「ベンチャー企業っていっぱいあるけど結局どのベンチャー企業がこれから伸びるの?」
ベンチャー企業に転職したい、就職したい方々は一度は考えたことがあると思います。
伸びるベンチャー企業の特徴は以下の3点にあります。
- 企業独自のビジョンが浸透していること
- 商品・サービスの新規性
- 豊富な資金調達
これだけではいまいちどういうことかよくわからないですよね。
後ほど1つずつ詳しく説明します。
そして最後にこれらの特徴を満たす具体的なベンチャー企業を会社の規模ごとに紹介していきたいと思います!
これから伸びるベンチャー企業の特徴
これから伸びるベンチャー企業の特徴を1つずつ詳しく説明していきます。
企業独自のビジョンが浸透していること
まず一つ目の特徴が、「企業独自のビジョンが浸透していること」です。
ベンチャー企業は大企業との違いとして社員数の少なさがあります。
そのような組織が成長をするには、多様な価値観を持った社員全員が同じ方向を向き、一致団結することが不可欠です。
その一致団結を助ける手段が、企業独自のビジョンです。
加えてこのビジョンが社員全員に浸透している必要があります。
多くの社員に話をし、その企業のビジョンを深く理解しているか、また各事業にそのビジョンはどう反映されているか、をヒヤリングすることでこの特徴を備えているかどうかの判定ができると思います。
社員によってビジョンの理解の仕方が違っていたり、事業とビジョンに明確な繋がりが見えない場合は、この特徴を備えていないと判断していいでしょう。
商品・サービスの新規性
2つ目の特徴は、商品もしくはサービスが新規性を備えていることです。
ブランド力のないベンチャー企業が、大企業などの競合他社の中において優位に立つには、いかに独創的で新規性のあるものを提供するかが非常に重要です。
このような具体例として、今や世界的な大企業となったappleのiPhoneが挙げられます。
iPhone以前の携帯と言えば、多数のボタンがあるようなものばかりでした。
そこで、apple社は1つのホームボタンのみに絞り、全く新しい外見の携帯を生み出しました。この新デザインがヒットし、急成長に繋がったのです。
この例は若干極端な例とも言えますが、新規性が重要であることに変わりはありません。
豊富な資金調達
3つ目の特徴として、豊富な資金調達実績があるかという点が挙げられます。
ベンチャー企業は、どれだけ新規性のあるアイデアや優秀な人材が揃っていても、資金がなければ事業を実行することができません。
豊富な資金があることは、確かな実行力があるという点で成長企業の特徴と言えます。
またもう一つの観点として、それだけの資金を調達できているということは、分析力や先見性に優れた投資家・投資機関に認められた、と捉えることもできます。
つまり資金調達の程度がその企業の成長性を担保していると言えます。
社員数1000人以上のメガベンチャー
ここからは上記で述べた特徴が顕著に見られるようなベンチャー企業をいくつか紹介していきます。まず社員数1000人以上のメガベンチャーから該当する企業をご紹介します。
株式会社サイバーエージェント
サイバーエージェントは「Abema」といったメディア事業や最近ヒットした「ウマ娘」といったゲーム事業、他にもネット広告事業など幅広く事業を手がける企業です。
ビジョンとして「21世紀を代表する会社を創る」を掲げています。実際に1998年に設立されてから2年で上場し、現在においては日本で広く周知されるようなサービスも手がけているため、ビジョンの達成意識は強いと言えます。
またAbemaというTVレベルのコンテンツ力を備えたインターネットメディアを創り上げたという点で非常に事業の新規性は高いと考えていいでしょう。
資金調達額は225億円となっており、非常に高い水準であると言えます。
株式会社DeNA
株式会社DeNAはゲーム事業やスポーツ、ヘルスケアといった幅広い事業を手がけるインターネット関連会社です。
ビジョンとしては、「一人ひとりに 想像を超えるDelightを」を掲げており、これは2021年に新たに掲げられたビジョンです。
コロナという社会情勢の変化に適応して相応しいビジョンに随時変更しており、ここからビジョンを重要視している姿勢が見受けられます。
DeNAは当初インターネットオークションから事業を開始したのですが、そこから多数の事業に挑戦していくことで企業を成長させており、新しいことに挑戦する精神が強く見られます。
