「Web広告を出しているのに、うまくいかない」「Web広告の効果が得られている気がしない」このような悩みにぶち当たってはいませんか?Web広告はうまく運用できれば、低予算で大きな収益につながります。
しかし、Web広告の種類は多く広告の出し方や、やり方を間違えるとかえって損をしてしまうことも。「Web広告は出して終わり」ではありませんよ。
今回は、Web広告がうまくいかない理由と原因、うまくいかない時の対処法、うまくいくようになるポイントについて解説していきます。
Web広告がうまくいかない理由と原因
Web広告を出しているのに、どうしてうまくいかないのでしょうか。理由とその原因について解説していきます。
ターゲット設定ができていない
Web広告は、どのような人をターゲットとしているのかを設定しなくてはいけません。例えば、住宅リフォームの広告を10代の女性に発信しても見向きもしてくれないでしょうし、学生や若者向けのサービスのWeb広告をサラリーマンが見ても、コンバージョンしないでしょう。
Web広告の利点は、年代や性別、地域や学校などから「どの層に知ってもらいたいのか、利用してほしいのか」を目的としたターゲットを絞れること。そのターゲット設定がしっかりできれば、合理的且つ効果的にユーザーを獲得できるようになるのです。
目標設定・KPI設定ができていない
目標設定ができていないとWeb広告を出稿しても効果を得ずらいでしょう。その目標達成のための指標として置かれるのが「KPI」。KPIとは、Key Performance Indicatorsの略で「目標を達成するために実行すべきプロセスが、適切に行われているのかどうかを数値化して評価するためのもの」。
例えば、自動車販売会社のWeb広告による目標を「購入」と設定、KPIを「来店」とした場合、目標である購入にどれだけ達成しているのか、KPIを指標としてみます。来店者数が思ったより少なかった場合、「クリック数はどのくらいだったのか」「Web広告から購入に至った人数はいくつなのか」など、Web広告の効果を見直さなければなりません。
このように、目標の設定、KPIの設定ができていないと、Web広告の効果を得ることも改善することもできないのです。
Web広告の質が悪い
Web広告の質が悪いために、上位表示されないというものです。先述の入札単価の話とも関係しており、単に入札単価を上げればよいということでもありません。同額の入札単価であれば、質のよい広告のほうが表示されます。
例えば、「国内旅行」で検索したキーワードに関する情報がまとまっていればよいのですが、国内旅行のほかに海外旅行について書かれていると、ユーザーとしては不要な情報となり、広告としての質も悪いとされてしまうのです。
Web広告がうまくいかない時の対処法
Web広告をだしているのに、いまいち成果が出ないという場合は、以下の方法を試してみましょう。
目標の設定をしなおす
Web広告を出す成果としての目標を設定しなおしましょう。ぼやっとした目標の立て方や、本来の目的からそれた目標の立て方では、成果が出にくくなってしまうのです。
ここでいう目標は、クリック数やCVR(コンバージョン率)がメインとなるでしょう。具体的に、Web広告をどれだけの人がクリックして閲覧したのか、滞在時間はどのくらいなのか、またWeb広告から流入してきた人が、どのくらい問い合わせしてくれたのか、サービスを利用したのかなどが該当します。
その目標や目的を見誤らないようにしましょう。
出稿先のメディアを再考する
次の項で詳しく説明しておりますとおり、Web広告には多くの種類があります。その中で、どのWeb広告に広告を出稿するのかを改めて考え直しましょう。
例えば、「若い人たちに認知してほしい」のであれば、SNSへ広告出稿。「すでに認知度は高いので、集客数を増やしたい」のであれば、リスティング広告にするなどです。
Web広告の効果を高めるためにも、目的に合ったWeb広告の出向先を選択する必要があるので、今一度再考しましょう。
エリアターゲティングを絞りなおす
Web広告が表示されるエリアターゲティングを絞りなおしてみましょう。エリアターゲティングとは、ユーザーの位置情報を元にその地域に絞って広告を表示させるというもの。一部のWeb広告を除いて、エリアは「市区町村」や「半径○km」を選択できるようになっています。
広告表示されるエリアを絞られれば余計な広告費がかからなくなるうえに、その地域にいる人・住んでいる人にピンポイントで表示されるため、CVRも高くなるでしょう。
とはいえ、ざっくりとした範囲指定をしてしまうと、それ以上の範囲に広げられて表示されてしまうものもあります。例えばInstagramの広告で「新宿区」と設定すると、その半径40kmまでもエリアとされてしまいます。広告の効果を上げるためにも、エリアターゲティングを見直してみましょう。
Web広告がうまくいくようになるポイント
Web広告の効果を高めるために、次のポイントを見直しましょう。
Web広告の目的と戦略を立てる
Web広告を出す目的と戦略を立てましょう。なぜWeb広告を出したいのか、出す必要があるのか。さらに、どのような方法で運営していくのかを決めなくてはなりません。Web広告にはいくつか種類があるので、適した広告を選ばなければ効果は薄まるでしょう。
Web広告の主な種類と特徴は以下のとおりです。
リスティング広告 | Googleなど検索エンジンでの検索結果の上部に表示されるWeb広告。検索キーワードに関連したものが表示されるためクリックされやすいが「広告」と分かるようになっているので、人によっては避ける。 |
ディスプレイ広告 | Webページの広告枠に表示されるもの。画像とともに表示され視覚的に興味を持ってもらいやすくなる。ユーザーの閲覧履歴や性別年代などからターゲティングできる。 |
SNS広告 | FacebookやInstagram、LINEなどのSNSに表示される広告。SNSごとに特徴がありユーザー層も異なるので、選定が必要。ユーザーの性別や年齢、フォローしているアカウント情報によって、細かいターゲティングも可能。 |
ネイティブ広告 | 記事やSNSなどに溶け込んで表示される広告。表示のされ方がサイトやSNSの形式と同じであるため、広告感が薄くクリックされやすい。よく見ると「PR」「AD」と書かれている。 |
アフィリエイト広告 | アフィリエイトサイトに登録されている広告を通して成果があった場合に報酬が支払われる広告。CVが出たときのみであるためクリックで報酬が発生する広告より確率は厳しいが、その分費用対効果は高い。 |
Web広告には上記以外にも様々な種類がありますよ。
分析をする
Web広告の効果を上げるために、分析は外せません。特に費用対効果を重点的に見直しましょう。出稿した広告の種類は適切だったのか、広告の内容はキーワードと一致しているのか、成果は出ているのかなどです。
費用対効果が表れなかった広告に関しては、早めに予算を減らしその効果のあった広告へ補填していきましょう。
まとめ
Web広告は、テレビや電車の中づり広告などのほかの広告媒体に比べて、低い予算で高い効果を期待できる広告です。とはいえ、方法を誤ってしまっては効果が得られないどころか、損をする可能性もあります。
重要なのは、しっかり目的と戦略を立て、それに見合ったWeb広告を出稿すること。そのためにも、キーワードの選定やWeb広告の質の向上は外せません。
また、Web広告は出稿するだけではなく、分析と検証を繰り返していく必要があります。終わりのない作業ではありますが、大きな収益につながるので、企業としてPDCAサイクルを回していきましょう。