「この先女ひとりで生きていくかもしれないのに、資格やスキルがなくて不安…」と考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
確かに、出産や育児で正社員を退職した方や、パートで働いてきたのでこれといった資格やスキルが無いという女性は、自立して生計を立てていけるか不安になると思います。
しかし、そんな人でも今から自立して生計を立てられる仕事に就くことは可能ですので、安心してください。
そこで、今回は女ひとりで自立することができる資格を厳選して紹介します。
資格以外にも、自立するために役立つスキルを紹介するので、今後のキャリアを考える参考にしてください。
女性が自立できる資格
まずは、女性が自立できる資格を厳選してご紹介します。
これらの資格を取っていれば、まず職に困ることはないでしょう。また、どれも経験を積めば自立して子育てもできるくらいには稼げる資格です。
介護福祉士
少子高齢化が進んでいる今、介護職の人材不足はかなり深刻です。また、これから団塊の世代が一気に高齢を迎えるので、介護職の人材不足はさらに深刻になっていきます。
そのため、今後一生食っていける仕事につきたい人には介護福祉士がオススメです。
介護福祉士の平均月収は32万円なので、一人で十分食べていけるくらいには稼ぐ事ができます。また、2019年の10月から介護福祉士の処遇改善が行われ、勤続10年以上の介護福祉士の平均月収を8万円増加、あるいは440万円まで引き上げることが目標となっています。現時点では約2万円の改善額(*)ですが、今後も改善が見込まれるので、介護福祉士として長く働けば十分に自立できる給料が手に入ります。
介護福祉士になる為には、まず介護職員初任者研修を修了し、介護職として3年以上働く必要があります。介護職員初任者研修は未経験者でも修了でき、修了すると晴れてホームヘルパー(訪問介護員)や介護補助の仕事につけます。
介護福祉士は、介護が必要な方の食事や入浴などの普段の生活を補助したり、お話をしたりする仕事です。そのため、人とのコミュニケーションが好きな方や世話好きな方にはおすすめです。
* 第31回社会保障審議会介護給付費分科会介護事業経営調査委員会(web会議)資料
調理師免許
調理師免許は、調理師として働くために必要な資格です。
調理師の給料は、職場や能力によってかなり幅があります。令和元年度の平均月収は25万2600円(*2)ですが、実際は若手だと10万円台後半スタートも少なくないです。しかし、スキルが上がるにつれて年収も上がる為、能力とやる気次第では、独立して自分のお店を開いたり、お料理教室を開いたりと、キャリアアップができるのが調理師の魅力です。中には1000万円以上稼いでいる人もいるようです。
また、調理師は職場によっても給料が全く異なります。個人経営だと売り上げがリアルに給料に影響しやすいので、安定性はあまりないですが、チェーン店や給食施設での勤務の場合は安定して給料が入ります。特に給料が高いと言われている職場はホテルや料亭です。これらの職場では月収25万円程度からスタートも多いです。
調理師は生きていく上で必要な食を担う職業なので、将来も無くなることはないですし、特別養護老人ホームなどでは今後特に需要が高まっていくので、職種としては安定しています。ストイックにスキルを向上させていきたい人には向いている職業でしょう。
調理師免許を取るためには、飲食店等で調理を伴う仕事を2年以上経験するか、専門学校を卒業することが条件となります。
*2 令和元年賃金構造基本統計調査(厚生労働省) 職種別所定内給与額及び年間賞与額
施工管理技士
「施工管理技士」を聞いたことがない方も多いかもしれません。知名度は低いですが、自立したい人には非常にオススメの職種です。
施工管理技士は、主に建物や土木構造物を建設する際に現場を監督するお仕事です。責任の重い仕事なため、年収もそれなりに高く、平均的な年収は500万円前後です。資格は一級と二級があり、一級をとると600万円以上もざらです。
施工管理技士は、「ゼネコン」と呼ばれる施工会社に勤務する場合が多いです。「ゼネコン」と聞くと、男社会なイメージを持つ人も多いと思いますが、最近では女性も働きやすい環境が整えられてきています。会社によっては子育てをしながらでも働ける環境が整えられています。
また、未経験からでも施工管理の仕事に就くことは可能ですし、現場で経験を積めば専門的な知識が身につけられ、施工管理技士の資格も取れるので、この分野で一生食っていくことができます。
施工管理技士は工事現場を見回ってあれこれと指示や確認をしたりという仕事がメインとなるので、体力のある女性に向いているでしょう。また、建物や土木構造物を一から作り上げる過程を見ることができるので、建物やものづくりが好きな人にとって非常にやりがいの大きい職種です。
女性が自立できる資格の特徴
ここまで、女性が自立できる資格についていくつか紹介しましたが、世の中にはたくさんの資格があふれているのでどの資格が役に立つのかわかりづらいですよね。
そこで、ここでは女性が自立できる資格の共通点をお伝えします。
女性が自立できる資格は、一言で言うと将来的に需要が無くならない職種の資格です。
将来も需要が無くならない職種の見極めのポイントとなるのが「少子高齢化」と「DX(デジタルトランスフォーメーション)」です。
この2つに着目して、女性が自立できる資格の共通点を具体的にお伝えします。
少子高齢化で需要が高まる介護職関連の資格
少子高齢化で将来需要が高まっていくと考えられるのは、介護関連の職種です。
これまでお伝えしたとおり、超高齢化社会の日本では今後ますます要介護者が増えていきます。
