大学生が持つ強みは「時間がある」こと。
遊びも勉強もやりたいことも、時間を投下すればほとんどのことができるはずです。
大学4年間はいわば、人生のボーナスステージ!社会人になれば1日の大半は仕事に追われ、「あー大学のうちにやっとけばよかった」と思っても時間は戻せません。
だからこそ、18歳から22歳の貴重な4年間をどう過ごすかで、その後の人生に大きな影響を与えるのです。
そこで、この記事では社会人が最も後悔しがちな「大学生のうちにやるべき14のこと」をご紹介します。
大学生のうちにやるべきこと:教養編
大学には専門分野の研究設備が整っていて、時間もある。
大学にいる間は、図書館や研究施設は自由に使え、学問の専門家にすぐに聞けるなど価値の高い時間を過ごせます。
恵まれた環境で、自身の教養を思う存分高められますのでこの機会を逃すわけにはいきません。
本を読む
本は誰かが人生や時間をかけた知識や知恵、考え方が詰まっています。
1冊の本との出会いが人生を変えることも珍しくはありません。
それほどに本を読むことは貴重な体験であり、自分が経験したことがないものを知るきっかけになります。
英国サセックス大学の研究によると、読書でストレスが68%軽減すると出ています。読書は語彙力や知性を高める他、知的好奇心を刺激し気分転換にもオススメです。
大学の図書館には、色々なジャンルの本が揃っておりそれらを無料で読めます。
お金も場所も必要なく、1冊の表紙を開くだけで様々な人生を疑似体験できるものは本しかありません。
大学在学中にどれだけの本に出会えるかで、その後の人生の豊かさが全く違うものになるでしょう。
読書習慣がついていない人は、
- 興味のあるジャンル
- 1時間ほどで読み終わるエッセイ
から始めてみると継続しやすいでしょう。
スマホゲームはほどほどにして、今日から30分だけ読書に時間を使ってみてはいかがでしょうか?
本が苦手な方でも読みやすい、大学生のうちに読んでおきたい本をいくつかご紹介します。
●サクッと読める小説
- シューカツ/石田衣良
就活中の葛藤や苦闘、恋愛など個性豊かな登場人物たちが奮闘する姿が書かれています就活とはどういうものか?どんな悩みが生まれるのか?就活を疑似体験できる小説です。 - 深夜特急/沢木耕太郎
全6冊あり、旅のバイブル本とも呼ばれた王道の旅小説。仕事を投げ出し一年以上にわた るユーラシア放浪するノンフィクション。読み終わらないうちから旅に出たくなる1冊。 - 夢をかなえるゾウ/水野敬也
突然現れた象の神様が自分を変えたい平凡なサラリーマンに人生の秘訣を教え成功に導くストーリー。今、何かを変えたいと思っている人へ。 - 空飛ぶタイヤ/池井戸潤
池井戸潤のベストセラー。自動車会社のリコール隠しを題材にした社会派ミステリーです。感情移入しまくりで先が知りたくてどんどん読み進めてしまう面白さ。 - 横道世之介/吉田修一
時は1980年代バブル真っただ中に進学のために長崎から上京した横道世之介18歳を描 いた小説。映画化された青春小説の金字塔。
●始めやすいビジネス書
- ゼローーーなにもない自分に小さなイチを足していく/堀江貴文
逮捕され全てを失いゼロになっても希望を捨てず、プラスを生み出すその力はどこから湧いてくるのか。「やりたいことが見つからない」「仕事なんてどうせつまらない」と思っている学生にオススメ。 - 改訂版 金持ち父さん 貧乏父さん/ロバートキヨサキ
オリエンタルラジオ 中田敦彦さん大絶賛!20年以上も支持され続けているベストセラー。仕事やお金に振り回されないようにするには?初めてのビジネス書籍として手に取りやすい内容です。 - レバレッジリーディング/本田 直之
読書を投資と考え、年間400冊の本をよむ著者がビジネス書を効率的かつ戦略的に読み進める読書法を解説。本をよむ暇がないと悩む学生は一読の価値あり。
●自己啓発・思想
- 嫌われる勇気/古賀史健
アドラー心理学の入門書。現代社会において生きづらさを感じている人へ。 - 人生は20代で決まる/メグジェイ
仕事選びや出会い、結婚など20代の過ごし方はその後の人生を大きく左右する。悔いのない人生を送るため20代の10年間をどう過ごすか最新の心理学・社会学・脳科学などの成果を交えながら指南。ビルゲイツオススメの1冊。 - 「スネ夫」という生きかた/横山泰行
