家電の中で特に電気代がかかるのがエアコンなので、ポータブル電源で稼働させれば節約になると考える方も多いのでは?
また、車中泊でも冷暖房は重要なので、ポータブル電源で稼働させたい方もいるでしょう。
ポータブル電源でもエアコンは動かせますが、一定のバッテリー容量と定格出力がないと使えません。
そこで本記事では、エアコンを動かせるポータブル電源について「必要なスペック」や「何時間稼働できるのか?」を解説します。
エアコンの稼働に最適なおすすめの商品も紹介しますので、チェックしてみてください。
ポータブル電源でエアコンは動かせる?暖房は?
冒頭でもお伝えした通り、ポータブル電源でエアコンは動かせます。
冷房はもちろん、消費電力の大きい暖房でも稼働は可能です。
ただし、以下の2つの条件をクリアする必要があります。
- エアコンが100V電源の機種である
- 「エアコンの最大消費電力 < ポータブル電源の定格出力」である
まず、家庭用のエアコンは大抵100V電源なので、1の条件についてはあまり気にする必要はないでしょう。
しかし、10畳以上を推奨しているエアコンの場合は200Vの可能性があります。広い部屋で使用しているエアコンは、ボルト数を確認してください。
また、ポータブル電源の定格出力がエアコンの最大消費電力を上回っていないと、電力が足りずエアコンは稼働しません。
これについては後ほど詳しく解説します。
現時点では以上の2つに注意すれば、ポータブル電源を使ってエアコンを動かせるとだけ理解しておけば良いでしょう。
jackeryのポータブル電源1000や2000proでエアコンを動かす場合、何時間OK?
エアコンを何時間動かせるかは、ポータブル電源のバッテリー容量と出力によって決まります。
例えば、「Jackery(ジャクリ)」の人気商品「Jackery ポータブル電源 2000 Plus」は、バッテリー容量2,042Whで出力3,000Wです。
これだけの容量と出力があれば、100Vの家庭用エアコンならほとんど動かせるでしょう。
また、標準消費電力500Wのエアコンなら、約4時間の動作が可能です。
ちなみに、同商品は最大24,000Wまで容量を拡張できるので、そうなれば24時間エアコンを動かし続けられます。
このように、エアコンを何時間稼働させられるかは、ポータブル電源のスペックによって決まるというわけです。
エアコンを動かすポータブル電源の選び方と注意点
続いては、エアコンを動かせるポータブル電源の選び方と注意点について解説します。
- エアコンの最大消費電力を上回る定格出力の商品を選ぶ
- 稼働させたい時間にあったバッテリー容量の商品を選ぶ
- 安全性が高い商品を選ぶ
エアコンの最大消費電力を上回る定格出力の商品を選ぶ
前述の通り、ポータブル電源の定格出力がエアコンの最大消費電力を上回っていなければ動作しません。
例として、著者が使用しているエアコンの定格消費電力を見てみましょう。
標準消費電力が「0.660kW(655W)」で、最大が「1.750kW(1,750W)」です。
つまり、このエアコンを稼働させるには、1,750W以上の定格出力を持つポータブル電源が必要になります。
ちなみに、先ほどご紹介した「Jackery ポータブル電源 2000 Plus」は、定格出力3,000Wなので十分に動作が可能です。
エアコンを稼働させる際は、必ずエアコンの消費電力とポータブル電源の定格出力を確認してください。
稼働させたい時間にあったバッテリー容量の商品を選ぶ
ポータブル電源はバッテリー容量とエアコンの消費電力によって、何時間稼働させられるか決まります。
標準消費電力が500Wのエアコンでは、1時間稼働させるのに500Whの容量が必要です。
つまり、6時間エアコンを動かしたいなら、最低でも3,000Whのバッテリー容量がないと駄目というわけです。
ポータブル電源を選ぶ際は、「消費電力×稼働時間=必要な電力」と「バッテリー容量」を比較するようにしてください。
安全性が高い商品を選ぶ
エアコンは長時間稼働させる家電ですから、当然ポータブル電源を動かす時間も長くなります。
もし安全性の低い商品を選んでしまうと、長時間稼働による発熱や発煙、発火、爆発といったさまざまな事故が発生する恐れもあります。
反対に、過充電や過放電による発熱を抑えるポータブル電源があるので、そのような商品を選べば安全です。
ポータブル電源を選ぶ際は、「BMS(バッテリーマネジメントシステム)」や「NCM制御装置」が搭載された商品を選ぶと良いでしょう。
エアコンにおすすめポータブル電源5選!100v・200v出力できる
