「自分に合った仕事って何だろう」
そういう悩みや疑問をもつ人は多いでしょう。
自己分析をきちんとしているのに分からなかったり、自分がやりたいと思うことを仕事にしたいけど、それが本当に自分に合った仕事なのか不安に感じたりしていませんか?
そこでここでは、自分に合った仕事を見つけるためにまずは何をするべきか、そして適職を探すにはどうすれば良いかについて話してみます。
自分に合った仕事がわからない人がやるべきこと
自分に合った仕事は、必ずしも「やりたいこと」とイコールではありません。
実は、「出来る・得意なこと」の方が自分に合った仕事を見つけるためのヒントになることが多いのです。
まずは、自分に出来ることを見つける方法について考えてみましょう。
過去の成功体験を振り返る
過去の経験を振り返った時、「上手くいった!」と思えた経験がある人もいるでしょう。
それが、自分に出来ることや得意なことである場合が多いです。
”成功体験”というと大きなことのように聞こえてしまいますが、小さなことでも構いません。
例えば、課題として出したレポートを「しっかり論点がまとまっていて分かりやすいですね」と教授に褒められた、ということも立派な成功体験です。
他にも、接客のあるアルバイトをしている時に、「あなたに頼んでよかった」と対応したお客様に言われたということも成功体験の一つになり得ます。
どんなに小さなことでもいいので、「上手くいった!」と思えることを探してみましょう。
この場合、もともと「自分にはできないだろう」と思っていたけど、やってみたら意外と出来た!という経験だと尚良いでしょう。
「出来ないかも」というマイナス感情から、「出来た!」というプラスの感情を持った経験であれば、自分に出来る仕事ということに加えて自信もついてくるからです。
「出来る」だけでなく自信を持って取り組めることであれば、長い間継続して携わっていくことも可能になります。
周囲の人に自分の強みは何かを聞いてみる
自分では出来る、得意と思っていないことでも、第三者の目線でみたら強みだと感じてもらえている部分があるかもしれません。
実は私、以前の職場の上司にも転職エージェントにも、「営業向いてるんじゃない?」と言われることがよくありました。
しかし、人と関わることは好きですが口下手だという自覚がありましたし、本当にやりたいことは「書く仕事」だったので聞き流していました。
ですが、私は今、インサイドセールス(内勤営業)のような仕事に携わっています。
インサイドセールスの位置づけは会社によってそれぞれですが、主に電話やメールなどを活用してお客様のアポイントを取る業務がメインのお仕事です。
私は、アポイントを取るための電話はこれまでしたことがありませんでしたが、マニュアルや決まったトークスクリプトがない状況の中、入社直後からお客様への電話に挑戦しました。
すると、入社して1週間後にはアポイントを取ることができ、入社した月の1ヶ月間は、電話をすれば70%くらいの確率でアポイントを取得できるようになっていました。
自分では向いていない仕事だと思っていましたが、一度周囲の言葉を受け入れてやってみたところ、意外と合っているのかなと今は感じることが出来ています。
このように、自分の判断だけでは携わることのなかった仕事をしてみたところで、意外と上手くいくケースも多いのです。
自分では強みだと思っていない部分が、実は周囲の人からみたら大きな長所になっている場合もあります。
第三者目線からみるから気付ける強みもあるので、周囲の人に聞いてみるのも有効な手段の1つです。
無料の適職診断ツールを使う
そして、最近よく目にするようになったのが「適職診断ツール」です。
就職サイトなどへの登録をする必要もなく、無料というものも多いので、いろいろなツールを使ってみて参考にしてみるのも良いでしょう。
ここで1つお伝えしておきたいことがあります。
就職サイトに会員登録をせずに、適職診断の結果を知りたいという人は多いかもしれませんが、人によっては会員登録までした方が有益な場合もあります。
就職サイトでは、定期的に仕事の情報を配信してくれるものが多いですが、その診断結果を反映させて仕事をチョイスしてくれるサービスがあります。
