楽天モバイルはNTTドコモやauなどの大手キャリアと比較すると、月額料金が安いことから、固定費削減のために楽天モバイルへの乗り換えを検討している方は多いのではないでしょうか?
しかし、よく調べてから乗り換えないと、通信速度が遅くなったり、スマホの使い心地が悪くなったなど、乗り換えた後に後悔する可能性があります。
楽天モバイルのホームページを見ても、良いことばかり書いてあるので本当に安易に乗り換えていいのか不安になりますよね。そこで本記事では楽天モバイルの評判やメリット・デメリットを紹介します。
楽天モバイルが気になっている方はぜひ参考してください。
楽天モバイルは最悪?危ない?おすすめしない理由とデメリット
地方在住だとインターネットに繋がりにくい
楽天モバイルは楽天回線エリア内ならデータ通信量が使い放題になります。しかし、楽天回線エリアは都市部に限られています。
また、大手キャリアと異なり対応エリアがまだ狭いため、地下鉄やビルの屋内などは電波の状態が不安定でインターネットに繋がりにくいことがあります。楽天エリア外や楽天エリア内だけどインターネットが繋がりにくいときは、パートナー回線であるau回線を使ってインターネットを利用できます。
楽天回線エリア外では使い放題ではなく、月のデータ使用量は5GBまで高速通信が利用可能です。月のデータ使用量が5GBを超えてしまった場合、通信速度が1Mbpsに制限されてしまいます。
1Mbpsならある程度の使用はできますが、読み込みに時間がかかってしまう可能性があります。地方では楽天回線が使えない場合があるので、月に5GB以上使用される場合は、お住まいの地域が楽天回線エリアかどうかチェックしましょう。
楽天回線エリアはこちらで確認できます。通信・エリア | 楽天モバイル (rakuten.co.jp)
また楽天モバイルの基地局整備が進み、都市部の一部の地域でauパートナー回線のローミング提供を終了し、楽天回線への切り替えを始めました。auパートナー回線が使えなくなったエリアで使えるのは楽天回線のみなので、楽天回線の電波が弱い場所ではインターネットが繋がりにくい恐れがあります。
専門アプリを使うのがめんどくさい
楽天モバイルのユーザーは「Rakuten Link」という専用アプリを使用すると、国内通話が無料になります。近年ではLINEなどの無料通話アプリを使った通話が多くの人に利用されていますが、通話するにはお互い同じアプリを使う必要があります。
このため、LINEなどの無料通話アプリでは固定電話に電話をかけることができません。一方、Rakuten Linkは他社キャリアや固定電話への通話も無料なので、固定電話へ頻繁に電話をかける際は非常に便利です。
しかし、Rakuten Linkはデフォルトのアプリではないため、着信履歴や電話帳から電話をかける場合はRakuten Linkではなく、デフォルトの通話アプリが起動してしまいます。デフォルトの通話アプリで電話をかけると22円/30秒の通話料がかかるので、通話料を無料にするには、電話帳から電話番号をコピーしてRakuten Linkで電話をかける必要があります。
Rakuten Linkに慣れるまでは、この作業を手間だと感じるかもしれません。設定を変えればRakuten Linkをデフォルトにできますが、対応していない機種があるようです。
また、Rakuten Linkの通話品質は無料にしては悪くはありませんが、まれに不具合があり、音声が途中で切れてしまうことがあります。さらに最近では、楽天モバイルを契約していて端末にiPhoneを利用していると、電話が着信できない不具合が一部で生じているようです。
ビジネスやプライベートなどで音声通話を頻繁に使うのであれば、大手キャリアの方が良いのかもしれません。
0円じゃない
楽天モバイルの料金プラン「Rakuten UN-LIMIT VI」はデータを使用した分だけ料金を支払うシステムで、月のデータ使用量が1GBまでは0円という驚愕のプランです。また現在、「Rakuten UN-LIMIT VI」プラン料金3か月無料キャンペーンを実施しているため、契約から3か月間は0円で使えます。
