「システムエンジニアはやめとけ!」と言われたことがある人もいるようですね。
- システムエンジニアの給料は安いからやめとけ
- システムエンジニアは徹夜続きで倒れるからやめとけ
- システムエンジニアは勉強が大変だからやめとけ
実は、私は新卒で入社したSIer会社をわずか2年半で退職しているので、かなり納得できる内容です。
ただし、システムエンジニアという仕事を全否定するわけではありません。先ほどの「やめとけ!」に意見しましょう。
- 給料は十分もらっていた
- 徹夜は未経験。だが、終電帰宅が3カ月続いた時期がある
- 勉強は超超超大変!!!
とりわけ反論したいのが、給料についてです。事実として、システムエンジニアの平均年収は550.8万円と、全職種平均年収454.5万円より高くなっています。(厚生労働省「賃金構造基本統計調査(平成29年)」より)
それに、上司や先輩、同期で、システムエンジニアという仕事にやりがいを感じている人も多くいました。
- ものづくりが楽しい
- ITの進歩に貢献できている充実感がある
- クリエイティブな仕事がかっこいい
こんなことを言っています。それでは、なぜ「システムエンジニアはやめとけ!」と言われることが多いのでしょうか。
それは、
- 自身がシステムエンジニアという仕事に合わなかっただけ
- 冗談で言っている
- 他の職業に就いていて見下したいだけ
といった理由が考えられます。
そこで、ここは冷静に元システムエンジニアの私が「やめとけ」と言われる理由や、システムエンジニアではないおすすめの職業をご紹介します。
もちろん、システムエンジニアを天職だと思える人もいると思いますが、これからお伝えすることが不安なら、他の職業を選んだほうが良いでしょう。
システムエンジニア(SE)がやめとけと言われる理由
システムエンジニアがやめとけと言われる理由は主に3つあると思っています。
- 薄給
- 残業、激務
- 勉強が大変
それぞれ詳しく見ていきましょう。
薄給
先ほども言いましたが、正直にいってシステムエンジニアはそれほど薄給ではありません。私は、同世代の平均以上をいただいていました。
しかし、平均以上ではあるが、物足りない…という人もいるかもしれません。どこまでの給料を欲しいかによって、職業を選ぶべきですよね。
残業、激務
残業が多くて激務だからやめとけ、という意見には強くは反論できません。月の残業時間が100時間超が3カ月続いた経験があるからです。
入社1年目のことですが、仕事ができなさすぎて、課の中で唯一遅くまで残業していたときもありますね…。先輩は、会社のソファ席で寝ていて、帰宅していない雰囲気が漂っている日もありました。
しかし、システムエンジニアのスキルを活かして激務ではない職業に転職する方法もあります。
勉強が大変
勉強が大変というのも大いに納得できます。ただし、経験値がついていくと、勉強量が少なくても、業務に支障をきたさないようです。
社風にもよると思いますが、IT技術を常に勉強している人は、ほんの一握りという場合も少なくありません。趣味でアプリを作ったり、勉強会に参加したりするような人は、本当にIT技術が好きな人だけです。仕事というより趣味ですね。
SEの薄給が嫌な人におすすめの職業
給料が低いと感じている人におすすめの職業をお伝えします。結論を言うと、早くスキルアップして、上流工程に携わるのが最善の道だといえるでしょう。
プロジェクトマネージャー
プロジェクトマネージャーは、プロジェクトの全体の進行を管理し、納期や品質などに責任を持つ人のことです。
システムエンジニアの中から、下記の能力が高い人が抜擢されます。
- コミュニケーション能力
- 交渉力
- マネジメント能力
プロジェクトマネージャーになると、年収は891.5万円ほどになります。(経済産業省「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」より)楽な仕事ではありませんが、給料には納得できるのではないでしょうか。
ITコンサルタント
プロジェクトマネージャーと同じ発想で、ITコンサルタントを目指すのも良いでしょう。ITコンサルタントは、簡単に言うと、ITを活用して顧客の課題を解決します。
ITコンサルタントも、高いスキルが求められますが、年収は928.5万円ほどになります。(経済産業省「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」より)顧客と密接に関われるのでやりがいを感じるでしょう。
SEの残業、激務が嫌な人におすすめな業界・職業
残業や激務が気になる人は、比較的時間に余裕がある仕事を選ぶことをおすすめします。
社内SE
社内SEは、社内の情報システム部で働くシステムエンジニアです。自社のシステム構築やインフラの管理などを行います。
実は、社内SEはかなりおすすめの職業なのです。
- 他のシステムエンジニアより残業が少ない
- 客先常駐がない
- 逼迫した納期がない
といったメリットがあります。しかも、医療・医薬系メーカーの社内SEはかなり給料が良いらしいです。
フリーランスエンジニア
自分で働き方を調整できるといった意味でいうと、フリーランスエンジニアを選択してみるのも良いでしょう。
メリットとデメリットをまとめてみました。
メリットとデメリットを考慮した上で判断したいですね。
SEの勉強が大変なのが嫌な人におすすめな業界・職業
正直なところ、あんまり勉強したくない…という人におすすめなのが、「営業職」あるいは「保守・運用担当者」への転身です。開発部門にはない魅力を実感できるでしょう。
営業職
エンジニアではなくなってしまいますが、IT会社の営業職になる人もまれにいます。仕事内容は大きく変わるので、もしシステムエンジニアの仕事に合わなくても、やっていけるのではないでしょうか。
実際、私の先輩でもシステムエンジニアから営業に異動した人がいました。プログラミングは苦手だったとはいえ、他の営業よりかは、IT知識が豊富なので重宝されていたみたいですよ。かなり上司と相談したみたいですが、粘って正解だったと喜んでいました。
保守・運用
開発部門から保守・運用部門へ異動するだけでも、勉強量は少なくて済みます。保守・運用部門の主な仕事は、問題なくシステムを動かすことです。大きな改修作業が行われない限り、新たに知識を入れる必要は比較的少ないでしょう。
システムエンジニアである以上、まったく勉強しなくて済むことはありませんが、何十年も付き合いのある顧客なら、安定した業務内容であることが多いです。
まとめ
システムエンジニアやめとけ!という声があがる理由とおすすめ転職先を提案してみました。
私自身は、すぐに退職しているタイプの人間なので、友達がシステムエンジニアになりたいといったら、「え!?なんで?」と聞き、安易に背中を押さないでしょう。
とはいえ、「システムエンジニアってどう?」という質問を誰に聞くかがポイントだと思います。幅広い視野を持って、転職を見つけて欲しいと思います。
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