「コロナ過の影響で対面販売が伸び悩む中、オンラインで商品やサービスを販売したい!」と考える方が増えてきました。掲載が終われば終了してしまう広告に疲弊し、資産として残るコンテンツマーケティングに関心を寄せている方も多いはずです。
しかし、いざコンテンツマーケティングを導入しようとしても「何から始めていいかわからない」「成果を出すためのやり方を知りたい」など悩みは尽きません。
コンテンツマーケティングの手法は様々で、やることがたくさんありますので、どこから手をつけていいかわからなくなりますよね。
そこでこの記事では、コンテンツマーケティング導入方法を5つのステップで解説します。これからコンテンツマーケティングをスタートしたい方や、すでに導入しているけどうまく運用できていない方は、ぜひ参考にしてみてください。
コンテンツマーケティングを導入するメリット、デメリットについてもご紹介しています。
コンテンツマーケティングの導入方法・やり方
早速ですが、コンテンツマーケティングの導入方法を5つのステップで説明していきます。
①ゴールの設定を明確に!
コンテンツマーケティングでは、「何のためにメディア運営するのか?」「そのためにどのようなコンテンツを制作するのか?」「ユーザーに届けたいものは何か?」など、ゴールの設定を明確にすることが大切です。
ユーザーに役立つコンテンツを提供する目的をコンテンツごとに意識しておく必要があります。コンテンツマーケティングを導入するよくある目的(ゴール)は以下のようなものです。
- 認知度の向上
- 既存顧客のロイヤリティ向上
- リード情報(顧客情報)獲得
- 信頼獲得、競合との差別化
自社がどうしてコンテンツマーケティングを導入するのか、ゴールを設定し社内でしっかり共有しておきましょう。
②ペルソナの設定
コンテンツマーケティングでは、「誰に何を発信するか?」を整理するペルソナ設計(ターゲット設計)が重要です。ペルソナ設計とは、サービスや商品を購入する人物を架空に設計することを言います。
ペルソナ設計は、年齢、居住地域、職業、家族構成、性別、世帯年収、学歴やよく使うデバイスなど詳細に設定しますが、ここが雑だとターゲットがずれてしまい、適切なコンテンツ制作につながりません。
見込み客になるのはどのような人物か、何に悩んでいるのか想定し、ユーザー目線でコンテンツを制作しなければ、価値ある情報とはなりませんので必ず設定しておきましょう。
【ペルソナ設計の例】
商品:子供用の英検対策タブレット学習 月額6980円
ターゲット | 小学生の子供の英検対策に興味がある主婦。 |
年齢・性別 | 30代〜40代 女性 |
家族構成 | 夫(45)妻(41)娘(10)息子(7) |
居住地 | 福岡県東区 |
仕事 | フルタイム正社員(イオン) |
悩み | 仕事が忙しくて塾や英会話教室の送迎ができない。英検を早めに受けさせておくと受験時に楽だと聞いて、自宅で英検対策できる方法を模索中。 |
よく使うデバイス | スマホ・ipad |
このようにペルソナを設定していくと、どのようなコンテンツを制作すればこのユーザーの心に響くかを考えられますよね。
例えば、この場合だと、「自宅で英検対策!小学生が英検2級取得するための効果的な方法とは?」などのコンテンツを制作すればユーザーの心に届きます。
サイト全体のペルソナとコンテンツごとにどのようなユーザーに届けるか意識しながら制作すれば、見込み客の増加につながるでしょう。
③コンテンツ設計と制作
ペルソナが設定できたら、コンテンツ設計と制作に入ります。
作成するコンテンツは、以下の3つのフェーズに分けて制作していきます。
認知フェーズ | 評価フェーズ | 購買行動フェーズ | |
特徴 | 情報収集が目的。ネットで悩みや知りたい情報を検索している時たまたまあなたのコンテンツにたどり着いた段階。 | 自分の探している製品やサービスの仕様の確認、他社製品との比較や口コミ検索をしている段階 | 購入する段階。買いたい!使ってみたいと思っているユーザーを後押しするコンテンツが必要 |
作成記事 | 初心者向けハウツー記事用語説明お悩み解決記事ハウツー動画 | 事例比較記事使用方法口コミ資料請求 | 活用・応用方法お得なキャンペーン最安値で買える見積もり依頼 |
