これから22卒の本選考が続々と始まっていく中、「コミュ力ないし一次面接を乗り越えられるか不安…」という気持ちを抱えている学生の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
確かに、就活の面接ではコミュ力がある人や話が上手い人が強いイメージがありますよね。
しかし、面接で大切なのはコミュニケーション力だけではありません。
面接官は学生のマナーや性格なども合わせて総合的に評価しています。
「どれも自信ないし不安..」と思った方、安心してください。一次面接では典型的な質問を聞かれることが多く、十分に対策を行うことができます。
今回はそんな一次面接でよく聞かれる質問の答え方や落ちる人の特徴をご説明します。後半では一次面接を乗り越えるための対策方法をまとめたので、これを読んで今から面接対策を進めていきましょう。
一次面接でよく聞かれる質問
多くの企業の一次面接では、典型的な質問をされることが多いです。
そのため、ここでは一次面接でほぼ必ず聞かれる、絶対に抑えておきたい質問についてその答え方や面接官が見ているポイントをお伝えします。
①学生時代に最も力を入れたことは何ですか?
「ガクチカ」と言われるこの質問ですが、多くの学生の皆さんが苦戦している印象です。
これを読んでいる皆さんも、「頑張ったことが思いつかない…」と思ったり、「何も実績を残してない…」と悩んでいる方もいるかもしれません。
ところが、ガクチカのエピソードで大切なのは、このようなアピールできる実績ではありません。
実績のある・なしにかかわらず、皆さんが自分なりに「頑張った」「ちゃんと向き合った」と思える経験を話すことが大切です。
なぜなら、面接官は、この質問を通して皆さんが「どんな時に、どういう環境で頑張れるか」「どんな価値観に基づいて行動しているのか」「どういう性格の持ち主なのか」を知りたいと思っているからです。
そのため、ガクチカでは自分なりに「頑張った」「ちゃんと向き合った」と思える経験についてどのように頑張ったのか、その時の行動を含めて説明します。最後に頑張った経験を通して学んだことを話し、皆さんの価値観や姿勢をアピールしましょう。
②自己PRをしてください
「いきなり、自己PRをしてって言われても何を話せばいいの?」と戸惑う方もいると思います。ここでは、そんな方のために自己PRのポイントを説明します。
そもそも、自己PRの質問の趣旨は①皆さんが企業に入ったらどんな強みを生かして活躍できるのかを知ること、②皆さんの人柄や価値観を知ることの2つです。
そのため、自己PRではアピールしたい皆さんの強みや価値観について、それらが発揮された経験とともに話しましょう。また、それを生かして入社後どのように活躍したいかを話すことで、企業への志望度の高さを面接官に伝えましょう。
③志望動機を教えてください
志望動機を聞くことで面接官が知りたいと思っているのは、皆さんが「どれくらい熱意を持って仕事に取り組んでくれそうか?」ということです。この質問を通して、面接官は皆さんの企業への志望度の高さや、覚悟の強さを判断します。
これらを面接官に説得力を持って伝えるためには、これまでの自身のバックグランドに基づいたオリジナリティのある志望動機を話すことが大切です。
そのために、自分がこれまでのどういう経験に基づいてその企業に関心を持ったのかを、自分自身の中で納得できるくらいまで分析をしましょう。
一次面接で落ちる人の特徴
「ちゃんと話せているはずなのに、なぜか一次面接で落ちる…」という悩みを抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
確かに、しっかり受け答えはできているのになぜか面接に受からないという人は結構います。
そこで、今回は一次面接で落ちる人の特徴をお話しします。
これを読んで、皆さんも自分自身に当てはまるところがないかチェックしましょう。
特徴① 会話のキャッチボールができていない
普段の会話でキャッチボールができていても、面接でこれができなくなってしまう学生は多いです。
