コンテンツマーケティングを導入したのに「効果が出ているのか?」「効果を感じられない」「どこをみれば効果を測定できるかわからない」と悩む担当者が多いのではないでしょうか?
コンテンツマーケティングは、効果が出るまで長い時間を要します。その間、ただコンテンツを追加するのではなく、様々な数値をチェックし施策を講じる必要があります。
そこでこの記事では、コンテンツマーケティングの効果を測定する上で重要な指標を5つ解説します。「効果が出ているか不安」という方は、ぜひ数値から効果を感じてみてください。数値を見ても効果を感じられなかった方へ、効果を出すためにやるべきこともご紹介しています。
コンテンツマーケティングを効果測定をする上で重要な指標
問い合わせや会員登録などの数
コンテンツマーケティングを導入する前と後の比較、コンテンツ経由やメディアからのリード数がどのくらいあったかを計測すれば、効果を感じられるでしょう。
もし集客数があるのに、リード数が取れない場合は、コンテンツやキーワードを見直しましょう。
PV
PVとは、ユーザーがページを閲覧した回数のことです。Googleアナリティクスで、ページごとのPVを把握できます。どのページにアクセスが集まっているか、または少ないかなど、コンテンツ別にチェックできます。
コンテンツマーケティングを導入してから数値がどうなっているかチェックしてみましょう。「アクセスはあるけどコンバージョンが取れていない」「重要なキーワードなのにアクセスが取れない」このような記事は、リライトして改善します。
UU
UUとは、ユニークユーザーの略で、特定の期間内にサイトを訪問した 1ユーザの数です。
Googleアナリティクスで確認できます。PVページビューが、閲覧されたページの回数に対し、ユニークユーザーはサイトを訪れたユーザーの数です。
「サイトに何人来ているか知りたい」場合に目安となり、サイトの人気度やファンの数の指標になります。コンテンツマーケティングをスタートして、どのくらいファンが増えたかチェックしましょう。
UUの計測は、同じユーザーが特定期間内にサイトに何度も訪れても、カウントは1です。
ただ、正確に把握できているものではなく、ブラウザごとにcookieで計測されています。
同じユーザーが、ChromとSafariでサイトを訪れた場合、カウントは2になります。また、ネットカフェや会社など1台のパソコンから複数の人がアクセスしてもカウントは1です。この辺りの制約がありますので、目安として捉えておきましょう。
ちなみに、UU数は、サイトのコンテンツに魅力がないと増えません。UU数を増やすには、品質の高いコンテンツを定期的に配信することが大切です。
シェア数
SNSシェア数は、自社の認知度や人気度を計測する指標になります。また、「かけたコストに対し、どれだけユーザーと接触できているか?」もわかります。
「自社の製品を広めたい!知ってもらいたい」という目的を持ってコンテンツマーケティングに取り組んでいる企業は、SNSシェア数のほか、いいねの数やリツイートにも注目しましょう。
爆発的な拡散力を持つfacebookやInstagram、twitterなどのSNSは、コンテンツマーケティングと相性がいい手段です。
ユーザーが自社に対しどのくらい行動してくれのかもわかります。
検索エンジンでの順位をチェック
検索エンジンでの順位をチェックすることも、コンテンツマーケティングの効果を測定できます。導入する前と現在を比較すれば、一目瞭然です。
検索順位を見るツールは、Googleのサーチコンソールです。
サーチコンソールの画面の左のバーにある「検索パフォーマンス」をクリックし、「平均掲載順位」「ページ」の順にクリックし、コンテンツごとの順位をチェックしてみましょう。
上位表示されているということは、Googleから良質なコンテンツだと認識されたお墨付きをもらったも同然。上位表示されていれば、検索流入数の増加を期待できます。
効果測定以外でもコンテンツマーケティングで意識したいこと
コンテンツマーケティングの目的は、企業によって異なりますが、以下のポイントも意識しておきたい部分です。
自社の魅力を発信できているかどうか
コンテンツマーケティングでは、コンテンツを通して自社のイメージや魅力を伝えることができるのもメリットの1つ。そのため、自社の魅力を発信できているかどうかは、常に意識しておきたい部分です。
しかし、ノウハウ系やお役立ち記事はかけるのに、意外と自社の魅力を言語化できない社員も多く、魅力を伝えられていないメディアも少なくありません。
これでは、「なんとなく役立つ記事はあるけど刺さらないメディア」となり読者のファン化は難しいでしょう。
例えば、メルカリの採用に力を入れるオウンドメディアメルカンでは、「#メルカリな日々」で、広報が様々なネタで定期的に配信しています。内容は、社員同士の会話や勉強会の様子などメルカリ内で働く人の顔が見えるものが多く、どうすれば採用候補者に自社が魅力的に見えるかどうかを重要視しています。
お金をかければ多くのメディアに露出できる時代に、人にフォーカスしたコンテンツを作り自社の魅力を発信することで採用を強化。入社後、メルカンを知っているかどうか確認することで、メルカンが採用に寄与したかをみると言います。
PV数や拡散に固執しすぎず、コンテンツを通して、自社の魅力をアピールできているかは常に意識しておきたい部分です。
コンバージョンに結びついているか?
