「法人口座を作りやすい銀行はどこ?」
「法人口座開設を断られる理由は?」
法人口座の開設を検討しているあなたは、上記のような悩みを抱えていませんか?
確かに、法人口座を作れる銀行と言ってもメガバンクや信用金庫、ネット銀行など様々な金融機関があり、迷ってしまうでしょう。
そこで本記事では、法人口座を作りやすい銀行の特徴について解説します。
設立したばかりの法人でも開設しやすい銀行に加えて、審査に落ちる理由と通過のポイントについてもお伝えします。
最後まで読んでいただければ、法人口座をスムーズに作れるようになるので、ぜひ一読ください。
銀行の法人口座開設審査は厳しい?ゆるい?断られる審査落ち理由とは?合同会社はNG?
個人の普通預金口座で、開設を断られるケースはまれでしょう。
しかし、法人口座は審査に落ちてしまうケースが意外に多くあります。
では、どのような理由で断られてしまうのでしょうか?
ここでは、以下の5つの理由について詳しく解説します。
- 設立3年以内
- 住所が不一致
- 事業内容が不明確
- 資本金が極端に少ない
- 形態が合同会社
設立3年以内
設立3年以内だと審査に落ちる確率が高くなります。
銀行は法人の実績を重んじるケースが多く、設立3年以内だと門前払いするケースも多くあります。
特にメガバンクなどはその傾向が強く、高い確率で審査落ちします。
設立3年以内の方は、設立間もなくても設立できるGMOあおぞらネット銀行を利用するといいでしょう。
住所が不一致
銀行に提出する申込内容と登記書類の住所が不一致だと、審査に落ちる可能性があります。
また、法人として登記されている住所と、実際に事業を行っている場所が違う場合にも法人口座を開設できない恐れがあります。
もし、登記されている場所での事業実態が確認できない状態だと、審査に通りやすい銀行でも断られる可能性があるので注意が必要です。
必ず、申込内容と登記書類の住所を一致させるなど、準備を怠らないようにしてください。
事業内容が不明確
事業内容が不明確の場合、法人口座の開設を拒否される可能性が高くなります。
なぜなら、事業内容がわからない会社に対して担当者が、「詐欺などの犯罪に使われるのでは」と疑いの目を向けるからです。
そして、その疑いが晴れない限りは口座開設してくれません。
特に近年は、マネーロンダリング対策の強化が進められているため、事業内容の審査基準を厳格化しています。
法人口座の開設を検討している場合は、必ず事業内容を明確にしてから申し込むようにしてください。
資本金が極端に少ない
現在、日本では最低1円という資本金で会社を設立できます。
しかし、極端に資本金が少ない法人だと、事業実態のないペーパーカンパニーだと疑われ、法人口座開設の審査に落ちる恐れがあります。
いくら少額から会社設立できるとはいえ、法人口座を開設する予定があるなら、最低でも100万円程度の資本金は用意した方が良いでしょう。
形態が合同会社
通常、株式会社であろうが合同会社であろうが、法人であることに変わりないため、法人口座の開設は可能です。
しかし、合同会社の方が資本金が少なかったり、事業目的が不明瞭だったりするケースが多く、どうしても厳しく審査される傾向にあります。
もちろん、合同会社というだけで審査落ちが確定というわけではありません。
しっかり事業計画書を作成したり、まとまった資本金を用意したりすれば、十分に法人口座の開設は可能ですので、準備を怠らないようにしてください。
法人口座作れないとどうなる?
