炊飯器の購入を検討している方で「壊れやすいメーカーってある?」「故障の少ないメーカーが知りたい」などの疑問を抱えていませんか?
筆者は、炊飯器を買って半年で「保温ができない」「お米が炊けない」という原因不明の故障を2度経験してから、炊飯器選びにはかなり慎重になりました。電化製品は精密機械ですから、初期不良や何らかの故障など当たり外れは仕方がないこと。とはいえ、壊れやすいメーカーがあるなら、購入前に知っておきたいものです。
そこで、この記事では、炊飯器の壊れやすいメーカーと壊れにくいおすすめの炊飯器メーカー&機種をご紹介します。
これから炊飯器を購入する予定の方はぜひご一読ください。
炊飯器壊れやすいメーカー!買ってはいけない炊飯器の特徴。どこがダメ?
まず、はじめにお伝えしたいことは、炊飯器に壊れやすいメーカーはないということ。「え?どういうこと?」と思われるかもしれませんが、炊飯器のような電化製品の故障理由は、使い方や、初期不良のほか、たまたま品質の悪い製品に当たってしまったということがあります。炊飯器の有名メーカーといえば、象印・TAIGER(タイガー)・パナソニック・三菱・東芝などの大手のほか、最近は、アイリスオーヤマ・山善などのジェネリック家電メーカーも人気です。
この中に、壊れやすいメーカーとして名前を挙げるほど、酷い商品を扱うメーカーはありません。ですから、メーカーよりも壊れやすい炊飯器の特徴と使い方を解説していきます。
家電ブランドではないメーカーのもの
国内家電メーカー以外の例えばインテリアメーカーが自社ブランドとして安価な炊飯器を販売していることがありますよね。このような炊飯器は、何度か使っているうちに壊れてしまうケースが多く報告されています。
実は私が購入した炊飯器も、大手家具メーカーのものでした。
シンプルな見た目と安さに惹かれて購入したものの、炊き込み御飯を炊いた次の日にお米が炊けなくなりました。購入して半年以内です。
炊飯器のように、毎日使う家電は家電メーカーのものを購入した方が間違いありません。
中古の炊飯器には注意
炊飯器の寿命は、内釜で3〜5年、外側で7年ほどと言われています。さらにパッキは2〜3年で取り替えが必要と言われています。そんな炊飯器を中古で購入した場合、思っているよりも早く寿命を迎えてしまいます。保証がついていたとしても、急に壊れてまた買いに行くなんて手間と時間がかかりますので、炊飯器は新品を購入した方がいいでしょう。
ジェネリック家電の炊飯器は壊れやすい?
コスパがよくシンプル機能が人気のジェネリック家電の炊飯器ですが、「壊れやすいのでは?」と不安になっている方もいるでしょう。
ジェネリック家電メーカーで炊飯器を展開しているアイリスオーヤマを例に出すと、壊れやすいということは決してありません。
口コミ評価を見ても、品質は安定していますし、性能も良いのです予算重視で中古の炊飯器を購入するよりは断然おすすめです。
炊飯器壊れにくいおすすめメーカーと機種。圧力IH・象印など
それでは、炊飯器壊れにくいおすすめメーカーと機種を厳選してご紹介します。
アイリスオーヤマ IH炊飯器 5.5合極厚火釜2020年 RC-IK50-B:9,801円
ジェネリック家電のアイリスオーヤマ RC-IK50-Bは、5.5合炊き、極厚火釜でお米本来のうまみを逃さず美味しく炊き上げる炊飯器です。1万円を切るお値段で、一人暮らしの方にも人気。もっちり・ふつう・しゃっきりから炊き上がりの食感を選択できます。銘柄ごとの粒の大きさや特徴に合わせて自動で調整して炊く40銘柄炊き分け機能も搭載!
