「電気代を節約したいし、停電に備えたい!」
「家庭用におすすめの蓄電池はある?」
「安い買い物ではないから、失敗したくない…」
台風や地震などの災害用、光熱費の節約に蓄電池を購入しようかと悩んでいませんか。
家庭用や高性能な蓄電池は価格が高い傾向にありますが、なかには良心的な価格帯で手が届きやすい商品もあります。
本記事では、蓄電池のメリットとデメリットを解説したうえでおすすめの製品6選を紹介します。
安価でありながら申し分のないスペックの蓄電池も厳選しているので、節電に効果的で停電時に役立つ製品を選びたい人は、ぜひ参考にしてください。
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蓄電池はおすすめしない?デメリット・メリットを解説
2022年時点のランキングによると、日本で人気の蓄電池メーカーはニチコンです。
蓄電池メーカー | 割合 |
1位ニチコン | 28.2% |
2位シャープ | 24.4% |
3位長州産業 | 20.0% |
2050年には、世界の蓄電池市場は100兆円に拡大すると見込まれています。需要が高まっている蓄電池のデメリットとメリットは以下の通りです。
デメリット | メリット |
価格が高い 寿命があり交換の費用がかかる 家庭用は置き場や環境調整が必要 適合しない太陽光パネルがある | 電気代の節約につながる 災害時に電気を使える 補助金がある 電気自動車に供給できる |
電気代を節約するには太陽光発電を利用して電気を作り出す、または、夜間の電気料金が安いプランに切り替えて夜に蓄電池を充電する方法があります。蓄えた電気を日中に使うと、電気代を抑えられる仕組みです。
台風による停電の復旧は2〜5日程度、過去には12日間かかった地域もあります。蓄電池を充電しておくと、万が一のときにも電気を使えて便利です。
家庭用蓄電池は、100万円以上する製品が多いうえに工事費もかかるため「やめたほうがいい」と言われる場合があります。
ポータブル蓄電池なら10万円以下の製品も販売されていますが、価格を下げると容量が小さく、用途によっては電気が足りない可能性があるでしょう。
また、設備には寿命があります。例えば、蓄電池が0%から100%に充電できる回数(=サイクル数)には限りがありますし、家庭用蓄電池とともに使うパワーコンディショナー(=パワコン)も10〜15年の使用期限です。
ソーラーパネルの寿命も30年程度のため、設備の交換に費用がかかります。
【価格比較】蓄電池のおすすめ:ポータブル蓄電池
価格を抑えたい人には、10万円以下の製品が多いポータブル蓄電池がおすすめです。
家電の消費電力よりも、定格出力が大きい蓄電池を選ばないと使えません。例えば、LEDの電気スタンドは10W、ノートパソコンなら50W〜120Wが必要です。
また、大容量なら使用できる時間は増えますが、サイズが大きくなり価格も上がるため、アウトドアやテレワークなど用途にあう容量を選択しましょう。
おすすめのポータブル蓄電池を紹介します。
- エコフロー:リバーマックス
- ジャクリ:ポータブル電源240
①エコフロー:リバーマックス
出典:エコフロー公式サイト
エコフローのリバーマックスは、1時間で80%充電できるポータブル蓄電池です。1.6時間でフル充電されます。
専用アプリを使うと静音モードで充電できるため、夜間に充電したい人に最適です。最大10台まで同時に充電でき、キャンプなどの大人数での利用にも活躍します。
また、ACコンセント3口やUSB-A、USB-Cなど、出力規格が豊富です。エクストラバッテリーを付けると288Whから576Whに容量が増えるので、日帰りのアウトドアから宿泊まで対応できるでしょう。
定格出力 | 600W |
容量 | 576Wh |
電源寿命 | 800サイクル以上 |
サイズ | 28.8×18.5×25.3cm |
重量 | 7.7kg |
保証期間 | 24か月 |
参考価格(税込) | 63,800円 |
②ジャクリ:ポータブル電源240
出典:ジャクリ公式サイト
ジャクリのポータブル電源240は、容量241.9Wh、重さ3.1kgのコンパクトなポータブル蓄電池です。
2023年9月時点、公式サイトでは税込29,800円で販売されており、価格を抑えて購入したい人に向いています。
ACコンセントが1口、USB-Aは2口、シガーソケットの最大4台まで同時に供給でき、18Wのスマホなら14回充電可能です。
また、公式サイトから購入すると、3年間の保証がつきます。通常よりも1年保証期間が長くなるのでお得です。
定格出力 | 200W |
容量 | 241.9Wh |
電源寿命 | 500サイクル |
サイズ | 23.0×13.3×16.7cm |
重量 | 3.1kg |
保証期間 | 24か月 |
参考価格(税込) | 29,800円 |
【価格比較】蓄電池のおすすめ:家庭用蓄電池
家庭用蓄電池のおすすめを紹介します。
- ニチコン:4.1kWh単機能蓄電システム ESS-U3S1J
- シャープ:蓄電池システム JH-WB2021
家庭用蓄電池を選ぶときは、屋外の場所を確保するだけでなく、設置する環境も重要です。
海沿いや温泉地、動作可能な温度によっては北海道をはじめ寒冷地域で使用できない製品もあります。
また、10年間の太陽光発電の買取期間が終わる卒FITの場合はパワーコンディショナーの寿命が10年〜15年のため、蓄電池と同じタイミングで買い替えが必要かもしれません。
太陽光パネルが新しく購入する蓄電池に適合しない恐れもあることから、業者に確認のうえ購入を決めましょう。
ちなみに、家庭用蓄電池は高額ですが、補助金を申請できる可能性があります。