なぜなら、面接で相手に評価されることを意識しすぎてしまい、相手に自分をアピールすることに必死になってしまうからです。
その結果、相手の質問の意図からそれたことを話してしまったり、相手のことを考えずに延々と話してしまうケースがあります。
このように相手との意思疎通がうまくできていないと、コミュニケーション力が低いと判断されるだけでなく、誠実さがないという印象を与えてしまいます。
そのため、面接はあくまでコミュニケーションであることを頭に入れて、相手の質問の意図に的確に答えましょう。
特徴② 話の内容に一貫性がない
話の内容に一貫性がないというのは、端的にいうと「嘘をついている」ということです。
多くの企業では、一次面接の前にエントリーシート(ES)や適性検査を受ける流れになっていますが、面接官はそれらの結果を見ながら面接を行います
そのため、ESと全く違う内容の話をしたり適性検査の結果とは真逆の自己PRを話してしまうと、本心で話してないな、と思われてしまいます。
また、一貫性は話の内容だけでなく、行動面でも見られています。
一次面接で多い質問の一つに、「他に受けている企業を教えてください」というものがあります。実は、面接官はこの質問を通して、皆さんが一貫性を持って就職活動を行なっているのかを確認しているのです。
例えば、ある学生が「環境に優しい洋服を作って地球を救いたい」という理由でファッションブランドのA社を受けているとします。それなのに、環境配慮活動を全く行なっていないB社も一緒に受けていたらどう思うでしょうか。「本当にそれがしたいと思っているの?」と疑ってしまいますよね。
このような事態を避けるためには、就活の軸をはっきりさせるということが何よりも大切です。就活の軸がしっかり定まっていないと、学生も気づかぬうちに企業の求めている人材に自分を合わせてしまうからです。その結果、話の一貫性がなくなってしまうことが多々あります。
そうならないために、まずは自己分析をしっかり行なって就活の軸をはっきりさせましょう。就活の軸を起点に志望理由や自己PRを話すことは、一貫性のある話ができるだけでなく、論理的思考力の評価にもつながります。
特徴③ マナーや身だしなみがきちんとできていない
面接では第一印象も大きく結果に左右します。
特に、一次面接の面接官は現場で働いている社員が当たることも多いので、彼らに「一緒に働きたい」という印象を与えることが大切です。そのために、マナーや身だしなみをきちんとすることは基本です。これらがなっていないと、企業へのリスペクトが無いと思われてしまいますし、非常識な印象を与えてしまいます。
そのため、面接時の身だしなみ、入室・退室時のマナー、言葉遣いには特に気をつけましょう。
業種によってこれらを重視する度合いは異なりますが、特に公務員などの伝統を重視する企業や、接客業、営業職などの人と接することの多い職種はこれらを重視する傾向にあります。
一次面接の通過率ってどれくらい?
「一次面接でどれくらいの人が落とされるんだろう」と気になっている方もいるのではないでしょうか。
確かに、受験のように何人が受けて何人が通過したのか明らかにされていないので、気になりますよね。
もちろん、企業の規模や趣旨によって一次面接の通過率は異なりますが、大体40%~70%と言われています。
一次面接の位置付けは、「落とす人を選ぶ」ということです。大企業では、何千人もの学生が選考に参加します。その中でちゃんと見たい人を選ぶために、まず落とす人を決めて絞る、というのが一次選考の位置付けです。
そのため、一次面接で特段落とす理由がない場合はとりあえず次に進ませる、という企業も多いようです。
なので、一次面接の通過率は通常それほど低くありません。
しかし、企業によっては学生の専攻ごとに枠の数が異なる場合もあります。例えば、理系学生を優先して取りたいという企業であれば、理系学生の方が通過率が大きくなることもあるのです。
また、面接の回数によっても一次面接の位置付けは変わってきます。面接の回数が多いほど、学生と企業のマッチングをじっくり判断する傾向にあり、そのため一次面接の通過率は高くなります。
