コロナの感染拡大は様々な場面で大きな影響を与えています。
それは、就活市場でも同じです。
2020年4月頃から、コロナが原因でほとんどの企業活動がストップしました。
それによって、企業の採用活動も長い期間停滞してしまったことは周知の出来事です。
その後、Web会議ツールの普及により、採用活動も少しずつ再開し始めましたが、本来ほどの活発さはまだ感じられません。
実際に今、「22卒の就活がやばい」と言われていますが、何がどのようにやばいのでしょうか。
ここでは、22卒の就活の実情と、このやばい状況の中でも内定を得るためにやるべきことについてお話しします。
22卒の就活がやばいと言われる理由
それでは、そもそも22卒の就活がやばいと言われているのはなぜでしょうか。
理由は次の2つです。
相変わらず選考日程は早期化
これまで同様、22卒の就活もまた、選考スケジュールは早期化する傾向にあります。
一方で、21卒の就活スケジュールがコロナの影響で遅延している為、その影響も受ける形になっています。
それによって、22卒のインターンを通しての採用期間が短期化すると言われています。
採用期間の短期化は、もちろん採用機会の減少にもつながり、当然、就活が難しくなる原因といえるでしょう。
インターンの募集期間や対象者は、企業によっては流動的になっています。
今のうちから、企業の採用スケジュールをチェックして、常にアンテナを張っておくようにしましょう。
コロナの影響で就職氷河期突入か
コロナの影響を受け、ANAやJALといった航空業界、また旅行業界などが、採用をほぼゼロにするという発表をしています。
それはつまり、その他の業界に人が流れることになるので、どの業界でも競争率が高くなるということになります。
また、内定が出ていた人でも、コロナによって業績が落ちたことを理由に、内定が取り消されるという事案も多く発生しています。
データとして見ても、今は約10年前のリーマンショック時に並ぶ程の悪い状況といえます。
リーマンショックとは、かつてのアメリカの大手投資銀行のリーマン・ブラザーズが破産したことが原因で起こった、世界的な金融危機のことです。
この時、アメリカのみならず世界中の市場が混乱し株価が暴落しました。
もちろん、日本もその影響を受けて不景気となり、その時期の就活は厳しい状況になりました。
その頃に生まれたのが「派遣切り」という言葉だったことから分かるように、リーマンショックの時の採用状況もかなり厳しい状況でした。
そのリーマンショックの時期でさえ、大卒求人倍率が最も低かった時で「1.73倍」言われています。
一方で、21卒の求人倍率は、そのリーマンショックの時を更に下回って、「1.53倍」になると言われており、これはとても驚くほど低い数字です。
景気は回復するのに時間を要するので、22卒の就活期間も景気が悪いままという可能性がとても高いと予想できます。
それもまた、22卒の就活がやばいと言われる理由の1つなのです。
やばい22卒でも内定を取るためにやるべきこと
22卒の就活は確かにやばい状況ではありますが、そのような中でも内定を取らなければなりません。
内定をとるために、22卒がやるべきことは次の3つです。
自己分析・業界分析
まず1つ目は、自分自身と志望する業界を徹底的に分析することです。
もう既にやってるよ、という人がほとんどかもしれませんが、内定が出るまではアップデートし続ける必要があります。
業界の情勢は常に変化します。
自己分析もまた、やればやるほど自分を知ることができ、さらに志望する業界との共通点などを見つけることが出来るようになります。
厳しい状況だからこそ、基本を徹底することがとても重要です。
オンライン選考対策
コロナによって、様々なことがオンライン化しました。
それは採用活動も例外ではありません。
企業訪問やOBOG訪問がコロナによって中止や延期になる企業が増加するのに伴い、Web会議ツールを活用してWeb上で座談会などを実施する企業が増えています。
そして、面接すらも今はオンラインでの実施が主流になってきています。
企業はオンライン上での採用活動を進めることによって採用活動を遅れさせずに済むので、Webシステムを積極的に取り入れています。
しかし、オンライン上で人と会話をするという経験は乏しい人が多いでしょう。
ましてや、就活という改まった場として利用するというのは尚更経験が少ないはずです。
Web上で会話をすることは案外難しいので慣れが必要です。
自分の力を十分に発揮するために、オンラインで会話をする練習はしておきましょう。
就活エージェントを使う
そして、就活エージェントも積極的に活用しましょう。
就活は情報が全てであり、スピードも求められますが、今のように全てがWeb上で完結してしまう状況では、なかなかリアルタイムで情報をキャッチアップするのは難しいです。
