コロナが原因で、就活は売り手市場から急激に買い手市場に転換しつつあります。
どのような仕事であれば少しでも就職しやすくなるのだろう、と考えていませんか。
また、今はAIの発達により自動化される仕事も増えてきています。
これらの背景から、今後需要が増えてくる仕事の知識や経験を積める環境で働き、かけがえのない人材になることを目指したいという人もいるでしょう。
それでは実際に、これから需要が増える仕事にはどのようなものがあるのでしょうか。
これから需要が増える仕事の特徴
これから先、需要が増える仕事には、それぞれ特徴があります。
その特徴とは、主に次の3つです。
ゼロから作り出す必要があること
全く何もない状態から何かを作り上げる、いわゆる「ゼロ→イチ」と呼ばれる作業は単純なものではありません。
なぜなら、決まったことや定型作業を続けていてもゼロから新しいものを生み出すことは出来ないので、これまでの経験や知識を総合して活かす必要があるからです。
単純なことではないものの、どのような事業も時代の流れに応じて常に変化が必要ですし、新規顧客開拓も重要であることから、ゼロ→イチの作業はとても重要で不可欠です。
それでは、今あらゆる業界で話題となっている「業務の自動化」などを実現するAIでは、この「ゼロ→イチ」の作業は出来ないのでしょうか。
結論からいうと、AIは「ゼロ→イチ」の作業に不向きです。
なぜならAIは、元々あるデータや数式を基に分析や計算をすることは得意ですが、何もないところから新しいものを作り出すことができないからです。
だからこそ、「ゼロ→イチ」の作業は今後もなくなることはなく、むしろ求められる場面が増えてくることでしょう。
具体的に当てはまる仕事は、いわゆるクリエイティブ職といわれるデザイナーなど、あるいはAIなどを動かす基となるデータを扱うデータサイエンティストなどが挙げられます。
例えばデザイナーであれば、依頼主から伝えられたイメージやコンセプトなどを基に、何もないところからデザインや画像を作り上げていきます。
それは、依頼主の依頼内容を「汲み取る力」とオリジナル性のあるものを作り出す「独創性」を求められる作業です。
依頼内容を基にしてはいるものの、何もないところから依頼主が求めているものを作り上げるという点では「ゼロ→イチ」の作業といえます。
人間の複雑な感情や考えを相手にすること
AIなどを活用して様々な仕事が自動化されることが増えた今、逆に自動化出来ない仕事については需要が増える傾向があります。
そのように自動化出来ない仕事の一つに、人の感情を感じ取ることが必要になる仕事が挙げられます。
人の感情を感じ取って対応を変える、ということも人間にしか出来ないことですし、人間でも全ての人が出来ることではありません。
なぜなら、鈍感・敏感という言葉があるように、人間の感情や考えを読み取ることは、得意な人と不得意な人がいるからです。
加えて、コロナによって働き方が多様化し、オンライン上での会話が増えてきている現代では、尚更人の感情や考え方について敏感に感じ取る力は求められてきます。
また、テレワークなどが理由で精神的な病を発症する人も増えていると言われている今だからこそ、人間対人間の仕事はさらに需要が増しています。
具体的に当てはまる仕事は、複雑な心の状態にある人と向き合う心理カウンセラーや多感な子供の相手をする保育士さんなどが挙げられます。
スキル・資格が必要であること
資格がないと出来ない仕事は、だれもが出来る仕事ではないので、限られた人しか携わることは出来ません。
しかし、求められる場面はこれまでと同じかそれ以上となる仕事が多く、今後も需要は高まり続けることになるでしょう。
具体的には、医師や弁護士、司法書士などの士業、などがあります。
また、資格は必要なくてもスキルが求められる仕事もあります。
例えば、プログラマーやライター、マーケターなどです。
知識も当然必要ですが、経験が何より物を言う仕事ですので、経験・スキルを身に付けている人は重宝されます。
これからの時代に役立つ資格①比較的難易度が低い
先ほどもお話しした通り、資格を持っているということも今後は大きな武器になります。
それでは具体的に、どのような資格を持っていると良いのでしょうか。
まずは、比較的難易度は低くて取りやすいですが、仕事をする上で役に立つ資格が良いでしょう。
ここでは、具体的に3つご紹介してみます。
日商簿記検定
仕事の内容に限らず、簿記の知識を持っていると企業の収支などを理解出来るようになるのでとても有益です。
難しい内容は分からなくても、基本的な知識を持っていれば土台が出来上がっているので、新しい知識も吸収しやすくなります。
採用する側としても、企業のお金の流れの基本を理解出来ている人であれば、ビジネスの基本が身に付いていると分かるので、簿記資格を持っていることをプラスに捉えてくれます。
また、経理部署で働く人で簿記資格を持たない人は意外と多いですので、もし経理部署に所属していなくても簿記の知識を持っていることで支援できる場面があるかもしれません。
私の以前の職場でも、トップ営業マンの人が簿記も持っていて、私の経理業務までフォローしてくれたことがありました。
多岐にわたって活躍出来る人だったので、当然のことながら社内ではとても重宝される人材でした。
自分のためにも企業のためにもなる資格ですので、まずは3級だけでも是非チャレンジしてみてください。
秘書検定
就職活動を有利に進めることを考えた場合、秘書検定もとても有益な資格といえます。
秘書検定は、社会人として必要とされているビジネスマナーの基礎をしっかりと身に付けることができるものです。
ビジネスマナーは、社会人として身に付けておくことは必要ですが、どこまでどのように学べばよいのか、きちんと身に付いているのかということを判断するのは難しいです。
