銀行への就職はやめとけ!?新卒で銀行に就職するリスクとそれでも向いている人とは

銀行への就職はやめとけ!?新卒で銀行に就職するリスクとそれでも向いている人とは

銀行員は安定しているし給料もいいから気になるな〜

と考えている就活生の皆さんもいるのではないでしょうか。

確かに、銀行員は安定・高収入というイメージが強く、新卒の就職先としても人気のある職種です。

しかし、最近はそういう訳にもいかなくなっています。デジタル化の拡大や、昨今の金融政策の影響により、銀行の雲行きは怪しくなっているからです。

また、就活生に人気が高い銀行員ですが、実は離職率が高く、地方銀行では3年離職率が3割にのぼると言われています。どうしてこんなにも多くの人が辞めているのか、気になりますよね。

本記事では、これから銀行への就職を考えている方に向けて、銀行業への就職をやめたほうがいい理由をご説明します。

更に、それでも銀行員に就職することをお勧めできる人の特徴をお伝えするので、ご自身が銀行に向いているのかを一度確認してみてください。


銀行への就職がやめとけと言われる理由

銀行員への就職を考えているのに、やめたほうがいいという噂を聞いたことがある人もいるかもしれません。

どうしてそんなことが言われているのか、気になりますよね。

ここでは、銀行への就職がやめとけと言われる理由をご説明します。

マイナス金利による経営の悪化

昨今は歴史的な低金利の長期化により、銀行にお金を預けてもほとんどメリットがなくなっています。それに追い打ちをかけるように、2016年に日銀はマイナス金利を始めました。マイナス金利は、市中銀行が日銀に預けていた当座預金のうち、超過準備預金という、規定以上の分の預金に適用されます。多くの銀行は超過準備預金の金利に頼っていたのですが、マイナス金利の影響でこれ以上日銀に頼ることができなくなりました。

そのため、銀行では多くの企業等に融資を実施してその利益を得ようという動きが強まることになります。これによって経済を回そうというのが、マイナス金利の狙いになっています。

実際、多くの銀行は融資の借り手をふやすために貸付の金利を下げざるを得なくなっています。その結果、利ざやが減り収益が厳しくなっているのです。

実際、大幅な人員削減によるコストカストの姿勢もみられ、2020年のメガバンクの新卒採用人数は2019年に比べ約30%減少しています。今後もデジタル化によって人員削減が進むことが予想されます。

このため、銀行の将来に不安を感じている人が多いのです。

厳しいワークライフバランス

銀行員は、仕事以外の時間もとても忙しいです。

なぜなら、仕事外の時間を使って接待、勉強、飲み会をこなさなければならないからです。

銀行員は、お客様と長期的な信頼関係を結ぶことが安定した売り上げの鍵となります。そのために、プライベートの時間を使って顧客の接待をするというのは日常茶飯事です。

また、銀行員は営業のために大量の金融商品を覚えなければなりません。さらにスキルアップのためにファイナンシャルプランナーや銀行業務検定試験などの資格の勉強をするケースが多いので勉強量も膨大です。

そのため、入ってから数年間は特に、勉強にもたくさんの時間を割かなければなりません。

さらに、銀行は社内での飲み会が多いと言われており、だいたい週に1回、多くて2,3回のところもあるようです。元々体育会系な上に、従業員の歓送迎会や、月末の慰労会なども毎月行われているためです。

このように、銀行員は仕事以外の時間も忙しいので、ワークライフバランスを重視したい方には向いていないかもしれません。

やめとけと言われても銀行に就職した方がいい人の特徴

銀行員の仕事がハードと感じている人が多々いるのは事実です。しかし、そんな中でも銀行員に向いている人や活躍できる人ももちろんいます。

ここでは、銀行員をお勧めしたい人の特徴をご紹介します。

相手に合わせるのが上手い人

銀行員のキャリアは、上司やお客様との関係性で決まると言って良いほど、人間関係が大切です。

銀行は年功序列の風土が根強く残っています。また、就職して初期配属された支店の支店長にキャリアアップがかかっています。そのため、支店長とうまく関係性を築ける人はキャリアアップを狙いやすく、逆に嫌われてしまうとキャリアを進めることはできないと言われています。そのため、上司がどんな人であれ、その人とうまく付き合っていける自信がある人は銀行でも活躍しやすいでしょう。

