おうちで過ごす時間が長くなった昨今、ベランダをDIYして有効活用したいと考える方が多くなりました。となると、何にもないベランダよりは、タイルを敷いておしゃれにした方が見栄えも快適さも高まるはず。
意気揚々とベランダに最適なタイルを調べた結果「ベランダタイル 後悔」「失敗した」という言葉に躊躇している方も多いのではないでしょうか。実は筆者も人工芝からベランダタイルに変えて後悔した一人です。
ベランダにタイルを並べるだけの手軽なDIYには、思わぬ落とし穴が潜んでいます。最悪、引っ越し時の原状回復が大変、排水溝が詰まる、滑って怪我をするなどのリスクも…。
そこでこの記事では、ベランダタイルに後悔した筆者の経験をもとに「ベランダタイルが後悔する理由」や「デメリット」「後悔しないタイルの選び方」などを解説していきます。
最後に、おすすめのベランダタイルも紹介していますので、参考にしてみてください。
何も敷かないほうがいい?ベランダタイル、敷物は後悔する?その理由とは
まずはベランダタイルで後悔した理由を4つ解説します。
タイルの隙間や下にゴミがたまって排水溝が詰まる
ベランダは雨風で運ばれてきたゴミや砂、洗濯物から落ちる髪の毛・糸くずなどがタイルの隙間に溜まってしまいがち。
しかも、隙間からタイルの下に落ちていきますので、ゴミが詰まっていることに気づきにくいというデメリットがあります。
私も全く気づかずに数ヶ月過ごしましたが、大雨の日突然ベランダに水が溜まって、慌てて確認すると溜まったゴミが排水溝に詰まっていました。
幸い、気づいたのが早く、お隣さんへ迷惑をかけることはありませんでしたが、放置すると隣へ水が流れてしまったり、ベランダの外へ流れたりと大惨事になりかねない事態です。
また、子供の小さなおもちゃがタイルの隙間にはまって取れなくなることもありました。すごく面倒なので「タイル…やらなきゃよかった」と後悔しました。
ゴキブリの巣になる
ベランダタイルは、コンクリートとタイルの間に隙間がうまれます。なんとそこがゴキブリの温床になる可能性もあります。
人の目が届きにくく、髪の毛やお菓子のカスなどもたっぷり溜まったタイルの裏は、ゴキブリにとって居心地のいい場所です。
特に木製のデッキは、ゴキブリの産卵場所になりますので注意が必要です。ブラックキャップなどゴキブリ対策をしっかりしておかなければ、夏に大量発生してしまいます。
雨に日に滑った
タイルの表面がツルツルしているものは、雨の日に滑ります。子供も大人も油断すると、滑ってとても危険です。
特に、ベランダに置いているようなスリッパとの相性が最悪。水の効果も相まってよく滑るのです。ベランダ用の滑らないスリッパなどを使用すると安全です。
タイルで滑ると骨折など怪我のリスクが高いので、滑らない材質を選びましょう。
価格が高い
ベランダに敷くようなタイルは、しっかりしたものを選ばないと飛ばされる危険性があります。重量感があり上質なものを選ぼうと思ったら、価格も高いですよね。
ベランダが広ければ広いほど費用がかかります。果たしてその費用をかけてまで、ベランダにタイルを敷く必要があるのか…よく考えてから購入しましょう。
あまりベランダにでない
費用と手間をかけてベランダをDIYしたのに、思ったよりベランダにでないことが最大の後悔でした。広くて景色も良く、高さもある程度ある家ならベランダでお酒を飲んだりお茶したりと楽しめるはず。
しかし、私の家は普通の賃貸マンションだったのであまりベランダに出るメリットがなく、DIYでおしゃれになったものの、活用することはありませんでした。
ベランダタイルのデメリット
次にベランダタイルのデメリットを解説します。
とにかく掃除が大変
タイルを敷いたら掃除が楽になるかと思いきや、めちゃくちゃ大変です。隙間のゴミを取る作業は、根気との戦い。
腰も痛いですし、作業も地味な割に時間がかかります。月1回は、タイルを剥がして汚れ具合を確認、排水溝のチェックと掃除も欠かせません。
まめに掃除しないと、ゴキブリや虫が住み着いてしまいますし、不衛生です。
時間が経つと汚くなる
ベランダタイルは、時間が経つと汚れが目立ち汚く感じてしまいます。特に、白などの明るい色は汚れが目立ちやすい。
ベランダに蛇口がある方はデッキブラシや高圧洗浄機で掃除できますが、そうじゃない場合は汚れを落とす術がありません。
賃貸の場合は引っ越し時に注意
賃貸住宅の引っ越しでは、原状回復が必須です。引っ越し時の最後の作業でベランダのタイルを剥がしたら「あまりの汚れに驚いた!」という声も少なくありません。
時間のたった汚れは落としにくいため「ベランダだけで5時間以上かけて掃除した」というケースも。きれいに掃除して退去しないと退去費用が高くなってしまいます。引っ越しが決まったら早めにベランダ掃除に手をつけた方がいいでしょう。