続いては、エアコンを稼働させるのにおすすめのポータブル電源を5つご紹介します。
- Jackery ポータブル電源 2000 Plus
- DELTA Pro
- ポータブル電源 ETA Ultra
- PowerArQ Max ポータブル電源 2150Wh
- BLUETTI EB200P
Jackery ポータブル電源 2000 Plus
「Jackery ポータブル電源 2000 Plus」は、世界シェアNo.1を誇る「Jackery(ジャクリ)」が製造・販売している商品です。
バッテリー容量2,042Whで定格出力3,000Wと大容量かつパワフルなので、大抵の家庭用エアコンなら十分に動かせるでしょう。
また、45℃の高温環境でも問題なく使えるうえに、安全性と耐久性に優れたリン酸鉄リチウム電池を搭載しています。
安全性も申し分ない製品なので、エアコンの稼働にはピッタリの商品です。
メーカー | Jackery(ジャクリ) |
価格 | 285,000円 |
容量 | 2,042Wh |
定格出力 | 3,000W(瞬間最大6,000W) |
バッテリータイプ | リン酸鉄リチウムイオンバッテリー |
【Jackery ポータブル電源 2000 Plusの詳細はこちらから】
DELTA Pro
「DELTA Pro」は、中国で誕生したメーカー「EcoFlow(エコフロー)」が製造・販売している商品です。
バッテリー容量3,600Whで定格出力3,000Wと、ポータブル電源の中でもトップクラスのパワーを誇ります。
DELTA Proを使えば、起動時の出力が3,000Wを超える200Vの家庭用エアコンでも問題なく稼働します。
また、急速充電にも対応しており、約1時間で80%まで充電可能です。
安全性と耐久性に優れたリン酸鉄リチウムイオンバッテリーを搭載しているので、安心安全に長時間エアコンを使いたい方にはおすすめです。
メーカー | EcoFlow(エコフロー) |
価格 | 440,000円 |
容量 | 3,600Wh |
定格出力 | 3,000W(瞬間最大6,000W) |
バッテリータイプ | リン酸鉄リチウムイオンバッテリー |
ポータブル電源 ETA Ultra
「ポータブル電源 ETA Ultra」は、2021年に中国で誕生した「Enernova(エナノヴァ)」が製造・販売している商品です。
バッテリー容量2,160Whと出力2,500Wという、同メーカーの中で最大の容量と出力を誇ります。
また、耐久性と安全に優れたリン酸鉄リチウムイオンバッテリーを採用。
加えて、BMS保護機能が搭載されているので、過充電や過放電を制御します。
リン酸鉄リチウムイオンバッテリーを安全に使えるので、稼働時間が長いエアコンにも安心です。
メーカー | Enernova(エナノヴァ) |
価格 | 238,000円 |
容量 | 2,160Wh |
定格出力 | 2,500W |
バッテリータイプ | リン酸鉄リチウムイオンバッテリー |
PowerArQ Max ポータブル電源 2150Wh
「PowerArQ Max ポータブル電源 2150Wh」は、日本の「加島商事株式会社」が展開するブランド「PowerArQ(パワーアーク)」が製造・販売している商品です。
PowerArQ最大のバッテリー容量と出力を誇るポータブル電源なので、100Vの家庭用エアコンなら問題なく起動できます。
もちろん、バッテリーにはリン酸鉄リチウムイオンバッテリーを採用しているので、安全性と耐久性も抜群です。
PowerArQの製品はデザイン性が高く、女性からも人気があります。
見た目もおしゃれなポータブル電源を選びたいなら、PowerArQ Max ポータブル電源 2150Whを検討してみると良いでしょう。
メーカー | PowerArQ(パワーアーク) |
価格 | 264,000円 |
容量 | 2,150Wh |
定格出力 | 2,000W(瞬間最大4,000W) |
バッテリータイプ | リン酸鉄リチウムイオンバッテリー |
【PowerArQ Max ポータブル電源 2150Whの詳細はこちらから】
BLUETTI EB200P
「BLUETTI EB200P」は、高い実績を誇る「BLUETTI(ブルーティ)」が製造・販売している商品です。
バッテリー容量は2,048Wh、出力は2,200W(瞬間最大4,800W)なので、大抵の家庭用エアコンであれは問題なく稼働できます。
また、バッテリー管理システムのBMS保護機能を搭載。安全に動作可能な領域から逸脱しないように監視・制御してくれます。
安全性と耐久性に優れたリン酸鉄リチウムイオンバッテリーを採用し、安全に長時間使用できます。
