就活の中でもっとも「よくわからない」と言われているものが自己分析です。
「自己分析ってどういうこと?」「やればやるほどわからなくなる」と悩んでいる学生も多いのではないでしょうか?
誰だって、自分のことが一番よくわかりませんよね。
散々分析した挙句「私って何の取り柄もない奴」「全然ダメ」と落ち込んでしまう人も少なくありません。
私も就活生時代、自己分析に苦戦した一人です。分析すればするほど新しい自分を発見し、どれが本当の自分かわからなくなりました。それでも、90以上のESを作り、自己PRを書いた結果、自己分析の簡単なやり方がわかりました。
この記事では、私の就活経験を踏まえ、自己分析とは?自己分析のやり方、悩んだ時の解決方法などをまとめてご紹介します。
これから自己分析に挑む方、すでにスタートして手が止まっている方はぜひチェックしてみてください。
就活の自己分析とは?
就活の自己分析とは、自分が企業に企業に「仕事ができる」人間であることを証明するためのものです。就活に必要なエントリーシート、履歴書、自己PR、志望動機をしっかりしたものに作り上げるために必要です。
また、深掘り質問に対応するための対策でもあります。
正直言って、「自分がどういう人間なのか」なんて、簡単にわからなくて当たり前です。そんなこと、長い人生の中で見つけていくものであって、もしかしたら死ぬまでに見つからないかもしれません。
自分がどういう人間か?と考え出すと、様々な自分を発見し、わけがわからなくなりますので、以下の4つを重要視しましょう。
- 何をやりたいのか?
- 何ができるのか?
- これまでどんな経験をしてきたのか
- またそれを仕事でどう生かせるか?
就活での自己分析は、自分という商品を企業に売り込むつもりで考えます。自分の特性の中から企業のニーズに合う部分を探し、それを最大限にアピールすることが大切です。
自分を商品として考えてみる
もしあなたが、誰かに商品を売るとき、どのようにセールスしますか?
「買ってください」だけではなく「この〇〇がとても役立ちますしこれがあれば将来的にも…」と、その人が求めているニーズに合わせてセールストークするはずです。
就活では自分を商品として捉え、自分が企業に貢献できる人間であるとわかってもらうことが重要です。
自分の強みを把握し、志望企業のニーズに合わせて最大限アピールすることために自己分析が必要なのです。
自己分析で、自分軸ができればエントリーシート、履歴書、自己PR、志望動機でのズレも生じません。一貫した内容でアピールできますので、説得力が増し、企業側からの評価も高まります。
自己分析ってどうやるの?タダでできる自己分析のやり方
それでは早速、自己分析のやり方をいくつかご紹介します。
本を参考にする
まずは図書館などで借りられる就活本を参考にする方法が、最も手軽です。
本によっては、ワークシートがついており、本の内容に沿って自己分析を進められます。一人でできますし、様々な本を読むことで、自分にあった方法を見つけられます。
自己分析におすすめの就活本は、ワークシート付きの受かる! 自己分析シートです。巻末には自己PRの事例集が付いています。自分のことがよくわからない人に向いている本です。
また、6枚のシートに書き込むだけで自分の長所が見つかる「PRするネタがない」と悩んでいる人のためのすごい自己PR作成術も自己分析に役立ちます。
図書館だけではなく、ハローワークの本棚にも就活の自己分析本が並んでいますので、ぜひ手にとって参考にしてみてください。
診断サイトの活用
自己分析を進めていく中で、「自分の長所が見えない!」「何がしたいかわからない」など、どうしても手が止まってしまうことがあります。
悩んでいるだけでは、時間が過ぎていくばかりで焦ってしまうでしょう。そんなときは、自己分析を手助けしてくれる診断サイトが役立ちます。
診断サイトとは、ネット上で無料で使える自己分析をサポートするツールです。画面上に表示される質問に答えるだけで、性格や適性、思考性などを診断してくれます。
自分では気づかなかった特性や強みに気づけるため客観的に自分を見つめ直すきっかけになります。自己分析しようにも、自分一人では何も思い浮かばなかった方でも、ゲーム形式や、選択形式で答えるだけなので、とても手軽に分析できます。
【就活の自己分析におすすめの診断サイト】
- キャリタス就活のキャリタスquest
懐かしのRPGゲームのような画面が楽しい診断サイトです。選択形式で質問に答えていくと、自分の武器になる性質や弱点などが診断結果としてまとめられます。
結果を見るには会員登録が必要ですが、無料で利用できて就活情報も豊富なので、利用する価値はありのサイトです。
- 適職診断ツールAnalyzeU+(アナライズユープラス)
AnalyzeU+は、逆求人サイトで人気のOfferBoxが提供する適職診断ツールです。251問の質問に答えるだけで経済産業省の定めた「社会人基礎力」の中で、秀でた部分や劣っている部分を診断。100万人以上が受けた結果の中で分析し、偏差値方式でフィードバックがあります。1回しか受けられないので慎重に答えよう!