内蓋や蒸気口キャップなども丸洗いできます。
アイリスオーヤマ IH炊飯器 5.5合極厚火釜2020年 RC-IK50-B
象印 炊飯器 5.5合 IH式 黒まる厚釜 ブラック STAN. NW-SA10-BA:30,800円
象印が誇る大ヒット黒まる厚釜。まる底なのでお米が対流しやすく、釜全体に熱が伝わります。IHの高火力で炊き続ける「豪熱ふっとうIH」炊き上がりのお米の硬さを3種類から選択できます。「洗える内ぶた」、汚れをさっと一拭きできる「フラット庫内」 でいつまでも清潔に保てます。
おしゃれなデザインと象のマークも可愛い1台。
象印 炊飯器 5.5合 IH式 黒まる厚釜 ブラック STAN. NW-SA10-BA
日立 圧力&スチームIH炊飯ジャー5.5合炊き ふっくら御膳 RZ-W100DM-K:51,000円
日立の沸騰鉄釜は、日立独自の「極上ひと粒炊き」。圧力とスチームでお米をふっくらと炊き上げます。炊きたてはもちろん、保温した後でも美味しい。圧力をかけながら最高1.3気圧まで加圧し、沸点を最高107℃まで上昇させて、高温で加熱します。
日立 圧力&スチームIH炊飯ジャー5.5合炊き ふっくら御膳 RZ-W100DM-K
タイガー魔法瓶(TIGER) 炊飯器 5.5合 圧力IH 土鍋コーティング JPK-B100T:17,719円
タイガー魔法瓶の圧力IH、土鍋コーティングが魅力の炊飯器。ステンレスとアルミの3層遠赤厚釜で熱伝導が良く炊きムラを抑え、芯からふっくら炊きあげます。1合約17分で炊き上げる高速炊飯も人気の機能です。ご飯を炊かない日は、おかず作りに大活躍!カレーなど煮込み料理が手軽にできます。
細かく分解して丸洗いできるところも嬉しい。
タイガー魔法瓶(TIGER) 炊飯器 5.5合 圧力IH 土鍋コーティング JPK-B100T
パナソニック5.5合 最高峰モデルスチーム&可変圧力IH式SR-VSX100-K:70,000円
「高くても良いからとにかく美味しいご飯が食べたい!」このような方におすすめなのが、パナソニックの最高峰モデル!Wおどり炊きSR-VSX100-Kです。
『推し家電大賞2020 by ASCII BESTBUY AWARD』 炊飯器部門 第1位 受賞!全国の米どころがうまいと認めた炊飯器です。食感やツヤ、甘みを感じさせる炊き上がりは感動もの。
おかずがいらないくらい美味しいので、毎日の食事が待ち遠しくなります。
パナソニック5.5合 最高峰モデルスチーム&可変圧力IH式SR-VSX100-K
失敗しない炊飯器の選び方
最後に失敗しない炊飯器の選び方を解説します。以下のポイントを押さえれば、多くの製品の中からでもあなたに最適な炊飯器が見つかるはずです。
ご飯の炊ける量で選ぶ
炊飯器の大きさは、炊飯器をどのくらいの頻度と人数で使うか?で選びましょう。一人暮らしなら3号炊飯器で十分と言われていますが、まとめて炊いて冷凍にする場合は、頻繁に炊く必要がない5号炊きが便利です。
特に冷凍する習慣がない方は3号で十分でしょう。生活シーンや使い方をよく考えて大きさを選びましょう。
IH方式は美味しいご飯が炊ける反面、高い
最近の炊飯器で人気なのが、IH式炊飯器です。IH炊飯器は、電磁誘導加熱で釜そのものを加熱し、お米をふっくらムラなく炊き上げます。IH式には、圧力をかけて炊く圧力IH式とスチームを使って加熱するスチーム式があります。
お米の種類や銘柄にこだわりのある方はスチーム式がおすすめです。
IH式は、お米が美味しく炊ける一方で、本体価格が高いというデメリットがあります。ただ最近は在宅勤務が多くなり、自宅で美味しいご飯を食べたいという人が増えたため5万円以上の高級炊飯器でもかなり売れています。
マイコン式はコスパが良い!
マイコン式は、いわゆる昔からある炊飯器で、安い機種に多いのが特徴。コスパが良いので学生や初めて一人暮らしをする社会人に人気があります。マイコン式の特徴は、釜底から加熱してご飯を炊き上げること。釜が厚めのものを選べば、炊き上がりにムラが少なく美味しく炊けますが、薄い釜だと炊き上がりにムラがあることも。
コスパ重視ならマイコン式がおすすめ。
各メーカーの釜の種類をチェック
どこの炊飯器を選んだら良いか迷う方は、大手メーカーの釜の違いで選びましょう。
土鍋や炭釜など、各メーカーそれぞれ美味しさを引き出す内釜が違いますので、特徴をチェックしてみてください。
| メーカー | 釜の種類 | 特徴 |
| タイガー | 本土鍋(おすすめ:土鍋圧力IH式 JPG-S100) | 土鍋であればこそ実現できる高火力(約280度)。お米を泡で包んで踊り炊き。五感に響くおいしさ 。 |
| パナソニック | ダイヤモンド竈(かまど)釜(おすすめ:おどり炊きSR-MPA100-T) | 「可変圧力おどり炊き」で、圧力炊飯ならではのもちもち感を楽しめる。お米を踊らせて芯まで加熱。 |
| 象印 | 豪炎かまど釜 (おすすめ:豪熱羽釜NW-JT10-TA) | IHと相性の良い鉄とステンレスを組み込み高い熱伝導が自慢。高温の熱をお米1粒1粒に伝え炊き上げる |
| 日立 | 沸騰鉄釜(おすすめ:日立 RZ-V100CM R) | 鉄とアルミを合わせた多層な金属で大火力を引き出す「大火力・沸騰鉄釜」。圧力とスチームで、ひと粒ひと粒丁寧に炊き上げる |
| 三菱電機 | 本炭釜 (おすすめ:本炭釜 NJ-AWA10-B) | 職人が一つひとつ約100日間かけて仕上げる本炭釜。遠赤効果でお米の芯までしっかり炊き上げる。かまどのような大火力炊飯を実現 |
買ってはいけない炊飯器のQ&A
買って良かった炊飯器は?
