在宅勤務やフリーランスなど自由に働けるエンジニア。
未経験からエンジニアなろうと考えているけど、エンジニアに対して難しいイメージがあり以下のような悩みを持っているのではないでしょうか?
「不器用な自分でもエンジニアになれるのだろうか」
「文系だけどエンジニアになれるの?」
「30代からのスタートで遅いけどなんとかエンジニアになりたい」
未経験からエンジニアになるのって難しいイメージがありますよね。
そこで今回は私がエンジニアになった経験を踏まえつつ、「文系」「30代以上」「独学」のケース別に未経験からエンジニアになる方法をご紹介します。
エンジニアになるには?文系大学、20代のケース
エンジニアを目指すのは少しでも早い方が有利です。そのため、未経験からエンジニアを目指すなら出来る限り20代のうちに転職するのが良いでしょう。
それでは20代のフリーターや第二新卒、文系大学の卒業生がどのようにエンジニアになっているのか見ていきましょう。
SIerに就職する
SIerとは、エンジニアを派遣する会社のことを言います。SIerの業務形態は一般企業と少し違い、正社員としてSIerに所属して働くものの、特定派遣社員として派遣先の企業で働くこととなります。
SIerは20代の未経験者を積極的に募集しており、1~3ヶ月の研修でプログラミングなどを学んでから現場に派遣されることとなります。研修期間中も給料が発生されるので、SIerに就職するのはお金を貰いながらプログラミングを学べるのが大きなメリットです。
ただ、SIerは派遣先で仕事をするので仕事ぶりが評価されにくく、給料も上がりにくい傾向があります。
また、エンジニアとして就職する人の中にはオシャレな職場で働くことに憧れている人も多いでしょう。しかし、SIerで派遣される場所の大半は一般的な企業なのでスーツ通勤で9時出社・18時退社です。
そのため、SIerで働く際は派遣先に期待しすぎないこと、転職を見越して、在職中もスキルを身に着けるための学習を続けることが大切です。
就職支援付きのプログラミングスクールに通う
20代なら未経験者を対象としたプログラミングスクールに通って就活するという手もあります。このようなスクールだと紹介された企業に就職するという条件はありますが、無料でプログラミングが学べるのが良いでしょう。無料の就職支援付きスクールで教えてもらえる内容は基本的には以下の通り。
・プログラミング※基本的に無料のところはJava
・実務を意識したアプリケーション制作のサポート
・企業紹介
・面接対策
そのため、初めて就職・転職活動をする人でもサポートを受けながらプログラミングが学べて安心です
それに、スクールに通っている人も自分と同じように未経験からプログラマーを目指そうとしている人なので、モチベーションも維持しやすいです。
無料のプロミングスクールでいい評判が多いいのがGEEK JOB。
オンラインで受講でき、教え方も上手ですし、正社員での就職、転職率が97.8%と多くの人が未経験からエンジニアになれています。
正社員のエンジニアになりたい方におすすめです。
大学院へ進学する
お金はかかってしまいますが、就職先の選択肢を広げたいなら大学院へ進学するのがおすすめです。
近年AIの注目度が高くなってきており、AIエンジニアを目指す人も増えています。ただし、AI開発はプログラミングの知識に加えて、大学レベルの数学や統計学の知識も必要なので、AIエンジニアとして働いている人の大半は院卒です。したがって、AI開発に挑戦してみたいなら大学院へ進学する前提でいるべきでしょう。
ここ最近は立教大学院など通信制のAI関連の大学院も登場してきています。今までは一旦仕事を休んで大学院へ行くのが一般的でしたが、通信制なら働きながらでも通えます。
ただ文系の人がいきなり理系の大学院へ行くのはハードです。そんな時は北海道情報大学など通信制の大学で基本を学んでから大学院を目指すのが良いでしょう。
エンジニアになるには?30代以上のケース
20代と比べると30代からエンジニアになるのはかなりハードではありますが、不可能ではありません。ただ、30代は新卒で入社したエンジニアはマネジメントへ転換し始める時期なので、30代でエンジニアになるには即戦力となることが求められます。
そこで30代でも転職できるだけの実力が身に着く方法をチェックしましょう。
有料の就職支援付きスクールに通う
無料で未経験者にプログラミングを教えているプログラミングスクールは20代が対象であり、30代は利用することができません。ただ、有料のプログラミングスクールは利用することができるので、30代はお金を払ってエンジニアを目指すものと考えておきましょう。
有料の就職支援付きプログラミングスクールのメリットは高額な費用が必要にはなるものの、就職先の選択肢が広い点でしょう。SIerだけでなくベンチャー企業なども実力次第で目指せるので、自分が思い描くようなキャリアを実現しやすいです。
色々な有料のプログラミングスクールが存在しますが、中でもおすすめするのがDMM WEBCAMP。受講料が80万円近いので、高すぎと思ってしまうかもしれませんが、2019年から厚生労働省の第四次産業革命スキル習得講座認定制度が適用され、受講後転職に成功したら56万円のキャッシュバックが受けられるようになりました。
そのため、実質25万円程度で転職サポート付きのプログラミングスクールに通えてお得です。DMM WEBCAMPの就職先はWEB系企業が多く、30代の人はもちろん、SIerを避けたいという人にもおすすめです。
難関資格を取得する
