22卒の秋季インターンが本格化する中、
「なかなかインターンシップに通らないし、就活難を乗り越えられるか不安・・」
という気持ちを抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
たしかに、コロナでの失業や新卒の内定取り消しのニュースが連日流れてるので、不安になりますよね。
そこで本記事では、22年卒が就職難と言われる本当の理由を解説し、就職難を効率的に乗り越えるために今からできる対策を皆さんに伝授します。
具体的には
・2022年卒が就職難と言われる理由
・就職難を乗り越えるために今からできる対策
・就職難の影響が少ない穴場業界
をご紹介します。
今からすぐにできる対策も書いているので、これを読んで効果的に就活を進めていきましょう!
2022年卒が就職難と言われる理由
まず、2022卒が就職難と言われている理由を紹介します。これには、大きく以下の3つのポイントがあります。
・経済への大きな打撃
・学生の対策の早期化
・就活イベントの規模縮小
これらがどうして22卒の就活に影響するのか、わかりやすく解説していきます。
経済への大きな打撃
コロナで経済は大きな打撃を受けています。
緊急事態宣言の解除後から順調に経済は回復してきたものの、冬にかけてコロナの感染者数は増加傾向にあり、収束の目処は未だ立っていません。
そんな中、多くの企業ではコストカットが強いられています。
中には人材の大幅な削減をする企業も増えており、東京商工リサーチの調べ(*)によると、今年の上場企業の早期退職者の募集数は前年度の2倍となっています。
また、株式会社学情による調査の結果では、2022年卒の採用人数を減らす、または削減する予定の企業は約2割。
逆にいうと、8割の企業では採用数を減らさないということです。
思ったより少ないな..と感じる方もいるかもしれません。
というのも、先述したコストカットの中で削減される人材は派遣労働者やパートタイムの労働者が先行することが多いからです。
つまり、新卒採用に影響が出ている企業はそれほど苦戦を強いられている状況であると言えます。
(*1)https://www.tsr-net.co.jp/news/analysis/20201030_04.html
学生の対策の早期化
コロナで採用数を減らす企業が思ったより少なく、22卒への影響はあまりないのでは…と思った方もいるかもしれませんが、ここでもう一つ大事なポイントがあります。
それは、学生の就職活動への対策が早期化しているということです。
レバテック株式会社の調査(*2)によると2022年卒のおよそ半数の学生が、コロナの影響で就職活動の開始時期を早めています。
つまり、例年に比べてインターンシップや説明会などのイベントに早いうちから参加する学生が増えているのです。そのため、選考対策を積み上げたレベルの高い学生が増加するので、22卒の就活は例年よりも難易度が上がることが考えられます。
(*2)https://edtechzine.jp/article/detail/4406
就活イベントの規模縮小
就活イベントも、コロナの影響で大きな影響を受けています。
大人数が対面で集まることが難しい今、多くの企業がインターンシップの受け入れ人数を減らしたり、オンラインで開催することを余儀なくされています。
また、学生の就活の早期化も相まって、インターンシップに参加するのは例年よりも難しくなっていることが考えられます。
さらに、合同説明会も大きな影響を受けています。
以前は大きな会場で開催される合同説明会で様々な企業と出会う機会がありました。
しかし、今年はコロナの影響で開催が難しく、中止を余儀なくされているケースやオンラインでの開催に踏み切ったものもあります。
以上より、学生は企業との接点が少ないまま就活に臨まなければならないケースが増え、これが例年より不利に働く可能性があります。
同時に、企業と出会う機会が減っているので、自分にあった企業を見つけるのがより難しくなっています。
2022年卒の就職難を乗り越えろ!今からやるべきこと
ここまでお話しした通り、今年はコロナの影響で企業側の採用数が減っているだけではなく、企業との接触の機会が少なくなったり、学生側の準備が早期化するという傾向にあります。
しかし、安心してください。「十分な選考対策」をすれば、2022年卒の就活難は乗り越えられます。
「じゃあ、それってどうやったらいいの?」という方に向けて、これから3つの方法をお伝えします。
面接の対策を進める
面接は、どの企業の選考でも避けては通れない道です。
しかし、面接は対策することで実はかなり楽になるんです。
というのも、多くの面接では定番の質問というものがあります。
「ガクチカ」や「自己PR」は中でも代表的ですよね。面接では、これらに対して面接官がさらに深掘りをしていくケースが多いです。
このため、志望企業の面接の前に予め面接を何度か経験することで、「何が深掘りされやすいか」「企業がどんなことに注目しているか」等を明確にし、余裕を持って面接を受けられるようになります。
是非、インターンシップや既に始まっている企業の本選考を通して面接力を鍛えていきましょう。
企業理解を深める
就職活動は企業とのマッチングです。
自身の軸と企業とのマッチングを分析してから選考に臨むことで、実はとっても選考が進みやすくなります。
そのために必要なのが、企業の情報収集です。
しかしながら、今年はコロナの影響で例年よりもこれが難しくなっています。
そこで、皆さんにお勧めしたいのはOB・OG訪問です。
OB・OG訪問は実際に会社で働かれている方にアポを取り、一対一でお話を伺うことです。
企業説明会や座談会では得られないリアルな企業の話を聞くことができ、深い企業理解につながります。また、志望理由を作る上でも参考になりますよ。
