ピアノを習うとき先生から「電子ピアノを選ぶなら鍵盤のタッチが本物に近いものを…」と言われることがあります。
そもそも、ピアノの先生は電子ピアノを推奨していません。と言うのも電子ピアノの鍵盤はグランドピアノやアップライトと比べてかなり軽く、練習にならないからです。クラシックを習うなら、本物のピアノを勧められます。
特に小さなお子様の場合、手の力がないため電子ピアノの軽さに慣れてしまうと本物のピアノが重く感じレッスンが辛くなることも少なくありません。そこで、電子ピアノはタッチが本物に近いものを推奨しているのです。
とはいえ、電子ピアノは種類が多くどれを選んでいいかわかりませんよね。そこでこの記事では、本物ピアノに近いタッチのおすすめ電子ピアノを紹介します。
ピアノに近い電子ピアノ!タッチが本物に近い、安い・コスパ最強・88鍵盤など
まずは、タッチが本物に近いおすすめの電子ピアノで比較的安い機種を紹介します。コスパに優れ、タッチも優秀な電子ピアノは初心者におすすめです。
Donner 電子ピアノ 88鍵盤DDP-100:49,999円
グランドピアノの弾き心地を追求した、5万円以下で購入できるお手頃価格の電子ピアノ。音域によってタッチ感を段階的に変化させ、表現力をアップ。ピアノ音源はフランス製一流のDREAM音源を採用しています。
鍵盤が重く、弾き心地もいい1台。夜はヘッドホンをすれば時間を気にすることなく練習できます。コンパクトなサイズはマンションにぴったりです。
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KORG 電子ピアノ LP-380-WH U 88鍵 高低自在椅子セット:75,849円
グランド・ピアノのタッチを再現した、リアル・ウェイテッド・ハンマー・アクション3(RH3)鍵盤が魅力。表現力豊かな高品質の音色が30種類内蔵され、弾くのが楽しくなるピアノです。
鍵盤はしっかりと重みがあり、30万円クラスの電子ピアノと同等の弾き心地です。親会社がヤマハなので、ヤマハの技術が活かされつつコスパのいいメーカー。
ヘッドフォン口が1つあるので、連弾や親子で音を聞くのに最適です。
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Roland F-140R CB 電子ピアノ (ローランド F140R):99,800円
プログレッシブ・ハンマー・アクションIVスタンダードを採用したローランドの電子ピアノです。アップライトと比べてもタッチに違和感がなく、本物に近い弾き心地。
鍵盤の重さを調整できますので、クラシックを弾く方におすすめです。本格的な演奏を楽しみたい方に向いています。軽量で省スペースなのも魅力的。
KAWAI CN29 A 電子ピアノ 88鍵盤 カワイ:115,500円
タッチ・音・機能にこだわったベーシックモデル。見やすい有機ELディスプレイで機能性も操作性も高い1台です。
最高峰のフルコンサートグランドピアノSK-EX、フルコンサートグランドピアノEXの2種のグランドピアノ音色を内蔵。好みのグランドピアノの音源で演奏できます。
グランドピアノの踏み込み荷重を解析し、踏み心地を再現したペダルも魅力です。初心者やお子様のピアノレッスン用におすすめ。
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KORG コルグ スタイリッシュ デジタル 電子ピアノ LP-350 BK:362,201円
プロも自宅練習用に選ぶ本格的な電子ピアノです。グランドピアノのタッチを再現しています。鍵盤の蓋が本物のピアノのようにゆっくり閉まるのも素敵。
音楽教室の先生から勧められる方も多い機種です。音質も鍵盤のタッチもこの価格なら十分満足できるクオリティ。細かいところまでよく再現できています。
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1万円の電子ピアノ!タッチは本物と比べてどう?
1万円の電子ピアノは、中古か電子キーボードという選択肢が現実的です。しかし、まず中古で1万円の電子ピアノはやめたほうがいいでしょう。
というのも、まず電子ピアノは家電と同じ扱いですから耐用年数があります。購入した時点ですでに寿命が近い可能性もあり、おすすめできません。
次に、1万円の電子ピアノですが、新品で販売しているものはなく、電子キーボードという選択になります。電子キーボードは、ピアノとはタッチが違います。
電子キーボードは電子ピアノとどう違う?
電子ピアノは、グランドピアノやアップライトピアノのタッチや音質を再現したもので、電子キーボードは、気軽に鍵盤楽器を楽しむ簡易的な楽器です。
持ち運びできたりお手頃価格で購入できるなどのメリットがありますが、ピアノを楽しむものではありません。タッチも軽めで本物とは全然違います。
ピアノを本格的に習うなら電子ピアノ
もしこれからお子様がピアノを習うなら、続けるかどうか決まるまではキーボードでいいとしても、その先は電子ピアノがおすすめです。
さらに、本格的に習うなら、本物に近いタッチの鍵盤重めのタイプを選びましょう。お値段は最低でも10万円〜のもの。軽めの鍵盤は音楽の表現の幅が狭くなり、グランドピアノを弾いた時の感覚と違いますので、お子様に負担がかかってしまいます。
最初から本物に近い電子ピアノを用意したほうが、買い直す必要もなく長く使用できます。
電子ピアノメーカーランキング
最後の電子ピアノのメーカーをランキングで紹介します。このランキングはピアノ歴20年の筆者が電子ピアノを購入する際に得た情報とAmazon、楽天の売れ筋メーカーをチェックして作成したものです。
メーカーそれぞれの特徴をチェックしてみましょう。
1位:カワイ(KAWAI) | ピアノ販売では世界シェア2位。コンクールでも使用される世界的メーカー。木製鍵盤のタッチ感にこだわり弾き心地も音質もいい。初心者用も多くコスパの高いメーカー。 |
2位:ヤマハ(YAMAHA) | 鍵盤のタッチが生ピアノに近い。音のクオリティが高くグランドピアノで弾いているかのような感覚で演奏できる。初心者用から高級モデルまで幅広く揃う。 |
3位:ローランド | 電子ピアノを最初に開発した老舗メーカー。グランドピアノ型の電子ピアノも販売。本物のピアノのタッチと響きが魅力。誰もが一度は検討するメーカー。 |
4位:コルグ(KORG) | 上級者用モデルが比較的安価で購入できる。これからピアノを始める初心者にも最適。 |
5位:カシオ(CASIO) | コンパクトでシンプルな電子ピアノが多いカシオ。5万円前後とコスパも最強。持ち運びできるタイプが大人に人気。 |
1位のカワイは、グランドピアノと同じように木製鍵盤を採用し、限りなく本物に近いタッチを追求しています。お値段も高すぎず本格的な機種が購入できます。
2位のヤマハは世界的にも評価の高いメーカーです。高級モデルを中心に人気です。3位のローランドは、電子ピアノの超老舗メーカー。グランドピアノの響きとタッチを再現しています。
電子ピアノを検討するなら、まずはカワイ、ヤマハ、ローランドがおすすめ。コスパ重視ならコルグ、カシオがイチオシです。
まとめ
本記事では本物ピアノのタッチを再現した、おすすめの電子ピアノを紹介しました。
電子ピアノの鍵盤は、軽いタッチより本物に近い重めがおすすめです。ピアノを習う場合は、音の強弱がつけやすく表現力を高められる機種じゃないと物足りなくなります。
本物に近いタッチで木製鍵盤を求めるならカワイ(KAWAI)がおすすめ。少し予算に余裕のある方はヤマハ(YAMAHA)やローランドを選びましょう。