「蓄電池の見積もりが高すぎる…」「高いお金を払ってでもつける必要はある?」と悩んでいませんか。
結論、蓄電池にはデメリットもありますが、節電の効果が期待でき、停電時に活躍する製品です。
本記事では、蓄電池を購入するかどうかを悩んでいる人にデメリットとメリットを解説します。
電気代が安くならないケースも紹介するので、蓄電池の購入を決断する前にぜひご覧ください。
蓄電池はやめたほうがいい?初期費用が高すぎる
蓄電池を買う前に確認しておきたいデメリットを紹介します。
- 初期費用が高い
- 寿命がある
- 置き場が必要
デメリット①蓄電池は初期費用が高い
家庭用の定置式蓄電池は、本体と工事費の初期費用が高額です。家庭用の蓄電池には、据え置きできる「定置式」と持ち運べる「移動式」があります。
定置式は、約100万〜300万円の販売価格です。工事費もかかりますが、国や自治体の補助金を使って費用を抑えられる可能性があります。
移動式は「ポータブル蓄電池」や「ポータブル電源」と呼ばれ、重さは約10〜20kgの製品が多く、持ち運びやすい大きさです。
定置式に比べて移動式は価格が安く、工事費もかかりません。ただ、定置式よりも容量は小さいため、使える家電に限りがあり、使用時間も短い傾向です。
両タイプとも太陽光発電システムとセット購入すると割引される場合もあるので、価格を比較してみましょう。
デメリット②蓄電池には寿命がある
蓄電池には寿命があり、定置式の使用期間は10〜15年が目安です。
また、蓄電池にはサイクル数が決まっており、0%から満充電して使い切るまでを1回と数えます。例えば、2,000サイクルの蓄電池を1日1サイクル消費すると約5年です。
サイクル数を超えても蓄電池は使えます。ただ、劣化した電池では使用時間が短くなり、故障も起こりやすいので、使い続けるのは難しいでしょう。
デメリット③蓄電池は置き場が必要
家庭用の定置式蓄電池は、屋外または屋内に設置する場所が必要です。屋外では、海水や潮風の影響を受ける場所、寒冷地には置けない製品もあります。
ニチコンでは、重塩害地域向けの製品や北海道など-30℃の地域でも運転可能な蓄電池を販売しているので、対象地域に住んでいる人はチェックしてみましょう。
コンパクトサイズの製品なら、オムロンでは幅が約50cm、奥行き約15cmの蓄電池を販売しています。
また、ポータブル蓄電池なら使わないときは収納でき便利です。
蓄電池つけてよかったの3つのメリット
「電気代が安くならない」と噂がある蓄電池のメリットを紹介します。
- 節電につながる
- 停電や災害に備えられる
- 電気自動車と連携できる
メリット①蓄電池は節電につながる
家庭にあう容量の蓄電池を使うと、電気代が安くなります。蓄電池のみを使用する場合、夜間料金が安い電力プランへの切り替えが必要です。
充電した電気を日中に使うと、夜間料金との差額分が浮きます。例えば、中部電力の従量電灯Bと夜間料金がお得なスマートライフプランを比較すると以下の通りです。
【中部電力】
料金プラン | 電気料金単価(1kWh) | 基本料金(一部抜粋) |
従量電灯B | 21.33円〜28.75円 | 30A:891円 40A:1,188円 50A:1,485円 60A:1,782円 |
スマートライフプラン | デイタイム:38.95円 @ホームタイム:28.76円 ナイトタイム:16.63円 | 契約容量10kVAまで1,597.04円 |
従量電灯Bは、電気の使用量に応じて価格が3段階にわかれているプランです。スマートライフプランは、時間帯によって価格が3種類あります。
低価格のナイトタイムに蓄電池を充電して日中に電気を使うと、従量電灯Bよりも1kWhあたり約5円安くなる仕組みです。
ただ、日中の電気代や50A以下の基本料金は、従量電灯Bの方が価格を抑えられます。
蓄電池の容量が少なく、日中の電気をまかないきれない家庭では、夜間料金を安いプランに切り替えても電気代は高くなる可能性があるでしょう。
電力会社によって基本料金や夜間料金の違い、夜間料金がないケースもあるので、加入しているプランと比較してみましょう。
節電には、太陽光から発電して貯めた電気を利用する方が効果的です。ただ、太陽光発電システムを導入する費用は増えるため、ポータブル蓄電池も検討してみてください。
メリット②蓄電池は停電や災害に備えられる
蓄電池は、貯めた電気を使って停電や災害に備えられます。
例えば、オムロンの「KPBP-Aシリーズ」6.5kWhの蓄電池なら、満充電してあると冷蔵庫・テレビ・照明・スマホ充電を約18時間まかなうことが可能です。
また、ポータブル蓄電池のPecron(ペクロン)の容量614Wh「E600LFP」は、ミニ冷蔵庫に8〜17時間、電気毛布には約10時間使えます。
過去に発生した台風の被害では、電気の復旧に10日以上かかった地域もありました。長期の停電に備えたい人は、ソーラーパネルも完備しておくと日中に充電でき安心です。
