「太陽光発電マジでやらなきゃよかった」
「うちの太陽光発電…失敗だわ…」
太陽光発電に投資して、これからの生活をより便利に、そしてお得に暮らせると思ったのに、実際は全然違った…。
このように太陽光発電を設置して後悔している方は少なくありません。
太陽光発電は、正しく導入すれば2021年以降も「自家消費で光熱費が安くなる」「売電できる」などのメリットが多くあります。
しかし、国民生活センターでは太陽光発電をめぐるトラブルの報告が増加中で、経産省からも注意喚起されています。
太陽光発電を後悔しないためには、太陽光発電に失敗した方のブログから失敗事例を確認しておくことがもっとも効果的です。
そこでこの記事では、太陽光発電に後悔しているブログで見かけるよくある失敗理由を7つにまとめてご紹介します。
太陽光発電を後悔しないためにやるべきこともご紹介していますので、これから導入を考えている方は参考にしてみてください。
太陽光発電でやめたほういい?後悔、7割損した理由:ブログ編、2ちゃんねる、知恵袋など
購入価格が相場より高かった
太陽光発電で後悔する多くのケースが、相場より高い価格で購入してしまったことです。
太陽光発電は、普段そう身近なものではないため消費者の知識が乏しく、業者のペースで話が進んでしまいがちです。
例えば、訪問販売などで話があり、そのまま契約してしまうパターン。すべての訪問販売がそうとは限りませんが、多くの場合で契約金額が高額です。
巧みな話術でメリットばかりが強調され、「今契約したら○○円引き」など契約を急がせます。気づいたときにはクーリングオフ期間が過ぎており、キャンセルできなかったという相談が国民生活センターにも多く寄せられています。
また、同じ条件で同じメーカーのパネルなのに、業者により「金額が40万円近く違う」と行ったケースも少なくありません。
初期の導入費用が安ければ、利益も出やすい太陽光発電ですから、購入価格はシビアに検討しなければなりません。他の業者に相見積もりを取るなど、価格やメーカーを比較しましょう。
ローン金利を考えてなかった
太陽光発電の設置費用は100万円〜と高額です。現金一括で購入する方は少なく、多くの方はローンで購入します。
ローンには金利がかかりますから、実際に購入金額より総支払額は多くなります。この辺りの見通しが甘く、「金利のせいでなかなかプラスにならない」等の声も多いです。
できるだけ低金利で借りる方が当然お得ですが、業者によっては審査に通りやすい金利の高いローンを進められることも…。
金利が高いクレジット会社を使うと早ければ30分ほどで合否が出ます。これは、即契約できて業者にとって都合が良いのです。もしローンが通らなかったら購入を断念するかもしれませんし、そうなると業者の利益がなくなります。
しかし、本来ローン会社は消費者が選択できるもの。銀行に行けば、太陽光発電用のソーラーローンや低金利のローンが用意されています。
購入時は、業者の進めるローンやクレジット会社を選ばず、自分で低金利のローンを検討しましょう。
シミュレーション通りに発電しない
太陽光発電を設置したものの、購入時に提示された「シミュレーション通りに発電されない」「発電量が少ない」といった後悔の声も多いです。
太陽光発電は、パネルの設置向きや角度で想定したよりも発電量が低くなりこともあります。また、その年の気候によっても発電量が異なるでしょう。
ただ、太陽光発電が気候に左右され、季節によって発電量に違いが出るのは想定済みのこと。本来なら、年間ベースで考えますので大きなズレはありません。
シミュレーション通りに発電しないよくある理由としては、
- 近くに高い建物が建った
- 天候が悪い期間が続いた
- 積雪が多かった
- 販売業者が得るために発電量を盛った
などです。
購入時に提示された数字より低い発電量だと、利益が出ずに焦ってしまいますよね。毎日発電量が気になり、精神的ストレスが大きくなっている方も多いです。
シミュレーション通りに発電することもありますが、自然相手の天候や環境の変化が影響することは、購入前にある程度想定しておく必要があります。
そして、特に悪質なのが、悪質な販売業者による数字の操作です。販売業者はネガティブな言葉をあまり使いませんので、鵜呑みにしていると
「思ったより光熱費の削減になってない」「プラスにならないなら設置費用が無駄だった等の不満が生じます。
ただし、これは業者選びを慎重に行えば未然に防げることです。
発電量のシミュレーションも複数の業者に依頼して、比較してみましょう。
パワーコンディショナーの保証と寿命
パワーコンディショナーは、太陽光パネルで発電した電気を家庭で使えるように変換する重要な役割を担っています。
太陽光パネルの寿命は20〜30年と言われていて、保証に関しては10年〜15年のケースが多いです。
しかし、パワーコンディショナーの寿命は10〜15年。保証期間はほとんどが10年です。
