髪は見た目年齢にも直結するほど、人の印象を左右する大事なパーツ。市販のシャンプーで、きれいな髪を目指せたらいいですよね。
しかし、市販のシャンプーを調べると「買ってはいけない」という文字を目にする機会もあるのではないでしょうか。
「市販のシャンプーはよくない」などといわれると、なにか悪い成分が入っているのではないかと、不安になってしまう人もいるかもしれません。
そこで今回は、「買ってはいけないシャンプー」の特徴やその成分、市販のシャンプーをどう選んだらよいのかを解説します。さらにおすすめの市販のシャンプーを紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
買ってはいけない市販のシャンプーの特徴
まずは、買ってはいけない市販シャンプーの特徴について解説します。これを知れば、髪だけでなく地肌も守れるようになりますよ。
肌質に合っていない
1つ目は、自分の肌質に合っていないからです。よく化粧品などを買うときに、乾燥肌・脂性肌などで選ぶと思います。シャンプーも同じことがいえて、乾燥肌なのか、脂性肌なのか、若しくは敏感肌なのかで選ぶべきシャンプーも変わってくるのです。
「インスタグラマーがおすすめしていたから」「○○さんの髪がきれいで、何使っているか聞いたらこのシャンプーだったから」という、他人の意見だけで決めてはいませんか?
もちろん、それも嘘だとはいいませんが、100%鵜呑みにするのはおすすめできません。人と自分は異なるというのを念頭に置くようにしましょう。
刺激の強い成分が入っている
市販のシャンプーは、サロン専売品に比べて汚れを落とす力が強すぎるなどと耳にしたことはありませんか?その「汚れを落とす力」が刺激の強さとなって、地肌や髪に刺激を与えてしまうのです。
肌質や洗いあがりによって差はありますが、一般的に刺激の強い成分は肌や髪に負担をかけやすいといわれています。そのような刺激の強いといわれる成分について、次の項でしっかり見ていきましょう。
買ってはいけない市販のシャンプーの成分
買ってはいけない市販のシャンプーの成分について詳しく見ていきましょう。肌や髪を健やかに保つためにも、シャンプーに含まれる成分は要チェックですよ!
ラウリル硫酸ナトリウム
まずは「ラウリル硫酸ナトリウム」という界面活性剤です。第2次世界大戦の時代に、エンジンの脱脂材として使われ始めたといわれているほど洗浄力が強く、人によってはかなり強い刺激になる可能性が高いもの。
ラウリル硫酸Naは、「水と油を混ぜ合わせる力」と「汚れを落とす力」を持っており、台所用洗剤・歯磨き粉・石鹸・洗濯用洗剤など、ありとあらゆるものに使われている成分。人体に影響はないとされていますが、肌の弱い人や肌疾患の持ち主には強い刺激となり、保湿力機能の低下などが見られる場合もあります。
特に、アトピー肌や乾燥肌、敏感肌の方や、頭皮にキズがある場合は避けるべき成分といえるでしょう。ただ、近年では「ラウリル硫酸ナトリウム」が使用されているシャンプーはほとんどありません。
ラウリル硫酸カリウム
「ラウリル硫酸カリウム」は、ラウリル硫酸ナトリウムと同じく、界面活性剤です。強い洗浄力はもちろんのこと、ラウリル硫酸カリウムには「粒が小さく、成分が皮膚に残留しやすい」という性質があります。そのため毛穴に成分が残ってしまい、中長期的に使用すると肌や毛根へのダメージを与えてしまう可能性もあるため注意が必要です。
中でも、薄毛や抜け毛に悩んでいる方は使用しない方がいい成分。使っているシャンプーに入っていた場合は、連続使用はなるべく控えた方がいいでしょう。
ラウレス硫酸ナトリウム
「ラウレス硫酸ナトリウム」は、先のラウリル硫酸ナトリウムより分子量を大きくして、地肌への成分の浸透を軽減させた成分です。とはいえ、洗浄力や脱脂力が弱いわけではないため、刺激になることには変わりないと思っていて間違いないでしょう。
肌の弱い人が使用し続ければ肌に必要な油分まで取り切ってしまい、フケやかゆみなどを引き起こす可能性もあるのです。
ただし、ヘアワックスなどのヘアスタイリング剤を使用している人は、このような洗浄力の強い成分でないと落としきれないので、使用した方がよい場合もあります。
また、このような界面活性剤の成分の、シャンプーに使われている濃度はそれほど高くはなく、あっても3%程度であるということ。さらに、肌に塗りたくるわけでもなく、すすいで流れてしまうという点から、肌への浸透はそれほどないと思っていても問題ありません。
市販のシャンプーの選び方
市販のシャンプーはどのように、何に注意しながら選んだらよいのでしょうか。ここでは、正しい「市販のシャンプーの選び方」について解説していきます。
アミノ酸系のシャンプーを選ぶ
先述のとおり、「肌への刺激の強い成分を避ける」のが大事です。アミノ酸系は頭皮や髪に優しいとされている洗浄成分。できる限り洗浄成分の強いものは避けて、アミノ酸系シャンプーを選ぶようにしましょう。
