面接で「人見知り」を短所として話す場合、どうしたら少しでもプラスに捉えてもらえるのか、そもそも短所として話しても良いのかと悩む人は多いでしょう。
どのような仕事でも周囲の人とのコミュニケーションは大切だからこそ、短所としてであっても、なかなか言いづらいと感じてしまいますよね。
しかし、伝え方次第で自分らしさとしてプラスに伝えることは出来ます。
そこでここでは、人見知りを短所として答える際のコツについてお話ししてみます。
是非ご参考にされてみてください。
短所が人見知りだと聞いて面接官が思うこと
まず、「人見知りが短所」と聞いたとき、面接官はどのように感じるのでしょうか。
考えられるのは、主に次の3つです。
周囲に馴染めないのではないか
人見知りというと、自分からコミュニケーションを取ることが苦手というイメージを持たれます。
実際にその通りという人もいますが、人によっては人見知りであっても周囲に馴染むことを苦手とまでは感じていない人もいます。
人見知り、と一言で言っても、人によって度合いにはばらつきはあるのですが、どうしても一括りで考えられてしまいます。
社内外問わず、なかなか周囲と馴染めないということになると仕事が円滑に進みづらくなり、業務にも支障をきたす可能性があると考える面接官もいる可能性があります。
マイペースでチームプレイが苦手ではないか
人見知りな人は周囲とコミュニケーションを取ることが苦手で、周囲の状況に合わせた対応をすることが難しいのではないかと思わがちです。
それは捉え方によっては「マイペース」とみられる場合もあり、協調性が足りないと思われることがあります。
どのような職場でもチームワークは大切で、常にコミュニケーションをとる必要はあるので、どうしてもマイナスに捉えられる可能性が高くなります。
消極的な性格なのではないか
人見知りだと、自分から周囲にアクションを起こすことが苦手なのではないかととらえられることが多いでしょう。
どのような仕事であっても、自分だけで完結する仕事はほとんどなく、周囲との協力は必ず必要になるので、周囲を巻き込む積極性を求められる場面も多々あります。
そう考えると、「人見知り=消極的」と捉えられることはマイナスであり、面接官にあまり良い印象を与えられているとは言えません。
短所を人見知りだと答える時のポイント
先に挙げた通り、人見知りが短所と話した場合、面接官にはどうしてもマイナスなイメージを持たれる可能性が高いのが現実です。
しかし、伝え方を変えることによって、面接官に自分らしさとしてプラスのイメージを持ってもらえるようになります。
ここでは、伝え方のポイントを主に3つ挙げてみます。
克服する努力をしているか
まず1つ目は、克服するための努力をしているということを伝えるということです。
例えば、初対面の人とはいつも自分から話しかけるように努力している、接客業のバイトをして多くの人と関わる環境に身を置いて自分から話せるように常に意識している、などです。
人見知りだから、と諦めず、自分の短所として向き合い、きちんと克服しようと努力しているということが伝わると、前向きに努力出来る人だと思ってもらえます。
短所を克服するために努力することは、自分で意識をしないと出来ないことなので、仕事をする上でも、常に何事も努力し続けることが出来るとアピールするための根拠になります。
「人見知り」をプラスに言い換えてみる
次に2つ目は、「人見知り」をプラスに転換して伝えるということです。
人見知りをプラスに転換した言い方は様々あります。
例えば、「何事も慎重に取り組める」「深く関われるようになるまでに時間がかかるが、ゆっくり深く人間関係を築くことが出来る」「聞き上手」などがあります。
短所であっても、プラスに転換出来る前向きな考え方は評価してもらえるポイントになります。
そして、プラスに転換する伝え方をする場合は、具体例も加えることが出来ればさらに説得力のある内容にすることが出来ます。
短所をプラスに言い換えるだけであれば、今は多くの人が取り入れている手法なので、プラスでエピソードを付けることで面接官に少しでも印象強く持ってもらえる可能性が高まります。
業務上致命的にならない程度の短所として話す
これまで、人見知りであっても、伝え方次第で面接官にプラスの印象を持ってもらうことは出来るという話をしてきました。
しかし、人見知りは度合いによっては致命的な欠点となり、カバー出来なくなってしまうという状況も起こり得ます。
業務に支障をきたすほどの人見知りである場合、面接官としても、適性がないという判断をせざるを得なくなってしまいます。
そうすると、せっかくプラスに転換しようとしても、改善に向けて努力しているということを伝えることが出来ても、面接官からの印象があまり良くないまま面接が終わってしまいます。
もし本当に極度の人見知りであっても、「少し人見知り」という程度に伝え、克服するためにしている努力などを面接官に丁寧に伝えるようにしましょう。
短所 人見知りの例文
さて、先述のポイントをふまえ、短所が人見知りという場合の例文をいくつかご紹介してみます。
克服する努力をしていることを伝える
「私の短所は、人見知りなところです。
以前は、初対面の人と話す際には、自分から声掛けることも出来ず、声を掛けてもらえるのを待ってばかりでした。
しかし、苦手なままにしていてはいけないと思い、そう思ってからは、初対面の人でも自分から積極的に声をかけるように心掛けるようになりました。
少しずつではありますが、人見知りを少しでも克服して、御社で働く際にもしっかりと様々な部署の方と常に連携をとりながら、仕事を進められるようにしていきたいです。」
「人見知り」をプラスに転換する
「私の短所は、人見知りであることです。
そのため、確かに、誰かと仲良くなるまでには、人よりも長く時間がかかってしまいますが、その分、一人一人と深く長く関係性を築くことが出来ます。
時間をかけてお互いを知りながら関係性を作っていくので、周囲と良い関係性を築き上げることが出来るという自信があります。
周囲の人が求めていることや、感じていることをしっかりとキャッチアップできる関係性を大切にし、常に周囲の人を的確にサポート出来るような仕事をしていきたいです。」
致命的にならないことが伝わるように話す
「私の短所は、人見知りであることです。
しかし、初対面の人であっても積極的に話しかけることを心掛けているので、全く話せないほどの人見知りではありません。
ただ、少し苦手意識はあるので、常に自分からコミュニケーションをとることを心掛けており、少しずつ苦手を克服できるように務めています。
今後も常に改善できるように意識をし、仕事においても自分からコミュニケーションをとることができるように努めます。」
まとめ
人見知りを短所と話す場合に、面接官に少しでもプラスに捉えてもらうようにするためには、伝え方を工夫する必要があります。
逆に言えば、短所だと思っている部分でも、伝え方によっては前向きに捉えてもらえる可能性も十分あるのです。
より説得力を増すためには、具体的なエピソードを加えることが大切なので、これまでを振り返ってみて自分自身の経験の棚卸も同時にしっかりと取り組みましょう。
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