これから「ちょっとピアノを始めてみようかな」という方にも気軽に購入できる電子キーボード。お子様がピアノを習う際にいきなり電子ピアノだとハードルが高いので、キーボードで代用される方も多いです。
また弾き語りやポップスを楽しむ方にも、持ち運びできる電子キーボードは大人気。スタジオに持ち込んで自分の楽器で弾ける楽しさは魅力的ですよね。
とはいえ、電子キーボードは種類が多くお値段もピンキリ。どれを購入したらいいかわからず悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、電子キーボードを購入するにあたって買ってはいけない機種の特徴やおすすめの電子キーボードを紹介していきます。
買ってはいけない電子キーボードの特徴
まずは買ってはいけない電子キーボードの特徴を解説します。
目的に合わない電子キーボード
目的に合わない電子キーボードは買っても持て余してしまいます。
電子キーボードは搭載されている機能が幅広く、鍵盤数も32鍵盤からピアノと同じ88鍵盤まで種類が豊富です。
もしピアノを習う目的で購入されるなら88鍵盤がおすすめですし、バンドの軽い練習なら49鍵盤でも活用できます。
趣味として演奏を楽しみたい方には、自動伴奏機能があると楽しいですよ。このように、キーボードをどのように使いたいか明確にして、目的に合ったものを選びましょう。
弾きたい曲があるのに鍵盤数が足らない
弾きたい曲を楽譜を見て弾く予定の方は、鍵盤数が足らないということがないよう注意して選びましょう。
弾き語りや簡単なポップスの伴奏では66鍵盤でも足りることがありますが、クラシックを弾く方は88鍵盤あった方が安心です。
どのような曲を弾くかによって必要な鍵盤数が違いますので、確認しておきましょう。
本格的にピアノを習う予定なら光る鍵盤は×
もしお子様に本格的にピアノを習わせる予定がある方は、光る鍵盤は選ばないようにしましょう。光る鍵盤は、楽譜を読まなくてもその通りに押せば演奏ができますので、とても楽しい機能です。
しかし、光る鍵盤に小さい頃から慣れてしまうと、楽譜を読まなくなってしまいます。楽譜を読むのが億劫になると、ピアノを習い出した時に弾けないことがつまらなく感じてしまうことも…。
光る鍵盤は遊びとして使うなら大丈夫ですが、ピアノを習う方には向いていません。
最大同時発音数が少ない
もし、クラシックを弾く方は最大同時発音数にも注目して選びましょう。最大同時発音数とは一度に演奏ができる音の数です。
電子キーボードは音を機械で制御していますので、鍵盤をたたいたときに同時に出すことができる音の数も決まっています。
一般的には64~128音が主流となっていますが、この数では、音が多いクラシックを弾くと途切れてしまいます。クラシックを本格的に弾きたい方は、192~256音の上位モデルがおすすめです。
買ってよかった電子ピアノ・キーボード!88鍵盤 おすすめ
次に、ピアノと同じ88鍵盤でおすすめの機種を紹介します。ピアノを習う方やクラシックを弾く方は88鍵盤を選びましょう。
ヤマハ YAMAHA 電子ピアノ Pシリーズ 88鍵盤 ブラック P-45B
国内の大手楽器メーカーヤマハのキーボードは、グランドピアノのリアルな響きを再現したモデルです。別売りスタンドを使えば、電子ピアノとして使えます。
グレードハンマースタンダード(ghs)鍵盤を搭載し、音域によって弾きごたえを段階的に変化させています。キーボードの中でもピアノに近いタッチを楽しめる1台です。譜面台も付いているのでピアノの練習用に最適。
奥行き30cm未満で場所もとらず、スピーカー付き。軽量ですから家の好きな場所に移動して使用できます。
- 価格:40,192円
- 付属品:譜面台/譜面板、ペダル/フットスイッチ、電源アダプター、取扱説明書
【ヤマハ YAMAHA 電子ピアノ Pシリーズ 88鍵盤 ブラック P-45Bはこちら】
カシオ(CASIO) 電子ピアノ CDP-S100AZ 88鍵盤