楽天モバイルを0円で使うには、いくつか注意する点があります。知らずに使っていると、月のデータ使用料が1GB以下なのに0円じゃないということが起きるかもしれません。
月のデータ使用料が1GB以下なのに楽天モバイルが0円じゃない原因は主に以下の5つのケースが考えられます。
・デフォルトの通話アプリで電話をかけた場合
・Rakuten Linkで国際通話をした場合
・iPhoneでSMSを送信した場合
・ナビダイヤルへ電話をかけた場合
・2回線以降の申し込みの場合
基本的に電話やSMSの利用の仕方を間違えなければ、楽天モバイルは無料で使えます。しかし、Rakuten Linkではなくデフォルトの通話アプリで電話をかけてしまうミスは楽天モバイルユーザーの中でよくあることなので、気を付けましょう。
共同監視に危険性を感じる
楽天は中国大手IT企業であるテンセントの子会社から多額の出資を受けています。テンセントの子会社は楽天の3.65%の株式を保有する大株主となったことで、楽天が持つ情報がテンセントを通じて中国へ流出する可能性が出てきました。
中国は国家情報法という法律があり、個人や企業は中国政府の情報活動に協力する義務があります。楽天はECサイトや様々なサービスを展開していて、膨大な顧客情報を持っているので、中国へ情報が流出すれば大問題です。
中国への情報流出など経済安全保障に関する問題を防ぐために、日本とアメリカ政府が共同で楽天グループを監視することになっています。しかし、重大な情報漏洩に発展しやすいスマホのキャリアが楽天モバイルだと、セキュリティの面で不安が残るかもしれません。
キャリアメールは使えない
キャリアメールはドコモ・ソフトバンク・auなどのキャリア会社が提供するメールサービスです。メールアドレスの末尾が「@docomo.ne.jp」や「@ezweb.ne.jp」、「@softbank.ne.jp」などが挙げられます。
楽天モバイルは現在キャリアメールを提供していないので、GmailやYahooのような無料のメールアドレスを代わりに使います。スマホの普及によりLINEなどのSNSの利用が拡大した影響で、キャリアメールは以前よりも利用する頻度が減少しているので、キャリアメールが使えなくても、それほど困ることはありません。
しかし、Gmailなどの無料のメールアドレスを利用していると、自動的に迷惑メールとして振り分けられてしまうことがあります。受信者の場合は迷惑メールのフォルダを確認、送信者の場合は相手に連絡先を登録してもらいましょう。
ひどいは嘘?楽天モバイルのいい評判・口コミ
楽天モバイルに契約した場合、どのようなメリットがあるのでしょうか?実際に寄せられた口コミや評判をもとにメリットを3つ紹介します。
利用料金が格安
楽天モバイルの料金プラン「Rakuten UN-LIMIT VI」は、月のデータ利用量が1GBまでは0円、1GBから3GBまでは1,078円、3GBから20GBまでは2,178円、20GB以上はどれだけ使っても、3,278円です。ただし、2回線目以降は0GBから3GBまでは1,078円となっています。
– | 楽天モバイル | ドコモ | au | ソフトバンク | |
Rakuten UN-LIMIT VI | ahamo | povo2.0 | LINEMO | ||
月額料金 | 1GBまで | 無料 | 2,970円 | 390円/7日間 | ミニプラン990円(LINE使い放題) |
3GBまで | 1,078円 | 990円/30日間 | |||
20GBまで | 2,178円 | 2,700円/30日間 | スマホプラン2,728円(LINE使い放題) | ||
60GBまで | 3,278円 | – | 6,490円/90日間 | – | |
150GBまで | – | 12,980円/180日間 | – | ||
無制限 | – | 330円/24時間 | – | ||
データ容量超過時速度 | 最大1Mbps | 最大1Mbps | 最大128kbps | ミニプラン最大300kbpsスマホプラン最大1Mbps | |
