「ファクタリングの手続きが面倒。請求書を偽造してもバレない?」
「審査が甘いファクタリング業者はどこ?」
このように頭を抱えている方はいませんか?
ファクタリングは、資金調達の方法として便利ですが、必要書類を複数用意するのは大変なものです。しかし、「手間や面倒だから」と請求書をいい加減に作成すると、法律に違反してしまう可能性があります。
そこで本記事では、ファクタリングで請求書を偽造するとどうなるのかを解説し、提出書類が少ない業者3選も紹介しています。手間やリスクを軽減しながら、無理なく資金調達を行うための参考にしてください。
ファクタリングで請求書を偽造するとどうなる?バレる?罪やリスクは?
ファクタリングは、企業などが支払い期日前の売掛債権(※)をファクタリング業者へ売却譲渡する資金調達方法です。
※売掛債権とは…企業が販売している製品やサービスを購入した者が、代金を支払っていない場合に生じる債権のこと
ファクタリングで請求書を偽造すると、以下のような違法行為と見なされ、罰則の対象となります。
・架空請求
・金額の水増し
・懲役の罪に問われることも
下記で詳しく解説します。
架空請求
ファクタリングで請求書を偽造して、存在しない債権を業者に買い取らせると、架空請求と見なされます。中には、売掛先と共謀して請求書類などを偽造し、ファクタリング業者からお金を受け取るケースも。
契約書や口座情報など、必要書類全般が偽造されている場合は、架空請求と見抜くこともむずかしいかもしれません。しかし、架空請求はファクタリング業者を欺く行為として、詐欺罪に問われる可能性があります。
金額の水増し
ファクタリングで請求書の金額を偽って、実際よりも多くお金を受け取った場合は、金額の水増しと見なされます。請求金額を水増しした分、ファクタリング業者が買い取る金額が増え、受け取るお金も多くなるのが特徴です。
ただし、請求金額を水増ししても回収できる売掛金が増える訳ではないため、ファクタリング業者へ回収代金が払えない事態も起こり得ます。金額の水増しも、ファクタリング業者を騙す行為になるため、詐欺罪に問われる可能性がある点に留意すべきです。
懲役の罪に問われることも
詐欺罪が認められると、10年以下の懲役刑が科されるため、ファクタリングにおいて請求書偽造がないよう注意する必要があります。(刑法第246条)金額の誤りも、トラブルに発展する可能性があるため要注意です。
また、請求書に印鑑を押す行為は習慣化された行為です。しかし、作成権限がない者が、他人の名前で署名押印して請求書を勝手に作成した場合は、有印私文書偽造に該当します。印鑑が押されていない請求書を偽造した場合も、無印紙私文書偽造として以下の刑が科される可能性があります。(刑法第159条)
・有印私文書偽造…3か月以上5年以下の懲役 ・無印私文書偽造…1年以下の懲役、または10万円以下の罰金 |
ファクタリングで審査が甘いのはどこ?偽造請求書でもバレない業者や見分け方?
結論から言うと、偽造請求書が「絶対にバレない業者」はありません。どのような業者であっても、偽造された請求書はバレる可能性があります。また、請求書の偽造は法律に違反する行為であるため、絶対に行ってはいけません。
上記のような違法行為がないか、利用者に支払い能力があるかなどを調べるため、ファクタリング利用には審査が設けられています。審査項目の具体例は、以下の通りです。
・売掛先や利用者の信頼性 ・売掛金の支払日 ・売掛先との取引頻度 ・利用会社の規模と利用金額のバランス |
ただし、ファクタリングにおいて、審査が比較的甘いと言われる業者も存在します。審査が緩いとされるファクタリング業者の特徴は、以下の通りです。
・個人でも利用できる ・債権譲渡登記が必要 ・手続きが簡単 ・現金化が早い ・手数料が高額 |
フリーランスや個人事業主などは、一般的に社会的信用度が低いため、ファクタリングにおいても敬遠されがちです。貸し倒れの可能性もある中、個人を相手に売掛債権を買い取る会社も、審査が比較的甘いと言えます。
また、ファクタリングの譲渡後に利用企業が倒産した場合、ファクタリング業者は売掛金を回収できません。しかし、債権譲渡登記を行っていれば、利用者に代わって売掛先に支払いを求められます。貸し倒れリスクが回避できるため、債権譲渡登記が必要なファクタリングも、比較的審査に通りやすいのが特徴です。
そのほか、提出書類が少なく手続きが簡単な業者や、即日現金化をうたっている業者も審査に時間をかけないケースが少なくありません。ただし、審査が甘いと言われる業者は、他社に比べて手数料が高い傾向があり、手数料の上限を設定していないところも見られます。
ファクタリングで請求書のみ・なしはない!提出書類が少ない業者ならこの3社
繰り返しになりますが、ファクタリングで請求書を偽造するのは違法であり、絶対にNGです。
しかし、ファクタリングの手続きが面倒で、お困りの方も多いのではないでしょうか。ここでは、提出書類が少なく、ファクタリングに手間がかからない業者として、次の3社を紹介します。