一次面接で合格するためにやっておきたいこと
①質問の答えを予め用意する
一次面接では、先ほど紹介したような典型的な質問を聞かれるパターンが多いです。
そのため、あらかじめ質問を予測し、話す内容を用意しておくことで、焦らず落ち着いて話すことができます。
また、質問には深掘りされるケースも多いので、深掘りされるポイントを予測してその答えも考えておくと安心です。
しかし、すべての答えを暗記するのはなるべくやめましょう。暗記してしまうと相手の意図を汲み取って柔軟に話すことができなくなったり、予想外のことが起きた時にテンパってしまうことがあるからです。
②企業の価値観を知る
一次面接を受ける前に、企業の価値観をしっかり知っておきましょう。
企業の価値観は、企業のHPに書かれているビジョンや経営理念から知ることができます。また、採用サイトに求める人物像が書かれている際には、そこから企業の社風を知ることができます。
そして、企業の価値観を理解したら、それが皆さんの就活の軸とどのように結びついているのかを説明できるようにしましょう。
これを事前にやっておくことで、一貫性を持って志望動機を説明できるようになるので、話の説得力が向上します。
③面接練習を誰かと一緒にする
最も実践的で大切なのが、面接練習を誰かと一緒にすることです。
いくら面接の経験を積んでも、相手からのフィードバックが得られなければ面接はうまくなりません。というのも、自分の話が相手にどう伝わっているかは自分で評価することができないからです。
そこで、一次面接を受ける前に誰かと一緒に面接練習を行い、相手からフィードバックをもらいましょう。
そうすれば、相手に伝わりやすいように話し方を工夫したり、自分の癖を直すことができます。
③一次面接対策は就活エージェントとやろう
面接対策を効果的に行うために有効なのが就活エージェントを使うことです。
就活エージェントとは、皆さんの自己分析やES・面接対策を就職コンサルタントが1対1で行ってくれたり、皆さんにマッチした求人を紹介してくれるサービスです。これらのサービスは、すべて無料で受けることができます。
就職コンサルタントは就活のプロですから、面接で企業が見ているポイントを十分に理解した上で、皆さんのために適切なフィードバックを行ってくれます。そのため、ただ友達と面接対策をするよりも効果的に面接対策を行うことができます。
ただし、面接対策をするためには就活エージェントに登録して一度面談を行う必要があります。
本選考が本格化すると面談の予約が取りづらくなったりすることもあるので、本選考が本格化する前の時期に登録しておきましょう。
「就活エージェントってたくさんあるけど、どれを選んだら良いの?」という皆さんに、登録して損なしの2つのサービスをご紹介します。
①キャリアチケット
キャリアチケットは、キャリアコンサルタントが一対一の面談を通して皆さんの就活の軸を一緒に明確にした上で、納得のいく就活をサポートしてくれます。そのため、自己分析がうまく進まない方や就活の軸が見つからない方にはお勧めです。また、ハイレベルな面接対策やフィードバック付きのGD対策セミナーが豊富に開催されているので、これから着実に選考の力を伸ばしていきたい方にもお勧めです。
②JobSpring
JobSpringの特徴は、一緒に面接やGDの対策をしてくれるだけでなく、皆さんが受けた面接のフィードバックをもらうことができることです。そのため、面接に落ちた理由を分析しながら効果的に対策を進めていくことができます。丁寧で素早いサポートが評判のサービスで、最短1週間で内定を取ることができるので、現在就活に苦戦している方や早く内定が欲しい方には特にオススメです。
まとめ
今回はこれから本選考の一次面接を迎える方や、1次面接が苦手な方に向けて面接のポイントをお伝えしました。
今一度、皆さんの面接を振り返る機会になっていたら嬉しいです。
もちろん、本記事を読んだだけでは面接はうまくなりません。
本記事を読んだ時間が無駄にならないように、今すぐ対策を進めていきましょう。
皆さんの納得のいく就活を応援しています。
コメントを書く