「周りからどんな人と言われるかと聞かれても答えられない」
「どのように答えれば正解?」
ESや面接でよく質問される「周りからどんな人と言われるか」。
このように聞かれても、答え方がわからず、戸惑ってしまう方も多いのではないでしょうか?
この質問、私も就活時代15社以上から聞かれ、悩んだ経験があります。なぜなら、「周りの人からどんな人か評価されたことがない」からです。
考えてもありきたりでつまらない解答しかできず、自信を持って答えられませんでした。
結果、第一志望に全落ちする最悪な事態を招きます。
焦った私は、OBから聞いた、ある対策をすることで、「周りからどんな人と言われるか」の質問に上手に答えられるようになりました。
就活の定番質問ですが、選考で重要視されますので軽視できません。あらかじめ対策とポイントを押さえておく必要があります。
そこで今回の記事では、「周りからどんな人と言われるか」の質問の答え方、好印象にうつるコツと例文をご紹介します。
今、この質問に頭を悩ませている方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください
ES・面接で周りからどんな人と言われるかを尋ねる理由
企業が面接で「周りからどんな人と言われるか」を尋ねる理由から、企業側の意図を探っていきましょう。意図がわかれば、「どのように答えると好印象か?」が見えてきます。
自社の社風に合うかどうか
企業側は、入社後のミスマッチを防ぐため、社風にあった人を採用したいと考えています。
社風に合わないとトラブルを起こしたり、本来の実力を発揮できないなどお互いにとってよくありません。入社後すぐに退職されてしまっては、採用・育成にかけた経費が赤字になってしまいます。
そこで、短い面接時間の中で、学生の性格や人柄が社風に合うかどうか確認するための1つが「周りからどんな人と言われるか」という質問です。
バリバリの営業会社でしたら元気な人を採用したいですし、地道な仕事が多い現場では真面目で努力家の人材が活躍します。
面接では、ほとんどの就活生が緊張して素を出せていませんので、企業は様々な質問を通して自社で活躍できる人材かどうかを探っていくのです。
普段周りにいる人からの印象を聞くことで、その人がどんな人物で、どんな性格なのかをつかみ選考します。
一貫性があるかどうか知りたいから
周りからどんな人と言われるかの質問には、履歴書やESとズレが生じていないか確認したい意図もあります。
面接官は、履歴書やESに書かれた自己分析や自己PRを参考に人物像をチェックしています。
書類上では本当の人となりが見えませんから、面接で提出書類と学生の言動に一貫性があるかを確認しているのです。
書類では、「明るく行動力がある」と書かれているのに、実際に合うと自信がなく目を見て話せないなど、ズレがあれば「おや?」となります。
ESや履歴書、面接で自分を良く見せようとするのは当たり前ですが、一貫性のない主張はネガティブな印象を持たれるでしょう。
「結局どういう人物かわからなかった」と判断され、不合格になる可能性大です。
周りからどんな人と言われるかの例文
では実際に、「周りからどんな人と言われるか」という質問の例文を紹介していきます。
具体的なエピソードを出すと伝わり方も魅力的になります。
もし、何も思いつかなかったら、周りの人に自分はどんな人か聞いてみましょう。
どうしてそう思ったか、具体的なエピソードも聞くとイメージしやすいです。
マイナス面も入れて話すと、企業も良い面と悪い面が見えてあなたがどういう人物かわかりやすくなります。
悪い面は、欠点ではなく、「頼りになる一方でおせっかい」「優しい一方で控えめ」など、メリットとデメリットが対になるように言葉を選ぶと印象が良いです。
例文はコピペするのではなく、自分の性格をふまえた上で作成しましょう。
話しやすい
私は、周りの人から話しやすいとよく言われます。
その理由は、知らない方にも自分から笑顔で声をかけることを意識しているからだと思います。私は、学生時代、イベントの派遣スタッフのアルバイトをしていました。
派遣先にはその日初めて会った人たちとタッグを組み、指示された仕事に取り組みます。時間が限られている中、責任を持って仕事に取り組むにはチームワークをよくすることが必須です。
集まった人は、性別も年齢も違うため、コミュニケーションを取り誰が何をするか早めに話し合うことが大切です。
そこで、挨拶や自己紹介を率先して行い、話しやすい雰囲気を作ることを大切にしていました。その結果、イベント会社の方から「初めて集まったとは思えないくらいチームワークがよかったのは君の人当たりの良さのおかげだね」と褒めていただけました。
社会人になっても、笑顔と挨拶を大切に、自分のすべきことは何かを意識する姿勢を大切にしたいと思います。
頼りになる
私は周りから「頼りになる」と言われます。
学生時代は、アマチュアのオーケストラに所属し、バイオリンの演奏に打ち込んできました。オーケストラで演奏する時は、ソロとは違い、周りの音をよく聞いてハーモニーを作り出すことが大切です。