・QuQuMo
・ペイトナーファクタリング
・ビートレーディング
QuQuMo
出典:QuQuMo
「QuQuMo」は、株式会社アクティブサポートが運営する売掛金前払いサービスです。審査に必要な書類は、請求書と直近3か月分の入出金明細、本人確認書類の3点。原則面談の必要はなく、オンラインで契約が完了します。
ファクタリング手数料の相場は、売掛金の額面の5〜20%程度と言われています。しかし、QuQuMoは手数料が1%〜と、相場よりも安く設定されているのが特徴です。
利用可能な売掛債権の金額に制限がないため、幅広い金額の買取に対応してもらえます。他社に売掛債権の買取を断られた方にもおすすめのサービスです。
手数料相場 | 1%〜 |
利用可能額 | 無制限 |
必要書類※ | 請求書、通帳(直近3か月分の入出金明細)、本人確認書類 |
個人事業主 | 利用可 |
ペイトナーファクタリング
出典:ペイトナーファクタリング
ペイトナー株式会社の「ペイトナーファクタリング」は、フリーランスや個人事業主向けのファクタリングサービスです。請求書と本人確認書類、実態確認資料の3点を提出するだけで、最短10分という業界トップクラスのスピードで売掛金が現金化できます。
2回目以降は、原則として請求書のみで申請できるため、手続きがよりスムーズに行えて大変便利です。契約はオンラインで完結し、電話やメールでのやり取りも必要ありません。
ファクタリング手続きを簡略化して、今すぐ資金調達したい個人事業主の方におすすめです。
手数料相場 | 売掛金の額面の10% |
利用可能額※1 | 1万円〜100万円 |
必要書類 | 請求書、本人確認書類(初回のみ)、 実態確認資料(サイトURL、または口座入金履歴のいずれか・初回のみ) |
個人事業主 | 利用可 |
ビートレーディング
出典:ビートレーディング
「株式会社ビートレーディング」は、創業から約10年で累計取扱高1,300億円を突破した、豊富な実績が魅力のファクタリング業者です。2社間と3社間両方のファクタリングに対応しているのも特徴の1つ。オンライン契約なら、通帳の写しと請求書の2点で手続きできます。
また、申込から最短2時間の即日振込にも対応しており、スムーズな資金調達が実現可能。全国4カ所に拠点があるため、オンライン契約に不安がある場合は、来社契約や訪問契約などの対面手続きも選択できます。
ただし、来社や訪問による書面契約の場合は、上記2点以外に印鑑証明書などが追加で求められるため注意が必要です。
手数料相場 | 2社間ファクタリング:4〜12%3社間ファクタリング:2〜9% |
利用可能額 | 無制限 |
必要書類※ | 売掛先からの入金が確認できる通帳の写し(表紙付2か月分) 売掛債権に関する資料(契約書・発注書・請求書など) |
個人事業主 | 利用可 |
ファクタリング以外でおすすめの資金調達ならGMOあおぞらネット銀行のあんしんワイド
出典:GMOあおぞらネット銀行
GMOあおぞらネット銀行のビジネスローン「あんしんワイド」は、ファクタリングよりもお得に資金調達できるサービスです。
0.9%〜と大手銀行並の低利息が魅力で、融資枠内なら何度でも借入・返済ができます。また、審査時には決算書や事業計画書などの提出も必要ありません。赤字決算の企業や創業間もない企業でも気軽に申し込める点がメリットです。
契約はオンラインで完結し、最短2営業日で借入できます。個人事業主は利用できませんが、幅広い法人の資金調達としておすすめのサービスです。
手数料相場 | 0.9〜14.0% |
借入可能額 | 10万円〜1,000万円 |
借入までの期間 | 最短2営業日 |
担保・保証人 | 不要 |
個人事業主 | 利用不可 |
審査なしで資金繰りを改善するなら支払い.com
出典:支払い.com
クレディセゾンとUPSIDERが共同運営する「支払い.com」は、あらゆる銀行振込の支払いをクレジットカードで延長できるサービスです。支払い.comを利用すれば、請求書払いの期限も最長60日後まで延長できます。
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すべてのセゾンカードのほか、VISAやMastercardといった国際ブランドのカードも利用可能です。一律4%の手数料で利用できるため、資金繰り改善の新しい手段としても注目されています。
まとめ
本記事では、ファクタリングで請求書を偽造するとどうなるのかを解説し、提出書類が少ない業者3選も紹介しました。請求書を偽造すると、罪に問われる場合があるため、金額等を間違えないよう注意が必要です。
低利息で利用できるビジネスローンも存在するため、状況に応じて最適な方法を検討するのがおすすめです。手間やリスクを軽減しながら、無理なく利用できる資金調達サービスを選びましょう。
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