国内通話 | 時間無制限かけ放題(専用アプリ) | 5分かけ放題通話かけ放題 月額1,100円 | 5分かけ放題 月額550円通話かけ放題月額1,650円 | 5分かけ放題 月額550円LINE同士の通話はかけ放題 |
データを無制限に使ったとしても3,278円なので、他社のデータ使い放題プランと比較すると、非常に安いプランです。さらに通話アプリ「Rakuten Link」を利用すれば、国内の通話料金が無料になります。
楽天モバイル同士じゃなくても、他社キャリアや固定電話にかける場合も無料です。一方、他社のプランは通話し放題にするために追加料金を支払う必要があります。
このため、アプリを使ったら通話が無料になる楽天モバイルは魅力的ではないでしょうか。さらに現在、「Rakuten UN-LIMIT VI」プラン料金3か月無料キャンペーンを実施しているため、契約から3か月間は無料で使えます。
普段からあまりスマホを使わない場合や家にWi-Fi環境がある場合は、楽天モバイルに契約すると月のスマホ代をかなり安く済ませることができます。
楽天ポイントが貯まる
楽天モバイルに契約すると、毎月のスマホ代の支払いで100円につき1ポイントの楽天ポイントが貯まります。貯まったポイントをスマホ代の支払いで使うことができるため、口コミの中に「実質無料にできることが嬉しい」という喜びの声が多くありました。
さらに楽天モバイルは乗り換えやスマホ購入など、楽天ポイントがもらえるキャンペーンが豊富なので、どんとん楽天ポイントが貯めることができます。
また、楽天は対象サービスで条件を満たすとSPU(スーパーポイントアップ)により、ポイントの付与率が+1%上がります。楽天のサービスを使えば使うほど楽天ポイントが貯まりやすいので、普段から楽天のサービスを利用しているなら、楽天モバイルに契約するとかなりお得です。
スマホが安く購入できる
楽天モバイルの口コミの中に「楽天モバイルで端末を購入するとコスパがいい!」という声が多く見られました。楽天モバイルで販売されているスマホはiPhoneやAndroid、楽天のオリジナル端末など豊富なラインナップを揃えています。
キャンペーンにより5,000円から25,000円のポイント還元があるので、端末によっては実質0円や1円で購入できます。格安スマホだけでなく、5Gに対応している高性能な機種も販売しているので、自分のニーズに合ったスマホを見つけることが出来ます。
また、楽天モバイルは最新のiPhoneを安く購入したい人にとって、非常に魅力的なサービス内容となっており、iPhone13 Pro・iPhone13を購入すると、他社よりも15,000円くらい安く手に入ります。iPhoneアップデートプログラムを利用すれば、iPhoneの端末代を半額程度で購入でき、iPhoneの最新機種に機種変更できます。
楽天モバイルを使った方がいい人の特徴
これまで紹介してきたことをまとめると、楽天モバイルは以下のような特徴の人におすすめです。
・スマホ料金を安くしたい人
・生活圏が都市部にある人
・楽天のサービスをよく利用している人
・無料通話の品質を重要視しない人
楽天モバイルを使った方がいい人の特徴について、詳しく説明していきます。
スマホ料金を安くしたい人
楽天モバイルの料金プラン「Rakuten UN-LIMIT VI」は最大で月額3,278円、データをほとんど使わなかったら0円と格安なプランです。月のデータ使用量を1GBまでに抑えれば無料なので、特に自宅で楽天回線が使える人やWi-Fi環境がある人、ほとんどスマホを使用しない人にとって非常にお得なプランと言えます。
また、楽天モバイルはデータをどれだけ使っても最大で月額3,278円なので、毎月たくさんスマホを使う人も非常にお得です。料金プランの他にも、通話アプリ「Rakuten Link」の利用で国内の通話料金が無料、端末も安く購入できるので、毎月のスマホ代を安くしたい人におすすめです。
生活圏が都市部にある人
楽天回線エリア内ではデータ通信量が使い放題です。お住まいや通勤先、学校などの生活圏が楽天回線エリア内にある人は、毎月のデータ使用料を気にすることなくスマホを使用することができます。