嫌味ったらしくイメージの悪いスネ夫は人生をポジティブに生きる天才だった!『ドラえもん』全1345話に登場するセリフをすべてデータ化し分析したスネ夫の賢い生き方を紹介。
語学
社会のグローバル化が進み、社内で英語を使う企業も増えてきました。採用時にTOEICの点数を評価する企業は7割にのぼると言われています。
一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会の「上場企業における英語活用実態調査 2013年」によると、上場企業の75%が英語を使用し、28.5%の企業が新卒採用試験で英語テストを実施しています。
企業で求められるTOEIC L&Rの期待スコアは、600点以上です。
英語は15.8%の企業で異動、昇進・昇格の要件となっています。
スキル面でTOEICスコアがいいと就活では断然有利です。
英語ができないと就職にひびく…というより出来たほうが選択肢の幅が広がり就活の武器となりますので、大学生活中に習得していて損はありません。
TOEIC スコアを上げるためのポイントはリスニング力を上げることです。英語のラジオ番組を聞いたり、海外ドラマや映画を見るのも効果があります。
英語で授業を行うゼミに参加する他、オンライン英会話もオススメです。
英会話関連記事:
オンライン英会話は毎日受けると効果はある?レッスンのポイントやスクールを比較
勉強
大学では研究室や設備を使い、専門分野の研究に没頭できる環境です。
大学にいると様々な誘惑があり授業がおろそかになりがちですが、大学ほど勉強に打ち込める環境は他にありません。
専門分野を極めることは、その後の就活に大きく関わります。
例えば、就活に必要なガクチカ(学生時代頑張ったこと)ですが、「書くことが何も見つからない」と焦る学生が続出します。
学業をしっかり頑張ってきた学生は、専門分野を学び何を得たか自信を持って書けるはずです。
課題の分析やレポートの作成は、社会人になっても役立つ能力ですからしっかりと取り組んでおきましょう。
留学
留学は、費用もかかりますので必ずやるべきことではありませんが、行ける余裕があればぜひ挑戦してほしいことです。
違う環境に身を置き、知らない文化に触れることは、異文化への理解が深まり価値観も広がります。日本で勉強するより圧倒的に早く英語を習得できますし、コミュニケーション能力も上がるでしょう。
短期でも長期でも間違いなく貴重な経験になります。
留学経験が就職活動にいい影響を与えることもありますので、大学在学中に経験しておきましょう。
資格取得
資格の勉強は、時間と集中力が必要です。
社会人になってからの資格の勉強は、なかなか時間が取れず多大な労力を必要とします。
大学生は時間だけはたくさんありますので、集中力が続く若いうちに取得しておくと後が楽です。
専攻科目に合わせてもいいですし、選択肢を広げるために違う分野のものに挑戦しても無駄にはなりません。
就職に有利な資格は、TOEIC、難関国家資格、日商簿記です。
それぞれ簡単に説明していきます。
TOEIC
前述した通り採用時、企業の7割がTOEICの点数を評価します。
英検1級などと違ってTOEICの点数はかなり小刻みに設定されています。
点数を見るだけでレベルがわかるので、評価しやすいのも企業にとって利点です。試験は英語だけではなくビジネスシーンを想定しています。
「企業で活躍してくれそう」と期待値も上がりますので、就活に有利です。
旅行会社・ITエンジニア・航空会社・商社などは特にTOEICを重視します。入社後の昇進や昇格にも影響がある資格なので、今のうちに勉強しておきましょう。
難関国家資格
公認会計士や司法書士、社会保険労務士などの難関国家資格は、取得が難しいことから資格より、取得する過程を評価されることが多いです。
「目標に向かって努力できる」「真面目な人」と好印象にうつります。
資格と関係のある業界なら、即戦力と期待されるでしょう。
ただし、資格と全く関係のない業界を受ける場合は、資格取得がマイナスに取られることもあります。
「独立するかも」「扱いにくいかも」と思われることもあるので注意しましょう。自分の進みたい業界に関連する資格を選ぶとメリットが大きいです。
日商簿記
日商簿記1級は合格率は10%前後と難易度の高い資格です。