アマチュアですから、人それぞれレベルに差がありますし、仕事や学業で練習にこれないメンバーも多くいました。そこで、私は指揮者の指示をメモした楽譜や練習動画を休んだメンバーへ送り、レベルの差がある方には個人で教えるなどメンバーのまとめ役を引き受け活動してきました。
年末のコンサートでは、メンバー一体となって素晴らしいハーモニーを作り出し演奏会は大成功に終わりました。終わった後、指揮者から「○○さんが頼りになるので助かりました。」とお褒めの声をいただきました。
一方でおせっかいとも言われることがあります。
困っていそうな人がいるとついつい声をかけて面倒を見てしまう性格が災いしているのだと思います。マイナス面を直すため、声をかけて大丈夫そうなら見守ることも大事にしています。
御社に入社いたしましたら、個人の成績やスキル重視するのではなく、周りの人と助け合い協力しながら成果を上げていきたいと考えます。
行動力がある
私は、周りから行動力があると言われます。
何か問題が起きた時、「悩むより動け!」をモットーにしています。
大学時代、スタートアップのインターンで営業のアルバイトをしていました。インターン2ヶ月が過ぎてもなかなかアポイントが取れず、成績は最下位。
営業力を高めるにはどうすればいいか、お客様の心をつかむために、先輩のセールストークをメモに取り、自分と比べ反省点を書き出して克服方法を練りました。心理学を独学で勉強し、口調や言い回し、言葉のチョイスまで深く研究と練習を重ねた結果、ようやくアポイントメントを取れるようになりました。
改善したことは、
- 相手が「意外」と思うような言葉を口にして「それはなんですか?」と聞いてもらう体制を作る
- 現状の不満や悩みを聞き出せるよう、相手に合わせて声のトーンやスピードを変える
- わかりやすく数字を提示し、心をこちらに向かせる
- 知っていることを上から目線でだらだら話さない
日々、ブラッシュアップしていった結果、1年後、営業成績1位を獲得し、後輩にアドバイスできるまで成長できました。
社会に出て企業で働けば、困難や壁にぶつかることは多々あります。その都度、課題と目標を考え、解決するための最善の方法を見つけ行動していきたいと考えます。この時の経験を、御社の営業部で発揮したいと思っています。
気配りできる
私は周りの人から気配りができる!気が利くとよく言われます。
小さな頃から、両親が営んでいるお店で遊び、老若男女様々な方と接してきました。笑顔で接客する両親の影響もあり、相手が何を求めているかを先回りして考える癖がついています。
そのおかげか、アルバイト先でもお客様に「気が利くね」「気配り上手だね」と嬉しい言葉をいただけることも多いです。
昔から人と接することが大好きなので、「気配りができる」という長所を様々な場面で生かしていきたいと思います。
優しい
私は周りから「優しい」「穏やか」とよく言われます。きっとそれは、穏やかな両親のおかげだと思っています。
小さい頃から「どんな人でも認めて受け入れる姿勢が大切だ」と教えられてきました。
コールセンターのアルバイトをしているとき、クレーム対応することも多くありましたが、まずはお客様の言い分を聞き、共感することで、お怒りを静めていただけることも多くありました。
上司から「穏やかで優しい性格だからお客様とスムーズにやりとりができる」と高評価をいただきました。御社に入社し、お客様と接する時には、常にどのようなサービスを必要としているか考え、トラブルが起きても否定せず、受け入れる姿勢を大切にしていきたいと思っています。
素直
私は、周りの人からよく素直で協調性があると言われます。私はまだ若いので人生経験が豊富ではありませんし、知識も多い方ではありません。
自分が知らないことは全て吸収したいという思いが強く、自分とは違う考え方も成長のために、取り入れたいと思っています。
私にくれる意見やアドバイスは私にとっては助けになると考えているので、これからも周りの考えや意見を素直に聞いていきたいと思っています。
思いやりがある
私は周りから思いやりがあると言われます。
なぜ、思いやりがあると思われるかというと困っている人がいると放っておけないからです。
これは大学でのサークルの話です。
私が2年生の時に新入生が入ってきたのですが、先輩達とうまくコミニケーションが取れず、あまり楽しそうではありませんでした。
後輩達を見ていて放っておけなかった私は面倒がいい上級生と馴染めてなかった1年生を集めて飲み会を開催しました。
そこで、面倒見がいい上級生が積極的に1年生に話しかけたので、少しずつ打ち解けていき、今では楽しそうにサークル活動を行なっています。
このように周りの状況を確認して困っている人に手を差し伸べるので、思いやりがあると周りから言われます。
真面目
私は周りから真面目だとよく言われます。
どんなことも愚直に努力を続けるからです。