奥行わずか232mm世界最小スリムボディの電子キーボード。カシオならではの高密度実装技術を駆使したモデルです。
家庭用AC100V電源はもちろん、乾電池でも使用できますので野外でも大活躍。3-WAYで使える専用ケースSC-800P(別売)を使用すれば、女性でも背中に背負って移動可能。
鍵盤タッチもピアノに近いため、手軽にピアノ演奏が楽しめてコスパのいい1台です。
- 価格:39,800円
- サイズ:1,322×232×99mm
- 重さ:10.5kg
【カシオ(CASIO) 電子ピアノ CDP-S100AZ 88鍵盤 はこちら】
Donner 電子ピアノ 88鍵盤 卓上 MIDI 自動伴奏 セミウェイテッド鍵盤
軽量、コンパクトながら、本格的なピアノ演奏が可能なDonner 電子ピアノです。自動伴奏機能もあり、演奏を存分に楽しめる1台。はじめてのピアノに最適なエントリー・モデルで、指の力が弱いお子様でも楽に弾けるセミウェイテッドキーを採用しています。
奥行たったの30cm未満、机の上に置けるコンパクトなサイズで狭いお部屋でも邪魔になりません。
- 価格:29,999円
- 本体サイズ:133×29.5×18.5 cm
【Donner 電子ピアノ 88鍵盤 卓上 MIDI 自動伴奏 セミウェイテッド鍵盤はこちら】
買ってよかった電子キーボード61鍵盤 初心者におすすめ
次に、ポップスやバンドで使いやすい61鍵盤のおすすめ機種を紹介します。
カシオ(CASIO)電子キーボード Casiotone CT-X700 61鍵盤
鍵盤を弾く強さで音に強弱を付けられる電子キーボードです。高性能LSIが可能にする高品位な音色と豊かな表現力が魅力。持ち運びしやすく乾電池でも使用できますので、野外での使用も可能です。
お値段も買いやすく初心者さんにおすすめ。鍵盤が軽すぎないので音に強弱もつけられます。
- 価格:19,000円
- サイズ:948×350×109mm
- 重さ:4.3kg
【カシオ(CASIO)電子キーボード Casiotone CT-X700 61鍵盤はこちら】
RockJam 61鍵 電子キーボード RJ361
200種類の音色・リズムパターンで曲に変化をもたらす電子キーボードです。付属の譜面台を使えば楽譜やタブレット、スマートフォンを簡単に固定可能。
重さ3.5キロほどしかなく軽いので、女性でも片手で持てます。ジャズやポップスを弾くならこの鍵盤数で十分です。
初心者に嬉しい鍵盤シール付き。
- 価格:7,990円
【RockJam 61鍵 電子キーボード RJ361 はこちら】
買ってよかった電子キーボード大人の初心者におすすめ!安い
最後に、大人が趣味で楽しむのにおすすめの機種を紹介します。
888M Alesis 電子ピアノ 88鍵盤 セミウェイト コンパクト
電池でも使える初心者用のキーボード。コスパが良くて大人が趣味で楽しむのに最適です。5種類のサウンド内蔵、コンパクトなのに、譜面台もついているところがかなり便利。
最大128音のポリフォニー(最大同時発音)に対応し、ポップスやバンド演奏を楽しめます。ヘッドホンを使用した深夜のプライベートな練習も可能。時間を気にせず練習できます。
タッチが軽くて疲れないので、長時間の練習にもぴったり。ピアノを本格的に習う…というより好きな曲を趣味で楽し見たい方におすすめです。
- 価格:26,800円
- フルサイズ (約 W1283 x D291 x H87mm)
- 商品内容:本体、譜面台、電源アダプター、 ユーザーガイド 、保証書・マニュアル
【888M Alesis 電子ピアノ 88鍵盤 セミウェイトはこちら】
RockJam 54鍵 電子キーボード RJ654-MC
本格的なピアノ鍵盤のタッチを再現 した電子キーボードです。コンパクトで持ち運びに適しており、バッテリー駆動可能。この機能で6,980円はかなり安い!
ちょっとピアノでも始めてみようかなと思う初心者から、ピアノ上級者のお遊びとしても適しています。100種類の音色とリズムパターンが内蔵されており、色々な音色で演奏できる楽しさが魅力です。
