SEは、システム開発における一連の流れに携わる仕事。
クライアントと打ち合わせをしてシステムを設計し、きちんと動作するかテストをするといういろんな工程があるので大変ですよね。
その上、自社の営業マンと関わっていくこともあるため、営業側の無茶な要求を聞いて
「自分なら技術のことも考えながらもっとうまく営業ができるのに・・・」
と不満を募らせている方も多いでしょう。
このように、様々な背景があってSEから営業に転職を考えている方は少なくありません。
では、実際にSEから営業に転職するとどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?
転職にあたってやるべきことやおすすめ企業と一緒に、SEから営業に転職することの実態を解説します。
SEから営業への転職で大変なこと
SEと違い、営業には専門スキルが必要ありません。そのため、商品知識やトークスキルさえ身につければ誰でも簡単にできると思っている方もいるでしょう。
しかし、実際の営業職はそう甘いものではありません。営業力がある方でもなかなか契約が取れないことはよくありますし、どんなに頑張っても結果が出ずヤキモキすることもあるでしょう。
そういった営業の難しさは、実際にやってみなければ分からないところです。SEから営業に転職してから知るようでは、後々後悔する恐れもあります。
では、SEから営業になるとどのような点が大変なのか、具体的なポイントを見てみましょう。
クライアントとの関係性が変わる
同じクライアントが相手でも、SEと営業とでは関係性が変わります。SEの時のような接し方ではクライアントに失礼な印象を与えることがあるため、営業としての接し方を心がけなければなりません。
SEにとってのクライアントは、お互いに新たなシステムを開発していくための仲間のようなもの。それに対し、営業にとってのクライアントはお客様です。
これほどまでに関係性が大きく変わってしまうため、
「今までクライアントと良好な関係を築けていたから、営業になっても楽勝だ」
とあぐらをかいていると、営業になってから痛い目を見る可能性があります。
ノルマを課せられる
営業になると、必ずと言っていいほどノルマが課せられます。常に数字を意識しながら仕事をしなければなりませんし、上司から口うるさくノルマのことを言われることもしばしば。
こうしたストレスから、営業の大変さが身にしみて分かるという方も多いです。
今まで予算や納期以外を意識したことがなかったというSEにとって、ノルマによるプレッシャーは大きな壁となるでしょう。
志望動機や自己PRを考えるのが難しい
SEから営業に転職しようとしても、必ず面接という難関が立ちはだかります。
当たり前ですが、SEから営業への転職は異業種への転職になるので、面接官は
「なんで営業に転職したいのかな?」
「なんでうちなのかな?」
と同業種への転職より慎重に見る傾向にあります。
なので、しっかりとした志望動機を作りこむ必要があるのですが、それってなかなか難しいですよね。
もし、SEからの営業で上手にアピールできる自信がないのであれば、比較的労働条件のいい社内 SEを目指してみるのもいいでしょう。
最近では、社内SE転職ナビのような社内SEに特化した転職サービスも出てきているので、社内SEの転職難易度が下がってきてたりします。
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SEから営業への転職楽しいこと
技術職から営業職という全然違うフィールドへの転職は、慣れるまでに時間も労力も必要です。
そのため、最初のうちはSEから営業になることの大変さの方が目立つかもしれません。
しかし、営業にはSE時代には味わえなかった楽しさがたくさんあります。営業にやりがいを感じられることで「SEから営業に転職して良かった」と思えるようになるでしょう。
では、SEから営業への転職でどのような点が楽しいと感じられるのかをいくつか紹介します。
外出が増えて気が楽
基本的に、SEはデスクワークが多いです。オフィスにこもりきりだった生活が営業になることで社外に出る仕事に変わるため、解放感を味わいながら仕事に集中できます。
「外を出歩く必要がないデスクワークの方が楽なのでは?」
と思う方もいるかもしれませんが、ずっと座りっぱなしなことにも体力が必要です。
体を動かさないことで運動不足になったり、肩や腰への激しい疲労感に苛まれたりすることがあります。
ずっと同じ環境にいることで息が詰まるような思いをすることもあるでしょう。
しかし、営業は取引先企業や個人のお客様のもとに出向いて対応することが日常茶飯事。
必要とあれば外回りをすることもあるため、社外に出て外の空気が吸えることから気持ち良く仕事ができるという方もいます。
専門知識を活かして存分に活躍できる
SEはIT分野における専門知識が豊富です。
一般的な営業マンに比べて圧倒的にITの知識を蓄えているため、営業の際にもその知識を存分に活用できます。
クライアントから専門的な質問をされてもしっかり答えられますし、クライアントの不安を取り除けるような提案もできるでしょう。
何より、SE経験があることから自信を持ってお客様対応ができるため、クライアントから見ても
「この人は詳しいから安心して任せられそう」
とポジティブな印象を与えやすいです。今までの経験を活かせているという実感が得られて、営業の仕事を楽しく感じられるでしょう。
SEから営業に転職したい!やるべきことって?
