「あなたが学生時代に最も打ち込んだことは何ですか?」
この質問は、新卒の面接やESで良く聞かれる質問ですよね。しかし、自分が何に打ち込んだのか考えてみても「こんな体験がアピールになるのかな……」や「自信を持って伝えられる内容なんてない」など、何を話せば良いのか悩んでしまうのが実情でしょう。
新卒のES・面接を経験した500人にアンケートを取った結果、実に81.0%の学生が「学生時代に最も打ち込んだこと」について質問されたと答えています(*)。
つまり、新卒で面接などを受ける際には、質問される可能性が非常に高いと考えて臨む必要があるのです。
そこで今回は、学生時代に最も打ち込んだことを聞かれると想定して、書き方や構成の作り方に加えて実際に使える例文について解説します。質問される理由やエピソードは何が良いのかもお伝えするので、ぜひ参考にしてみてください。
*就職ジャーナル PRODUCT BY RECRUIT「先輩500人が選んだガクチカのエピソードTOP3は?企業にはどう伝えた?」
学生時代に最も打ち込んだことを聞かれるのはなぜか
なぜ学生時代に最も打ち込んだことを聞かれるのかというと、以下の2つを知りたいと思っているからです。
✔ 就活生の人柄は?
✔ 困難や課題をどう乗り越えるのか?
まず、企業側は社風にマッチしている人材を欲しがっています。しかし、学歴や外見だけでは情報が不十分なので、実際に体験した話から「この人は努力ができる人なのか」や「この人は最後まで諦めない性格なのか」といった人間性を知ろうとしているのです。
また、”頑張ったエピソード=困難や課題に立ち向かった体験談”と考えられるので、この質問によって「この人はどうやって課題を解決するのか?」といった部分を把握しようとします。
この2つを知るために「学生時代に最も打ち込んだことは?」という質問をするのです。
学生時代に最も打ち込んだことはどんなエピソードを言えばいいの?
ここでは、学生時代に最も打ち込んだことを話す際にどのようなエピソードを選べば良いのか解説します。
インターンシップ
有効なエピソード1つ目はインターンシップです。
インターンシップは、学生でありながら実際に社会に出て仕事を経験できる貴重な場なので、最も打ち込んだことのエピソードとしても非常に有効でしょう。
また、企業側にとっても実際に働いた内容は就職した後をイメージしやすいので、強いアピールが可能となります。
✔ どのような仕事を体験したのか?
✔ どのような課題や困難があったのか?
✔ その問題をどのように感じたのか?
✔ どうやって解決をしたのか?
以上のような内容を話せれば良いアピールができるでしょう。
ボランティア
有効なエピソード2つ目はボランティアです。
ボランティアは、自ら積極的に参加しなければ体験する機会がないものなので、経験があるというだけでもアピールになります。
✔ ボランティアを始めた動機は?
✔ 苦労した体験は?
✔ 課題に対してどのような改善策を講じたのか?
以上のような内容をしっかりとまとめてみてください。
学業
有効なエピソード3つ目は学業です。
そもそも、学生の本分は学校で学ぶことなので、学業で頑張った体験談があれば積極的にアピールした方が良いでしょう。
もちろん、ただ「学業を頑張りました」と話しても「そんなの当たり前だろ」と思われるので、伝える際は以下の4点を重視して内容を構築してください。
✔ 取り組んだ理由や目的意識は?
✔ どのような努力をしていたのか?
✔ どのような結果や成果を得たのか?
✔ 今後どのように活かしていけるのか?
これらをまとめられれば、良いアピールができるようになります。
海外留学
有効なエピソード4つ目は海外留学です。
日本にいるときなら簡単にできる買い物や人に道を聞くという行為すら困難な環境なので、高いコミュニケーション能力をアピールできます。また、その国の言語を習得した努力も同時に伝えられるので一石二鳥です。
✔ 留学をした理由や目的は?
✔ 文化の違いなどで困ったことは?
✔ その課題をどうやって解決したのか?
✔ その経験をどうやって仕事に活かすのか?