- 価格:6,980円
- 重さ:4.51kg
【RockJam 54鍵 電子キーボード RJ654-MC はこちら】
買ってはいけない電子ピアノのQ&A
Q. 電子キーボードの寿命はどれくらいですか?
A. 電子キーボードの寿命は、製品の品質や使用頻度、保管環境によって大きく異なりますが、一般的には10年から20年程度と言われています。
ただし、これはあくまで目安であり、以下のような要因で寿命は変動します。
- 使用頻度: 毎日長時間使用する場合と、たまに使う程度では、内部の部品の劣化速度が異なります。
- 保管環境: 直射日光が当たる場所や高温多湿な場所、ホコリがたまりやすい場所に置くと、故障の原因となり寿命が短くなります。
- メンテナンス: 定期的な清掃や、不具合が生じた際の早めの修理・メンテナンスを行うことで、長持ちさせることができます。
- 技術の進化: 新しいモデルが次々と発売されるため、機能面で古くなり、買い替えるケースも多いです。
特に、鍵盤の反応が悪くなったり、音が出なくなったり、特定のボタンが効かなくなったりといった症状が出始めたら、寿命が近いサインかもしれません
Q. 電子ピアノとキーボードのどちらがいいですか?
A. 電子ピアノとキーボードは、どちらも鍵盤楽器ですが、それぞれ異なる特徴があり、目的によってどちらが良いかは変わってきます。
電子ピアノがおすすめの人
- 本格的にピアノの練習をしたい人: 電子ピアノは、本物のピアノに近い鍵盤の重さ(タッチ)や、音の表現力を追求して作られています。そのため、将来アコースティックピアノに移行することを考えている人や、より豊かな表現力を身につけたい人に適しています。
- リビングなどに置いてインテリアとしても楽しみたい人: 電子ピアノは家具のようなデザインのものが多く、部屋に馴染みやすいです。
- ペダルを使いたい人: 多くの電子ピアノには、サスティンペダルをはじめとする3本のペダルが標準で装備されています。
電子キーボードがおすすめの人
- 気軽に演奏を楽しみたい人: キーボードは軽量で持ち運びやすく、場所を選ばずに演奏できます。
- 様々な音色やリズムを使いたい人: キーボードには、ピアノの音色だけでなく、ギター、ストリングス、ドラムなど、数百種類の音色や自動伴奏機能が内蔵されていることが多く、一台で多様な音楽を楽しめます。
- これから楽器を始める初心者: 比較的安価なモデルが多く、楽器の楽しさを知る第一歩として最適です。
- 作曲や編曲をしたい人: MIDI機能などを活用して、パソコンと連携し、作曲ソフトの入力デバイスとして使うこともできます。
どちらを選ぶか迷ったら、まずは自分がどのような目的で楽器を弾きたいのかを考えてみましょう。
Q. 電子ピアノはヤマハとカシオのどちらがいいですか?
A. ヤマハとカシオはそれぞれ異なる強みを持っているため、どちらが良いかは「誰が」「どのような目的で」使うかによって異なります。
ヤマハの特徴
- 本格的なピアノの音とタッチ: ヤマハは世界的なアコースティックピアノメーカーとして培ってきたノウハウを電子ピアノにも活かしています。グランドピアノの鍵盤の重さや、音の響きを忠実に再現しているため、将来的に本格的なピアノを弾きたいと考えている人におすすめです。
- 高品質な音源: 世界的に有名なヤマハのコンサートグランドピアノ「CFX」などの音源をサンプリングしており、豊かな響きと繊細な表現力を特徴としています。
- デザイン性: 家具調の高級感のあるデザインのモデルが多く、インテリアとしての美しさも重視されています。
カシオの特徴
- コストパフォーマンス: ヤマハと比べて、同等の性能でも比較的安価なモデルが多いのがカシオの大きな魅力です。予算を抑えたい初心者や、気軽に始めたい人に適しています。
- スリムなデザイン: 「Privia(プリヴィア)」シリーズに代表されるように、奥行きが浅く、場所を取らないコンパクトなモデルが豊富です。限られたスペースに設置したい場合に重宝します。
- デジタル機能の充実: 電機メーカーならではの技術力で、Bluetooth接続機能や豊富な音色・リズムパターン、自動伴奏機能など、デジタルならではの機能が充実しています。
まとめると、「本格的なピアノの練習をしたい」「本物のピアノに近い音やタッチを求める」場合はヤマハが、「手頃な価格で気軽に始めたい」「省スペースで設置したい」「様々なデジタル機能も楽しみたい」場合はカシオがおすすめです。
可能であれば、実際に楽器店で両メーカーのモデルを試弾して、好みのタッチや音色を確かめることを推奨します。
Q. 買ってはいけないピアノの特徴は?
A. 後悔しない電子ピアノ選びのために、避けたほうが良い製品の特徴をいくつかご紹介します。
- 鍵盤数が少ない(88鍵盤以外): 本格的にピアノを弾きたいのであれば、グランドピアノと同じ88鍵盤のモデルを選びましょう。61鍵盤や76鍵盤のものは、弾ける曲の範囲が限られるため、上達するにつれて物足りなくなる可能性があります。
- 鍵盤のタッチが軽すぎる: アコースティックピアノの鍵盤は、低音が重く高音が軽いという特性があります。これに対し、極端に鍵盤が軽い電子ピアノは、正しいタッチや表現力を身につける妨げになります。
- 打鍵音(鍵盤を押した時の音)がうるさい: 鍵盤を叩いた時の音が大きいと、周囲に迷惑をかけるだけでなく、演奏に集中しにくくなります。特に集合住宅などで使用する場合は、静音性に優れたモデルを選びましょう。
- スピーカーや音源の質が低い: 音源のサンプリング数が少なかったり、スピーカーの質が悪かったりすると、音が薄っぺらく、演奏していて不快に感じることがあります。
- ペダルやヘッドホン端子がない: 本格的な演奏にはペダルが不可欠です。また、夜間でも練習できるように、ヘッドホン端子があるかどうかも確認しましょう。
- 聞いたことのないメーカーの製品: 極端に安価な無名ブランドの製品は、品質や耐久性に問題があったり、アフターサービスが不十分だったりするケースがあります。長く安心して使うためにも、ヤマハやカシオ、ローランドなど、信頼できるメーカーの製品を選ぶことをお勧めします。
