自己PRで「努力を惜しまない」をアピールすることは企業に好印象です。
努力を惜しまない人は、向上心があり成果をあげるまで粘り強く仕事に向き合うような資質があると評価されるからです。
しかし、自己PRで「努力を惜しまない」ことを題材にする学生も多くただ伝えるだけでは、他の就活生に埋もれてしまいます。
そこで、この記事では、他の就活生に埋もれないために必要な自己PRのコツを解説していきます。「努力を惜しまない」をアピールするメリット、好印象を与える伝え方や例文もご紹介します。
自己PRがうまく書けないと困っている就活生は、参考にしてみてください。
そもそも努力を惜しまないとは?類語や性格
「努力を惜しまない」とは、目標を達成するためには手間や労力をいとわず積極的に取り組むことです。
努力することは当たり前と思われがちですが、努力も1つの長所であり社会で活躍する上で必要な能力です。
努力を惜しまないの類義語は頑張る、研鑽する、勤しむなど。
性格は負けず嫌いや人の為に役立ちたいなどで、人によって努力をする理由は変わりますう。
また、性格とは関係なしに息をようみ努力をし続ける人もいます。
自己PRで努力を惜しまない人・怠らないを使うメリット
自己PRで「努力を惜しまない」を使うとどのようなメリットがあるか解説します。
誰でも取り入れやすい
「努力を惜しまない」は比較的誰でも取り入れやすい題材です。
「自分にはPRする強みなんてない」と悩んでいる就活生でも、学生時代、アルバイトやサークル活動などで努力した経験はあるでしょう。
どんな小さなことでもいいので、目標を定め努力したことは「努力を惜しまない」エピソードとして面接官に十分アピールできます。
ただし、誰でも取り入れやすい題材なだけに、他の人と被らないようオリジナリティのあるPR分を考える必要があります。
努力の過程を伝えることで人柄を評価されやすい
目標を定めそれに向かって努力し何かを成し遂げた経験は、企業が求める人柄と共通することが多いです。
リクルートが行った「採用・就職活動の実態」調査では、企業が採用で重視する項目1位に人柄(91%)、2位その企業への熱意(72%)、3位今後の可能性(70.7%)との結果が出ています。
かつては学歴重視だった採用基準が、最近では人柄を重視する企業が増えているのです。
そこで活用できるのが、自己PRでの「努力を惜しまない」です。
企業が人柄を重視する理由は、「他の従業員とうまくやっていけるか?」「意欲を持って取り組めるか?」「時間と労力をかけて育ててもすぐに退職するような人物は避けたい」などの本音があるからです。
自己PR「努力を惜しまない」をテーマに、企業が求める人柄
- 相手の立場になって考えられる(協調性・ニーズを考えられる)
- 目標を定め自発的に取り組む(向上心・自分で考えて行動できる)
- 苦難に立ち向える(ストレス耐性がある)
などをアピールできれば面接官から高評価を得られます。
努力を惜しまない姿勢の回答のポイント
企業が自己PRで見ているのは「どのような行動をして目標を達成し、それがどう仕事に活かせるか?」です。
ただ単に「努力しました」と伝えても、表現が曖昧で「それが入社後何に役に立つの?」と思われてしまいます。
これではいくら努力したことを売り込んでも、評価につながりません。
場合によってはマイナスに取られる可能性もあるでしょう。
そこで、「努力を惜しまない」を魅力的に伝える回答のポイントを3つに分けて解説します。
他の言葉に言い換える
「努力を惜しまない」と言う言葉は、他の言葉に言い換える事で効果的に伝わりやすくなります。
例えば、「私は成果を上げるために努力を惜しみません」
と言う文は
「私は成果を上げるために、現状に甘んじず何事にも挑戦し続ける心を持っています。」
というように別の言葉に言い換えれば、より具体的で熱意も伝わりやすくなるでしょう。
「努力を惜しまない」は他にも以下のような言葉に言い換えると効果的です。
- 苦難に直面しても諦めず、挑戦し続ける強い心を持っている
- 前に進むために全力を尽くす
- 失敗しても投げ出さず最後まで責任を持ってやり遂げる
- 負けず嫌いなので、意欲を持って努力できる
- 最後まで諦めずに取り組む
- 現状に甘んじることなく向上心を持って取り組む
このように少しニュアンスを変えるだけで、「努力を惜しまない」という長所がより魅力的に伝わります。
先に結論を伝える
自己PRで企業の心を掴むには、最初が肝心。
まずは、結論「努力を惜しまない」という強みをズバッと伝えましょう。
結論を後回しにする話し方は、「結局この学生は何が言いたいんだ?」と思われてその後のアピールポイントが伝わりません。
「最後まで聞いても、結局何を伝えたいのか全然わからなかった」となれば、評価のしようがなく多くの就活生の中に埋もれてしまいます。
冒頭では、「私の強みは○○であり、○○です」
と面接官の興味を惹くようなキャッチフレーズを打ち出しましょう。
具体的なエピソードにする
「努力を惜しまない」を自己PRするには、その根拠を具体的なエピソードで伝える必要があります。