また、銀行員はお客様への営業が個人の業績を決めるメインの仕事です。そのため、お客様の性格に合わせて、うまく相手と関係性を築ける人は営業でも成績を残しやすいので、銀行員に向いています。

興味関心が幅広い人

銀行は、個人のお客様だけでなく法人のお客様もいます。特にメガバンクでは、多種多様な業界の人が顧客となっているので、様々な業界のビジネスモデルを学ぶことができ、世の中のお金の流れを知ることができます。また、若いうちから様々な企業の経営層の人と関わる機会も得ることができます。

そのため、様々な業界の知識を得たい人や、日頃から興味関心の幅が広い人はやりがいを感じることができる仕事です。

銀行以外でおすすめの業界

「安定的で高収入だから銀行が気になっていたけど、大変そうだな…」という感じた方もいるかもしれません。

そんな就活生におすすめの安定業界をお伝えします。

BtoBメーカー

BtoBメーカーとは、法人向けに商品を販売しているメーカーのことを言います。

代表的なものとして、鉄鋼メーカー、化学メーカー、電機メーカーなどがあります。

これらのメーカーは、消費者に対して販売を行うBtoCのメーカーに比べて景気の影響を受けづらく、比較的安定しています。そのため、ホワイトで福利厚生がしっかりしている企業も多いです。また、優良企業な割に就活生には知名度が低いことが多いので実は穴場の業界です。大学で研究の経験がある理系の学生はもちろん、文系の学生も営業職や管理職で働くことができるのでオススメです。

公務員

公務員は、国や自治体の行政機関に勤める仕事です。毎年3〜8月頃に行われている公務員試験に通過することで公務員になることができます。

公務員は年功序列型で給料が順調に上がっていくうえ、ホワイトで福利厚生も整っています。そのため、安定的に暮らすことを重視したい人にはオススメです。また、行政機関は業績アップを狙う企業に比べて落ち着いている人が多いのも特徴です。企業に比べて大幅なキャリアアップなどは少ないですが、一つの場所でじっくり経験を積み上げてきたい人にオススメです。

インフラ業界

インフラ業界とは、私たちの生活の基盤となっている電力やガスのようなエネルギーや、鉄道、飛行機、道路などの運輸サービスを提供している業界のことを言います。

インフラは需要が景気に左右されることは少なく、安定的なことが特徴です。また、生活に欠かせないものなので、無くなるという心配があまりありません。また、公共サービスが民営化してできた企業も多く、そのような企業は行政の色を受け継いで堅実で真面目な社風のところが多いです。

インフラ業界は、人の生活を支えるサービスを提供する業界なので、社会貢献性の高い仕事をすることができます。そのため、人の役に立ちながら着実に成長していきたい人には向いています。

希望業界が決まっていない方は就活のプロに相談しよう

どの業界もなんとなく気になる…という方もいらっしゃると思います。

確かに、就活の軸が定まっていないうちは様々な企業に目移りしてしまい、どうやって絞っていけばわからなくなってしまうこともあると思います。そんな時は、一度就活のプロに相談することをお勧めします。

就職エージェントを使えば、無料でキャリアアドバイザーに就活の相談をすることができるので、サービスを活用してこれからの就活の方向性を決めていきましょう。まだ業界が決まっていない皆さんに、おすすめの就活エージェントをご紹介します。

キャリアチケット

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まとめ

いかがだったでしょうか。

今回は銀行業界の裏側について解説しました。

銀行と一口に言っても、会社によって社風も様々です。もっと銀行員の仕事が知りたい、という方は、実際に働いている先輩にお話を聞きにいくことをおすすめします。

また、銀行業のように高収入や安定の裏側には過酷な業務がある会社もあるので、会社全体を広く見て志望の企業を定めていきましょう。

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