東証一部上場企業に就職すると何がすごい?モテる?内定を勝ち取るためのポイント3つ

東証一部上場企業に就職すると何がすごい?モテる?内定を勝ち取るためのポイント3つ

「東証一部上場企業なら安泰だね」「東証一部上場企業に就職したらモテる」就活生なら一度はこんな言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか?

東証一部上場企業に入るとなんとなく「すごい」イメージがありますよね。
就職できれば「エリート街道まっしぐら」「勝ち組」と言われことも多いです。

経営が安定し福利厚生が充実していることから、就職先として視野に入れている学生も少なくありません。

しかしそもそも、東証一部上場企業とはどのような企業なのでしょうか。

この記事では、東証一部上場企業の基本情報とすごいと言われる理由について解説していきます。

東証一部上場企業に入りたい学生のために、就職するためにやるべきことも紹介していますので参考にしてみてください。

そもそも東証一部上場企業とは?

東証一部上場企業とは、日本の証券取引所のうち、東京証券取引所の第一部に上場している企業のことです。

上場とは、自社の株式を証券取引所で誰でも売買できるように公開することです。

通常、会社の株は誰でも売買できませんが、上場すればそれが可能となります。投資家から多くの資金を集められることがメリットです。

日本には、以下4つの証券取引所があります。

  • 東京証券取引所(東証)
  • 名古屋証券取引所(名証)
  • 福岡証券取引所(福証)
  • 札幌証券取引所(札証)

そのうちの一つ、東京証券取引所には、通常市場の第一部、第二部、新興市場のマザーズ、JASDAQの4種類の市場があります。

東京証券取引所の市場、第一部で株式を公開している企業を東証一部上場企業と呼んでいます。

東京証券取引所の市場、一部と二部は審査基準に差があり、一部の方がより厳しい基準を課せられます。新興市場のマザーズ、JASDAQはベンチャー企業向けの市場です。

メッセージアプリのLINEは2016年に東証一部に上場、フリマアプリを提供するメルカリも2018年6月にマザーズに上場しています。

東証に上場している企業の特徴を見ていきましょう。

  • 東証一部
    知名度や社会的な信用度が高く大企業が多
  • 東証二部
    一部より知名度は劣る。中堅企業中心
  • マザーズ 
    一部、二部を目指すベンチャー企業が多い
  • JASDAQ
    今後成長株の新興企業が中心

●東証一部上場企業の一部

  • トヨタ自動車
  • 三菱商事
  • 日本郵政
  • 伊藤忠商事
  • 日産自動車
  • イオン
  • パナソニック
  • ソニー
  • 三菱UFJフィナンシャルグループ
  • 三井物産
  • 丸紅
  • セブン&アイホールディングス

どれも聞いたことのある大手企業ばかりですよね。
東京証券取引所の厳しい基準をクリアした企業だけ、東証一部に株式を公開できますので、東証の中でも社会的信用度はトップクラスです。

東証一部上場企業がすごいと言われる理由

東証一部上場がすごいと言われる理由は2つあります。

審査基準が厳しい

先ほどもお話ししましたが、東京証券取引所の第一部に上場するにはかなり厳しい審査をクリアしなければなりません。

日本国内の株式市場の中でも上場の条件がもっとも厳しく、基準を満たす企業は少ないと言われています。

●東証一部に上場する基準の一部

株主数が2200人以上

流通株式2万単位以上

流通株式数35%以上

時価総額が250億円以上

上場申請日の直前事業年度の末実から3年以前から取締会を設置している

連結純資産の額が10億円以上(かつ、単体純資産の額が負でないこと)

最近2年間の利益の額の総額が5億円以上であること、または時価総額が500億円

日本取引所グループ

これらの基準をクリアする企業は、知名度、信用、ブランド力など、あらゆる面を見ても一流企業であることに間違いありません。
これが東証一部上場企業がすごいと言われる理由の一つです。