そのため、秘書検定を持っているということがアピールできれば、基本的なビジネスマナーを身に付けているということを伝えることが出来ます。
基本的なビジネスマナーが身に付いていれば、企業からも好印象を持ってもらいやすくなります。
ファイナンシャル・プランニング技能士
ファイナンシャル・プランニング技能士は、お金に関わることについてアドバイスをすることが仕事です。
具体的には、保険や年金、不動産、税金などの資金全般に関わることで、資産運用や相続対策、貯蓄計画などについてアドバイスをすることが出来ます。
1級から3級まであり、2級からは実務経験や研修の受講が必要になりますが、3級であれば筆記試験のみなので比較的受験しやすいです。
保険や年金、税金などの知識は、誰にとっても欠かすことの出来ないものですが、知らない・分からないという人は意外と多いです。
だからこそ、そういった知識の基礎が分かっていると、自分自身の資金運用に役立つことはもちろんのこと、企業でも総務系の部署などで重宝されます。
というのも、総務系の部署では、給与計算に関わる場合がほとんどです。
つまり、所得税や住民税、年金などを扱うことが多くなります。
その際に、ファイナンシャル・プランニング技能士試験を通して身に付けた知識は十分に活かすことができますし、企業としても基礎知識があると業務を任せやすくなります。
特に、保険や金融系の企業で働く人にとっては仕事に直結する資格なので取得していて損はありません。
これからの時代に役立つ資格②安定
次に、取っておくと安定を見込める資格も良いです。
具体的にどのような資格が良いか、具体的に2つご紹介してみます。
宅地建物取引士
安定的に仕事があるわけではなくても、高収入が狙える仕事の資格であれば結果的に安定につながります。
高収入が狙えるといえば、独占業務が出来ることや独立できることから「士業」と呼ばれる仕事がそれに当てはまる場合が多いのですが、かなり難易度が高いものが多いです。
しかし、その中でもチャレンジしやすいのは「宅地建物取引士」です。
宅地建物取引士とは、不動産の売買や賃貸、交換などの取引を行うことを生業としており、具体的には、契約手続きや重要事項説明などを行います。
受験資格はなく誰でも受けることができ、誰でも合格するチャンスがあります。
実際、不動産業界で働いたことがない人であっても合格する人はいますし、もっと言えば学生であっても合格は可能です。
また、宅建士証といわれる免許証のようなものについては一定期間ごとに更新が必要ですが、試験合格や資格登録については一生有効なものですので長く活用していくことができます。
ちなみにですが、宅地建物取引士の独占業務の一つに「重要事項の説明」があり、その重要事項説明の行為のみを行うという内容で不動産会社で働く人もいます。
副業・兼業としても出来る業務内容ということもあるので、本業にプラスして安定した収入を得られるという意味でも、とても有益な資格といえます。
対策をしっかりやれば合格も可能なので、是非オススメです。
登録販売者
資格については、どれでも流行に左右されることは少ない傾向がありますが、中でも安定して収入が期待できる資格もあります。
特に、「介護・医療系」の資格は安定して収入が期待出来るものが多く、中でもオススメなのは「登録販売者」です。
登録販売者とは、一般用医療品を販売することが出来る国家資格です。
求人数の需要もあり、試験の合格率も高いですが、独占業務もあるので持っているととても有益な資格です。
受験資格は特になく、受験者数も増えてきている資格なので、一度チャレンジしてみるのも良いでしょう。
需要が増える仕事は就活のプロに聞こう
需要が増える仕事についてアドバイスが欲しい場合は、就職のプロである就活エージェントに相談してみましょう。
就活エージェントは、数多くの学生の就活を支援してきており、また、多くの企業の採用担当者と関わりと持っています。
そのため、企業が今はどのような人材を求めているのか、という今の就活市場を理解していますし、そのような企業に採用をもらうために何をすれば良いかも知っています。
直接企業の採用担当者と関わりがあるので、現場の生の声を知っている分、的確なアドバイスをしてくれるので就活エージェントに相談することをオススメします。
就活エージェントは、応募書類の添削や面接対策、企業の紹介など就職のあらゆるサポートをしてくれるサービスです。
無料で利用できるものがほとんどですので、是非積極的に活用してみてください。
ここでは、いくつかおすすめの就活エージェントをご紹介します。
【キャリアチケット】
「量より質」の就活を実現することを目指した就活エージェントです。
紹介先企業については、大企業よりも中小企業やスタートアップ企業が多くなっているので、大企業への就職を考えている人にとっては物足りないかもしれません。
ただ、サービス利用者の内定率は80.4%と高い水準を誇っており、確かな実績を持つエージェントサービスです。
応募者の価値観に合う企業だけをご紹介するので、紹介する企業の数は約5社程で厳選されています。
企業に直接伺って深いヒアリングを行っているので、需要が増えている仕事、そうではない仕事といったことについてもしっかり把握しているでしょう。
AIの活用と経験豊富なエージェントの分析力により、精度の高い企業マッチングを実現してくれます。
そのため、JobSpringのサービスを利用して就職した人の早期離職率は、わずかに0.1%という驚異的な実績があります。
しかし、関東エリアの求人が多いので、地方での就職を考えている学生さんにとってはマッチング出来る企業数は限られてきてしまうという欠点もあります。
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