勉強時間は700〜2000時間と言われており、毎日2時間勉強したとしても1年長い人は数年かけて取得しています。
1級は、2級や3級と比べて圧倒的に難い試験です。それだけに、取得すると税理士資格の受験が可能になったり、公認会計士などその後のキャリアアップにもつながります。
金融業界や税関係、経理や財務志望の学生は、取得しておくと就活で有利に働くでしょう。
大学生のうちにやるべきこと:遊び編
大学生活では、勉強や教養を高めるだけではなく、遊びも大切です。
飲み会や合宿、お花見やバーベキューなど、大学生活の中でしか味わうことのできない遊びは、人生にとって貴重な時間です。
遊びが就活や仕事に活きることもたくさんあるでしょう。
大学生のうちにやっておきたい遊びをいくつかご紹介します。
旅行
国内海外を問わず、旅行は人生において様々な刺激があり視野が広がります。
大学生活中には時間やお金が有する限り、様々な場所に出かけ自分が知らないものにたくさん触れておきましょう。
知らない文化に触れることは、思考や価値観を変えるきっかけになります。
特に、男性の場合は一人旅をオススメします。
一人で知らない土地に飛び込むと、日常では経験できなかった発見や出会いがあるものです。多種多様な人々と話をすることで人間的にも大きく成長するでしょう。
サークルや部活
大学生活を豊かにするものの1つにサークルや部活動があります。同じ趣味や目的を持つ仲間と過ごす時間はかけがえのないものです。
学部や学科、学年を超えた仲間ができるのもサークルのメリットです。
卒業後も長く続く友人に出会えたり、いずれ同じサークルの先輩が先に就職しOG、OBになる可能性も高いでしょう。
その時には、就活の先輩として様々な話を聞けます。
サークルは、大学にしかない集まりなので交友関係を広げるためにも参加しておくといいでしょう。
恋愛
大学在学中に恋愛を楽しむのも、やるべきことの1つです。
学生時代の恋愛は貴重で尊いもの。
社会人になると仕事に費やす時間が増え、恋人を作る機会もデートする余裕もなくなります。職場の人間関係が主となり、出会う機会もありません。
大学生活中は、サークルや様々なイベントで出会いも多く恋愛する時間もたっぷりありますよね。
恋愛を通して、人の気持ちを理解したり違う価値観を受け入れるなど、人間として成長する機会もあるでしょう。
家族ではない人と絆を深め信頼関係を構築する経験は、必ず人生の肥やしになります。
ここ最近は、オンライン授業で出会いが減った学生も多いでしょう。そんな人は、マッチングアプリが便利です。
マッチングアプリとは、恋愛や結婚、出会いを目的とした男女がインターネット上で繋がる仕組みのアプリのことです。
大学生の4人に1人はマッチングアプリを利用しているというデータもあり出会い方の1つの方法となっています。
趣味やライフスタイルの合う人と出会いやすい機能が組まれていて、プロフィールが気に入ったらメッセージでやり取りできます。
マッチングアプリは婚活のイメージが強いかもしれませんが、若者向けは友達を見つけるライトな感覚で利用している人が多いです。
「友達から始めたい」「気が合えばいずれ恋人に」という人に向いています。
趣味に没頭する
人生において、これほどまでに趣味に没頭できる時間はあるか?と言うくらい大学生活には自由な時間があります。
もしあなたに趣味があるなら、ぜひそれに集中してみてください。
熱中できる趣味を見つけられる人はそういませんので、没頭できる趣味に出会えたことだけでも貴重なことです。
映画鑑賞、旅行、カメラ、プログラミング、デザイン、イラスト、執筆、楽器など、好きなものをとことん極めれば、そこから仕事につながることもあるでしょう。
特に最近は、個人でも簡単に起業できる時代です。
趣味が高じて…という話はよくありますので、得意分野を伸ばしてみるのも有意義な時間となります。
大学生のうちにやるべきこと:その他
大学4年間という限られた時間は、あなたが思っているよりもあっという間です。
大学生のうちにやるべきことは、勉強や遊び以外にもたくさんあります。
その中でも、就活や人生に深く関わるものを5つ紹介します。
情報発信
最近は、Twitter、Instagram、facebookなどのSNSやブログ、ユーチューブなど発信する場所が増えています。
スタートも気軽ですし、お金もかかりません。