必要なこと | ユーザーが知りたい情報を書く | 専門性を意識して、自社製品を買ってもらうための情報が必要。 | お得に購入できる方法や無料トライアル、価格表など |
まずは、認知フェーズのユーザーを見込み客にするため、悩みを解決するコンテンツを作成し、信頼関係を築いていきます。続いて、抱えている悩みが実は自社製品で解決できることに気づいていない顧客へ、訴求。評価フェーズへ入るよう導線を組み、購買行動へつなげていきます。
自社製品:産後の抜け毛に対応した育毛シャンプー
ターゲット:出産後の抜け毛に悩む主婦の場合
検索キーワード:産後 抜け毛
産後 抜け毛 原因
産後 抜け毛 シャンプー
状態 | 記事タイトル |
①認知フェーズ | 「産後の抜け毛がつらい!その原因とは?抜け毛ケアもご紹介」「産後の抜け毛3つの原因とやってはいけない行動とは?」 |
②評価フェーズ | 「産後の抜け毛におすすめシャンプー5選!使い心地と値段の比較」「産後の抜け毛に育毛剤は効かない?その理由と産後の抜け毛ケア方法とは?」 |
③購買行動フェーズ | 「産後の抜け毛ケアシャンプー〇〇の口コミと使用方法」「産後の抜け毛ケアシャンプー〇〇お試し無料配布キャンペーン」 |
このような感じで、産後の抜け毛に悩むユーザーに対し、コンバージョンいつなげるための導線をコンテンツで組んでいきます。
最初に設計しておくと、記事制作が楽ですから、「このキーワードを検索するユーザーはどのフェーズにか?」を意識してタイトルやキーワードを記事ごとに決めていきましょう。
記事制作にはSEO対策も必要ですからこちらの記事も参考にしてみてください。
コンテンツマーケティング上位表示に効果的な最強のSEO対策4つ!
④運用と継続
コンテンツ設計ができたら、コンテンツを定期的に更新し続けながら、運用していきます。コンテンツマーケティングはとにかく、継続が大切です。
「リアルタイムに更新しているか?」が、魅力的なメディアであるかを重要付ける1つの指針になります。ユーザーは新しい情報と信頼できる情報、自身のニーズを満たす情報を求めています。見込み客からファンへ、そして顧客へと信頼関係を築いていくためにも、有益なコンテンツを制作し、投稿を続けつつ、成果が出ているか分析・解析を繰り返しましょう。
コンテンツマーケティングの運用方法はこちらの記事にまとめています。
*コンテンツマーケティング運用記事
⑤アウトソーシングの活用
前項で、コンテンツマーケティングを成功させるポイントは、「継続」と「リアルタイムの更新」お伝えしました。しかし、質の高いSEOを意識したコンテンツを制作し、定期的に更新する業務を、全て内製化できる企業は少ないでしょう。
クオリティを保ったまま継続するには、コンテンツの制作(記事作成)や運用・解析などの一部業務をアウトソース(外注)することも必要です。
外注化すれば、業務の負担も減りますし、社員は本業に集中できます。また、自社にない専門的知識を取り入れられる利点も大きいです。
コンテンツマーケティングは成果が出るまで一年ほどかかります。長期にわたって継続していく必要がありますので、作業を分担できる業務はアウトソーシングを活用しながら効率よく進めていきましょう。
コンテンツマーケティングを導入するメリット
コンテンツマーケティングを導入するメリットは3つあります。
コストをかけずに始められる
コンテンツマーケティングは、メディアさえあればすぐに始められます。最近はWordPressなど無料のサイト構築サービスでコストをかけなくても自社メディアを作成できるようになりました。
有益なコンテンツを作成する人的コストはかかりますが、様子を見ながら投資していけますので、リスクが少なく済みます。
企業の規模に関わらず参入可能な手法ですから、広告費をかけられない会社ほど向いています。コツコツコンテンツを積み上げれば、大きな成果が生まれる可能性のあるマーケティング手法です。
広告費がかからない
テレビや新聞、web広告を利用するには、多くの費用がかかります。例えば、ヤフーのトップに大きな広告を出す場合、1週間で800万円以上の費用が必要です。