これらのポイントを押さえて話をすれば、効果的なアピールができるでしょう。
学生時代に最も打ち込んだことで伝えるべきことと構成
ここでは、学生時代に最も打ち込んだことで伝えるべきことと構成の作り方について解説します。
きっかけや理由
まずは何故そのような体験をしたのか、そのきっかけや理由を明確にしましょう。
というのも、企業側は学生がどのようなことに熱意を向けられるのかといったモチベーションの源泉を知りたいと考えているので、まずはきっかけや理由といった動機から話すのが良いのです。
例えば、あなたが留学に打ち込んだと伝えるなら「語学力向上」や「異文化コミュニケーションの促進」といった理由が挙げられるでしょう。
最初はきっかけや理由からスタートして、その後に学んだものや今後の活かし方に繋げてください。
具体的に何をしたのか
続いては、目標達成のために具体的に何をしたのか考えましょう。
企業側が知りたいのは、どんな体験をしたのかというよりも、その経験で「どのように考えたのか?」や「どのような対策を講じたのか?」といった思考・行動を知りたいと思っています。
例えば、「部活動でレギュラーになるために毎日練習前後の10kmのランニングをした」や「アルバイト先の飲食店でメニューが50種類以上あったので、レシピをメモして実際に作ることで覚えた」といった具体的な行動を伝えてください。
具体的な数字を伝えると効果的になるので、入れられるなら組み込んでみましょう。
得られたものや学んだこと
目標達成のために取った行動で、何を学び、何を得たのか考えてください。
ここでは、ただの気付きや感想ではなく「社会に出てからも活かせる学びがあったのかどうか」が大切です。
例えば、「何かを成し遂げる時には事前準備が大切だと学んだ」や「最初は無理だと思っても工夫次第で達成できると知った」といった形で学びや得たものをアピールしてみてください。
それを今後どう活かしたいのか
最後は、その体験で得たものや学んだものを、どのように仕事などに活かすのか伝えてください。
当然伝える際には、採用試験を受けている企業に合わせて、その企業で活かせる方法を考えましょう。
例えば、新しいアイデアを常に考える必要がある企業なら「貴社でも工夫しながら仕事に取り組み、出来ないことにも積極的に挑戦したい」などと伝えてください。
基本的には、「この企業でどう活かせるのか」という点を伝えて、最後は「だから貴社を希望しました」といった言葉で締める形です。
【新卒・面接】学生時代に最も打ち込んだことの例文
ここでは、面接で話す際に使える例文をご紹介します。
インターンシップの例文
私が学生時代に最も力を入れたことはインターンシップです。 インターン先では、営業職として1カ月間で約200万円の売り上げを達成しました。 学生インターンに力を入れた理由としては、社会人になる前に営業を経験して成長したいと考えたためです。 実際に経験した結果、常にお客様のことを考え顧客視点に立つことの大切さを知り、お客様の喜びや痛みを自分のことのように共感できるようになりました。 貴社に入社した暁には、営業インターンで得た経験を活かして、常にお客様の立場に立ち活躍したいと考えております。 |
これはインターンシップに打ち込んだ場合の例文です。具体的な数字が入っていたり、学んだ内容が明確になっているので良いですね。また、企業に合わせたアピールができているので効果的でしょう。
海外留学の例文
交換留学選考の落選を経てカナダに私費留学し、帰国後にリベンジを果たしたことです。 英語で学問を学ぶことに興味を持っていた私は、3年前期に交換留学に応募したものの英語力の不足で落選してしまいました。 この悔しさから私費留学をすることを決意し、留学中は昼に語学学校を二校、夜は大学の授業をオンラインで受講して英語漬けの環境を作りました。 また、言語交換会で積極的に人と会うことで弱点だった会話力を向上させました。 その結果、語学学校のクラスではトップの成績をとり、帰国後は学部留学生として韓国の高麗大学校に留学することができました。 |
海外留学をする際の最大の壁は、やはり外国語です。そのため、語学の勉強に対してどのように取り組んだのかなどについて伝えると効果的ですね。最後に、入社後の仕事での活かし方も入れるとさらに良くなるでしょう。
【新卒・エントリーシート】学生時代に最も打ち込んだことの例文
続いては、エントリーシートに記載する際に使える例文をご紹介します。
ちなみに、エントリーシートには文字数制限があるので、その点に注意しましょう。一般的には300~600文字以内で指定されるケースが多くなっています。
学業の例文
学生時代、ゼミの研究に打ち込んでいたため心理学の勉強をしていました。 具体的には、行動心理やマーケティングを中心に学び、個人と集団で心理状態にどんな違いがあるのか研究していたのです。 集団心理を調査する際は、学生100人を対象に実験をしたのですが、人集めから実験の説明まで私1人で実行するのは非常に大変だったのを覚えております。 また、人集めで失敗しないために2回生の頃から声かけをして、相手の質問や不安には丁寧に説明するといった努力を欠かしませんでした。 その結果、無事に研究は終了すると同時に、物事の目標達成には事前準備が大切だと学んだのです。 貴社に入社した暁には、徹底した準備で仕事を進めて難しいことも確実に達成して活躍したいと考えています。(320文字) |
この例文は、学業で頑張った体験が語られています。具体的な数字が入っているうえ、学んだことや入社後の活かし方にも触れているので良いですね。
ボランティアの例文
大学1年生のとき、25人の日本人メンバーと共に森林減少が進むケニアに渡航し、ケニア人と植樹活動を行うという半年間のプロジェクトの成功に貢献しました。 当初、ケニア人は日本人と行う植樹活動に積極的ではなく、なかなか心を開いてくれませんでした。 私は、サブリーダーとして「この植樹プロジェクトを成功に導きたい」という強い意志を持ち、ケニア人が心を開くには自分が彼らを信頼することが必要だと考えたのです。 そこでケニア人の家庭に1週間ホームステイする中で、素手による食事や枝を使用した歯磨き等、粘り強く相手の文化に合わせることを心がけ、彼らを信頼していることを地道な行動で示し続けました。 結果、このプロジェクトに込められた想いや意図が伝わり、最終的にはケニア人と共に合計100本の苗木を植樹することに成功したのです。 この経験から、明確な目標やビジョンを持った行動は他者の心を掴めるとを学びました。(389文字) |
この例文では、言葉が通じないケニア人とどのように信頼関係が築けるのか、具体的な取り組みを交えながら分かりやすく伝えています。また、この体験から得た学びも自分自身でしっかり認識できているので良いですね。
まとめ
今回は、学生時代に最も打ち込みことという質問について解説しました。
企業側は、この質問によって学生の人柄を知ろうし、困難や課題に対する姿勢を把握しようと考えていると分かりましたね。
そして、好印象を持ってもらうためには「きっかけや理由⇒具体的に何をしたのか?⇒得られたものや学んだこと⇒今後どう活かしていくのか?」といった流れで構成を作れば良いとも理解できたでしょう。
ご紹介した例文のような劇的な体験がなくても、充実したと思える体験や時間があるならアピールできる話があるはずです。家族や友人に相談して、客観的な意見を聞いてみても参考になるでしょう。
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