診断結果を反映させて仕事探しをしたいという人は、登録をした上で診断を受けてみてください。
ひとまずここでは、会員登録なしでも受けられる適職診断をいくつか紹介してみます。
会員登録なしで受けられます。
設問は39問しかないので、あまり時間をかけずに手軽にできます。
キャリアインデックスは転職を扱うサイトですが、就活生でも十分活用出来る適職診断ツールです。
「仕事に求めるもの」「ビジネスにおける強み」「あなたの性格と傾向」の3つの軸から、自分にあった仕事を総合的に診断してくれます。
【適職診断NAVY】
会員登録なしで受けられます。
「パーソナリティ」「キャリア価値観」「思考スタイル」の3つのパートに分かれた、全部で35問の質問に答えます。
診断結果としては、イメージをハッシュタグ形式で表示してもらえるのに加え、マッチする職種とパーソナリティ、キャリア志向などの項目に分かれて表示されます。
質問数が少ないので、あまり時間をかけたくない人にとってはオススメです。
自分に合った仕事の見つけ方・ポイント
自分に合った仕事を見つける際、闇雲に探しても難しい部分があります。
そこでここでは、自分に合った仕事を見つけるためのポイントを2つ挙げます。
好きではないけど得意な仕事を選んでみる
これから長く携わっていくことを考えれば、どうしても好きなことを仕事にしたいと思ってしまうものです。
しかし、あまり好きではないことでも、得意と思えることがあるのであれば、その得意なことを仕事にすることを考えてみましょう。
得意なことであれば、目標や目的を達成させやすくなるので、充実感を感じる経験を多く積むことが出来ます。
そうした充実感や達成感を重ねることで、それは少しずつ自信に繋げることができ、その自信はいずれ好きにもつながります。
時間はかかるかもしれませんが、逆を言えば、長く携わることが出来る仕事にもなります。
市場価値の高い職業を選ぶ
そして、市場価値の高い職業を選ぶことも良いでしょう。
市場価値が高い仕事として考えられるものの1つは、専門性の高い仕事です。
希少価値が高いと市場価値が高いと捉えられやすくなるからです。
市場価値の高い仕事は、より一層必要としてもらえる仕事であり、その分やりがいも感じることができます。
やりがいから楽しさを感じることができるようになれば、それは充実感を得ることにもつながります。
また、専門性の高い仕事は、常に知識や技術のアップデートが必要になります。
そのためには、常に向上心を持っていることも重要です。
そのようなやりがいや向上心を常に持ち続けることができれば、それは少しずつ自分に合う仕事につながります。
市場価値の高い職業
それでは、市場価値の高い職業とはどのような職業でしょうか。
ここでは具体的に、3つご紹介してみます。
マーケター
マーケターは、市場やターゲット分析によって商品やサービスが売れる流れや仕組みを作り続けることが仕事です。
具体的な業務には、市場・ターゲットの調査や商品企画設計、販促手法の考察などがあります。
マーケターに向いている人は、ロジカルに物事を考えられる人や、コミュニケーション能力が高い人です。
コミュニケーション能力が高い人、という部分は意外だと感じる人もいるかもしれませんが、マーケターは多方面から情報収集が必要になります。
常に多方面の人から情報を得るためには、コミュニケーション能力は欠かすことの出来ないものなのです。
逆に向いていないのは、変化することがあまり好きではなくルーティンワークが好きな人
です。
常に最先端で、物事の動きにアンテナを張り続ける必要のある仕事なので変化が常に求められますし、試行錯誤が必要になるのでルーティン業務の方が好きな人には向きません。
マーケターが市場価値が高いと言われる理由は、次の2つです。
1つ目は、そもそもマーケター人口は日本ではまだまだ少なく希少価値が高いからです。
世界的にも需要の高い仕事でありながら、日本ではあまり担える人がいません。
なぜなら、日本ではまだ「マーケティング」という考え方が定着していないからです。
2つ目は、マーケティングの知識・考え方はどのような業界でも活かせるからです。