個人で情報発信することは、人との出会いや仕事につながることもあります。
Twitterは140文字で発信する必要があるため要約する力がつきますし、短い言葉で人に何かを伝える勉強にもなるでしょう。
ITスキルの習得
最近は、大学生の9割がパソコンを所有する中、使いこなせていない学生も多くいます。社会人になれば、データ入力や資料作成などパソコンを使う機会が増えます。
エクセルやワード、パワーポイントなどのスキルは身につけておいて損はありません。
また、IT業界は常に人手が足りていませんので、プログラミングなどのITスキルがあれば就活にも有利です。
IT業界は今後も成長産業です。
優秀なエンジニアを確保したい企業は増え続けますから、今のうちにスキルを磨いておきましょう。
大学生にオススメのITスキルは
- プログラミング
- 動画・映像編集
- コーディング
- WEBデザイン
などです。書籍で独学も可能ですし、YouTubeでも解説がありますので、興味のある分野から徐々に広げていきましょう。
また、無料で利用できる就活支援付きのプログラミングスクールなどもあったりするので、就活も一緒に行いたい方は利用してみるといいでしょう。
長期インターンシップ
大学生が卒業前に実際に企業で働いてみる業務体験をインターンシップと言います。
インターンシップのメリットは以下の5つです。
- 就職前に業界の実務を経験できる
- 知らない分野の業界を体験できる
- 社会人として必要なマナーが身につく
- 企業・業界研究の参考になる
- 社員としてそのまま採用されることがある
業界の実践的なことも学べますので、アルバイトしか経験したことがない人より就活に有利です。特に長期6ヶ月以上に長期インターンをオススメします。
インターンは多くの学生が経験していますが、その約80%が短期(1〜10日)インターンです。長期インターンを経験している学生はわずかですから、この時点で他の学生と差別化できます。
短期インターン(1〜10日)に比べて社会人と接する時間が長く、業界や企業への理解も深まり就活にも有利です。
就職前に業界の良し悪しがわかり、働くイメージもつきやすいでしょう。
大学2年を過ぎたら、インターンの告知が徐々に始まります。
自分がどの業界に興味があるか早めに意識しておくといいでしょう。
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アルバイト
大学生の定番活動がアルバイトです。
アルバイトは、大学で接する人たちとは違う年齢や職種の人と触れ、上限関係や責任を学ベるいい機会です。
社会人としての常識やマナーから働くこと、お金を稼ぐことの厳しさや難しさなど、学校では勉強できないことを学べます。
仕事に対するやりがいや楽しさを感じることもあるでしょう。
様々な経験を積みながらお金も稼げますし、留学や旅行の費用にできます。
大学生にオススメのアルバイト
- 飲食店店員(ファミレス、居酒屋、カフェなど)
- 塾、家庭教師
- リゾートバイト
- アパレルショップ店員
- 引っ越し作業員
- イベントスタッフ
上記のアルバイトでは、幅広い年代の人と接しますので、コミュニケーション能力が上がり敬語の使い方も上手になるでしょう。人生経験の一つとしてとてもオススメです。
自動車免許取得
自動車免許は、取得までに時間がかかります。
地方では、普通免許は就活でも必須としている企業が少なくありません。
社用車を運転することもありますから、早めに取っておくと安心です。
公共交通機関が豊富な都会では、運転免許の必要性をあまり感じられないでしょう。しかし、免許証は写真付き身分証明書としてあらゆる場面で使えますので持っていると便利です。
社会人になると教習所に通う時間がなかなか取れませんので、学生時代のうちに取得しておきましょう。
まとめ
この記事では、社会人が後悔しがちな大学生のうちのやるべき14のことを紹介しました。大学4年間は、これからの人生においてとても貴重な時間です。
どんなことに取り組み、何を得るか?4年間で経験したことはそのまま就活や人生に大きな影響を与えるでしょう。
失敗しても許される若い時だからこそ、勉強も遊びも全力で楽しんでくださいね。
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