ただし、アミノ酸系の中にも、洗浄力の強弱はあります。どんな成分が含まれていても、「シャンプーはよくすすぐ」というのを忘れないようにしましょう。
肌質・髪質に合わせて成分を選ぶ
肌質や髪質は人それぞれ。それに合わせて、どんな成分が使われているシャンプーなのかを選びましょう。
例えば、脂性肌の人と乾燥肌の人とでは、必要な洗浄力や保湿力に違いがあります。髪の太さや傷み、また染髪された髪とバージンヘアーでも、髪の状態は変わってきますよね。
自分の地肌や髪の状態をよく理解したうえで、必要な洗浄力が含まれるシャンプーを選んでください。
敏感肌・乾燥肌 | ノーマル肌・脂性肌 |
グルタミン酸系・アラニン系 | タウリン系・グリシン系・アスパラギン酸系 |
ヘアスタイリング剤の使用の有無で選ぶ
ヘアワックスやスタイリングフォームなどを使用するかしないかでも、選ぶポイントが異なります。
地肌や髪についている、ほこりなどの汚れはお湯でも落とせますが、スタイリング剤は落とせません。日常的にヘアスタイリング剤を使用する人や、髪をアップにして固めるためにハードなスタイリングを使った日は、洗浄力のあるシャンプーを使うなど工夫しましょう。
おすすめの市販のシャンプー
「選ぶべき成分は分かったけど、どんなシャンプーを買ったらいいの?」という方のために、市販で買えるおすすめのシャンプーをご紹介します。
薬用 アミノ酸シャンプー 爽快柑
94.7%が天然由来成分でできている「爽快柑」。アミノ酸系のノンシリコンシャンプーで、リンス不要という優れモノ。筆者も使用したことがあり、優しい泡立ちでなめらかな指どおり、すすいだ後もきしまないシャンプーでした。
洗浄成分は、マイルドな「グルタミン酸系」。石油系洗浄剤不使用で肌に優しく、フケやかゆみを抑える「グリチルリチン酸ジカリウム」も配合されています。自然なオレンジの香りも癒されますよ。
【医薬部外品】【AFC公式ショップ】 薬用 アミノ酸 シャンプー 爽快柑(そうかいかん) 500ml (ボトル ポンプ 清浄 アミノ酸 エーエフシー 男女 親子 兼用 汗臭 毛髪 頭皮 ノンシリコン)
洗浄成分 | グルタミン酸系 |
洗浄力 | かなりマイルド |
シリコン | 無 |
おすすめ | 成分にこだわる人・においが気になる人 |
参考価格 | 3,000円(公式オンライン限定価格) |
HIMAWARI ディアボーテ オイルインシャンプー リッチ&リペア
こちらのシャンプーは、髪のうねりや広がり、パサつきが気になる方におすすめの、アミノ酸系シャンプー。HIMAWARIには種類がいくつかありますが、一番おすすめなのはリッチ&リペアです。洗浄成分がほかと異なり、優しめの「タウリン系」なのが理由。
使用感としては、泡立ちはそれほどよくはありませんが、すすいだ後のきしみもなしで、優しい洗いあがりなのが分かりました。香りは割と残り、好き嫌いが分かれそうではあります。
乾燥肌向けのオイルインシャンプーが、1,000円以下で薬局で簡単に手に入るというところと、ノンシリコンであるところを考えると、非常にコスパのよいシャンプーなのではないでしょうか。
ディアボーテ オイルインシャンプー(リッチ&リペア)ポンプ500mL
洗浄成分 | タウリン系 |
洗浄力 | マイルド |
シリコン | 無 |
おすすめ | 乾燥肌の人・コスパ重視の人 |
参考価格 | 793円(Amazon) |
ミノン薬用ヘアシャンプー
ボディーソープやスキンケア商品でも知られている「ミノン薬用ヘアシャンプー」は、乾燥肌や敏感肌向けに特化したシャンプーです。主な洗浄成分はグルタミン酸系で、かなりマイルド。アレルギーの要因となる物質もカットされていて、肌の弱い人に特におすすめです。
優しい洗浄成分のため、泡立ちは弱め。整髪料を使用している人は、2度洗いするとよいでしょう。また、肌や髪はしっとりと仕上がる処方です。
洗浄成分 | グルタミン酸系 |
洗浄力 | かなりマイルド |
シリコン | 無 |
おすすめ | 乾燥肌敏感肌の人・アレルギー持ちの人 |
参考価格 | 793円(オープン価格) |
まとめ
今回は、買ってはいけないシャンプーについて、どのよな成分に注意すればよいのか、どのように選べばよいのかについて解説しました。特に洗浄成分の強さは、地肌や髪への刺激にも繋がるので、気をつけましょう。
おすすめの洗浄成分として「アミノ酸系」を挙げましたが、その中にも洗浄力の強い弱いはあります。また、洗浄成分が肌や髪に蓄積されることによってトラブルが起こるので、どんな成分であってもよくすすぐようにしましょう。
本記事を参考に、自身の肌や髪質に合わせてシャンプーを選んでくださいね。
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