法人口座作れないと変わりに個人口座を利用することになります。
個人口座の利用でも問題はありませんが、契約締結時に個人口座を理由に断られる可能性があります。
個人口座を利用している法人だと信用力がないためです。
法人口座を作りやすい銀行!再申し込みにおすすめ。GMOあおぞらネット銀行・住信SBIネット銀行など
法人口座を作りやすい銀行はネット銀行です。
しかし、ネット銀行と一言で言っても数が多く、全ての銀行が開設しやすいわけではありません。
そこで続いては、おすすめするネット銀行として「GMOあおぞらネット銀行」「SBIネット銀行」をご紹介します。
GMOあおぞらネット銀行
口座維持費 | 無料 |
振込手数料 | ・当行宛:無料 ・他行宛:一律145円(振込料金とくとく会員は135円/件) ・毎月20回まで他行宛無料 |
口座開設時間 | 最短即日 |
オンライン完結 | 〇 |
ビジネスローン金利 | 年利0.9〜14.0% |
融資枠 | 1,000万円 |
数あるネット銀行の中でも特に審査が早く、最短即日で口座開設してくれます。
また、以下の理由から法人口座が作りやすいと言われているのです。
- 事業開始直後でも申し込める
- 事業実績にかかわらず開設できる
- 固定電話が不要
では、それぞれの理由について詳しく見ていきましょう。
事業開始直後でも申し込める
多くの銀行が事業実績1年以上を申込条件とする中、GMOあおぞらネット銀行は設立1年未満であっても口座開設が可能です。
それを証明する一文が、GMOあおぞらネット銀行の公式サイトに明記してあります。
振込手数料は同行宛て無料に加え、他行宛てでも一律145円/件(税込)と低価格でご利用いただけます。さらに、設立1年未満のお客さまであれば、他行宛て振込手数料が月20回まで無料です。
引用:GMOあおぞらネット銀行「法人口座の開設|はじめての方へ」
設立1年未満の方は、他行宛て振込手数料が月20回まで無料になると書かれています。
つまり、設立1年未満の法人・個人事業主の方でも受け入れてくれるというわけです。
もし、あなたが設立して間もないなら、GMOあおぞらネット銀行で法人口座を開設してみてください。
事業実績にかかわらず開設できる
一般的に、法人口座を開設する際は事業実態を示す書類の提出を求められます。
そして、事業実績がなかったり悪かったりすると、審査に落ちてしまい法人口座を開設できません。
しかし、GMOあおぞらネット銀行では事業実態を示す書類がなくても、事業計画書を作成して提出すればOKです。
これから事業をはじめる方や、これまで事業実績が赤字の方でも、GMOあおぞらネット銀行なら法人口座を開設できる可能性があります。
ちなみに、必要となる書類は以下の通りです。
【GMOあおぞらネット銀行の法人口座開設に必要な書類】
代表者が責任者となる場合 | ・法人番号が確認できる書類 ・取引責任者の本人確認書類 ・事業内容等が確認できる書類 |
代表者と取引責任者が異なる場合 | ・代表者の本人確認書類 ・事業内容等が確認できる書類 ・取引責任者への権限委任状法人の印鑑証明書 |
固定電話が不要
他の法人口座は固定電話がないと開設できないところが大半です。
しかし、GMOあおぞらネット銀行では固定電話が必要ありません。
携帯電話だけあれば開設できるので、固定電話を用意していない方やこれから用意する方でも問題なく申し込めます。
ちなみにGMOあおぞらネット銀行では、事業実態を伴っていればバーチャルオフィスでも開設が可能です。
このように、固定電話やオフィスがなくても開設できるのが、GMOあおぞらネット銀行の魅力です。
住信SBIネット銀行
住信SBIネット銀行は三井住友信託銀行とSBIホールディングスの共同出資銀行です。
コストを抑えて法人口座を利用したい方や、助成金・補助金の支援サービスを活用したい方におすすめです。
口座開設月から翌月までは振込手数料が月10回無料、翌々月以降は条件を満たせば最大月20回無料になります。
株式会社ライトアップと提携しており、中小企業向けの助成金・補助金支援申請サービスもお得に利用できます。
また住信SBIネット銀行の法人口座を保有していれば、決算書不要のオンライン融資の利用も可能になるのがメリットです。
決済から資金調達まで幅広く活用できるネット銀行といえるでしょう。
ネットバンキング月額基本料 | 無料 |