転職を考え始めると、誰だって一抹の不安がよぎるものです。
「いきなり転職活動を始めて良いのだろうか?」
「何か資格が必要なのだろうか?」
「営業になってみたけど、合わなかったらどうしよう・・・」
様々な疑問や不安からなかなか前に一歩踏み出せず、何年も足踏みをしてしまっている方もいるでしょう。
しかし、SEから営業に転職したいという気持ちが決まっているのであれば、まずはできることから始めるべきです。では、SEから営業への転職を検討し始めたらどうすれば良いのか、絶対にやるべき行動を3つ紹介します。
営業センスを磨く
営業で結果を出すにはセンスが必要なので、できることから少しずつセンスを磨く努力をしましょう。
例えば、
- 清潔感のある身だしなみをする(髪型やメイク、服装など)
- 相手の目を見て話す努力をする
- ゆっくりハキハキと、聞き取りやすい話し方を心がける
などがあります。
SE時代には、これらを意識してクライアントに会っていなかったという方もいるはずです。
しかし、営業は相手に与える印象が結果を大きく左右するため、第一印象で好感を持ってもらえるような見た目、話し方を心がけることは必要不可欠。
営業センスを磨くことでスムーズに営業職に馴染みやすくなるので、SEから営業を目指すのであれば、できそうなものから挑戦してみてください。
転職エージェントを使う
SE経験は、技術系の営業を行う上ではかなり大きな強みとなります。しかし、自己流の転職活動ではその強みを十分に活かしきれないことも。
そこでぜひ活用してほしいのが、転職エージェントです。転職のプロが書類の書き方から面接の仕方まで様々なサポートを行ってくれます。
「SE経験あり」という強い武器を最大限に活かせるようアドバイスをしてくれるので、周りのライバルと差をつけて有利な転職活動ができますよ。
また、SEから営業になりたい理由(志望動機)や自己PRなど面接対策なども行ってくれます。
異業種への転職は面接対策をしっかりしないと成功しないため、いい意味で使い込むことをおすすめします。
SEから営業であれば、ギークリーのようなIT業界に強い転職エージェントがおすすめです。
IT業界に強いので、SEでの知見が生きるケースが多く、知らない業界に行くより楽ですし、成果を残せる確率が高くなります。
企業に直接応募する
営業の仕事は常日頃からたくさんの求人が出ています。そのため、自分で転職活動を進めたいという方は企業に直接応募してみましょう。
もちろん、営業と一言に言ってもいろんな種類があるので、必ず技術系の営業ができるとは限りません。
しかし、いろんなジャンルの営業から自分の興味があるところに挑戦できるため、探しながら自分の理想に合った企業と出会える可能性もあります。
求人との出会いは一期一会なので、転職のチャンスを逃したくないという方は普段から営業の求人に目を光らせておきましょう。
SEから営業でおすすめの企業
SEの経験があるので、せっかくならIT分野の知識が活かせるような企業の営業をやりたいですよね。転職活動で有利に働くだけでなく、営業の仕事もスムーズに馴染めるはず。
では、SEから営業を目指すならどのような企業を検討すると良いのでしょうか?ここからは、SEから営業に転職する方にぜひおすすめしたい企業を紹介します。
g-wic:女性SEにおすすめ
引用:女性スタッフによる営業代行・営業支援(営業サポート)東京|株式会社g-wic(ジーウィック)
営業は男性が多いというイメージから、転職をためらっている女性SEもいます。そんな方にぜひご紹介したいのが、株式会社g-wicです。
株式会社g-wicは女性スタッフのみが在籍しており、女性の目線で企業の営業支援を行っています。
女性ならではの細やかな気配りや傾聴力が支持され、新規開拓や展示会支援、交流会出席代行など様々な支援に携われる企業です。
また、最近はIT化を進めている企業も多いため、SEの経験からITに弱い企業に対してアドバイスもできます。
女性として活躍できる上にSEの経験も活用できるので、女性SEから営業になりたい方は必見です。
株式会社サイバーエージェント
株式会社サイバーエージェントは、インターネット広告事業やメディア事業などを行っている大手企業です。クリエイターやエンジニアなどの技術職が社員の33%を占めており、SEに対する理解もあるため営業に転身してからの活躍も期待できます。
実際に株式会社サイバーエージェントの求人にはWeb関連の職務経験を求めるものがあるので、SE経験を武器としてフル活用できるでしょう。
有名サービスを数多く配信している人気企業のため、今後の成長も期待しながら営業としてのやりがいも見出せるはずです。
まとめ
SEから営業への転職を考えたことがある方は、意外と多いと聞きます。職種が違うとは言えSEは営業ともクライアントとも接する機会があるため、距離感が近い分「自分にもできるのではないか?」と錯覚してしまうのが大きな要因と言われています。
しかし、実際は営業ならではの大変さも多く、SE経験だけではなかなかうまくいかないこともたくさん。だからこそ、後で後悔することがないようSEから営業に転職する上でのメリット・デメリットを理解しておくことが大切です。
営業は企業における花形職なので、SEから転身することで一気に仕事のやりがいを感じられるようになる方もいます。そんな一営業マンになれるよう、しっかりやるべきことに目を向けて新たな一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。
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