太陽光パネルが20年に対し、パワーコンディショナーの寿命が10年ですから、20年稼働するうち1度は交換が必要になります。
また、パワーコンディショナーは故障も多いです。
「経年劣化によるもの」「熱による劣化」で交換や修理が必要になることも少なくありません。
交換費用は、容量や機器により多少異なりますが1台約20万円(高い業者だと30万円と言われることも…)ほどかかりますので、そのあたりも購入時に覚悟しておく必要があります。
パワーコンディショナーの交換費用や保証を考えず「こんなはずじゃなかった」と後悔する声も多く、故障や維持費の捻出に頭を悩ませるオーナーもいます。
太陽光発電を購入するときは、できるだけパワーコンディショナーの保証期間が長いものを選びましょう。また、故障した時にすぐに駆けつけてくれるような、アフターメンテナンスが充実している業者を選ぶと安心です。
自然災害による保険をかけてなかった
太陽光パネルやパワーコンディショナーには、メーカー保証が付いていますが、その保証内容をしっかり確認しておかないと後悔することになります。
というのも、メーカー保証は、製品保証と出力保証が主です。
製造保証は、製造上の不良や欠陥による損失に対するもので、出力保証は、性能が低下したり出力が落ちた場合、パネルを交換する等の対応をする制度です。
製品保証と出力保証は、どちらも自然災害や事故等による故障や不良は保証外となります。
最近は、自然災害が増えてきていますので、「台風で太陽光パネルが飛んだ」「浸水でパワコンが動かなくなった」等の故障も多くなりました。
この場合の修理は自費になり、20万以上の出費は確実です。
このようなトラブルを防ぐには、購入時に無償で災害補償制度のあるメーカー(京セラ、ホンダソルテック、ソーラーフロンティア、サンテックパワージャパン)を選ぶか、有償で災害補償に加入しておくことが大切です。
メーカーによっては、購入時にメーカー保証を申し込みしないと保証が受けられないケースもあります。
悪質な販売店の場合、「今ならメーカー保証料を当社が負担します」などの謳い文句で購入させ、実際は保証手続きをしないというケースも報告されています。
販売店側に必ず確認し、保証書は大切に保管しておきましょう。
近隣住民とのトラブル
太陽光発電を設置したことで、近隣住民とトラブルになるケースも少なくありません。今まで良好な人間関係を築いていたのに、引越しや賠償責任まで発展することも…。
太陽光発電をめぐる近隣住民とのよくあるトラブルは、
- パワーコンディショナーの騒音
- 太陽光パネルが眩しい!暑い
- 工事の音がうるさい
- パネルから雪が滑り落ちてくる
などです。
数年前、近所の太陽光パネルの反射光が原因で、自宅の温度が50度以上に上がり「とてもじゃないけど住めない」と困っている住民のニュースもありました。
当然、トラブルがおきないよう、施工会社も近隣の環境を考慮してパネルの角度を計算し設置します。しかし、中には知識や技術不足の業者も少なくありません。
設置後に近隣への光害トラブルが生じ、パネルの角度を変えたことが原因で発電量が下がってしまったというケースもあります。
訴訟などの裁判沙汰になり、最悪撤去することもあるのです。
このようなトラブルを未然に防ぐには、「反射光が下に向きやすい北側の設置は避けること」です。このような基本的なことを知らない業者もいますので、よく覚えておきましょう。
また、パワーコンディショナーの騒音トラブルも少なくありませんので、設置場所も慎重に選んでください。
業者選びを間違えてしまった
太陽光発電の導入で後悔している人のブログでは、「業者選び」について注意喚起している内容も多く見られました。
国民生活センターや経済産業省でも太陽光発電に関する相談の多くが、販売店との「契約・解約」トラブルだと発表しています。
「思ったより発電しない」「工事費用が高額」「撤去したい」等の相談が相次いで報告されているのです。
他にも
- 高い金額で契約してしまった
- 設置した太陽光パネルに不具合があり、久しぶりに販売店に連絡したところ、会社が潰れて連絡が取れない
- アフターフォローを依頼したけど全然こない
- 保証書が送られてこない
- 施工不良がある
これらのトラブルは、販売店選びを間違えてしまったことでおきています。
太陽光発電を取り扱う業者の多くは優良企業ですが、残念ながら悪徳業者の被害が後を立たないのも事実です。
また、販売店は優良でも技術や知識が乏しい設置業者もいます。
太陽光パネルの性能を引き出せず、思ったより発電できないといった技術不足も問題視されています。
太陽光発電7割損・時代遅れは嘘?つけてよかったこと
電気代が安くなる
電気代が安くなるのは太陽光発電の大きなメリットです。
現状、円安やウクライナ戦争の影響で電気代が上がりびっくりしている人は多いのではないでしょうか?