メリット③蓄電池は電気自動車と連携できる
蓄電池は、電気自動車と連携して使えます。日中に太陽光から発電した電気を蓄電池に貯めておき、夜間に自動車に送る仕組みです。
電気自動車はガソリン代がかからないうえ、太陽光発電なら電気代もかかりません。高騰するガソリン代の影響を受けずに済み、節約が期待できます。
また、停電や災害が起こったときには、電気自動車から給電して家電を使えるのもメリットです。
後悔しない!電気代を節約できる蓄電池メーカー3選
電気代を節約できる移動式蓄電池を扱うメーカーを紹介します。
- LiTime(リタイム)
- Pecron(ペクロン)
- BLUETTI(ブルーティ)
①LiTime(リタイム)
LiTime(リタイム)は、バッテリーの保証が手厚い蓄電池メーカーです。容量30Ah以上のバッテリーは、5年間保証されます。
また、バッテリーのどんな質問にも答えてくれる生涯サポートを受けられるので、初めて蓄電池を自作する人も安心です。
12Vのリン酸鉄リチウムイオンバッテリーは、50Ahから460Ahまで販売しています。
大容量のバッテリーなら停電時にエアコンを使えますし、2つ以上を接続して容量を増やせるのも魅力です。
ポータブル蓄電池は、容量320Whの1種類のみ発売されています。重さ3.6kgの持ち運びに便利なサイズです。
②Pecron(ペクロン)
Pecron(ペクロン)は、出力ポートが多い蓄電池メーカーです。出力ポート数は11個〜16個あり、USB-Aが4個ついている蓄電池もあります。
容量1,500Whの蓄電池の場合、ACコンセントからの充電は2時間もかからず、非常にスピーディーです。
「30か月安心保証」や「30日間の返金保証」もついているので、WEBからも安心して購入できるでしょう。
単品では50,000円以下、ソーラーパネルとのセット購入は約100,000円から販売されています。
拡張バッテリー約3,000Whをつけられる製品なら、使い勝手をみてから容量の追加が可能です。
③BLUETTI(ブルーティ)
BLUETTI(ブルーティ)は、コンパクトサイズから大容量の蓄電池を扱うメーカーです。約30,000円から購入できるポータブル電源やソーラーパネル、拡張バッテリーを扱っています。
ソーラーパネルとセットでも60,000円台から購入できるうえ、購入後にほかのサイトの方が安かったら差額を返金してくれる「30日間のプライスマッチ保証」もあり、お得です。
また、6,000サイクル以上使える容量5,100Whの「EP500」は、1日1サイクル消費しても約16年稼働します。
停電時にエアコンを6時間〜17時間使用でき、2023年9月時点、ソーラーパネル2枚とセット購入しても700,000円以下です。
停電や災害時の活躍が期待できるので、定置式蓄電池と迷っている人は購入を検討してみましょう。
蓄電池つけて電気代上がったと言われる理由
蓄電池つけて電気代上がったのは、太陽光発電と併用しないから。
太陽光発電と併用すると、蓄電池に充電されるので、蓄電池分は電気代が無料になるのですが、併用しないと買った電気を蓄電池に貯めることになります。
そうなると、売電価格が上がったタイミングで、蓄電池つけて電気代が上がったと勘違いしてしまうのです。
太陽光発電と蓄電池で電気代を実質0円にする方法
太陽光発電と蓄電池で電気代を0円にするのは不可能ではないですが、厳しいです。
売電収入が支払う電気代を上回れば実質0円になりますが、電気代の使用量を相当量減らさないと達成できない数字です。
太陽光発電を使用している自宅で住まれている場合は、諦めてほうがいいでしょう。
迷ったときは蓄電池の最安値相場を一括見積もりできる「タイナビ」
家庭用の定置式蓄電池の見積もりには、タイナビを利用しましょう。
訪問営業にくる業者によっては「補助金が使える」と謳って、代金を上乗せしたり、メリットがないのに蓄電池の購入を勧めてきたりします。
タイナビは最大5社まで比較でき、見積もりは電話またはメール、もしくは訪問を選べるサービスです。
公式サイトでは訪問販売よりも50万円削減できた人もいるので、損したくない人は依頼してみましょう。
まとめ
蓄電池のデメリットとメリットは以下の通りです。
デメリット | メリット |
初期費用が高い 寿命がある 置き場が必要 | 節電につながる 停電や災害に備えられる 電気自動車と連携できる |
家庭用の定置式蓄電池は、価格が約100万〜300万円する製品もあり、工事費もかかります。
少しでも安く購入するには、最大5社まで見積もりしてくれるタイナビを使って価格を比較しましょう。
また、価格を抑えたい人は、工事費のかからない移動式の蓄電池もおすすめです。本記事で紹介した蓄電池メーカーは以下の通り。
後悔しない蓄電池を選んで、停電や災害に備えましょう。
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