- 大学時代努力を惜しまず勉強を頑張りました
- アルバイトで頑張った結果、売上をあげることができました
このような言葉では、あなたが何をどう努力したのか伝わりません。
また、努力を惜しまなかった過程がないと、本当に努力したのかどうかも信じてもらえないでしょう。自己PRで企業が見たいのは、努力の成果ではなくプロセスです。
「問題や目標に向かいどう取り組んでどう乗り越えたか?」を実体験で伝えましょう。
エピソードには具体的な数字を入れる
エピソードには明確な数字やデータを入れると、信憑性が増し面接官も評価しやすいでしょう。
「多くの経験」や「大幅に売上をあげた」「長い時間かけて」など、数字を入れずに話しても感覚的にしか伝わりません。
- サークルの勧誘で30人以上の新規加入を実現した
- 入学当初470点しかなかったTOEICを大学3年時には850点まで伸ばした
このように数字を入れることで、正確に伝えることができます。抽象的で曖昧な言葉ではなく、データや数字を使い自己PRの質をあげましょう。
企業でどう活かすかを伝える
企業は自己PRを通して、長所を仕事でどのように活かせるか判断しています。
入社後に活躍する可能性を重視していますので、志望する企業の働き方にマッチするような提示を心がけましょう。
「努力を惜しまない」という強みをどのように伝えたら興味を持ってもらえるか、企業側の立場に立って考えます。
例えば、営業職の場合は積極的に行動して契約を取る必要がありますので、「サークルの勧誘で30人の新規加入を実現するために100人以上に声をかけた」は再現性があり魅力的に伝わります。
しかし「コツコツ地道に努力する事が得意」では、営業職には向いていないと思われるでしょう。
志望する企業がどのような努力を必要としているかチェックしておくのも大切です。
努力を惜しまないの例文
それでは「努力を惜しまない」を使った例文をご紹介します。
「努力を惜しまない」をより具体的な言葉に言い換えていますので参考にしてみてください。
例文1
私は、やりかけたことを諦めないをモットーに、大学生活を過ごしてきました。そして、努力を惜しまず取り組み、仲間を助けたという結果を出しています。
自分のゼミには留学生が多く、指導教官から4人の同級生のフォローをと望まれました。母国語ではない論文はどうしても、文章に違和感が出てしまうとのことでした。私は、この経験は自分の成長に繋がると意欲的に取り組んでいきましたが、どうしても時間がないときもありました。
手助けを頼まれて、「自分の研究もあるのに…」と迷ったこともありましたが、ゼミ全体でより良い結果を出せるはずと自分を叱咤し、睡眠時間や遊ぶ時間を削って最大で5人分のレポートに取り組みました。
結果、ゼミ全体の論文の質も上がり、自分の研究に活かせる部分も見つかり、教官も努力を認めてくれました。
このチーム全体を伸ばす経験は、大きな財産となりました。御社でも、自分のみの成果に固執せず、チームひいては会社全体のメリットを考え、困難な業務でも意欲的に取り組んでいきたいです。
例文2
私は、困難に負けず、現状の打破に意欲的に取り組む心を持っています。
大学時代にアルバイトした店舗は、最初は順調でしたが、コロナ禍を経て一時休業。営業再開後も客足は戻らず、売上は半分以下になりアルバイトの雇い止めが発生しそうでした。そこで私は、店長に自分から宣伝企画を提案しました。
これまで立地に頼りあまり顧客にアピールしていない店舗だったため、まず私は集客、マーケティングについて自分で本を買い学び始めました。そして、SNSを使った常連さんへの呼びかけや、新規顧客の呼び込み、2000枚のチラシ配布など、空き時間に他の店員と相談しながら企画を進めていきました。
結果、お客は少しずつ戻り始め、一緒に働く仲間との距離も縮まり、売上も元の80%程度にまで回復しつつあります。
このように、現状の問題点を捉え、打破する方法を考え、実際に行動する形で私は結果を出してきました。御社でも、このパワーを活かして、現状に甘んじることなく、次の段階を見据えて行動する社員でありたいです。
面接対策はプロにお願いしよう
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自分の強みが「努力を惜しまない」とはわかっているけど、それをどうアピールしていいかわからない」という悩みは、就活エージェントに登録して、専任アドバイザーに相談することで解決します。
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まとめ
自己PRで「努力を惜しまない」を使うメリットは、誰でも取り入れやすく他の言葉に置き換えやすいことです。
目標に向かってまっすぐに取り組む姿勢、困難に立ち向かう姿を具体的なエピソードにして伝えれば、企業からの評価も高いです。
自己PRが「うまくまとまらない」「作成した自己PRに自信がない」と悩む学生は就活エージェントを利用して面接対策をお願いしましょう。
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