「歯医者は電動歯ブラシを使わないって本当?」「電動歯ブラシと手磨きどっちがいい?」このような疑問をお持ちの方も多いと思います。歯の専門家、歯医者が使わないならその理由も知りたいですよね。
結論から言えば、歯医者も電動歯ブラシを使いますし、使わない歯医者もいます。
電動歯ブラシは、手磨きでは難しい細かな振動で歯の汚れを落とす清掃力が高いアイテムです。しかし、メリット・デメリットがあり使い方や選び方を間違えると歯や歯肉を傷つけることに。
そこでこの記事では、手磨きとの比較、電動歯ブラシのメリット・デメリットを解説しおすすめ機種を紹介していきます。
衝撃!歯医者は電動歯ブラシ使わないって本当なの?
「歯医者は電動歯ブラシを使わない?使う?」という疑問ですが、先述したように、電動歯ブラシを使う歯医者と使わない歯医者に分かれます。私の通っている歯医者は、電動歯ブラシおすすめ派です。受付にも後ほど紹介しますが「ソニックケアー」の電動歯ブラシを販売しています。
お願いすれば電動歯ブラシの使い方を教えてくれますし、口腔ケアで電動歯ブラシを使うことも多いです。
一方で、娘が通っている歯医者は電動歯ブラシを使いません。口腔ケアも受付の置いているおすすめ歯ブラシも手磨き用のものでした。
このように「電動歯ブラシを使用するか?」は歯医者によって異なります。
下のグラフをご覧ください。
パナソニックが400人の歯科医師を対象に行ったアンケートでは、約86%もの歯医者が患者に電動歯ブラシを勧めている進めていると解答しています。
出典:パナソニックオーラルケア
しかし、13.3%の歯医者が使わないと答えていますよね。このように、使う歯医者と少数派ですが使わない歯医者もいるということです。
手磨きとどっちが良い?
次に「電動歯ブラシと手磨きどっちが良い?」という疑問ですが、手磨きは、安価で手軽な反面、「磨き残しがある」「時間がかかる」というデメリットがあります。ですから、汚れを落とすなら圧倒的に電動歯ブラシが優秀です。
電動歯ブラシは、1分間に3千~7千回高速で反転、超音波の電動歯ブラシなら1分間に120万回以上振動し、手磨きでは取れない汚れまで落とせます。
ただし、小さな子供の場合は手磨き一択。歯磨きのやり方や意味がわからないうちに電動歯ブラシを与えると危険です。
電動歯ブラシと手磨きどちらが良いかは、電動歯ブラシですが使用する人の年齢や状況によっては異なるため、心配な方は歯医者に相談しましょう。
電動歯ブラシのデメリット
ここからは電動歯ブラシのデメリットを解説します。
磨いた気になってしまう
電動歯ブラシは手軽で振動が強力ですから「綺麗になった」と思い込んでしまうところがデメリットです。
実は電動歯ブラシにも正しい使い方があり、間違うと歯周病や虫歯をにかかってしまう人も少なくありません。歯医者で指摘され、「しっかり磨いたつもりなのに…」「電動歯ブラシを使っているのに」と驚かれる方も多いのです。
電動歯ブラシでも手磨きと同じように「歯と歯の間や裏側にブラシを当てること」を意識して磨きましょう。隙間にプラークが残れば虫歯の原因になります。
そしてもう1つ、研磨剤の入っている歯磨き粉も要注意。手磨きなら大丈夫ですが、電動歯ブラシは強力なため、研磨剤入りの歯磨き粉を使うと歯を必要以上に傷つける恐れがあるのです。
電動歯ブラシを使うときは、研磨剤の入っていない歯磨き粉を使用するか、いっそ歯磨き粉を使わないという選択もあります。磨き終わりに少しだけ歯磨き粉を使えばお口の中もすっきりしますので、おすすめです。
詰め物が取れる?