A. 買って良かったと感じる炊飯器は、個人の好みや求める機能によって異なりますが、多くのユーザーから高評価を得ているモデルには共通した特徴があります。
- 高機能・高価格帯の炊飯器:
- 象印「炎舞炊き」: 鉄を仕込んだ内釜と、かまど炊きを再現する独自の炊飯技術で、一粒一粒がふっくらと甘く炊き上がります。ごはんの美味しさを追求する方におすすめです。
- パナソニック「おどり炊き」: 高火力で米を激しく対流させることで、お米本来の旨みを引き出します。もちもちとした食感が好みの方に人気です。
- 中価格帯でも高性能な炊飯器:
- タイガー「ご泡火炊き(ごほうびだき)」: 泡の力で熱を閉じ込める独自の技術で、甘みとハリのあるごはんに炊き上げます。価格と性能のバランスが良く、多くの方に支持されています。
これらのモデルは、保温機能や様々な炊飯メニューも充実しており、ただ炊くだけではないプラスアルファの価値を提供してくれます。
炊飯器がまずい原因は?
A. 炊飯器で炊いたごはんがまずいと感じる場合、炊飯器自体の問題ではなく、以下の原因が考えられます。
- お米の計量ミス: お米は正確に計量することが大切です。特に、お米のカップはメーカーによって容量が異なる場合があるため、必ず専用のカップを使いましょう。
- 水の量: 水の量が多すぎたり少なすぎたりすると、ベタついたり、硬くなったりします。水の量は炊飯器の内釜の目盛りに従うのが基本ですが、新米など水分を多く含む場合は、少し水を減らすなどの調整が必要です。
- 洗米不足・洗米しすぎ: お米を洗うのが不十分だと、ぬかの匂いが残ってしまいます。反対に、洗いすぎるとお米が割れてしまい、炊き上がりが悪くなる原因になります。
- 浸水不足: お米を研いだ後、すぐに炊飯を始めるのはNGです。最低でも30分~1時間程度は水に浸けておくことで、お米がしっかりと水を吸い、美味しく炊き上がります。
- 保温時間が長い: 長時間保温すると、ごはんが乾燥し、黄色く変色したり、風味が落ちたりします。保温は必要最低限に留め、食べない分はすぐに冷凍保存するのがおすすめです。
おいしく炊ける炊飯器ランキング
A. 炊飯器の「美味しさ」は、好みによって分かれるため、ランキング形式でおすすめをいくつかご紹介します。
- 象印「炎舞炊き」: かまど炊きの激しい炎のゆらぎを再現する独自の炊飯技術で、お米一粒一粒に熱を伝えることで、ふっくらとした甘みとハリのあるごはんに炊き上がります。ごはんの美味しさを最優先する方におすすめです。
- パナソニック「おどり炊き」: 釜の中で米を激しく対流させながら炊くことで、お米の芯まで熱をしっかり伝えます。もちもちとした食感と、お米本来の旨みを引き出すのが得意なシリーズです。
- タイガー「ご泡火炊き(ごほうびだき)」: 特許技術である「泡立ち」を利用して、お米の美味しさを引き出す炊飯器です。きめ細やかな泡がお米を包み込み、甘みと弾力のあるごはんに炊き上げます。
- 三菱電機「本炭釜」: 炭素素材の内釜が高い発熱効率を誇り、IHの熱をしっかりお米に伝えます。遠赤外線効果で、お米の中心まで均一に熱が入り、芯までふっくらと炊き上がります。
これらのモデルは、各メーカーの技術が詰まった上位機種です。
どのモデルも非常に美味しいごはんを炊くことができますが、ご自身の好みに合わせて選ぶと良いでしょう。
炊飯器でNGな調味料は?