しかし、コンテンツマーケティングは自社メディアに記事を投稿しますので、上位表示できれば広告費用がかかりません。
もちろん、外注する場合は外注費がかかりますが、莫大な金額を必要とする大型広告に比べれば費用対効果のいい手法です。
コンテンツが資産になり継続性が高い
自社ブログやオウンドメディアに掲載したコンテンツは、ストック型コンテンツと言われ、webサイトに蓄積され資産になります。検索順位上位を取れている記事は、順位が落ちない限り成果を生み続けます。
ただし、成果が上がらない場合もありますので、コンテンツを作成すれば必ず資産になるわけではありません。また、Googleなどのアップデートで順位が下がる可能性もあるでしょう。
コンテンツマーケティングを導入するデメリット
コンテンツマーケティングはメリットだけではありません。デメリットも理解し、課題をいかにカバーしていくかを考えておきましょう。
即効性がなく時間がかかる
コンテンツマーケティングは広告と違い即効性がなく、成果が出るまで時間がかかります。
質のいいコンテンツをアップしても、Googleが評価し上位表示されるまで、半年から一年はかかります。また、SNSアカウントを育てるのも数ヶ月ほど時間が必要ですし、中長期的な目線で取り組むマーケティングです。
しかも、費用をかければ必ず成果が上がるというものではありません。そして、上位表示されたからといってその状態がずっと続くわけでもなく、改善や施策を繰り返しながら運用していかなくてはならない手法です。
短期間で効果が出ないことが理由で途中で諦めてしまう企業も少なくありません。
運営に時間と手間がかかる
高品質なコンテンツを制作するには、キーワードの選定からリサーチ、記事の執筆など労力がかかります。成果が出なくても定期的にコンテンツを追加しなければならず、分析や解析などの業務も必要です。
運営するには時間と手間がかかりますので、継続できないまま辞めてしまう企業も多いです。コンテンツ制作に時間と労力をかけられない場合は、アウトソーシングを活用し効率よく運営していく方法が最適です。
コンテンツマーケティング導入に強い代行業者
最後にコンテンツマーケティングの導入に強い代行業者を3社ほどご紹介します。自社で内製化できない部分は、外注を利用し他の業務とのバランスを取りましょう。
株式会社ハピスキ:成果が上がる
株式会社ハピスキは、優秀なマーケターが多数在籍するコンテンツマーケティング代行業者です。高品質な記事執筆代行や、分析・施策の提案、web広告もからめたサポートなど、コンテンツマーケティングで結果を出すための独自のノウハウを持っています。
在籍コンサルタントは、400万PVオウンドメディア元編集長や金融系ブログ150万PVを叩き出した者など、一人ひとりが実績を持ったプロ集団。
最初から大きな費用をかけず、様子を見ながらコンテンツマーケティングを導入するスモールスタートに対応しています。
インハウス化支援(内製化)もありますので、いずれは自社でコンテンツマーケティングを進めていきたい会社にもおすすめです。
ナイル株式会社
ナイル株式会社は戦略思考力と実行力でコンテンツマーケティングをサポートする会社です。高度な技術力とWebマーケティングの本質を突いたサービスが評判。エレコムや会計サポートのfreee株式会社など大手のコンテンツマーケティング支援実績があります。
自社メディア「Content Hub」や「SEO HACKS」を運営し、実践的な成功ノウハウを持っています。オウンドメディア制作やwebサイトの成果改善サポートなどコンテンツマーケティングに関わるサービスが充実しています。
株式会社エコンテ
株式会社エコンテは、グラフィックを使ったコンテンツマーケティングが得意な会社です。
パッと見ただけで内容が入ってくるようなインフォグラフィックを多用し、膨大なデータもコンパクトに表現。動画インフォグラフィックの制作も可能で、情報を分かりやすく可視化して訴求したい会社に向いています。
オウンドメディアの立ち上げ、サイト訪問者のリード獲得、ブランディングを強化したいなど、様々な課題に対応しています。
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