例えば、東京都の災害にも強く健康にも資する断熱・太陽光住宅普及拡大事業、子育て世帯・若者夫婦世帯向けのこどもエコすまいなどがあるので、利用できるかどうかをチェックしておきましょう。
①ニチコン:4.1kWh単機能蓄電システム ESS-U3S1J
出典:ニチコン公式サイト
ニチコンの4.1kWh単機能蓄電システム ESS-U3S1Jは、重塩害地域にも設置でき、コンパクトなサイズが特徴です。幅74cm・奥行30cmで簡単に置けて、基礎工事は要りません。
海水や潮風の影響を受ける地域でも置けて、家庭用蓄電池を諦めていた人にも最適。室内リモコンは、液晶タッチパネルがカラーで見やすく操作しやすい作りです。
また、停電時に使える自立出力は1.5kVAあり、自動で蓄電から電力供給に切り替わります。スマホの充電以外にも冷蔵庫や照明などに最大8時間使えるので、真夏や夜間の停電にも心強い味方です(※1)。
蓄電容量 | 4.1kWh |
設置場所 | 屋外 |
動作温度 | 設置可能温度:-10℃〜40℃ 運転可能温度:-10℃〜40℃ |
サイズ | 74.0×65.0×30.0cm |
重量 | 77kg |
保証期間 | 10年保証(※2) |
参考価格(税抜) | 1,390,000円 |
※2:室内リモコン・本体部ファンは5年保証です。
【ニチコンの4.1kWh単機能蓄電システム ESS-U3S1Jはこちら】
②シャープ:蓄電池システム JH-WB2021
出典:シャープ公式サイト
シャープの蓄電池システム JH-WB2021は、停電時に備えられる家庭用蓄電池です。エアコンやIHクッキングヒーターなどの電圧が大きい200Vの機器に利用できます。
水位が50cmに上がっても使用できるように作られた、故障に強い蓄電池です。
クラウド連携エネルギーコントローラがあれば、AIが生活パターンを学習して必要な量を充電できます。節電しながら停電に備えられる便利な機能です。
蓄電池とパワーコンディショナ、太陽光発電システム、2024年の春に発売予定のコンバータを使うと電気自動車と連携できます。
電気自動車の電気を無駄にせずに、家庭で使いたい人にうってつけの蓄電池です。
蓄電容量 | 9.5kWh |
設置場所 | 屋外・屋内 |
動作温度 | -10℃〜40℃ |
サイズ | 56.0×47.0×68.5cm |
重量 | 約120kg |
保証期間 | 10年(有償15年) |
参考価格(税込) | 756,800円 |
【価格比較】蓄電池のおすすめ:ソーラーパネル蓄電池
単体で電気を供給できたり、蓄電池につないだりして使えるソーラーパネルのおすすめを紹介します。
- エコフロー:110Wソーラーパネル
- アンカー:パワーソーラー3-Port 24W
①エコフロー:110Wソーラーパネル
出典:エコフロー公式サイト
エコフローの110Wソーラーパネルは、定格出力110W、重さ4kgの太陽光パネルです。USBポートはなく、ケーブルを使用してエコフローのポータブル蓄電池を充電します。
容量256WhのRIVER 2ならパネル1枚で3〜6時間、1024WhのDELTA 2なら2枚使って12〜24時間で充電可能です。
0度〜180度まで角度を問わず使えるシンプルなデザインに設計されており、平置きやつり下げ、専用バッグに固定して充電できます。
丈夫な防塵・防水機能があるため、アウトドアでも重宝するでしょう。
定格出力 | 110W |
サイズ | 展開時:42.0×178.5×2.0cm 格納時:42.0×48.0×2.0cm |
重量 | 4kg |
効率 | 21%〜22% |
保証期間 | 12か月 |
参考価格(税込) | 33,000円 |
②アンカー:パワーソーラー3-Port 24W
出典:アンカー公式サイト
アンカーのパワーソーラー3-Port 24Wは、わずか4mm弱の厚さで作られた、携帯性に優れたソーラーパネルです。重さは約1.2kgと軽量でありながら、耐久性のあるやわらかい材質で作られています。
3つのUSB-Aポートが搭載されており、最大出力の合計は21Vです。スマホやライトの充電ケーブルを挿すと、直接充電できます。
太陽光を感知すると自動で蓄えられるため、手間がかかりません。スタンドが内蔵されているので、角度を調整しながら使えます。
出力 | 合計最大出力21W ※各ポート最大2.4A |
サイズ | 展開時:70.5×34.0×0.35cm 格納時:20.0×34.0×3.4cm |
重量 | 約1,221g |
効率 | 21.5%〜23.5% |
保証期間 | 18か月保証(※) |
参考価格(税込) | 7,990円 |
まとめ
蓄電池は電気代の節約につながり、災害時に利用できるメリットがあります。
ただ、蓄電池は価格が高く、使用できる年数に限りがあるため、用途にあう製品を選択してみてください。家庭用蓄電池なら、補助金を申請できるかどうかも確認してみましょう。
本記事で紹介した蓄電器のおすすめ6選の価格相場は、以下の通りです。
蓄電池メーカー | 製品名 | 価格相場(※) |
エコフロー | リバーマックス | 63,800円 |
ジャクリ | ポータブル電源240 | 29,800円 |
ニチコン | 4.1kWh単機能蓄電システム ESS-U3S1J | 1,390,000円 |
シャープ | 蓄電池システム JH-WB2021 | 756,800円 |
エコフロー | 110Wソーラーパネル | 33,000円 |
アンカー | パワーソーラー3-Port 24W | 7,990円 |
また、10年の買取期間が終了する卒FITの家庭は、パワーコンディショナーの寿命が10〜15年なので蓄電池とあわせて買い替えを検討してみてください。
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