お米をおいしく食べるうえで欠かせない炊飯器。近年は高機能な炊飯器も増えてきました。
しかし「種類が多すぎてどの炊飯器を買えばいいのか分からない」「自分のライフスタイルに合わせて炊飯器を選びたい」と思っている人も多いですよね。
決して安い買い物ではないので、購入してから後悔するのは避けたいもの。
そこで、この記事では失敗しない炊飯器の選び方を紹介します。
家族構成や用途に合わせて選び方を解説しているので、ぜひ最後までお読みください。
炊飯器の選び方:一人暮らし
市販の炊飯器のほとんどは、数人家族用に作られています。
しかし、中には一人暮らしでも使い勝手がいい炊飯器を探している人もいるでしょう。
ここでは、一人暮らしに合う炊飯器の選び方を3つ紹介します。
- 手入れがカンタンか
- サイズがコンパクト
- 機能のシンプルさ
一般家庭における炊飯器の選び方とは視点が異なるので、じっくり読んでください。
手入れがカンタンか
一人暮らしで炊飯器を選ぶときは、手入れがカンタンな物を選びましょう。
食後の洗い物は面倒で、中でも炊飯器の手入れは手間がかかります。
私も初めて一人暮らしで自炊を始めたとき、ご飯を作る以上に炊飯器を洗うのに時間を取られました。
一人暮らしでストレスフリーに料理をするなら、ラクに洗える炊飯器を選びましょう。
サイズがコンパクト
一人暮らしなら、コンパクトな炊飯器を選ぶことをおすすめします。
なぜなら、小さい炊飯器は値段も安く手入れがカンタンなものが多いからです。
また、実際に自炊してみると分かりますが、必要以上に大きな炊飯器でお米を炊くと余ってしまいます。
私も一人暮らしを始めたての頃は、自分が食べる以上のお米を炊いてしょっちゅう余らせていました。
一人暮らしだと、大きな炊飯器はスペックが高過ぎて持て余すケースが多いので、コンパクトとなものをおすすめします。
容量としては、4合未満の炊飯器が一人暮らしにはベストです。
ただし、よく友達を呼んでパーティをする、冷凍で作り置きをしたいなら、大きな炊飯器を買うのはありです。
多機能な炊飯器は避ける
特にこだわりがなければ、多機能な炊飯器は避けることをおすすめします。
最新の炊飯器は、炊き込みや保温機能、圧力調整など多様な機能がついていますが、一人暮らしだと不要なケースが多いです。
私も圧力や保温のタイミングを自由に変えられる炊飯器を買ったことがありますが、結局使った機能は保温だけでした。
機能が増えたらその分値段も上がるので、コスパも悪くなります。
シンプルな機能でも美味しく炊ける炊飯器はたくさんあるので、必要以上に機能が多いものは選ばないことをおすすめします。
炊飯器の選び方:4人家族以上
4人家族以上の家庭で炊飯器を選ぶポイントを3つ解説します。
- サイズの大きい炊飯器を選ぶ
- 保温機能が優れている
- 加熱方式をチェックする
順番に詳しく見ていきましょう。
サイズの大きい炊飯器を選ぶ
4人家族以上の大所帯でしたら、大きな炊飯器を選ぶことをおすすめします。
小さな炊飯器で複数回に分けてお米を炊くと時間がかかりますし、炊飯器そのものの寿命も縮んでしまいます。4人家族なら5合炊きの炊飯器がベスト。
また、中高生など育ち盛りの子供さんがいる家庭は、大きすぎるくらいの炊飯器ちょうどいいくらいです。
小学生くらいのお子さんしかいない家庭だと想像しにくいかもしれませんが、思春期の子供の食欲は想像以上です。
私も中学生くらいの頃は、一人で1食1.5合分のご飯を食べていました。
食欲旺盛な10代の人がいる家庭なら、家族の人数×倍以上のお米が炊ける炊飯器を買うといいでしょう。
保温機能が優れている
4人家族以上なら保温性に優れている炊飯器を選びましょう。
現代社会は、夜に一家そろって団らんと言うのは、難しくなりつつあります。
旦那さんの仕事が忙しかったり、子供さんが部活動などで帰りが遅かったりすることもあるでしょう。
時間をずらして毎回ご飯を炊くのは手間なので、保温機能に頼らざるを得ません。
保温機能が優れていれば、いつ帰ってきてもご飯がおいしく食べられます。生活スタイルが異なるご家庭ほど、保温機能にこだわることをおすすめします。
加熱方式をチェックする
加熱の仕方によってご飯の炊きあがりが変わるので、加熱方式はチェックしましょう。
4人家族以上ともなると、家庭によってお米のこだわりは変わってきます。お米のおいしさにはこだわらないけれど、早く炊いて食べたい家庭もあるでしょう。
田舎の両親と住むことになったから、おいしく炊ける炊飯器が欲しいという家庭もあるかもしれません。
炊飯器は加熱方式によって、美味しさと炊ける速度が大きく変わります。
主な加熱方式と特徴を以下に載せていますので、ご家族の要望に最も近いものを選んでください。
加熱方式 | メリット | デメリット |
圧力IH | ・保温性が高い・もっちりした食感になる | 値段が高い |
IH | ・炊きムラがない・保温性に優れている | 一部重くて扱いにくい |
マイコン | ・硬めのご飯を楽しめる・値段が安い | ・保温性が低い・炊きムラがある |