企業のOB・OG情報は大学の就職支援室などで得ることができますが、最近は「Matcher」や「ビズリーチキャンパス」など、オンラインで直接OB・OGにアポをとることができるサービスも増えています。
これらを利用して主体的に情報を集めに行くことで、他の就活生と差をつけていきましょう。
就活エージェントを使う
「なんとなくやることはわかったけど、一人ですすめられるか不安…」という方もいらっしゃるかと思います。
特に、コロナ禍では周りの友達の状況もわからないし、気軽に相談に乗ってくれる人も見つけづらいですよね。
そんな方にお勧めなのが、就職エージェントです。
就職エージェントを皆さんに特にお勧めしたい理由は、以下のことができるからです。
・面談を通して自分の悩みをいつでも相談できる
・自分では見つけられないような優良企業に出会える
・プロが選考対策を一緒にやってくれる
・無料でこれらのサービスが受けられる
無料でこれだけのサービスが受けられるのは、使ってみるしかないですよね。
また、就活エージェントは1対1でキャリアコンサルタントが皆さんのサポートをしてくれるので、皆さんの希望に合わせて親身になって相談に乗ってくれます。普段忙しくてなかなか就職活動が進められていない方や、現在の就活の進め方に不安を持っている方はぜひ一度使ってみることをお勧めします。
今回は、就活エージェントの中でも特にお勧めの2つを紹介します。
①キャリアチケット
キャリアチケットは、オリコン顧客満足度ランキングで1位を獲得した人気の高いサービスです。
「量より質」をモットーにしており、面談を通して皆さんの就活の軸を明確にし、さらにそれにあった企業が紹介してもらえます。
また、LINEで気軽に就活相談ができるのも嬉しいですね。
②JobSpring
JobSpringはAIによるマッチングを行っているのが特徴です。
AI性格診断の結果から皆さんの適性を見て会社を紹介してくれます。
「AIって大丈夫なの?」という方もいらっしゃるかもしれませんが、JobSpringでは入社後の早期離職率0.1%という驚くべき実績を持っています。
また、選考結果や面接のフィードバックなどの連絡が早く、早期内定を目指す方にお勧めです。
2022年卒の就職難を乗り越えろ!おすすめの業界
コロナが経済に与える打撃の大きさは、業界によって大きく異なっています。大きく打撃を受けた業界もあれば、逆にコロナの影響で成長が加速した業界もあります。
これから業界分析する皆さんに、今回のコロナ禍でも順調に売り上げを伸ばしている業界を紹介します。
IT業界
財務省が2020年9月に発表した調査(*3)によると、IT業界は今回のコロナ禍の4月-6月期において、19業種のうち唯一全体の売上高が黒字の業界です。
これは、DX(デジタルトランスフォーメーション)がコロナで加速していることが大きな引き金となっています。
特に、ゲーム・コンテンツ制作業界はコロナ禍で最も売り上げが拡大しており、ソニーや任天堂は2020年の第一四半期で大幅な増収増益を達成しています。
また、米国のIDCという調査会社が発表した今後3年間のICT産業の支出額の予測(*4)によると、年々支出額は増加しており、全世界で今後4年間のうちに18.4%拡大していく見通しです。このように、IT業界は今後も益々市場規模が拡大していくことが期待されています。
IT業界の職種で最も代表的なのはシステムエンジニアやプログラマーですが、それ以外にもWebデザイナーやコンサルタント、営業、マーケティングなどの職種もあります。
職種も事業領域も多岐にわたるため、皆さんの適性にあった職種が見つかるかもしれません。
(*3)https://www.mof.go.jp/pri/reference/ssc/results/data.htm
(*4)https://www.idc.com/promo/global-ict-spending/forecast
小売業界
小売業界の中でも、特にコロナ禍で売り上げを伸ばしているのがスーパー・ドラッグストアなどの生活必需品を販売する小売業です。
日本チェーンストア協会が2020年8月に発表した調査(*5)によると、全国スーパーは5月から3ヶ月連続で売り上げが前年度を上回っており、さらに全日本スーパーマーケット協会(*6)によると食品スーパーでは6ヶ月連続で前年度を上回る結果を収めています。食材や医薬品などはニーズが安定しており、特にコロナ禍では巣篭もり消費で需要が増加したことがプラスに働いていると考えられます。
小売業界は職種が幅広く、ビジネスの上流に関わる企画職や事務職から、中流・下流の「仕入れ」に関わるバイヤー、物流管理、「販売」に関わる販売員、店長、SVなどの職種があります。
(*5) https://www.jcsa.gr.jp/public/statistics.html
(*6) http://www.super.or.jp/?page_id=2646
家電業界
家電業界は緊急事態宣言下で売り上げが一時落ち込んだものの、5月には大手4社のうちの3社が前年比増益を達成しており、業績は安定しています。
特に、在宅勤務の拡大によって、オンラインの仕事環境の整備に関連する機器やゲーム機器の需要が急増したことが追い風となっているようです。
また、家電は食料品同様に生活必需品の色合いが強く、ニーズが安定していることも特徴です。
まとめ
今回はコロナ禍の就職難の仕組みと、それを乗り越えるための対策をお伝えしました。
22卒の就活は早めの対策と綿密な情報収集が鍵を握っています。
ぜひ、今からすぐにでも動き出しましょう。
また、コロナの収束の見通しは未だ立っていません。今後の先行きには十分に注意して、普段からニュースや新聞をこまめにチェックしておきましょう。
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