A. 炊飯器でごはんを炊く際に、内釜に直接入れるべきではない調味料がいくつかあります。
- 酢: お寿司を作る際に、炊き上がったごはんに酢を混ぜることはありますが、炊飯前の内釜に直接酢を入れると、内釜のフッ素加工が剥がれる原因となります。
- 醤油・みりん・酒: これらの調味料には塩分や糖分が含まれているため、内釜のフッ素加工を劣化させたり、焦げ付きの原因になったりします。
- 油: 油分も内釜の劣化を早める可能性があります。
これらの調味料を使いたい場合は、炊飯が完了し、ごはんを混ぜる段階で加えるようにしましょう。
また、炊き込みごはんを作る際は、専用の釜やレシピに従い、内釜に直接入れられる調味料であることを確認してから使いましょう。
IH炊飯器とマイコン式とどっちがいいの?
A. 炊飯器の方式は、主に「IH式」と「マイコン式」の2種類があり、それぞれ特徴が異なります。
- IH(Induction Heating)式:
- メリット: IHコイルからの強力な電磁力で、内釜全体を均一かつ高火力で加熱します。これにより、お米一粒一粒にしっかり熱が伝わり、ふっくらとした美味しいごはんが炊き上がります。
- デメリット: マイコン式に比べて本体価格が高めです。
- マイコン式:
- メリット: 炊飯器の底にあるヒーターで内釜を加熱します。構造がシンプルで本体価格が安く、手頃な価格で購入できます。
- デメリット: 加熱方法が底面からのみのため、IH式に比べて加熱ムラが生じやすく、IH式ほどの美味しさは期待できません。
結論として、味を追求するならIH式、価格を抑えたいならマイコン式を選ぶと良いでしょう。最近はIH式でも手頃な価格帯のモデルが増えているため、IH式が主流になっています。
炊飯器を買うならどこのメーカーがいいですか?
A. 炊飯器を選ぶ際、どのメーカーが良いかは、あなたが何を重視するかによって変わります。
- ごはんの美味しさを最優先するなら: 象印の「炎舞炊き」や、パナソニックの「おどり炊き」がおすすめです。各社独自の技術で、お米本来の甘みや旨みを最大限に引き出すことに特化しています。
- 価格と性能のバランスを重視するなら: タイガーの「ご泡火炊き(ごほうびだき)」が人気です。上位モデルの技術を搭載しつつ、比較的手頃な価格で購入できるモデルが多いのが魅力です。
- デザイン性を重視するなら: バルミューダの「The Gohan」や、シロカの炊飯器など、シンプルなデザインでおしゃれなモデルがおすすめです。
このように、各メーカーに得意な分野があるため、ご自身の予算やライフスタイルに合ったメーカーを選ぶことが大切です。
圧力IH炊飯器は危険ですか?
A. 結論から言うと、圧力IH炊飯器は、正しい使い方をすれば危険ではありません。
圧力IH炊飯器は、内部に圧力をかけて高温で炊飯することで、お米の芯まで熱を伝え、もちもちとした美味しいごはんに仕上げることができます。
しかし、その高圧・高温の特性から、以下の点に注意が必要です。
- 圧力表示ピン: 炊飯中は圧力表示ピンが上がり、内釜に圧力がかかっていることを示します。このピンが下がってからでないと、ふたを開けることができません。無理に開けようとすると、蒸気や熱湯が噴き出し、火傷をする危険があります。
- 蒸気口: 炊飯中や炊飯後には、蒸気口から高温の蒸気が出ます。顔や手を近づけると火傷をする恐れがあるため、注意が必要です。
- 安全装置: 現在の圧力IH炊飯器は、安全面を考慮して様々な安全装置が搭載されています。例えば、異常な圧力がかかると自動的に圧力を逃がす機能や、過熱防止機能などがあります。
これらの点に注意し、取扱説明書に従って正しく使用すれば、安心して使うことができます。
まとめ
この記事では、炊飯器の壊れやすいメーカーとおすすめ炊飯器メーカー&機種をご紹介しました。
炊飯器に壊れやすいメーカーはなく、故障は初期不良や製品の状態、使い方によるものが原因です。
炊飯器を使う頻度が多い方は、中古や家電メーカー以外の安価な炊飯器は避け、家電メーカーのものを選びましょう。
この記事でご紹介した失敗しない炊飯器の選び方を参考に、お気に入りの1台を見つけてみてください。
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