周りは大学生なので、よく遊びや旅行や悪ふざけをしていたのですが、私は経理職として活躍したいと思っていたので、その中でも毎日2〜3時間コツコツと簿記2級の勉強を続けてました。
周りの人間が遊んでいる中で流されることなく勉強を続けられたのが、真面目だと言われる所以です。
また、努力した結果簿記2級を合格することができました。
周りからどんな人と言われるかを答えるコツ・対策方法
それでは最後に、私がOBに聞いた「周りからどんな人と言われるか」に答えるコツと対策方法をご紹介します。
上記で例文を紹介しましたが、周りからどんな人と言われるかという質問の答えに正解はありません。
なぜなら、企業によって求める人材が違うからです。また、面接官によっても好みが分かれます。そこで、必要なことは、
- 企業がどのような人材を求めているか探る
- OB・OGにどのように答えたか聞いてみる
- 業界に詳しい就活エージェントを利用する
の3つです。それぞれ詳しく解説していきます。
どのような人材を求めているのかを探る
企業が求めている人材は、職種や業種、配属先によって違います。
また、面接官の好みもあるので、面接って本当に正解がありません。
内勤であれば細かい作業が得意な人、協調性がある人、単純作業が得意な人などが好まれることが多いですし、接客業であれば明るく社交的な人が好まれやすいです。
そこで必要な作業が、企業研究です。
志望企業の社風や社員の雰囲気、社長の考え方を徹底的に探っておきましょう。
どのような人材を求めているか、ヒントがあるはずですから社長のブログや会社のHPは必ずチェックしてください。
ESを複数社に出す場合は、企業ごとに答えを用意しましょう。
それぞれの企業が求める人材に適したものじゃないと、「社風に合わない」「欲しい人材と違う」と思われてしまいます。
もちろん「周りからどんな人と言われるか」という質問に対して、本当のことを書いても構いません。
しかし物は言いようなので、うまくアレンジするようにしましょう。
OB・OGにどのように答えたか聞いてみる
周りからどんな人と言われるかの答えに迷ったら、実際に企業の面接を突破した、OB・OGで聞いてみるのも有効な手段です。
OB・OG訪問は、企業の求める人材像や社風を社員の声から聞くチャンスです。「周りからどんな人と言われるか」の対策もきっと教えてもらえるでしょう。
「周りからどんな人と言われるか」と言う質問は、
「親からどんな子だと言われるか?」「友達からの印象は?」など企業によって様々な形で聞かれます。
志望企業の面接でどのような質問が出たかも聞き、答えを何パターンかシミュレーションしておくといいでしょう。
もし、相談できるOB・OGが見つからない場合は、自分の大学の先輩と気軽に繋がれるビズリーチキャンパスが便利です。アプリ上で就活の悩みを相談できます。
企業の情報や疑問を現社員に尋ねられるので、リアルな情報を得られます。
登録も利用も無料なので、OB・OG探しに困っている方は、利用してみましょう。
就活エージェントを使う
「周りからどんな人と言われるか」の例文を見ても自分の答えが見つからないこともありますよね。そんなときは就活エージェントを使うのもおすすめです。
就活エージェントはES添削や面接対策、企業紹介など就活をトータルでサポートしてくれるサービスです。
面接では周りからどんな人と言われるかを上手に答えるよりかは、自分が活躍できる人材であることを示すのが重要なので、論理性や立ち振る舞いが重要になります。
また、企業に合わせた答えが必要なので、どのような人材を求めているか知らなければ始まりませんよね。
就活では複数社同時に応募することも多く、企業研究がおろそかになりがちです。
そんな時、就活エージェントのキャリアアドバイザーなら、業界の傾向を熟知していますので企業にあったアドバイスをもらえるでしょう。
要点を押さえた面接対策で内定率をあげ、効率的に就活を行うことができます。
就活エージェントの中には、内定率91.7%のJobSpringや1万人以上の相談にのっていて安心感のあるキャリアチケット などレベルの高いエージェントもあります。
上記のようなエージェントを使い、就活を効率的に行うことができれば一気に内定に近づくでしょう。
まとめ
この記事では、「周りからどんな人と言われるか」を企業が効く理由と答え方のコツ・例文をご紹介しました。企業は「周りからどんな人と言われるか」の質問を通し、学生の性格や人柄を知ろうとしています。
選考には重要な質問ですから、軽視せずじっくりと考えてみてください。
悩んだら、周りの人に自分の印象を聞いたり、企業がどんな人材を求めているか研究しましょう。
OB・OG訪問で社員の意見を聞いたり、就活エージェントを頼るのも有効な手段です。
就活エージェントには、企業の傾向に詳しいキャリアエージェントがいますので、答え合わせの意味でも、一度添削してもらうと安心です。
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