だからこそ、確かな知識と経験があり、常に就活に関する情報を掴んでいる就活エージェントのフォローはとても有益なものになります。
ここでいくつか、オススメの就活エージェントをご紹介します。
・第二新卒や中途の就職支援サービスを提供してきたレバレジーズ株式会社が運営。
・卒業年度の冬までに内定がないという後期就活をする人のサポートにも対応。
・関東、関西エリアを中心にサービスを展開してきましたが九州まで幅を広げ始めている
・学歴に自信はないけど優良企業に入りたい!という人にオススメ
・中小企業やメガベンチャー企業への就活に強い
・マッチング度が高く、早期離職率は0.1%という驚異的な数字
・内定率も91.7%という高い数字を出している
・採用コンサルティング事業で培った企業との太いパイプがあるのが強み
・AIを活用して統計的な視点でも的確なアドバイスをしてくれる
適切な情報を、適切なタイミングで得られることは強みになります。
就活エージェントを積極的に活用して、効果的な就活が出来るようにしましょう。
22卒を積極採用している業界
コロナの影響で採用活動を見直す業界がある一方で、コロナをきっかけに需要が伸びた業界もあります。
そういった業界では逆に人手不足が起きており、積極的に採用活動を行っています。
主に3つの業界を紹介します。
IT業界
まずはIT業界です。
在宅勤務やテレワークが普及する中で、全てをWebで完結出来るようなシステムを求める企業が増えています。
だからこそ、プログラマーやシステムエンジニアなどの仕事も積極的に応募をしている企業は多いです。
今特に需要が急激に増えているのは、Web会議システム事業です。
ZOOMをはじめ、今後も安定して利用され続けるサービスになるでしょう。
■関連記事
IT業界は今後どうなっていくのか?動向と課題から見えるトレンド産業
EC業界
出来る限り外出をしない、人混みは避ける、そういった生活が定着化している今、買い物についてもWebを利用するのが当たり前になってきています。
Amazonや楽天市場などの大手を中心として、物やサービスをWebで購入するライフスタイルが取り入れられるようになりました。
そのため売上も業界全体で伸びており、2020年4~6月の流通額は432億円で、これは昨対比143%という驚異的な数字です。
今後もECサイトのニーズは拡大し、取り扱う物やサービスの幅もますます広がっていくことでしょう。
野村総合研究所の調査予測によれば、BtoCのEC市場の売上高は、2018年の17兆9,845億円に対し、2024年には27兆2,700億円まで拡大するとも予測されています。
市場のさらなる拡大により、そこに関わる人員も順次増えてくることになるでしょう。
EC業界では、在庫管理やカスタマーサービスなど、様々な業種の人が働いています。
ここ最近の売上額アップに伴い、取り扱う品物の数も増えることから、採用を積極的に行っています。
宅配業界
オンラインショップなどの普及や、里帰りなどの遠距離移動がなかなか出来なくなってしまっていることを理由に、宅配業界の需要も高まってきています。
会社によって数字にばらつきはあるものの、2020年4~6月の売上額はどこも上昇傾向にあります。
例えば、宅配大手企業のヤマトホールディングスは、21年3月期通期で前年比47%増の330億円の純利益が出る予想で、佐川急便は、前年比9.1%増の3176億円となりました。
オンラインショップの需要拡大の影響を受けて、宅配業界の採用も大きく影響を受けていることがよく分かるのが、アマゾンの物流拠点拡充のニュースです。
アマゾンは、ECサイトの運用のみならず、宅配についても自社で一部運営をしていますが、その物流拠点を4つも増やし、それに伴う新たな人材の採用にも動いています。
一時期は業績不信が続いていた業界ですが、このコロナの影響で再び需要が高まってきています。
まとめ
コロナの影響は想像以上に大きく、採用活動に大きな影響を及ぼしています。
ここ数年、売り手市場が続いていましたが、買い手市場に一気に変化し始めています。
また、新卒にとってはさらに厳しい状況にあります。
というのも、採用を続けている企業があったとしても、「即戦力がほしい」という企業が多い傾向があるからです。
しかし、採用枠が全くなくなるということはありませんし、また厳しい状況だからといって、初めから諦めてしまう必要もありません。
いつ状況が好転するかもわからないですし、こういうご時世だからこそ状況は変化しやすくなっています。
だからこそ今重要なのは、常に就活や志望業界の情報にアンテナを張り続けることと、自己分析をアップデートし続けることです。
そして、常に最新の情報を得るための手段として、就活エージェントも積極的に活用しましょう。
専属のエージェントがフォローしてくれるので、上手に活用して有意義な就活に繋げることが大切です。
コメントを書く