楽天回線エリア外の人は毎月5GBまではパートナー回線であるau回線を使ってインターネットを利用できますが、5GBを超えてしまった場合、通信速度が1Mbpsに制限されてしまいます。楽天回線エリアは都市部に限られているので、毎月データを5GB以上使う人はスマホをよく使う場所が楽天回線エリア内であるか、契約の前によく確認しましょう。
楽天回線エリアはこちらで確認できます。通信・エリア | 楽天モバイル (rakuten.co.jp)
楽天のサービスをよく利用している人
楽天モバイルに契約するだけでSPU条件を達成でき、楽天ポイントの付与率が+1%上がります。さらに、楽天モバイルに乗り換えやスマホ購入など、楽天ポイントがもらえるキャンペーンを利用すると、より多くの楽天ポイントが貯まります。
貯まった楽天ポイントは様々な楽天のサービスで利用できるので、楽天経済圏で生活している人にはおすすめです。
無料通話の品質を重要視しない人
楽天モバイルは「Rakuten Link」という通話アプリを使用すると、国内通話が無料です。Rakuten Linkの通話品質は大手キャリアの有料プランに比べると劣るので、品質を気にしない人におすすめです。
品質が気になる方は月1,100円かかりますが、オプションの10分通話かけ放題を追加しましょう。10分通話かけ放題を追加すると、スマホの標準アプリでの通話が10分間まではかけ放題になります。
楽天モバイルの利用の流れ
最後に、楽天モバイルの利用の流れについて説明します。楽天モバイルは店舗で契約できますが、Webサイトでの申し込みが簡単です。
店舗で申し込む場合も、Webサイトで申し込む場合も基本的な流れは一緒なので、楽天モバイルに申し込みを行う際は参考にしてみてください。
契約に必要なものを準備する
楽天モバイルに契約する時に必要なものは、以下の4つです。
・MNP予約番号(乗り換えの場合)
・本人確認書類(運転免許証やマイナンバーカードなど)
・クレジットカードまたは銀行口座情報
・楽天グループのIDとパスワード
他社キャリアから楽天モバイルに乗り換える場合、「MNP」というサービスを利用することで、乗り換える前に使っていた電話番号をそのまま乗り換え先でも使うことができます。携帯会社を乗り換えても、今まで使っていた電話番号を変更したくない人は必ずMNPの利用しましょう。
楽天モバイルを契約する前に、Webサイトか電話で今まで契約していた携帯会社へMNPの転出を申し込みを行い、MNP予約番号を取得しましょう。MNP予約番号には有効期限があるため、注意してください。
楽天モバイルの支払い方法は、クレジットカードや銀行口座振替、デビットカード払い、楽天ポイント払いの4つの方法があります。希望する支払い方法に応じて必要なものを用意しましょう。
楽天モバイルのWebサイトで契約申し込み
準備が出来たらWebサイトで楽天モバイルの契約申し込みをしましょう。申し込みの手順は以下の通りです。
1.楽天モバイルのウェブサイトへアクセス
2.プランを選択
3.オプションを追加する(希望する場合のみ)
4.製品を選ぶ(楽天モバイルで端末を購入する場合のみ)
5.楽天会員ログイン
6.本人確認書類をアップロード
7.電話番号を選択(新規の場合)または、MNP予約番号の入力(乗り換えの場合)
8.配送先・支払い方法を入力
9.申込内容の確認
申し込みが完了したら、商品が届くのを待ちましょう。申し込み完了から最短2日で届きます。
SIMカードを挿入、初期設定を行う
商品が届いたら、SIMカードを挿入して端末を起動させましょう。まずは初期設定やAPN設定、MNP設定を行う必要があります。
それぞれの設定方法は利用している端末の機種によって異なるので、楽天モバイルのWebサイトでよく確認しましょう。
ただし楽天モバイルで購入したスマホであれば、設定はすでに完了しているのでSIMカードを挿入すればすぐに利用できます。
まとめ
今回は楽天モバイルの評判やメリット・デメリットを踏まえて、楽天モバイルを使った方がいい人の特徴を詳しく紹介しました。楽天モバイルにはデメリットがあるものの、利用料金が安く、楽天ポイントが貯まるなどのメリットも多いです。
本記事で紹介した内容を参考にして、楽天モバイルが自分に合っているかどうか判断してみてください。