コンテンツマーケティングを導入する目的は、企業によって様々です。
- お問い合わせ件数を増やしたい
- 認知度をあげたい
- 売上をあげたい
コンテンツマーケティングで集客するのは、コンバージョンを達成するための手段であり、ゴールではありません。PV数やシェア数ばかりを気にして、集客はめちゃくちゃあるのに、なぜか売上に繋がらないというケースが目立ちます。これでは、本末転倒ですから、しっかりコンバージョンが取れる記事を増やすことが大切です。
検索流入の多い記事から、コンバージョンにつながる記事への導線を考えたり、ユーザーの検索意図に合わせたコンバージョンのとれるパターンをいくつか用意するなど、施策を講じましょう。
コンテンツマーケティングで効果を出すためにやるべきこと
最後に、コンテンツマーケティングで効果を上げるためにやるべきことを3つご紹介します。
SEOに強い人を雇う、業者に外注する
コンテンツマーケティングの効果を出すためには、SEOに強い人や業者に外注する方法もおすすめです。その理由は2つあります。
検証やコンテンツ作成に時間が取れないを改善
コンテンツマーケティングの担当者は、他の業務と掛け持ちしている方が多く、検証や施策に時間が取れない方も少なくありません。
また、結果が出るまで継続して更新し続けることが難しく、せっかくメディアを立ち上げたのに全然コンテンツが追加できていないままやめてしまう企業も多いです。
このような場合には、コンテンツマーケティングに特化した業者にコンサルしてもらう方法を選ぶといいでしょう。
プロの視点からアドバイスをもらえますし、今後運用していく上でも知識を得るチャンスです。
Google検索エンジンの精度が上がっている
2つ目の理由は、Googleクローラーの精度が上がり、評価基準もアップデートされたことです。
2010年以降、Googleのアップデートが頻繁に行われ、今まで確固たる地位を築いていた大手でも検索順位を落とすという厳しい状況が続いています。
従来の「キーワード重視」「被リンク重視」で中身のないコンテンツでは、低品質と判断され最悪圏外へ飛ばされます。
また、現在のGoogleの評価基準は、ページ品質評価のE-A-Tが重視されるようになりました。E-A-Tとは、Googleの造語で
- Expertise(専門性)
- Authoritativeness(権威性)
- Trustworthiness(信頼性)
という意味です。
Googleの検索品質評価ガイドラインにも、E-A-Tが重視されることが書かれています。
これらを意識したメディア運営は、SEOに強いプロでないと太刀打ちできない難しさがあります。SEOに強い人間が社内にいない場合は、最初の立ち上がりからメディアがある程度安定するまで、業者に外注する方法でカバーしていきましょう。
良質な記事作成に投資する
コンテンツマーケティングを成功に導くのは、検索ユーザーにとって役立つ記事かどうか?にかかっています。
どんなにSEO対策しても、低品質な記事は、Googleからもユーザーからも支持されません。
ユーザーの心をつかまなければ、良質な関係は築けませんし、購買行動も期待できないでしょう。ですから、良質な記事作成のために全力を尽くす必要があります。
記事は検索エンジンの順位をもとに、リライトして品質を高めましょう。
効果測定と改善を繰り返す
コンテンツマーケティングを成功させるには、分析や解析が必須です。効果を上げるためには、この記事で紹介した5つの指標でパフォーマンスをチェックし改善点を見つけましょう。
数値をもとに、施策と検証、改善を繰り返し行います。かなり地道な作業ですが、購買や来店、問い合わせ増などわかりやすい効果が出るまでは、数値で効果を感じていくのが一番早いでしょう。
まとめ
この記事ではコンテンツマーケティングの効果測定するための5つの指標を解説しました。コンテンツマーケティングは、やみくもにコンテンツを追加するのではなく、効果が出ているかを数値でチェックしながら改善と施策を繰り返す方法が最適です。
ただ、数字を気にするあまり、読者のニーズや行動を忘れてしまうがちです。コンテンツはあくまでもユーザー目線を大切に、有益な情報を提供していきましょう。
思ったような結果が出ていない場合は、SEOに強い業者に外注する方法もおすすめです。
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