業界を限定せずに活かすことが出来るので、幅広い業界から必要とされます。
データサイエンティスト
データサイエンティストは、統計情報や企業情報などのあらゆる情報を分析・活用する仕事です。
この仕事は、常に数値データを中心に扱うことになりますので、数字に強い、そして分析力が高い人に向いています。
逆に、数字と関わることが苦手な人には向いていないと言えるでしょう。
データサイエンティストが市場価値が高いと言われる背景には、AIの普及があります。
AIを取り入れたサービスが普及する中では、AIを動かすための情報分析が必要であり、その分析のための材料集めをする作業がとても重要視されます。
今後さらにAIが取り入れられる場面が増えてくるからこそ、需要も高まってくるでしょう。
プログラミング
プログラミングは、システム設計、システムのテスト、保守・運用など、幅広く関わることが出来る仕事です。
プログラマーに向いているのは、物事を調べたり、周囲に質問したりすることに苦を感じない、論理的思考力を持つ人です。
また一方で、数字が苦手、人と会話することが苦手という人は向いていません。
プログラマーは、プログラミングの知識や経験がない人を相手に状況説明をすることも多くあります。
そういった意味では、黙々と作業するだけでなく人と関わる場面も多くありますので、人と会話することが苦手な人も向かないと言えるでしょう。
プログラマーが市場価値が高いと言われる理由は、急速な業界発展で人材が不足しているからです。
プログラミングを学ぶためのスクールも今は増えてきています。
ここでは、プログラミングを学んだ上に就職まで支援してもらえるサービスをご紹介します。
【GEEK JOB】
無料で受講することが出来るプログラミングスクールです。
キャリア相談や適職診断なども行ってもらえます。
受講者のほとんどがプログラミング初心者ですが、未経験OKの求人を500社以上保有していることもあり、転職成功率は97.8%と高い数値を出しています。
また、実戦的なカリキュラムで学習を進めることが出来たり、応募書類の添削などもサポートしてくれたりするので、受講者の満足度も97.3%となっています。
自分に合った仕事はプロと一緒に見つけよう
そうはいっても、やはり自分で自分に合う仕事を探すことは難しいと感じる人も多いでしょう。
その場合は、就活エージェントを活用することをオススメします。
就活エージェントは、多くの就活生を支援し、様々な知識や経験を持つ就活のプロです。
プロの目でも自分自身を見てもらい、一緒に過去の経験なども棚卸しながら自分に合った仕事を見つけてみましょう。
ここでも、いくつか就活エージェントをご紹介します。
【キャリアチケット】
「量より質」の就活を実現することを目指した就活エージェントです。
何社もエントリーするのではなく、個々の就活の軸に合った就活をサポートしています。
入社することがゴールではなく、就職後のキャリア形成もしっかりと見据えた就活サポートを行うため、丁寧な面談などをしてくれます。
中小企業やスタートアップ企業などの求人を多く保有していますので、大企業などを目指したい人には向かないかもしれません。
一方で、企業規模などは気にせず、とにかく自分に合った質の良い企業に就職したいという人にとっては利用しやすいサービスです。
JobSpringの一番の強みは、「マッチ度の高さ」です。
内定成功率は91.7%、そして3年以内の離職率は0.1%となっており、就活生と企業とのマッチングに特に力を入れていることが分かります。
高いマッチ率を実現している背景には、AIの活用があります。
統計的な要素からマッチする企業をご紹介するため、精度はとても高くなります。
また、このサービスを運営する株式会社Rootsは、企業の採用コンサルティング事業も行っているため、企業との太いパイプがあるのも強みの一つです。
まだ、やりたいことや自分に合った仕事が分からないという人は、活用してみるとヒントを得られるでしょう。
ご紹介した2つのサービスはどちらも無料で利用できるので、積極的に活用してみましょう。
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