「電動歯ブラシを使うと詰め物が取れる?」と心配される方が多いのですが、電動歯ブラシを使っても詰め物は取れません。
電動歯ブラシで詰め物が取れたというのは、そもそもその詰め物の状態が悪かったと言えるでしょう。治療を途中で終わらせたり、もともと浮いていた詰め物の間で虫歯が進行すれば、詰め物の状態が悪くなります。
その上、電動歯ブラシの使い方が悪ければ虫歯で弱っている歯に負担がかかり、詰め物が取れるという事態を引き起こします。
治療を最後まで終わらせることと電動歯ブラシを正しく使うことの2つを意識しなければ、電動歯ブラシがデメリットになるリスクが高くなるでしょう。
歯茎が下がる
電動歯ブラシの使い方を間違うと歯茎が下がるなどのトラブルを引き起こします。
電動ブラシは、電動でブラシが動くため動かす必要がないのですが、慣れるまで手磨きのようにゴシゴシと動かしてしまいがちです。
過度な圧力をかけると歯に負担がかかり、歯茎に薄い方は視覚過敏や歯茎下りの原因になります。
また、強い力で押し付けるとブラシを痛め、毛先が潰れてしまいます。これでは歯と歯の間にブラシが入らずプラークが蓄積してしまいます。電動歯ブラシは、毛先の細かい振動を邪魔しないよう軽く当てるだけでOKです。
歯石は取れない
歯石は、歯垢が石灰化したものですから、電動歯ブラシでは取れません。歯石は歯医者さんで除去してもらいましょう。
とはいえ、電動歯ブラシは歯石の原因となる歯垢を落とすのは得意。細かく振動するため、きちんと角度をつけて歯の隙間に当てれば歯垢が落ち歯石の蓄積を予防できます。
電動歯ブラシのメリット
ここまで、デメリットを解説しましたが、正しく使えば電動歯ブラシはメリットだらけ。短時間で磨けます。ブラシ自体が振動しているため効率的に歯のお掃除ができます。忙しい人や短気な人にぴったりです。
また、手の力が弱って歯ブラシを動かしづらい方にもおすすめ。軽めの機種を選べば手磨きより磨きやすくなるでしょう。
舌苔除去効果のある機種など、機能も充実していますのでお悩みに合わせて選べます。
おすすめの電動歯ブラシ
最後に、おすすめの電動歯ブラシを紹介します。
フィリップス ソニッケアー2021年モデル HX9992/21:41,400円
歯医者さんおすすめの電動歯ブラシソニックケアーは、日本の歯科医・歯科衛生士の使用率13年連続No.1のブランドです。手磨きの最大20倍の歯垢を除去、2日間で最大2倍のステインを除去など口腔ケアに優れた機種。
ヘッドが小さめで歯並びが悪い方でも歯の隙間を磨きやすい設計。「過圧防止センサー」「動かしすぎ検出機能」付きで、歯に過度な負担をかけません。
【こんな方におすすめ】
- 信頼できるブランドを選びたい
- ヘッドが小さめで奥の歯も磨きやすい
- スマホアプリと連動できる
【向いていない方】
- 購入金額を控えたい
【フィリップス ソニッケアー HX9992/21の詳細はこちら】
ブラウン オーラルB PRO2 電動歯ブラシD5055133XWT:9,155円
ブラウンオーラルBは、世界25カ国の歯科医に選ばれたNO.1電動歯ブラシ。
手磨きと比較し99.7%の歯垢除去力アップ。その理由は独自の丸型回転ブラシが高速回転しながら歯を一本一本綺麗にするからです。
ブラッシング圧が強い場合は、自動的に上下振動をストップして赤色でお知らせしてくれます。さらに、ソフトな振動のモードへ自動で切り替えるので歯ぐきに優しくブラッシング。
ハンドルに内蔵されたタイマーが次の部位に移るタイミングをお知らせしてくれます。
【こんな方におすすめ】
- 予算1万円以内
- 歯を優しくケアしたい
- ブラッシングの強さを自動で調節して欲しい
【向いていない方】
- 丸型ブラシが苦手
- 握力が弱い(滑りやすい時があるため)
【ブラウン オーラルB PRO2 D5055133XWTの詳細はこちら】
オムロン 音波式電動歯ブラシ メディクリーン ブラック HT-B324-BK:17,190円
電動歯ブラシは正しい使い方をしてこそ、効果を発揮するもの。このオムロンの音波式電動歯ブラシは、歯周ポケットケアに最適な45度の角度を光でお知らせしてくれますので磨き方を間違わずにブラッシングできます。
お値段も比較的リーズナブルなので購入しやすいところも魅力。磨きたいところに当てれば簡単に歯垢が落ちるので手軽で時短できます。
【こんな方におすすめ】
- リーズナブルで機能性に優れた機種が欲しい
- オムロンを選びたい
- 正しくブラッシングできているかチェックしたい
【向いていない方】
- シンプルな機能でいい
- バッテリー長持ちの機種が欲しい
【オムロン 音波式電動歯ブラシ メディクリーンの詳細はこちら】
まとめ
この記事では、「歯医者は電動歯ブラシを使わない?」という疑問と電動歯ブラシのメリット・デメリットを解説しました。
手磨きもきちんと磨けば歯垢は落ちますが、手間がかかりますしコツをつかんでいる人は少ないでしょう。一方で、微細な動きで振動する電動歯ブラシなら歯に優しく当てるだけで歯垢をかき出し、虫歯や歯石予防に効果的です。
とはいえ、正しい使い方をしないと歯茎下がりや歯肉を傷めてしまうため、過度な圧がかかると動きがストップするような電動歯ブラシを選ぶといいでしょう。
この記事を参考に、あなたの最適な電動歯ブラシを見つけてみてください。