DeNAのタクシー配車アプリ事業とJapan Taxi株式会社が事業統合して設立された「Mobility Technologies」というスタートアップ企業は、2020年の資金調達額1位の266億円を調達しており非常に期待を寄せられていることがわかります。
社員数500人程度のベンチャー企業
社員数100人から1000人のベンチャー企業として、株式会社TBMと株式会社クリーンプラネットをご紹介します。
株式会社TBM
株式会社TBMは、石灰石を原料とする「LIMEX」という複合材料を開発した企業です。このLIMEXという材料は非常に画期的で、紙・プラスチックの代替になる材料となっております。2011年に設立した企業で、従業員数は213人です。
TBMは企業評価額という指標において約1200億円を達成しており、国内で4位となっています。これは非上場企業の中で4番目に社会からの期待が高いことを示しています。
またビジョンとしては、「過去を活かして未来を創る。100年後でも持続可能な循環型イノベーション」を掲げています。このビジョンはLIMEXという新素材を取り扱うTBMにとってぴったりなものとなっています。
というのも、LIMEXという素材は、製造過程で石油、水、木材も使わず、また石灰石というどこにでもある原料を使用しているためあらゆる地域で製造可能かつリサイクル可能となっております。そのためこのLIMEXこそが100年後でも持続可能が循環型技術革新を体現していると言えます。
株式会社クリーンプラネット
クリーンプラネットは量子水素融合を用いたエネルギー関連事業を行っています。「水素融合」はSF好きの方なら一度は聞いたことがあるでしょう。あの未来の技術を現実のものにしようとしている会社がこのクリーンプラネットです。
既に実用化の一歩手前の段階まで達成しており、今後のエネルギー事業に革命を起こすかもしれません。
またこの企業のビジョンは「1.安全、安定、安定的 2.科学的創造力 3.すべては未来のために、次世代のために」です。このビジョンは新エネルギー事業を手がけるクリーンプラネットにとって非常にぴったりです。特にまだ開発段階であり現時点ではなにも収益を得られらないものの、未来の幸せのために全力をかけている点が3番目のビジョンをよく表しているといえます。
このクリーンプラネットも、企業評価額という評価軸で日本2位となっており、大きな期待を寄せられていることがわかります。
社員数50人以下のスタートアップ企業
ここから社員数50人以下のスタートアップ企業として、ugo株式会社と株式会社ハピスキの2社をご紹介していきます。
ugo株式会社
ugo株式会社はロボティクスサービスを開発している会社です。迫りくる超高齢化社会を見据えて、人々の生活を支えるロボットを開発しています。
またビジョンとしては、「人とロボの融合でサステナブルなワークスタイルを実現する」を掲げています。具体的に、警備アバターロボットによって警備員の負担を解消し、最適なワークスタイルの確立に貢献しています。
またugo株式会社という社名は、2021年5月に変更されたものであり、この際に2.25億円の資金調達を達成しています。この資金をもとに、警備アバターロボットの量産、事業拡大を目指していくそうです。
これからの成長が楽しみですね。
株式会社ハピスキ
株式会社ハピスキはWebマーケティングのコンサルティング、自社サイトの運営を行っている会社です。個人ブログで37万PVを達成した社員や、300万PVオウンドメディアの総編集長といった優秀な人材が多く集まっており、成長可能性は非常に高いでしょう。
ビジョンとしては「高いスキルを用いて関わる人を全て幸せにする」を掲げています。将来沖縄にオフィスを構えるという計画もあるそうで、社員を含む全ての人々の幸せを重要視していることがよくわかります。
まとめ
今回は、これから伸びるベンチャー企業の特徴、そして該当するいくつかの企業をご紹介しました。
ベンチャー企業に就職したい、転職したい方は入念にその企業を調べ、理解してから選びましょう。また、調べる上での観点もたくさんあるので、今回紹介した観点を参考にしてみてください。
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