しかし、人口減少も並行して進んでいるので、介護職として働く人は減っていくことになり、人材不足が懸念されています。
また、介護は被介護者とお話したり、ご飯を食べさせてあげたり、お風呂を手伝ったり…という人対人の仕事なので、テクノロジーで代替するのは簡単ではありません。
そのため、この仕事が無くなることは考えづらいです。
IT技術で代替不可能な仕事の資格
昨今では、DX(デジタルトランスフォーメーション)の拡大により、様々な仕事をIT技術で代替しようという動きが活発化しています。
イギリスのオックスフォード大学の教授らが2013年に出したによると、今後10~20年間のうちに今ある仕事の約半数がなくなると言われています(*)。
この流れの中でもなくならないのは、IT技術で代替できない、人間の「頭脳」や「感情」が必要な職種です。
頭脳を使う職種とは、判断力や思考力、創造性が必要な職種です。代表的には、管理職やクリエイター、アーティストなどが当てはまります。これらの職種の資格としては、宅建士や施工管理技士、弁護士、医師などが当てはまります。
感情を使う職種とは、主に人対人のコミュニケーションを伴う職種です。接客業や営業職が当てはまります。これらの職種のうち、資格が必要なものとしては学校教諭、介護福祉士、キャリアアドバイザーなどが当てはまります。
これら2つの能力が必要な仕事に役立つ資格なら、将来自立するために役に立つと考えられます。
*カール・ベネディクト・フレイ、マイケル・A・オズボーン(2013):The Future of Employment: How Susceptible are jobs to computerization?
資格より大事!女性が自立できるスキル
前半では自立するためにオススメの資格について紹介しました。
しかし、資格を取れば安心というわけではありません。
確かに、資格がないと仕事につけない国家資格は非常に価値が高いです。
しかし、残念ながら世の中の仕事の多くは資格がなくてもできます。そのため、自立できる仕事に就くためには、実用的なスキルを身に着けることが一番大切です。
そこで、ここでは女性が自立できる実用的なスキルについて紹介します。
Excel/Word スキル
多くの事務系職種で必要となるPCの基本操作スキルですが、ExcelとWordが使えるかどうかで応募できる求人数はかなり違ってきます。
逆に、この2つができないと事務系でつける職種は一握りになるといっても過言ではないでしょう。
そのため、事務系で正社員を目指したいという人は、まずこの2つのソフトを使えるようになりましょう。
これらのソフトの使い方は独学で勉強することも可能ですが、実際に経験を積むのが一番早いと思います。
アルバイトから事務を雇っている会社もあるので、これから事務系の職業で正社員として食っていきたいと考えいている人は、まずアルバイトや勉強をしてExcel・Wordソフトを使いこなせるようになりましょう。
医療事務
医療事務は、病院やクリニックで受付や事務を行う仕事です。仕事の内容上、医療カルテを読んだり、患者の情報交換のために最低限の医療の知識が必要となります。そのため、医療事務は他の事務職に比べて覚えることが多く、専門性の高い職種です。
初めのうちは覚える事が多いので大変かもしれませんが、いったん知識を身につければ他の病院やクリニックでも活用できるので、汎用性の高いスキルを身に着ける事ができます。
また、医療の現場は人手不足が叫ばれているので、働き口も多く、職場の選択肢が広いのも魅力でしょう。
今後のキャリアに悩む人は就職・転職のプロに相談しよう
就きたい職業がわからない・みつからないという人は、ぜひプロのキャリアアドバイザーに相談してみてくださいね。
就職・転職エージェントを使うと無料でキャリアアドバイザーに相談をすることができます。皆さんの条件に合わせて一緒に求人を探したり、キャリアプランを練っていくことができます。
ここでは、これから自立して生計を立てていきたい女性にオススメのエージェントをご紹介します。
①転職したいけど職歴に自信がない女性にオススメ!「doda」
満足度No.1の転職エージェントサービス「doda」は、履歴書の添削や面接の対策などのサポートが手厚く、自分の経歴に自身がないという人にオススメ。また、女性の成功事例も豊富なので、女性のライフイベントに合わせて働きやすい仕事を見つけることができます。
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介護職デビューにオススメ。「かいご畑」
これから介護の仕事に挑戦してみたいと考えている人や、介護の仕事がなんとなく気になってきた人は「かいご畑」に相談してみてください。
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また、未経験者へのサポートが手厚く、介護職員初任者研修や実務者研修にむけた講座も無料で受けることができます。
介護職で長期的にキャリアを積んでいきたいという人は、ぜひかいご畑を利用してみてください。
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まとめ
今回は女性が自立できる資格やスキルについてまとめました。
今からでもできることはたくさんあるので、希望を捨てずに進みたいキャリアに向かって頑張っていってください。
また、将来食いっぱぐれないためにやるべきことについてもっと知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてくださいね。
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