割合が少ない

日本には約421万社の企業があり、このうち約3,822社(2020年5月時点)が上場企業です。

さらにそのうちの2,178社(2020年11月時点)が東証一部上場企業となっています。全企業数の1%にも満たない、選ばれし企業だけが東証一部上場企業です。

ちなみに、有名企業でも実は上場していない会社もあります。
例えば、

  • サントリー
  • 竹中工務店
  • YKK
  • 大創産業
  • ロッテ
  • 小学館

などです。
どれも認知度の高い会社なので、上場はしていませんが入社を希望する学生も多いです。

東証一部上場企業に就職するのがすごいと言われる理由

東証一部上場企業から内定をもらった言えば、「すごい!」と言われがちです。では、具体的にどういうところがすごいのでしょうか。

東証一部上場企業に就職するとすごい理由を解説していきます。

入社が難しい

全企業の1%にも満たない東証一部上場企業への就職は、かなり狭き門です。
東証一部上場企業の内定倍率を見てみましょう。

  • 明治:2750倍
  • 森永乳業:500倍代
  • ビジョン:400倍代
  • カゴメ:300倍代
  • ハウス食品、味の素:200倍代
  • 三井住友フィナンシャルグループ:100倍代

東証一部上場企業2,178社は、言わずと知れた超一流企業です。
大企業は、会社の規模が大きく従業員数も多いので、新卒採用数も多いです。

しかし、就活生の多くが「名の知れた企業に就職したい」「とりあえず知っている企業はかたっぱしから受けよう!」と思うため、採用数に対してエントリーが殺到し倍率が高くなってしまいます。

時には、数十人しか採用枠がない会社に数万人がエントリーする事態となることも。入社すること自体、かなり難しいため、内定が決まれば「あの狭き門をくぐり抜けて内定をとったなんてすごい」と思われます。

社会信用が高い

上場した東証一部上場企業は、東証の厳しい基準をクリアしているため、社会的信用度が高いです。
その理由の1つに、上場した企業に課せられる適時開示が関係しています。

適時開示とは、四半期ごとに決算を公開、投資判断に重大な影響を及ぼす事実の開示など、投資家を保護するためのルールです。

経営状況を公開する必要があり、基準を満たしていないと上場を維持することもできません。このことから、上場企業は倒産リスクが少ないと判断され、会社に対する信用度が高くなります。

東証一部に上場できるということは、「経営状況がいい」「安定している」と思われやすく、将来住宅ローンを組む時やクレジットカードの与信審査も優遇されます。

福利厚生が充実

東証一部上場企業のような大企業は、福利厚生がとにかく充実しています。

例えば、

  • 社員寮がある(新築マンションなど)
  • 家族手当、住宅手当が手厚い(家賃8割負担など)
  • 資格の勉強代は会社持ち
  • 入社1年目から有給100%消化
  • 社食が充実、昼食補助
  • 住宅融資制度がある

上記は一例ですが、新卒入社1年目から大企業の様々な恩恵を受けられるため、「休みが多くていいな」「さすが大企業だな」と思われます。

給与やボーナス額が多く、経済的に安定しているイメージが強いのもすごいと言われる理由です。

東証一部上場企業に就職するとモテる?

東証一部上場企業に就職すると、一般企業に就職するより確実にモテます。

  • 給料やボーナスが高い
  • 安定している
  • 学歴が高い

という事実は、女性にとってかなり魅力的です。
大手企業に就職している=仕事ができるエリートという印象もありますから、女性ウケもいいです。

東証一部上場企業というネームバリューは、合コンやマッチングアプリでも人気があります。企業の名前が、認知度の高いものであればあるほど、名刺の価値が高くなります。

例えば、私たちがよく目にする森永製菓や味の素、伊藤忠などです。
東証一部上場企業であることは、知名度とステータスがありますので、最初の印象としてモテることは間違いありません。