ちなみに、最大17台のデバイスを同時に動かせるので、エアコン以外のさまざまな家電を使いたい方にもおすすめの商品です。
メーカー | BLUETTI(ブルーティ) |
価格 | 269,600円 |
容量 | 2,048Wh |
定格出力 | 2,200W(瞬間最大4,800W) |
バッテリータイプ | リン酸鉄リチウムイオンバッテリー |
12v仕様で車中泊におすすめのポータブル電源3選!エコフローなど
最後は、12v仕様で車中泊におすすめのポータブル電源を3つご紹介します。
- DELTA 2 Max
- ALLPOWERS大型ポータブル電源R3500
- Jackery ポータブル電源 2000 Pro
DELTA 2 Max
「DELTA 2 Max」は、「EcoFlow(エコフロー)」が製造・販売している人気商品の一つです。
バッテリーは2,048Whと大容量なので、エアコンはもちろん冷蔵庫や電子レンジといったさまざまな家電で使用できます。
また、EcoFlow(エコフロー)の独自技術である「X-Boost機能」によって最大2,400Wの出力を実現。
家電製品の99%を動かせるので、これ一台あればキャンプだけでなく普段使いでも不便はないでしょう。
メーカー | EcoFlow(エコフロー) |
価格 | 254,100円 |
容量 | 2,048Wh |
定格出力 | 2,400W |
バッテリータイプ | リン酸鉄リチウムイオンバッテリー |
ALLPOWERS大型ポータブル電源R3500
「ALLPOWERS大型ポータブル電源R3500」は、アメリカやドイツ、日本に拠点を置く「ALLPOWERS(オールパワーズ)」が製造・販売している商品です。
バッテリー容量3,168Whと出力3,200Wという、業界最高クラスのパワーを搭載。
しかも、拡張バッテリーと接続すれば、最大容量6,336Whまで拡張可能です。
加えて、バッテリーにはサイクル数6,500回以上のリン酸鉄リチウムイオンバッテリーを採用。
1日1回充電しても、約17年以上は使い続けられる計算です。
もちろん、バッテリーの安全を確保するためのBMS保護機能も付いているので、安心です。
メーカー | ALLPOWERS(オールパワーズ) |
価格 | 380,000円 |
容量 | 3,168Wh |
定格出力 | 3,200W |
バッテリータイプ | リン酸鉄リチウムイオンバッテリー |
【ALLPOWERS大型ポータブル電源R3500の詳細はこちらから】
Jackery ポータブル電源 2000 Pro
「Jackery ポータブル電源 2000 Pro」は、「Jackery(ジャクリ)」の中でも大容量と出力を誇る人気の商品です。
バッテリー容量は2,160Whで定格出力は2,200Wなので、100Vの家庭用エアコンなら問題なく動かせます。
また、デュアルバッテリーチップを搭載したBMS機能が備わっているので、過充電や過放電を防ぎながら安全に使用できます。
別売のソーラーパネルを使った充電もできますから、活用すればエアコンの電気代を節約できるでしょう。
メーカー | Jackery(ジャクリ) |
価格 | 285,000円 |
容量 | 2,160Wh |
定格出力 | 2,200W |
バッテリータイプ | リン酸鉄リチウムイオンバッテリー |
【Jackery ポータブル電源 2000 Proの詳細はこちらから】
まとめ
ポータブル電源でも、容量と出力が大きい商品を選べばエアコンは動かせます。
また、ソーラーパネルを使った充電ができるものもあるので、活用すれば電気代の節約にも繋がります。
ただし、全てのポータブル電源がエアコンを稼働させられるわけではありません。
選ぶ際は、必ずバッテリー容量と定格出力を確認して、エアコンでも対応可能かチェックするようにしてください。
また、今回ご紹介したポータブル電源であれば大抵のエアコンで使えるので、参考にしてみると良いでしょう。
商品名 | 価格 |
Jackery ポータブル電源 2000 Plus | 285,000円 |
DELTA Pro | 440,000円 |
ポータブル電源 ETA Ultra | 238,000円 |
PowerArQ Max ポータブル電源 2150Wh | 264,000円 |
BLUETTI EB200P | 269,600円 |
DELTA 2 Max | 254,100円 |
ALLPOWERS大型ポータブル電源R3500 | 380,000円 |
Jackery ポータブル電源 2000 Pro | 285,000円 |
コメントを書く