また、マンションの改装工事が入る場合、作業の妨げになりますので、ベランダのタイルなどは剥がす必要があります。
ベランダタイルのメリット
次にベランダタイルのメリットを紹介します。
簡単におしゃれ空間が出来上がる
ベランダタイルの一番のメリットは、おしゃれな空間に仕上がること。なんの変哲も無いベランダが、たったタイルを敷くだけでカフェのようなスペースに。
テーブルや椅子を置いて、観葉植物を飾れば癒しの場所になること間違いなし。リモートワークの気分転換にちょうどいい空間です。
お休みの日の朝にお茶を飲んだり、ご飯を食べたり、夜はキャンドルを灯してお酒を飲んだりと思いおもいの過ごし方で楽しめます。
工事業者がいらない
市販のベランダ用タイルは、工事業者いらずで手軽にDIYできます。剥がすのも自分でできますし、飽きたら取り替えも簡単。
掃除は大変ですが、施工はパズルのようにはめていくだけなのでめちゃくちゃ簡単です。工事業者に依頼すると費用がかかりますが自分でやるなら施工費用0円ですから、その分上質なタイルを購入できますよね。
後悔しないベランダタイルの選び方
ベランダタイルで失敗しない選び方を紹介します。
交換・お手入れが楽なもの
先ほどお伝えしたとおり、ベランダタイルの掃除は大変です。できれば、目地の隙間がないものを選びましょう。
ジョイント部分がぴったり隙間なくはまるタイプや目地がなくフラットなものはお手入れが楽チンです。汚れることを想定し、ゴミが溜まりにくいものを選んでください
また、1枚1枚簡単に剥がせるタイプは交換が簡単です。
施工が簡単
ベランダタイルを自分で施工するには、ジョイントが簡単にできるものが便利です。女性一人でも持てる重さで、設置に手間がかからないものを選びましょう。
プロに任せると見た目も使用感も快適ですが、剥がすときが大変ですし費用もかかります。施工が簡単でプロ並みの仕上がりが期待できるタイプも販売されていますので、活用するといいでしょう。
滑り止めがある
タイルは雨が降ると滑りやすくて危険です。
お子様や年配の方がいるご家庭では、絶対条件の滑り止め。滑って大怪我をしないよう、表地が滑らないタイプを選んでください。
また、ジョイントがしっかりと密着するタイプを選び、ずれ対策も忘れずに。ベランダは家の中でも危険な場所ですから、滑り止めとずれないという条件は必須です。
汚れにくい!掃除しやすいおすすめの敷物・ベランダの床に敷くもの・ベランダタイル
最後に、おすすめのベランダタイルを紹介します。
ぼん家具 ジョイントタイル 陶器10枚セット:7,280円
陶器を使用した高級感あるジョイントタイルです。敷くだけでカフェスタイルのベランダに早変わり。目地も浅く隙間がありませんので、ゴミが溜まりにくい設計です。
表面はザラザラした質感で、滑りにくいのも魅力。
パネル同士をパズルのようにはめて固定しますので、安定感も抜群。重量感があり大変だと思うかもしれませんが、飛ばされるリスクはありません。
TOTO 屋外用ジョイントタイル バーセア MBシリーズ 10枚セット:11,065円
画像のように隙間がなく、ゴミが落ちにくいデザインが魅力のジョイントタイルです。一見、ジョイントタイルに見えない高級感。温かみのある土の風合いもおしゃれです。
滑りにくく、耐久性の高い安心素材し、紫外線による劣化にも強い。耐久性抜群のタイルです。汚れが気になったら取り外して丸洗いできます。
特許技術「切りかき穴形状」で、タイルと樹脂がはがれにくく安全です。
【TOTO 屋外用ジョイントタイル バーセア MBシリーズはこちら】
TOTO 屋外用ジョイントタイル バーセア MTシリーズ 10枚セット:9,552円
低温維持時間が倍以上で熱くなりすぎないジョイントタイルです。焼き物のタイルなので汚れが付きにくく、お手入れが簡単。
水はけもよく排水もスムーズです。異なるシリーズ同士を組み合わせたオリジナルパターンも楽しめます。滑りにくくて安全性も抜群です。
【TOTO 屋外用ジョイントタイル バーセア MTシリーズはこちら】
まとめ
ベランダタイルはおしゃれですが、意外に汚れるものです。私のように排水溝が詰まって水浸しになる惨事に見舞われないよう、お手入れは必須。タイルは目地が狭く密着するもの、滑り止めのあるタイプを選びましょう。
デメリットばかりをお伝えしましたが、ベランダにタイルを敷くと見違えるようにおしゃれになります。家の窓を開けると、部屋が1つ増えたような感覚で満足度も高いです。
ベランダ時間を快適に過ごすには手軽で便利なアイテムですから、この記事を参考に快適なものを選んでみてください。