Q. ピアノの先生おすすめの電子ピアノは?
A. 多くのピアノの先生がおすすめする電子ピアノは、ヤマハやカシオ、ローランド、カワイといった大手メーカーの製品です。
これらのメーカーは、アコースティックピアノに近い「鍵盤のタッチ」と「音の響き」を追求しており、正しい演奏技術を身につける上で非常に重要とされています。
特に、先生方が重視するポイントは以下の3つです。
- 鍵盤の重さ(タッチ): 鍵盤を押したときの重さがアコースティックピアノに近いか。鍵盤が軽すぎると、打鍵の強弱による表現力が身につかず、将来アコースティックピアノに移行する際に苦労するため、重みのある鍵盤を持つモデルが推奨されます。
- 音の良さ: 本物のグランドピアノからサンプリングした、質の高い音源を使用しているか。特に、音の響きや音量の変化が、指先の微妙な動きに連動するかどうかが重要視されます。
- 88鍵盤であること: グランドピアノと同じ88鍵盤のモデルであること。これにより、ほとんどの曲を演奏できるため、初心者から上級者まで長く使えます。
Q. 電子ピアノ買って後悔した理由は?
A. 電子ピアノを買って後悔する理由は様々ですが、主に以下の点が挙げられます。
- 鍵盤のタッチが軽すぎた: 試弾せずに購入した場合、鍵盤が軽すぎて、アコースティックピアノの練習には向かないと感じることがあります。これにより、表現力が身につかず、上達を妨げる要因となることがあります。
- 音の質が期待外れだった: スピーカーの性能が低かったり、音源の質が良くなかったりして、想像していた音と違ったと感じることがあります。特に、低価格帯のモデルに多い後悔点です。
- 騒音トラブル: ヘッドホンを使えば音の問題は解決しますが、鍵盤を叩く「打鍵音」が意外と大きく、集合住宅などで近隣に迷惑をかけてしまうことがあります。
- すぐに使わなくなった: 「気軽に始めよう」と思って買ったものの、結局練習が続かず、大きな置き物になってしまったという後悔です。特に、部屋のスペースを占領するため、無駄な買い物だったと感じやすいです。
- 中古品のリスク: 中古品を購入した場合、鍵盤が故障したり、特定の音が出なくなったりと、予想外のトラブルに見舞われることがあります。
Q. 電子ピアノで本物に近いタッチは?
A. 電子ピアノで本物のピアノに近いタッチを求めるなら、鍵盤に「木材」が使われているモデル、そして鍵盤に「重み」や「連打性」が再現されているモデルがおすすめです。
本物のピアノ(アコースティックピアノ)は、鍵盤を押すとハンマーが弦を叩いて音を出す仕組みです。
この構造を電子ピアノで再現するために、メーカーは様々な技術を開発しています。
特に重要なポイントは以下の3つです。
- 鍵盤の素材: プラスチック製の鍵盤が主流ですが、木材を使った鍵盤はより本物に近い重さや質感を再現できます。特に、鍵盤内部まで木製にすることで、ピアノ特有のずっしりとした弾き心地が実現されています。
- 鍵盤の構造: 本物のピアノは、低音部が重く、高音部が軽いという特性があります。これを再現するために、電子ピアノでは「グレードハンマー鍵盤」や「ウェイト鍵盤」といった、鍵盤ごとに重さを変える構造が採用されています。また、グランドピアノのような鍵盤を離したときの「エスケープメント機構(クリック感)」を再現しているモデルもあります。
- センサーの性能: 鍵盤のタッチの強弱を音の強弱に反映させるために、鍵盤の下にはセンサーが内蔵されています。このセンサーの性能が高いほど、より繊細な表現が可能になります。連打した際の応答性も重要な要素です。
これらの要素を満たす電子ピアノは、一般的に価格が高くなりますが、本格的にピアノを習いたい方や、アコースティックピアノへの移行を考えている方には、非常に重要な選び方のポイントとなります。
まとめ
本記事では買ってはいけない電子キーボードの特徴とおすすめの機種を紹介しました。買ってはいけない電子キーボードは「目的が合わないもの」「弾きたい曲に対して鍵盤数が少ない」「最大同時発音数が少ない」などです。
クラシックを弾くなら必ず88鍵盤を選んでください。また、バンドやポップスなら61鍵盤でも十分活用できます。持ち運びにも最適です。
このようにどのジャンルの曲をどのような場所で弾くか?を考えて選びましょう。