日本はまだマシな方で、ドイツなどのヨーロッパでは、電気代が10倍とも言われいて、生活が成り立たなくなっきています。
今後も電気料金やガス代は値上がりが予測されているので、この状況下での太陽光発電は大きなメリットといえるでしょう。
災害対策になる
日本は災害大国です。
地震や台風などで電気が使えなくなることもありますし、この冬は電力不足が予測されています。
停電して電気が届くかなくなっても、太陽光発電関連の機器に異常なければ電気が使えます。
日本中どこでも大地震が起きうるので、太陽光発電はおすすめです。
太陽光発電で後悔しないためにやるべこきこと
太陽光発電は高い設置費用をかけますので、絶対に後悔したくないですよね。
後悔しないためにやるべきこと3つをご紹介しますので、導入する前に、チェックしておいてください。
太陽光発電の基本的な知識をつけておく
太陽光発電に関するトラブルは、太陽光発電の基礎知識を知ることである程度回避できます。基本的な情報知っていれば、業者の言葉を鵜呑みすることもありません。
正しい情報を得ていれば、悪徳業者に付け入られるスキもないでしょう。
太陽光発電に関する情報は、タイナビのサイトにたくさん掲載されています。
太陽光の基本情報からメリットデメリット、設置費用や売電価格についてなど、無料で読めますのでチェックしておくといいでしょう。
書籍では、以下の2冊がおすすめです。
- 知ってる人だけが得をする! 太陽光発電投資: 決定版! ローリスクの堅実投資術
太陽光投資の始めどきだと話す著者が太陽光の基礎知識と投資ノウハウをわかりやすく解説 - 太陽光発電システムがわかる本
太陽光発電の仕組みを図をたくさん使って解説。住宅用の太陽光発電に関する情報が詳しく載っています。
業者は慎重に選ぶ
太陽光発電で後悔する原因の多くは「業者選びを誤った」ことです。
これまで解説してきた太陽光発電を設置して後悔した理由の多くは、優良な販売店から購入すれば未然に防げます。
【太陽光発電業者選びのポイント】
- 地元で実績と信頼のある会社を選ぶ
- 相見積もりをとる
- アフターフォローが充実している
- 会社が近くにありすぐに駆けつけてくれる
- 施工まで一貫して行う(工事業者が下請けじゃない)
- 価格が妥当
- 保証制度を丁寧に説明する
上記のような信頼できる業者を選びましょう。見積もりは必ず複数とることをおすすめします。価格やシミュレーションを比較して、妥当な金額かを見極めましょう。
次に、注意したほうがいい業者のポイントも解説します。
【注意すべき業者の特徴】
- 訪問販売
- 過剰なセールストークが目立つ
- 契約を急ぐ
- 値引き用の見積書をあらかじめ用意している
- アフターフォローの説明がない
- 保証に関する説明が簡素
- 工事業者が外注
- 帰らない
- 夜間に訪問する
このような業者を避けることで、トラブルを防げます。
価格の違う見積書を2〜3枚用意していて、最初に高い金額を提示し「今ならキャンペーンでこの金額になります」と安い価格を提示するのは、訪問販売の常套句です。
最初の金額が高すぎることに気づかない消費者は、安くなってお得だと契約してしまいますが、実はその価格も相場よりかなり高額です。
訪問販売がすべて悪いわけではありませんが、信頼できる業者かきちんとチェックするために、相見積もりをとってから検討しても遅くはありません。
設置後のことを考えておく
太陽光発電は設置してから20〜30年付き合っていくものです。
設置後の保証やアフターメンテナンス、修理費用にローン金利など、設置後のことをしっかり考えておきましょう。
【太陽光発電を設置してから考えられるトラブル】
- 売電価格が下がる
- パワーコンディショナーの寿命
- 太陽光パネルの破損や故障
- メーカー保証終了後のこと
- 自然災害による被害は?
- ローン総支払額と売電や光熱費削減のバランス
- 近隣住民への配慮
電力の売電期間は10年です。売電期間が終了したあとどうするか?についても業者に確認しておくと安心です。
太陽光発電は見積もりとるのがおすすめ
太陽光発電の正しい相場を知るためにも、信頼できる複数の業者から見積もりを取りましょう。いくつか比較することで、売電量や費用が妥当かどうかわかります。
と言っても、「信頼できる業者がわからない」「どこにどう依頼していいかわからない」「複数社見つけるのが面倒」と悩む方も多いでしょう。
そんな方は、太陽光発電全国280社の中から地元で最も評判のいい業者を紹介してくれる一括見積もりサイトタイナビが便利です。
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