とはいえ、東証一部上場企業でも、BtoBなどサービスや商品があまり目に触れない会社だと、残念ながら反応は女性によってマチマチでしょう。

また、「女性と話ができない」「東証一部上場企業を鼻にかけている」「プライドが高い」といった男性は、上場企業という肩書きがあってもモテませんので注意してください。

東証一部上場企業でモテると言っても、ブランドイメージが強いだけでその後の進展はその人次第となります。

東証一部上場企業に就職するためにやるべきこと

ここまで東証一部上場企業の基本情報やすごいと言われる理由をお話ししてきました。東証一部上場企業への就職は、多くの就活生の憧れです。

しかし、入社することは、一流大学に入学するよりも難しく、ほんの一部の就活生しか種内定をもらえません。

リクルートワークス研究所の報告では、2020年大卒の就活生の人数は約44万人です。求人倍率は、大手企業は上場傾向にあります。

従業員数5000人以上企業の求人総数5.2万人に対し、希望就職者数は12.3万人。
求人倍率は、前年度より0.8%上昇し0.42倍となっています。

「こんな倍率受かりっこない」そう思うかもしれませんが、諦めるのはまだ早いです。挑戦してからでも遅くはありません。

とんでもない倍率をくぐり抜け、一部上場企業からの内定を勝ち取るためにやるべきことを5つ紹介します。

OB・OG訪問

OB・OG訪問は、企業の仕事内容や選考フロー、採用される人材の傾向など、実際に仕事している現場の社員から具体的に聞ける絶好の機会です。
実際に訪問することで、会社の雰囲気を肌で感じられます。

一部上場企業は、求人倍率が高いためありきたりな志望動機だと、他の学生に埋もれてしまうでしょう。

志望動機は、自分にしか話せない熱意のこもった言葉で面接官を口説き落とす必要があります。

現場の先輩社員から生の声を聞くことで、より具体性のある志望動機を作成できるでしょう。OB・OG訪問は、面接官に刺さる志望動機を作るのに必須の対策です。

社会人になると忙しいので、訪問を希望する場合は早めにコンタクトをとっておくと失礼がありません。

訪問する時も社会人としてのマナーをわきまえ、最寄駅から常に見られていると意識しておきましょう。

もし、お願いするOGが見つからない場合は、ビズリーチ・キャンバスが便利です。

ビズリーチ・キャンバスとは、自分の大学の卒業生と繋がれるOB/OG訪問ネットワークサービスです。

転職業界で有名なビズリーチが運営する就活アプリで、企業名、ゼミ、サークルなどから検索して、大企業の社会人と繋がれます。

先輩社員とアプリを使って気軽に話せますし、就活に役立つ情報も充実しています。

就活経験者から貴重な体験談を聞けるので、自分の就活に役立つ知識と刺激を受けられます。



ビズリーチ・キャンパスはこちら



セミナーへの参加

東証一部上場企業では、OB・OGセミナーや業界研究セミナーを開催していることも多いです。説明会は選考に影響しないと言われていますが、影響します。
セミナーを担当しているのは人事部の社員だからです。

セミナーの目的は、企業や業務の説明をする広報的な意味もありますが、実は内定候補者の早期囲い込みも重視しています。

某企業では、内定候補者の学生の自己紹介カードなどに評価を書いています。
内定候補者となれば、説明会後に直接連絡が来たり、一般応募者より早く採用試験を行うなど優遇されます。

では、どうしたら他の学生と差がつけられるか?という点ですが、
参加する前から企業研究をしっかり行い、それに基づいた質問をすることです。

プレスリリースや新聞記事は、スクラップして持参すると当日役立ちます。
投資家向けの情報が載っている企業のWEBサイトは必ずチェックしてください。

様々な情報を整理し、社員の目に止まるような質問をあらかじめ考えておきましょう。
アンケート用紙などに自己PRを書いておくのもオススメです。

インターンシップに参加する

あまり気づいていない就活生が多いのですが、インターンシップは採用試験の意味もあります。インターンシップに参加して、人事社員に評価されれば早期内定をもらうことも珍しくありません。