ガス | ・炊きあがりが早い・機能がシンプル | オール電化だと工事が必要 |
炊飯器の選び方:業務用
飲食店を経営している人なら、一度は炊飯器選びに悩んだことでしょう。
質の悪い炊飯器でお米を炊くと、お店の評判にも影響が出るのでなんとしても失敗は避けたいですよね。
ここでは、業務用の炊飯器の選ぶときの注意点を3つ解説します。
- おいしく炊ける炊飯器を選ぶ
- 中古炊飯器は耐用年数と保証を確認する
- 炊飯器を置くスペースを把握する
おいしく炊ける炊飯器を選ぶ
好んでおいしく炊けない炊飯器を選ぶ人はいませんが、業務用の場合は特に炊けるご飯の質にこだわってください。
お客さんに提供する食事なので、ご飯の美味しさがそのままお店の収益と評判に直結します。
特に丼もの屋さんや寿司屋さんなど、お米の質が落ちるのは死活問題です。
とある寿司屋さんは、コスト削減のために安い炊飯器でシャリを作ったら、客足が遠のいたそうです。
多少お金がかかっても、炊きあがりがおいしい炊飯器を選びましょう。
おすすめは鉄釜。熱が伝わりやすい分炊きムラを防げるので、おいしいお米を提供できます。
中古炊飯器は耐用年数と保証を確認する
コストカットのために中古品を買う人もいると思いますが、そのときは耐用年数と保証内容をよく確認してください。
業務用炊飯器の耐用年数は5年から10年と言われています。
もし、格安の中古品を買っても9年落ちのものであれば、1年と待たずして買い替えしなくてはいけないでしょう。結果的に安物買いの銭失いになります。
中古品でも使用年数が短いものがおすすめ。価格の割に新品と同じくらいの性能の物が多いです。
また、中古品のほとんどは保証がありません。あったとしても1か月程度。
保証なしのリスクと天秤にかけても、安い中古品を選ぶべきかはよく考えた方がいいでしょう。
置くスペースを把握する
意外と忘れがちなのが、炊飯器を置くスペースの把握です。
家電量販店などで見ているときは結構小さく見えるのですが、いざ厨房に置こうとするとスペースが足りないというトラブルに遭います。
業務用炊飯器を買う前に、まず置く場所のサイズを測りましょう。
おすすめの炊飯器
用途や家族構成によって炊飯器の選び方が違うのは分かるけれど、具体的におすすめの炊飯器を知りたい人も多いですよね。
ここでは、おすすめの炊飯器を3つ紹介します。ご自身の用途に合わせて、炊飯器を選んでください。
2段式 超高速弁当箱炊飯器:一人暮らし向け
WallFireの弁当箱型炊飯器は、一人暮らしの自炊の手軽さを徹底追求した優れ物。
弁当箱に炊飯器をそのまま搭載しているので、適量のお米に水を足してスイッチを押せばすぐにご飯が食べられます。
また360度蒸気を循環させる構造になっているので、野菜や鶏肉を入れたらそのままおいしい蒸し焼き料理ができあがります。
WallFireの弁当箱型炊飯器は、自宅でサクッと料理をしたい一人暮らしの人にとって、最高の炊飯器と言えるでしょう。
値段 | 3,999円 |
サイズ | 1.5合 |
ワット数 | 300w |
商品寸法 | 24.5 x 12 x 15 cm |
パロマ ガス炊飯器:4人家族以上向け
パロマのガス炊飯器は、ファミリータイプながらも炊きあがりの美味しさと炊飯速度に定評がある高性能炊飯器です。
炊飯容量は最大8.3合と1回で約16人分のご飯を炊けるポテンシャルがあります。
ガスならではの高火力で炊けるご飯は、土鍋ご飯と変わらないくらいおいしいとの声もあります。
最速16分で炊けるなど、早く料理をしたい家庭にもピッタリ。
パロマのガス炊飯器は、おいしいお米をたくさん食べたい大家族におすすめです。
値段 | 14,858円 |
炊飯能力 | 1.6~8.3合 |
寸法 | 高さ255mm×幅300mm×奥行322mm |
備考 | 都市ガス(13A・12A) 1.98kwガス接続:Φ9.5ゴム管(別売) |
リンナイ 業務用ガス炊飯器
リンナイの業務用炊飯器は、炊飯容量と炊きあがりの質を極限まで追求した炊飯器です。
容量は50合と大型飲食店でも十分間に合う炊飯能力があります。
大きな特徴は、炊いた時の熱の照り返しが少ない点です。
気温が高くなりがちな厨房で涼しくご飯を炊けることはもちろん、やけどなどの労働災害のリスクも低くなります。
デメリットは本体がかなり大型であること。購入前に置く予定のスペースはよく確かめた方がいいでしょう。
値段 | 56,430円 |
容量 | 3.6リットル(5升) |
梱包サイズ | 57.3 x 57.3 x 44.8 cm |
備考 | 対応ガス種:LPGガスホース接続:ゴム管接続(LPG直径9.5mm) |
まとめ
この記事では、炊飯器の選び方とおすすめのメーカーについて紹介しました。
一昔前に比べて、おいしく炊ける炊飯器が本当に増えました。
それゆえに、どの炊飯器がおすすめか分からないこともあるでしょう。
ぜひこの記事を参考に、あなたのライフスタイルに合った炊飯器を買ってください。
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