他己分析
他己分析とは、他人に自分を分析してもらうことです。他人が自分をどう見ているか、客観的な目線で自己理解を深められます。
他己分析は、私も就活時代に助けられました。「引っ込み思案で消極的」と思っていた性格を、他者は「目標に向かって寡黙にコツコツと取り組める人」と見られていることがわかり、自信が持てました。他人が自分をどう見ているか、新しい自分を発見できますのでとてもおすすめです。
他己分析は、親、友人、バイト先の先輩、上司、OB・OG、恩師など身近な人間に依頼しましょう。
- 周囲から見た自分の印象
- どうしてそう思ったのか
- 印象に残っているエピソード
- 長所や短所
自己分析と他己分析を比較すれば、自分と他人の認識のズレに気付けます。
一致している部分は、自己PRでは、客観的な視点を取り入れることで、説得力を増すことができます。
自己分析シートでの自己分析方法
自己分析では、自己分析シートを作成するのも効果的です。
自己分析シートは、自己分析の内容をまとめた自分のカルテのようなものです。1度作成すれば、それを見てESや志望動機を作り込めます。就活が進むごとに追記していけば、アップデートされたカルテが出来上がります。
この項では、自己分析シートの作成方法を解説します。とても簡単にできますので、ぜひ作成しておきましょう。
過去の経験を箇条書きで書き出す
まずは現在の自分につながる過去の経験・変化を抜き出しましょう。
全て箇条書きで構いません。小学校、中学校、高校、大学、それぞれの経験を「喜・怒・哀・楽」別に書き出します。
例えば、下記のような感じです。
【喜】
いつ | 具体的な出来事 | 得たこと | どうなった |
小学校4年 | バイオリンコンクールで2位入賞 | 努力することの大切さと目標を達成する喜びを知った | 1位を目指してさらに努力を惜しまないようになった |
ー | ー | ー | ー |
【怒】
いつ | 具体的な出来事 | 得たこと | どうなった |
高校2年生 | アルバイトでミスしてお客様を怒らせてしまった。不甲斐ない自分に腹が立った。 | 働くことの責任やお客様への意識が足りなかったと気づいた | 仕事への責任を強く感じるようになり、お客様がどうすれば笑顔になるかを考えるようになった |
ー | ー | ー | ー |
このように、同じく【哀】【楽】を書き出していきます。
過去の経験をさらに深掘りする
「喜・怒・哀・楽」別に書き出した表をもとに、印象的だったエピソードをさらに深掘りしていきます。成功体験や派手なエピソードではなく、失敗談でも自分の中でよく覚えているようなものを深掘りし、詳細を書き出していきます。
当時どのような気持ちだったのか、何をしていたのか?その経験で何を得たか?を深掘りましょう。
この際、役立つのは5W1Hという手法です。
- Who? (だれが?)
- When? (いつ?)
- Where? (どこで?)
- What? (なにを?)
- Why? (なぜ?)
- How? (どのように?)
この手法を使えば、当時、自分がなにを思ってどう行動したかを可視化できます。全てきっちり当てはめなくても大丈夫なので、この手法で書き出してみてください。
エピソードの共通点を探す
エピソードを抜き出したら、各エピソードの中の共通点を探します。一見違うエピソードでも、その後に取った行動や得たものに同じような要素や共通点が見つかるはずです。
例えば、
- 小学生:放課後、一人目標に向かってバイオリンの練習に励んだ
- 中学生:受験に向け、休みの日も図書館に通い、勉強に励んだ
- 高校生:アマチュアオケでソロに選ばれ黙々と練習しオケのメンバーとハーモニーを奏でた
- 大学:TOEIC600点を大学3年までに900点以上取ることを目指し独学で895点まで伸ばしたが、900に及ばず悔しかった
このようなエピソードの場合、共通点は、目標に向かって努力を積み重ねられることです。
年齢は違っても、自分の歩いて来た道に共通点は必ず見つかります。
共通点から長所や短所を見つけよう
さあ、ここまでくれば自己分析シートも終盤です。エピソードの共通点から長所や短所が見えてくるはずです。
先ほどの「目標に向かって努力を積み重ねられる」から見える長所は、継続力や持続力、忍耐力や努力家などです。
逆に、短所は、チームワークやコミュニケーション能力があるかどうか?それをどう証明できるか?などの課題に気付きます。
このように、明確になった長所や短所を就活に当てはめて考えれば、自分の能力を企業でどのように生かせるかイメージできるようになるでしょう。
自己分析は就活のプロとやろう
ここまで、自己分析について解説してきましたが、まだよくわからず、すっきりしない人もいるでしょう。自己分析は、頭で理解できていたとしても、いざやろうとすると、全く進まないことが多いですよね。
そこで、活用してほしい方法が、就活エージェントのキャリアアドバイザーに自己分析をサポートしてもらうことです。
就活エージェントのキャリアアドバイザーは、数々の就活生の疑問や悩みに寄り添ってきた就活のプロ。自己分析に関しては、企業側の目線からアドバイスしてもらえます。
- 何から始めていいかわからない
- 自己分析、意味がわからない
- 長所が見つからない
- エピソードが失敗談ばかりで自信がない
- そもそも、誰かに話せるほどのエピソードがない
このような悩みも、キャリアドバイザーのサポートがあれば解決します。自己分析のサポートに強い就活エージェントなら内定率92%のJHRです。
自己分析の他、履歴書、ESの添削、面接対策などのサポートも充実しています。
就活は時間との戦いです。自己分析は就活の基本中の基本ですから、悩んでいる時間がもったいない!今、つまづいている方は、就活のプロに相談し就活を効率的に進めていきましょう。
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