサイトを使用していると、説明会の予定が被っていることに気づけないケースがあります。ドタキャンは企業に対して失礼なので、可能な限りスケジュール帳もしくはスマホのスケジュールを使って予定が被らないように管理しましょう。
大学3年就職活動いつから?|事前準備できること
就職活動が本格的に始動するのは、大学3年の3月からです。しかし、それまでに自分に合っている仕事はどんな仕事なのか、志望する業界の中でもどんな企業で働きたいのかなどをはっきりさせる必要があります。
それでは、本格的に就職活動を始める前にやっておくべき準備を見ていきましょう。
自己分析
まずは自己分析。過去の経験や思考などから自分の強み・弱みや性格、価値観などを洗い出し、整理します。企業にアピールできることを探すだけでなく、本当に自分が志望する業界や仕事が自分に合っているのかを確認するためにも、自己分析は重要です。
自己分析するタイミングは早いに越したことはありません。大学に入った段階で、とりあえず自己分析だけしておき、そこから志望する業界・業種を探すのもよいでしょう。
自己分析は時間がかかる作業なので、インターン前には済ませておきたいところ。遅くても大学3年に上がったらすぐに自己分析に着手しましょう。
企業研究して企業を選ぶ
会社によって社風や強みは異なります。自分が希望する仕事ができても、社風が合わないと仕事も続かないでしょう。
それに、面接で「どうしてこの会社を選んだのか」と聞かれる場面も多く、その会社以外でもいいような理由を答えてしまうと、「うちである必要がない」「企業研究が足りていない」と判断されてしまう可能性もあります。
志望する企業の強みや特徴を洗い出し、どんなところに魅力を感じて応募したのか説明できるように準備しましょう。
履歴書の作成
実際に面接が行われる時期に入ると、履歴書を書く時間も無いくらい忙しくなります。忙しい中でしっかり休息を取るためにも、時間があるうちに履歴書を準備しておきましょう。
大学3年就職活動いつから?|内定は業界によって異なる
内定するタイミングは業界によって異なります。説明会や面接自体が他の企業よりも早い業界もあるため、内定が早くなっているケースも。
内定が早い業界を志望する場合、従来の就活時期に合わせた活動では選考に間に合わない可能性も考えられます。また、内定が遅い業界は、本命の業界で内定を取れなかった人も流れてくるので、倍率が高くなりやすく、より入念な対策が必要になるでしょう。
それでは、内定が早い業界・遅い業界を紹介します。
内定が早い業界
内定が早い業界には、
- 外資系企業
- ベンチャー企業
- IT業界
- ブライダル業界
- マスコミ業界
などが挙げられます。
中でも特に内定が早いのが外資系企業で、大学3年の6月〜8月頃にインターンを開催するのが一般的です。
インターンは参加しなくていいものと捉えている人もいるでしょう。しかし、外資系企業には大学3年の夏のインターンが選考を兼ねているところも多いので、大学2年の段階で就職活動に向けて動く必要があります。
マスコミ業界は大学3年の12月〜1月頃がエントリーの時期となります。アナウンサーだともっと早く、9月頃が一般的。ただ、マスコミは経団連のスケジュールに沿って採用を行うので、面接を行うのは大学4年の6月からとなります。とはいっても、応募数も多くエントリーの締め切りも早い企業が大半なので、早めで行動しましょう。
ブライダル業界のエントリーは大学3年の3月頃からとなります。そして翌年度の6月に面接という流れで、これまで紹介してきた業界と比べると少し時間に余裕がありますね。ただ、ブライダル業界は秋採用を行う企業も増えています。そのため、志望する企業の面接スケジュールを把握したうえで就職活動に取り組みましょう。
IT業界だと特にベンチャー企業の内定が早い傾向があります。早いところでは大学3年の12月〜1月頃には内定が出ることも。就活生は少しでも待遇のよい企業へ行きたいと考えるため、優秀な学生は大手に流れてしまいがちです。そこでベンチャー企業は大手よりも早めに内定を出して、優秀な人材を確保しようとするのです。
内定が遅い業界
内定が遅い業界にはアパレル業界や公務員が挙げられます。
アパレル業界は6月に選考をスタートし、9月〜10月頃に内定が出るのが一般的です。アパレル業界のような内定の時期が遅い業界を志望していると、内定が取れなかったときに応募できる企業の選択肢が減ってしまうので、この点の対策が必要でしょう。
アパレル業界は人手を確保できなくて秋採用を行う企業も多いです。秋採用のスケジュールは6月頃にエントリーが始まり、9月〜10月に選考、11月〜12月に内定という流れで進みます。春採用で志望している企業からの内定が取れなかったときに備えて、秋採用のエントリーは必ずしておきましょう。
公務員には「地方公務員」と「国家公務員」の2種類があり、それぞれ採用時期が異なります。まず地方公務員の場合は募集が4月〜6月で、試験の実施が6月〜8月頃。国家公務員だと総合職が4月〜6月、一般職が6月〜9月頃に試験を実施するのが一般的です。このようなスケジュールのため、10月以降に結果がわかることも少なくありません。
公務員試験に落ちたら次のチャンスは1年後です。経済的に余裕があるならよいのですが、そうでない人の場合、万が一に備えて秋採用を行っている一般企業の情報収集もしましょう。
まとめ
企業説明会は大学3年の3月頃からあり、実質この時期から就職活動が始まります。また、外資系企業など、企業によってはさらに開始時期が早いことも。
そのため、志望する業界の就活のスケジュールを把握し、面接の時期から逆算して面接対策などに取り組む必要があるでしょう。
また、自己分析やSPI対策など本格的に就職活動に取り組み始める前から着手できることもたくさんあります。
はっきり志望する業界が決まっていなくても、志望する業界の採用スケジュールを把握し、自己分析など、できることには少しでも早い段階で着手して、余裕を持って就職活動に取り組んでください。
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