インターンシップで内定を出さない企業もありますが、参加者を採用試験で優遇することはあります。説明会や一次面接をパスできたり、社員がアドバイスすることもあるのです。

インターンシップに参加することは、不参加の応募者より断然有利になります。

上場企業で行うインターンはできるだけ参加し意欲や適性を認められるよう、しっかり勤めましょう。学生気分ではなく社会人としての振る舞いを意識してください。

インターンシップの選考に落ちても、それが採用試験で不利になることはありません。むしろ、再度挑戦することで企業への意欲やチャレンジ精神などをアピールできます。

自己分析を徹底的にする

就活ではよく自己PRをする場面が多くなります。
自己PRをするには、自分を知ることが大切なので自己分析が必要になります。

自己分析では、多くの学生が過去の自分を深堀することだと勘違いします。

しかし、就活の武器となる自己分析は、自分が世の中のどんな仕事に向いていて、どんな業種に興味があるか?興味を感じる原因は何か?その原因となる経験をさかのぼって探すことです。

  • 世の中にはどんな仕事があるか?
  • 自分が目指す働き方はどういうものか?
  • なぜそう思ったのか?
  • 能力・知識を活かせる仕事は何か?
  • そう思う要因となる経験は?

など、まず自分が社会で働くイメージを具体化させることが大事です。

にもかかわらず、学生の自己分析は総じて、自分の過去を掘り下げて自分という人間だけを単独で考えたものなので、企業でどう活かすかが伝わらない自己中心的なものになりがちです。

就活での自己分析は、企業とマッチしたものが理想ですから、OB、OG訪問で自分のPRすべき点を書いたものを先輩社員に見せて、どの強みがその企業の業務に役立つか、アドバイスをもらうといいでしょう。

特に東証一部上場企業の就活は競争率が高く、他の就活生と同じことをやっていても内定は勝ち取れません。

企業がどんな人材を求めていて、それにマッチするものが自分にあるか?あればそれをどう業務に活かせるかを具体化することが就活の自己分析です。

就職エージェントで面接対策をする

東証一部上場企業を目指す就活生にとって強力なツールが就活エージェントです。

就活エージェントとは、求人の紹介から履歴書の添削など就活に関するあらゆることを無料でサポートしてくれるサービスのことです。

就活エージェントに登録すると、就活のプロである専任キャリアアドバイザーがマンツーマンで就活生の希望する就職が具体化できるようサポートしてくれます。

就活エージェントのサービスで最もおすすめなのが、面接対策です。
その企業がどのような人材を求め、過去内定を得た人はどのような人物だったか、キャリアアドバイザーには多くの情報がインプットされています。

しかも、東証一部上場などの大企業は、面接質問はだいたい毎年同じ内容なので、キャリアアドバイザーとの面接練習はとてもリアルなものとなります。

面接は慣れが8割なの、とにかく練習を繰り返しすることが有効な対策です。

「面接でどうしても上がってしまう」

「この自己PRで大丈夫か?」

「アピール方法が知りたい」

このような学生は、無料で登録できる就活エージェントを効率的に使い倒しましょう。

■就活エージェント関連記事

就活エージェントとは?仕組みやおすすめのエージェントも紹介

まとめ

この記事では、東証一部上場企業がどういう企業か?すごいと言われる理由について解説しました。

東証一部には厳しい基準をクリアしたわずかな企業だけが上場を認められます。それだけに、社会的信頼度が高く、就職すればエリートの仲間入りを果たしたも同然。

福利厚生も充実しており、安定した収入も魅力的ですよね。
肩書きだけで言えばモテますし、親や友達に自慢できる就職先です。

とは言っても、東証一部上場企業への就職は、倍率が高く厳しい戦いになります。就活生は、早めに情報収集をし説明会やインターンシップに積極的に参加してください。

就活エージェントは無料で使えますので、効率的に利用しまくって内定を勝ち取りましょう!

内定率の高い就活サービスはこちら

就活カテゴリの最新記事