振込手数料(税込) | 同行宛:0円 他行宛:145円(税込) |
ATM利用手数料(入金・出金) | 110円 |
法人口座開設日数 | 最短翌営業日 |
ネットバンキング利用可能時間 | 24時間 |
振込限度額 | 1億円 |
提携ATM | イオン銀行、セブン銀行、ゆうちょ銀行、イーネット、ローソンATM、VIEW ALTTE(ビューアルッテ) |
法人口座を作りやすい銀行の特徴
法人口座を作りやすい銀行の特徴は次の通りです。
- 申込条件が優しい
- 利用者数が少ない
まず、申込条件でたくさんの書類が必要だったり、固定電話が必須だったり、設立〇年以上といった縛りがあったりする方が審査に通る確率は低くなります。
これは、条件が限定されるほど該当する人が少なくなるからです。
反対に、設立1年未満でもOKなど窓口を広くしている銀行は、より多くの人に利用してもらいたいという意思があるため開設しやすくなっています。
次に利用者数が少ない方が、より多くの新規顧客を増やそうと頑張るため、受け入れてもらえる可能性が高くなります。
その点、メガバンクは知名度が高く利用者数が多いため、作るのが最も難しい金融機関です。
特に近年は、マネーロンダリング防止などの目的から、メガバンクの審査はより一層厳しくなっています。
ちなみに、地方銀行は地域経済の発展を支援することが目的なので、リスク管理を徹底する傾向にあります。
つまり、地方銀行も審査は厳しいというわけです。
これらの条件を踏まえると、最も法人口座を作りやすい銀行はネット銀行になります。
法人口座の開設審査に通るポイント
法人口座は、審査に通るポイントを押さえて準備を進める必要があります。
そこで続いては、法人口座を開設する際に押さえておくべきポイントについてお伝えします。
- 書類の不備をなくす
- 事業目的を説明できるようにしておく
- 審査に通りやすい銀行を選ぶ
書類の不備をなくす
1つ目のポイントは、書類の不備をなくすことです。
仮に審査基準を全てクリアしていても、書類に不備があると法人口座は開設できません。
また、法人化して間もない場合、登記情報が確認できずに審査落ちするケースがあります。
法人口座開設に申し込む際は、書類のチェックと登記情報に間違いがないか確認するようにしてください。
事業目的を説明できるようにしておく
2つ目のポイントは、事業目的を説明できるようにしておくことです。
法人口座の申込では、審査の担当者から「事業目的」と「口座開設の目的」を質問されます。
その際、目的を明確に説明できなければ、「不正行為で使われるのでは」と疑われてしまい審査に落ちてしまいます。
反対に、事業内容や口座を作る目的が明確であれば、正当な理由での開設だと理解してもらえて審査に通りやすくなるでしょう。
事業計画書の作成はもちろん、口頭でも事業目的と口座開設の理由を説明できるようにしておいてください。
審査に通りやすい銀行を選ぶ
3つ目のポイントは、審査に通りやすい銀行を選ぶことです。
どんなに準備を整えても、設立したばかりの法人が、メガバンクなど審査の厳しい銀行で法人口座を開設するのは困難でしょう。
やはり、申込条件が優しい銀行で口座を開設した方が良いでしょう。
そして、数ある法人口座の中でも特に審査に通りやすいのは、やはりGMOあおぞらネット銀行です。
今一度、GMOあおぞらネット銀行の法人口座が開設しやすい理由を見てみましょう。
【GMOあおぞらネット銀行の法人口座が開設しやすい理由】
・事業開始直後でも申し込める ・業績にかかわらず口座開設できる ・固定電話が不要 ・レンタルオフィスやバーチャルオフィスでもOK ・必要書類が少ない |
これらの理由から、GMOあおぞらネット銀行の法人口座は審査に通りやすくなっています。
もし、あなたが会社設立して間もないなら、なおのことGMOあおぞらネット銀行の法人口座が適しています。
まとめ
今回は、法人口座が作りやすい銀行について解説しました。
まず、一つ覚えておくべきは「審査に通りやすい法人口座はない」ということです。
もちろん、その中で申込条件が優しく受け口が広い銀行はあります。
そのため、どんなに審査に通りやすい銀行だとしても、書類の準備や事業計画の明確化は徹底するようにしてください。
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