「短所は負けず嫌いだと答える際のポイントは何だろう」「そもそも短所を負けず嫌いと答えても良いのかな」就活をしている方で、このように思っている方はいませんか。
「短所」というのは面接の中でも答えることが難しい質問です。答え方で悩んでいる方がいるのも当然です。
実は「短所は負けず嫌いです」と答えてしまうと、様々なデメリットが生じてしまいます。
しかし、短所は負けず嫌いだと答えてはいけないというわけではありません。答え方などのポイントをしっかり押さえておけば、合格を掴みとれます。
そこで今回は、短所を負けず嫌いだと答えることのデメリット3つに加えて、短所を負けず嫌いだと答える際のポイント3つと例文3つについてご紹介します。
短所を負けず嫌いだと語るデメリット
「負けず嫌いは短所です」面接でこのように答えようと思っている方もいると思います。
しかし、負けず嫌いというのは、実は誤解されやすい言葉です。「負けず嫌い」について語る際には、誤解されないように気を付ける必要があるのです。
そこで、「負けず嫌い」という言葉を企業が誤解して受け取った場合に生じるデメリットを3つ紹介します。ぜひ参考にしてください。
周りの意見を聞かない
負けず嫌いな人は、周囲の人の話を聞かずに物事を進めてしまう傾向があります。そのため、「短所は負けず嫌いです」と答えてしまうと、「上司や同僚の意見を聞けない人なのかも」と思われてしまう可能性があります。
協調性を大切にしている会社の場合、周囲の人と調和できない人物は即座に落とされます。
チームワークを重んじる社風の場合は、負けず嫌いと答えない方が良いかもしれませんね。
もしくは、「負けず嫌いですが、人からもらった意見は大切にします」など、周囲の人の話を聞ける人物であるとアピールすることをおすすめします。
見栄をはる
負けず嫌いな人は、他の人に弱い部分を見せるのを嫌がる傾向があります。そのため、負けず嫌いだと答えてしまうと「見栄をはって自分を大きく見せる人」と思われるかもしれません。
見栄をはる人は、何か問題が起こっても他の人に言わないことが多いです。そのため、自分一人で解決しようとして失敗してしまう可能性があると見なされて、落とされてしまうのです。
見栄をはる人物だと見なされないためには、「他人を頼れる」「自分の弱い部分を認められる」という旨のことも伝えると良いでしょう。
周囲を頼れない
負けず嫌いな人は競争心が強く、周囲をライバル視する傾向があります。そのため、問題が起こっても頼ることは負けだと考えてしまうのです。
しかし、周囲の人を一切頼らずに仕事の成果を出すことは不可能です。会社としては、周りと協力しながら仕事ができる人材が欲しいでしょう。
周囲を頼れないというイメージを持たれないために、協調性を持って仕事ができることをアピールしておきましょう。
短所を負けず嫌いと答える際のポイント
短所を負けず嫌いと答えてはいけないというわけではありません。答え方のポイントを押さえておけば、負けず嫌いと答えても合格を貰えます。答え方のポイントを3つ紹介するので参考にしてください。
「負けず嫌い」の意味を考える
負けず嫌いの意味についてあらためて考えることが重要です。「人の話を聞かない」「見栄をはりがち」「人を頼れない」このようなネガティブなイメージが多いかもしれませんが、良い面もあります。
言い換えると「他の人の倍頑張る」「会社に貢献しようとする」「最後まで諦めない」
このような良いイメージもたくさんあります。
短所の話をする際は、こうした良いイメージを盛り込むことをおすすめします。
例えば、「他人の倍頑張ろうとして周りが見えなくなるので○○という風に対処していきたい」という風に1つのストーリーとして答えましょう。
改善策を含める
「負けず嫌い」という短所を克服しようとしている姿勢も伝えましょう。
働く上で自分の短所と向き合って解決することは大切です。面接官はただ単に「短所」を聞いているだけでなく、「短所」をどのように克服しようとしているのかを見ています。
改善の姿勢を見るために以下のような質問をされることがあります。
・短所とどのように向き合っているのか
・対処法は何なのか
・短所を活用できるか
上記のような質問に答えるために、負けず嫌いという短所とどのように向き合って乗り越えるのかも考えておきましょう。
負けず嫌いである理由を明らかにする
「負けず嫌い」とだけ答えてしまうと、なぜ長所とも捉えられることを短所として答えたのか伝わりません。
伝わりやすくするために、負けず嫌いで過去に苦労したエピソードを具体的に話すと良いでしょう。部活動で優勝するために、1人で頑張りすぎて体調を壊したなどと話すと良いですね。
また、具体的に話した方がリアリティーがあるので採用の確率も上がるでしょう。
短所が負けず嫌いの例文!面接・ES
「具体的にどう答えれば良いの?」と思っている方もいますよね。「短所は負けず嫌い」と答える際の例文を3つ紹介するので、参考にしてください。
人を妬んでしまう
「私は学生時代、テストの点を競い合っていた友人がいました。友人の点数の方が高いと、私は自暴自棄になったり、落ち込んだりしてしまいました。
私が負けず嫌いであるということを友人は知っていてくれたので、大きなトラブルにはなりませんでした。しかし、負けず嫌いが原因で、その友人と疎遠になりかけたこともありました。
今後は、一緒に働く仲間より業績が悪くても、妬むことはせず、自分を高めていこうと思います。」
周りが見えなくなる
「学生時代の部活で周りの意見を聞けないことがありました。大事な試合の前はどうやったら勝てるのかと自分だけで考えて、他人の意見が聞けませんでした。
しかし、一人で作戦を考えても上手くいくことはありませんでした。そこで、周りを大切にすることが何よりも大切だと気づきました。
この反省を生かして、貴社に入社した際は、周りの人と協力して仕事をしていきたいと思います。」
落ち込むことがある
「テストの点が悪かったり、部活の試合で負けたりしてしまうと落ち込んでしまうことがありました。
負けず嫌いが行き過ぎると、気持ちが暗くなってしまうと学びました。
今後は、何か辛いことがあっても、一人で抱えるのではなく、周りの人に相談したりして上手く対処していきたいと感じます。」
いかがでしたか。ご紹介した例文は負けず嫌いのエピソードを具体的に話しています。また、最終的には改善策や教訓を得たというような構成になっています。
面接対策をする際に、これらの例文を参考にしてください。
まとめ
今回は、短所を負けず嫌いだと答える際のデメリット・答え方・例文について紹介しました。
「負けず嫌い」の意味をネガティブに捉えられたり、誤解されたりすることがデメリットだといえるでしょう。
また、答える際のポイントは言い換えをしたり、負けず嫌いである理由を述べたりすることです。
例文については具体的に答えることをおすすめします。また、最終的には改善策や教訓を述べるような話の構成にすると良いでしょう。
面接をする際には、今回ご紹介したことをぜひ参考にしてください。
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