やはり30代でエンジニアになるには即戦力になれる知識が必要です。そのため、ITパスポートのような簡単な資格を取得した程度では難しいでしょう。
30代の転職に役立つ資格は、国家資格だと応用情報技術者や情報処理セキュリティマネジメントなどが挙げられます。また、費用はかかりますが、Oracle社が運営している資格の最難関であるGoldを取得してみるのもおすすめです。
特に持っていると就職に有利になる応用情報技術者などの上位レベルの国家資格は、試験が年に1回しか受験することができません。それに、1回で合格することはかなり難しく、2~3年かけて合格を目指すものと思っておくと良いでしょう。
ただ、IT業界においてあくまで資格は自分の知識をアピールする手段であり、未経験でもどれだけ実務を意識したプログラミングができるかの方が重要です。ただ、未経験だと実務経験を積める場所が無いので、レンタルサーバーを利用して自分で制作物を公開してみると良いでしょう。
エンジニアになるには?独学のケース
もちろんスクールに通わず独学でプログラミングを学ぶという手段もあります。特に働きながらエンジニアに転職することを考えているひとは独学で学びたい人が多いでしょう。
独学でエンジニアを目指す場合のメリットは、自分で制作物を作り、それを売り込めるスキルが身に着く点です。Find Job!やGreenなどプログラミングスキルのあるIT業界未経験者の求人を多く掲載しているサイトも存在しており、独学でも制作物を作れるというアピールができればスクールに通っていなくても採用してもらえます。
独学は間違いを指摘してくれる人がいないのが大変ですが、マイペースに学べる点が良いです。そこで独学ではどんな方法でエンジニアになるためのスキルを身に着けられるのか見てみましょう。
オンライン学習サービスを利用する
IT業界の注目度が高くなり、プログラミングが学べるオンライン学習サービスも増えてきています。動画で学べるサイトや実際にコードを書いて学べるサイトなど様々なので、自分に合った方法で学ぶのが良いでしょう。
初心者の人におすすめなのがProgate。こちらはコードの書き方の基礎が学べるうえに、学べる言語の種類も様々なので、色々な言語に触れてみてどの言語が自分に合っているか判断してみると良いでしょう。
ただ、どの言語も基本的な文法しか学べないので、あくまで初心者向けのものと思って利用するのが良いでしょう。
Progate URL:https://prog-8.com/
制作物を実際に作ってみるなど実践的な部分までしっかり学びたい人におすすめなのはドットインストール。ドットインストールは動画で学ぶ形式で、有料プラン(980円)はあるものの無料プランでも学べることが多いのでお得です。
コードの書き方に加えて電卓などを実際に作ってみる講座も用意されていることから、制作物を作ってみたいけれども何を作れば良いか分からない人には特におすすめのサービスです。
ドットインストール URL:https://dotinstall.com/
そして、プログラミング以外にもWebデザインや英語など色々なことを学んでみたい人におすすめなのがSchooです。Schooは講座の980円で講座が見放題となっており、社会人として必要なスキルを幅広く身に着けたい人に良いでしょう。
福利厚生の一環でSchooを採用している企業も多いので、Schooを利用することを考えているなら自分の会社の福利厚生を確認してみるのがおすすめです。
Schoo URL:https://schoo.jp/
本を使って学ぶ
プログラミングの本はたくさん発行されています。本は動画などオンラインサービスと比べて難易度が高く感じるかもしれませんが、エンジニアになってからは様々な文献を読まなければいけないので、本を読んで理解できるようになった方が良いでしょう。
ただ、本の選択肢が多すぎてどれを選べば良いかわからない人も多いでしょう。
そこで一切プログラミングに触れたことが無い人におすすめなのがふりがなプログラミングシリーズです。こちらに関してはループ文などプログラミングを学ぶうえで躓きやすい部分をわかりやすく解説しているので、こちらで基礎を身に着けると良いでしょう。
ある程度基本を理解できているなら、スッキリわかるシリーズがおすすめです。厚さがある参考書なので大変かもしれませんが、プログラミングを学ぶうえで知っておきたい部分をしっかり押さえているので、実践でも役に立つ知識が身に着きます。
そしてより深くプログラミングを学びたいと思ったら、オライリー社から発行されている参考書を読んでみましょう。専門用語が多く使われている参考書なのでかなり理解するのは大変ですが、エンジニアとして働くならオライリー社の参考書は一度は読む機会があるので、エンジニアを目指す前にオライリー社の参考書に慣れておくのがおすすめです。
中でも読んでおきたいのが「リーダブルコード」。
エンジニアとして働くうえで欠かせない、他の人もしっかり理解できるコードの書き方について書かれている書籍であり、独学で身につきにくい「読みやすいコードの書き方」が身に着きます。
サイトで情報収集をして制作物を作る
プログラミングを学ぶことはお金がかかるものと思っている人もいるかもしれませんが、プログラミングに関する情報はたくさんインターネット上にあり、自力で情報収集をしてプログラミングを学ぶこともできます。この方法ならパソコンさえあれば一切お金がかかりません。
初心者からするとハードルが高く感じるかもしれませんが、エンジニアになると自分で情報収集をする力が必要になります。そこでエンジニアになる前の段階でその力を鍛えておくののも良いでしょう。
]]>
コメントを書く